埼玉県川口市の県警武南署で6月、視察中だった県議らの車をトルコ国籍のクルド人らが取り囲んで怒声を浴びせるなどした騒ぎで、県警がクルド人ら数人を公務執行妨害や監禁などの容疑で書類送検したと、被害を受けた県議らが20日、東京都内で記者会見して明らかにした。
記者会見には高木功介県議、奥富精一川口市議と、当日に別行程で同じ視察に参加したという諸井真英県議が出席。高木氏らは6月2日、外国人共生政策に関して、川口市内の資材置き場周辺を公道から視察。その際、クルド人関係者とみられる車両に武南署まで約7キロ、約20分間追尾された。
県議らは同署構内まで乗り入れてきた車3台に進路をふさがれ、長時間にわたり怒声を浴びせられたり、侮蔑的な身振りをされたりしたという。
この日の会見で、高木氏らは県警から今月14日、現場にいたクルド人ら数人について、視察を妨害した公務執行妨害や威力業務妨害、監禁、暴行の容疑で書類送検されたとの連絡を受けたと明らかにした。
奥富氏は「外国人だからではなく、悪いものは悪い。警察で綿密な捜査をしていただき、事件性があると判断してもらって、評価している」。高木氏は「民主主義に対する大きな冒涜で、一つ前進したと考えている」と話した。
諸井氏は「高市政権で外国人政策の担当大臣が置かれる中、排外主義や排斥ではなく、ルールを守る外国人と共生する。ルールを逸脱する行為は人種や国籍にかかわらず厳しく対応する。その一つのきっかけになればよいと思う」と語った。
会見は、高木氏らが7月1日に刑事告訴を公表した際と同じ衆院議員会館で開かれた。7月の際はフリー記者を中心に新聞社の記者ら約40人が参加したが、この日は参加した12人のうち大手新聞社や公共放送局の記者が3分の2を占め、事件のほか外国人との共生問題などについて質問していた。
同署は取材に対し「個別の案件にはお答えできない」としている。
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