転生逆玉の輿を狙った男の末路   作:猪突猛進で書く

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次の郊外の覇者を決定するツール・ド・インフェルノの参加資格でありキーアイテムでもある火打石を手に入れたシーザーたちカリュドーンの子。その帰り際、すごいものを見つけたと言ったバーニスがメンバーを連れていったその場所には墜落した飛行船が一つ。

その飛行船の近くに一人の男が倒れていた。

どこか見覚えのある顔に、ルーシーがニュース記事を漁るとすぐにその答えが出た。

 

「この方、治安局が絶賛指名手配中ですわ!?」

「懸賞金すっご!?向こう三十年、ニトロフューエルを水みたいに飲めちゃうよ!」

「アイアンタスク五台は買えちゃうぜい……!治安局も太っ腹だぁ〜」

 

治安局という言葉を聞いて目を見開いた男は、目の前の少女に治安局には突き出さないでくれと懇願した。

そして、自分は真の黒幕を知っているのだと。

 

「わ、私は奴らの犯罪のしょ、証拠…を……」

 

そう言って気を失った男の名はパールマン。

ヴィジョン・コーポレーションの元代表取締役であり、先日爆破解体エリアの中に存在していた居住区に人が存在した事実を隠蔽したまま爆破しようとした企みを暴かれ代理訴訟にまで発展したが、紆余曲折の末に飛行船を奪って郊外へと逃げたことで指名手配されていた男であった。

 

そんな事件から数日後の郊外にて、メンバーを集めたシーザーが今まさに話をまとめるところだった。

 

「……つまり、今回のツール・ド・インフェルノの勝利のために、伝説のプロキシ……『パエトーン』を呼びてえって話だ」

「妥当ですわね。伝説と呼ばれるだけの腕前があれば、必ずや私たちを勝利へと導いてくれるはずですわ」 

「ルーシーのお気に入りでもあるしな」

「お、おお、お黙りなさい!」

「あイタっ!?」

 

いつも通りの折檻に仲間たちに苦笑いが広がる。

一方、脛に蹴りを入れられた本人は特にネガティブな反応は見せずに軽く笑って流している。

 

「イタタ……っ、まぁともかく、こっちが匿ってるパールマンはパエトーンが求めてる情報を握ってるってのはビリーのおかげで分かったわけだしな。そしたら、アイツに仲介を頼むか」

「……まぁ、それがベストですわね」

「それじゃあ、俺がビリーと一緒に会いに行ってくる。成果に乞うご期待!」

「──あら?あなたが行きますの?」

「おう!」

「クリスが仕事だなんて……!熱がありまして!?」

 

クリスの言葉に、ルーシーは本気で動揺した様子を見せてクリスの額に手を当てる。しかし、当然ながら彼は平熱だ。

 

「……嘘、クリスが自分から仕事を……」

「ひどくない?まぁ、行ってくるから。良い成果を期待してろよ」

 

そう言ってクリスはビリーと連絡を取り、少しするとバイクに跨って新エリー都へと向かうのだった。

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