「偽カルボナーラ」にイタリア激怒、パンチェッタの使用は「犯罪」と非難

「偽カルボナーラ」にイタリアが激怒している/Jakub Porzycki/NurPhoto/Getty Images

「偽カルボナーラ」にイタリアが激怒している/Jakub Porzycki/NurPhoto/Getty Images

ローマ(CNN) 伝統的なパスタソース「カルボナーラ」のレシピに関してイタリアには非常に厳格なルールがある。昔ながらのカルボナーラはポークとチーズ、卵黄とコショウを混ぜ、できれば食べる直前にパスタに絡めなければならない。

ベルギー・ブリュッセルにある欧州議会の売店で「カルボナーラ」と銘打って販売されていたベルギー製のクリーミーなソースに対し、イタリア人が激怒したのはそれが理由だった。

イタリアのフランチェスコ・ロロブリジーダ農相はこの問題を「料理犯罪」と位置付け、即刻捜査に乗り出すよう要求した。

問題の瓶入りソースを製造したベルギーの食品メーカー、デレーズは、この製品がイタリア製だとは主張していない。しかし批判する側に言わせれば、グアンチャーレ(豚の頬肉の塩漬け)の代替としてスモークパンチェッタを使ったことは大罪に相当する。

ベルギーの食品メーカー、デレーズが発売している瓶入りカルボナーラソース/Delhaize
ベルギーの食品メーカー、デレーズが発売している瓶入りカルボナーラソース/Delhaize

イタリア料理のバイブルともいえる料理雑誌ラ・クチーナによると、正しいカルボナーラのレシピでは、伝統的にグアンチャーレとペコリーノチーズ、グラナチーズを使用する。グアンチャーレの代わりにパンチェッタを使うことは許されない。

ロロブリジーダ農相は18日、フェイスブックへの投稿で怒りをぶつけた。「カルボナーラのパンチェッタは論外として、こうした製品は全て、最悪のイタリア風製品の代表格だ」「それが欧州議会のスーパーマーケットに陳列されるなど容認できない。即刻捜査を要請した」

農相にとってこれは単なる味だけの問題ではなく、国家のプライドをかけた問題でもある。

同国は現在、イタリア料理をユネスコの無形文化遺産に登録しようとしており、12月に審査結果が出る見通し。しかし世界中に出回っている「イタリア風」料理のために、本物のイタリア料理の正当性が薄められかねないとロロブリジーダ農相は危惧する。

欧州議会は問題の製品を売り場から撤去したことを明らかにした。

イタリア専業農家連盟(Coldiretti)によると、イタリア製食材の中でもモッツァレラ、サラミ、モルタデッラ、ペストなどは偽商品が多く出回っている。

さらに、イタリア国旗の色の使用、イタリア語を思わせる商品名、イタリアの名所の写真の使用も欧州連合(EU)の規定の下では誤解を招く表示にあたると同連盟は指摘する。

カルボナーラが騒ぎを巻き起こしたのは今回が初めてではなかった。

米食品メーカーのハインツが昨年発売した缶詰の「スパゲッティ・カルボナーラ」も、やはりグアンチャーレの代わりにパンチェッタを使用したことで、キャットフードに等しいと揶揄(やゆ)されるなどの論議を巻き起こした。

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