東京大学付属病院(東京都文京区)の医療機器の選定を巡る汚職事件で、贈賄側の医療機器メーカー「日本エム・ディ・エム」(新宿区)が収賄容疑で逮捕された同病院医師の松原全宏(たけひろ)容疑者(53)に「奨学寄付金」名目で現金を提供する際、事前に競合他社の寄付額を参考にしていたことが、捜査関係者への取材で分かった。
◆正規の寄付を装い、自社機器の使用継続狙う?
警視庁捜査2課は、同社が他社と寄付額をそろえることで、通常の寄付を装い賄賂とみなされないようにしていた可能性があるとみて調べている。
東大病院では診療分野ごとに使用できる医療機器の登録総数が決まっており、新たな医療機器を登録すると、別の機器を削除する必要がある。捜査2課は同社が削除を免れ継続して機器を使用してもらうために、寄付を繰り返したとみている。
捜査関係者によると、同社は2019年春ごろに松原容疑者への...
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