“小学生が高級寿司”は食育として良い経験?逆効果?幼少期の経験はどこまで必要か 当事者の母「知的好奇心を高めたい」小児科医「何を食べるかより何を学ぶか」
■幼少期から贅沢すると舌が肥える?
天現寺さんの食育について、小児科医・久保田恵巳氏は「食を通して、そこから何を学ぶかが大事」と述べる。「なぜ高級食材はおいしいのか、それは産地なのか。ファストフードなら、気の置けない仲間と食べる楽しさもある。そういうことをきっちり学んで、子どもの心身を豊かにすることを学んでいってほしい」。 「舌が肥える」と表現されるように、幼児期から高級なものを食べることで、他のものがおいしく感じられないようなことは実際に起こるのか。「甘みへの感受性が高まることはあるが、それ以外に関してはあまりエビデンスがない」。また“おいしい”と感じることは、味覚のみではないとし「今までの経験値や雰囲気、見た目、食感など全てで『おいしい』と感じることにつながる。高級食材だからおいしいと感じるわけでもない。やはり人が心を込めて作ったものをおいしく感じる、情緒を育てることが一番大事」と説明。高級食材を食べ続けることで、子どもの「舌が肥える」ことを科学的に裏付けるものは、明確にはないとした。 近畿大学情報学研究所所長・夏野剛氏は“好き嫌い”という観点からは、高級でおいしいものを食べることの意味も大きいと述べる。「おいしいものを食べた方が、好き嫌いがなくなる。僕は小さいころトマトとキャベツが嫌いだったが、それは給食でキャベツにかかっていたソースがあまりにまずかったから。アレルギー以外で世の中に食べられないものはないのに、まずいものがあるから嫌いなものが増えていく」と私見も述べた。
■子どもの「習い事」は意味ある?
では、幼少期の体験はどこまで将来につながっていくのか。天現寺さんは、小学校低学年の娘を英語塾(最高月謝10万円)に通わせ、また水泳ではオリンピック経験者による個人レッスンを受けさせている。「英語は早くから、お金をかけた分成果が出ると思っている。英語の必要性を話して、(子どもが)自分でやりたいと言うように誘導している」。ひろゆき氏も、「英語に関して、日本人は『L』と『R』の聞き分けは、大人になってからではできない。その部分で、脳の発達は10歳ぐらいで止まると言われるし、運動神経もそう。早めにやった方がいいと思う」と加えた。 これに久保田氏は、小児科医の立場として「オリンピック選手を育てるとか、英語をペラペラに話せるようにしたいなら、そうかもしれない。ただ子どもを自立させる、社会性を出させるという意味では、ちゃんと自分で選べるようにさせてほしい」とアドバイスした。 また起業家・投資家で3児の父でもある成田修造氏は「経済的に余裕があれば、親が(子どもに)やらせたくなるのはわかる。ただ将来については、習い事をしていたとかは、大した影響はない。学力についても、早期に学習させたからといって、学力が上がるわけではないという明確なデータも出ている」とコメント。夏野氏は「スポーツと音楽は、どうしても小さいころから始めていないと無理、大人になってからではダメ。だからうちは触れさせて、続いたものだけ続けて、嫌がるものは辞めさせた」と、自身の経験を踏まえて語っていた。 (『ABEMA Prime』より)
ABEMA TIMES編集部