沖縄県の玉城デニー知事は14日の定例記者会見で、高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁に対し「汚い首は斬ってやるしかない」とSNSに投稿した中国の薛剣(せつ・けん)駐大阪総領事について、記者から質問が出たものの正面から答えず、批判しなかった。「台湾有事は決してあってはならない。戦争は絶対に引き起こすようなきっかけを与えてもいけない」と強調し、「日中両国、冷静な対応を取っていただきたい」と述べるにとどめた。
薛剣氏は今月8日、自身のX(旧ツイッター)に「高市首相、台湾有事『存立危機事態になりうる』 認定なら武力行使も」の記事を引用し、「勝手に突っ込んできたその汚い首は一瞬の躊躇(ちゅうちょ)もなく斬ってやるしかない。覚悟ができているのか」と投稿した。投稿は現在、削除されている。
この投稿を巡っては、立憲民主党の泉健太前代表も10日、自身のXで「こんな総領事は日本に必要ない」と反発。日本政府に対し「早期にペルソナノングラータで中国に帰任させよ」と求めていた。
記者会見では記者が「国政野党からも厳しい指摘が相次いでいる」として、玉城知事の認識を問うた。だが、玉城知事はあくまで平和的な外交、対話による信頼関係の構築を訴え、「周辺地域の緊張を高めることのないよう、慎重に行動を取ってほしい」とした。記者は改めて薛剣氏の投稿について所感を求めたが、「私は直接その発言(投稿)を目にしていないので、発言を控えたいと思う」と言及を避けた。(大竹直樹)