高市総理の台湾有事に関する答弁をめぐって中国が反発を強めるなか、関西でも影響が出始めています。
▼臨時情報、パンダ返還を経て和歌山白浜の旅館は…
和歌山県白浜町の温泉旅館。パンダが中国に戻った関西屈指の観光地は今、日中関係の冷え込みに翻弄されています。
(女将・沼田弘美さん)「この下の赤い字のところが、キャンセルになったところになります。この列の69人となっいるのが、中国のお客様で、2泊分の予定がキャンセルになりました」
中国政府が日本への「渡航自粛」を呼びかけた今月14日以降、中国人観光客のキャンセルが後を絶たないといいます。
(女将・沼田弘美さん)「発表されたのがお昼前後だっと思いますが、やはりその後の問い合わせ、キャンセルになるかもしれませんということで。大きなグループではありませんでしたが、約8人くらいのお客様が、きのうはご連絡なく当日キャンセルというような形もありました」
去年は南海トラフ地震・臨時情報が。そして今年は「パンダの返還」。そんな中で追い打ちをかける形となったのが今回の問題です。
(女将・沼田弘美さん)「キャンセルということについては非常にたくさんの経験を(この2年間で)してきました。今回の中国の件に関しては、どちらかというと免疫が強くなったというところもあって、このことでへこたれることなく、みんなで頑張っていこうと」
▼中国人利用客が多い大阪の民泊は…
中国人の利用が多い「民泊施設」にも大きな打撃が。
大阪で民泊を運営する林伝竜さんは、予約のキャンセルが相次いでいるといいますが、その数は600数にのぼっているということです。
利用者のおよそ半数を占める中国人観光客。そのうち実に8割がキャンセルになったというのです。林さんは、日中関係の早期改善を望んでいます。
(林伝竜さん)「政治の問題だから何も言えないけれど、なんとか中国と日本は仲良くしてほしい」
中国側は日本に関連したイベントについても次々と中止や延期を発表していますが、大阪市内では中国の食文化にまつわるイベントの準備が行われていました。
22日・23日に開催される予定の「四川フェス」。中華料理店10店舗が出店し、様々な四川料理が楽しめるイベントです。
これまで7回東京で行われ、累計およそ50万人が来場。大阪でも開催してほしいという声を受けて、今回初めて、大阪で開催します。
日中関係の悪化はイベントに影響しているのでしょうか。
(主催者・中川正道さん)「ほとんど日本人なので、普通に麻婆豆腐を食べて麻辣担を食べてお酒を楽しむイベントなので、あまり気にしていない」
イベントの前売り券はすべて完売しています。実はこのイベントには中国の観光局も出展予定で、中国の旅行パンフレットを配るといいます。自国民に日本への渡航の自粛を呼びかける一方で、日本人が来ることは拒まないということなのでしょうか。
高市総理はG20サミットに出席するため、さきほど南アフリカに向け出発。李強首相との接触の機会があるのかが焦点となっていますが、中国外務省は「会談の予定はない」としていて、実現は不透明です。