大学教育を取り巻く環境が大きく変化している。少子化による競争激化、生成AIをはじめとする技術の進化、社会で求められるスキルの高度化-。こうした状況に、京都、滋賀の大学トップはどのように対応しようとしているのか。ロングインタビューで戦略に迫る。同志社女子大の川崎清史学長に、共学化や募集停止をする女子大が出ている中での大学として対応をはじめ、教育に関する考えなどを語ってもらった。

 特色はやはり女子大ということ。そこを基盤として、「キリスト教主義」「国際主義」「リベラル・アーツ」を教育理念としている。明治時代に「社会の発展には女子教育を盛んにすることが不可欠」との思いを実現するために設立された女子塾を源流としており、そのような背景から教育に重きを置いている。

 近年では女子大の共学化などが話題に上るが、

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共学化への考えは?