IP電話1回線から200万件の偽電話、警察庁と総務省が再発防止を要請…回線提供した通信会社に
国内の通信会社が海外に提供したIP電話の1回線から発信元を偽装した約200万件の電話がかけられていた問題で、警察庁と総務省は21日、回線を提供した通信会社「アイ・ピー・エス・プロ」(東京)に再発防止の徹底と原因究明の調査を要請した。同社は同日、警察署などと同じ番号から電話を受けた人向けに問い合わせ窓口を開設した。
警察庁の発表によると、同社は今年2月、海外の通信業者との間で、「050」の番号で始まるIP電話回線の利用契約を締結。この回線が詐欺グループに渡ったとみられ、「スプーフィング」と呼ばれる手口で発信元を偽装した発信は2月8日~3月14日に計約197万件に上った。
警視庁などの解析で、同社のIP電話回線が悪用されていることが判明し、通信記録の解析が進められていた。
IP電話はインターネット回線で音声を伝える仕組みで、設定により、実際とは異なる番号を表示させることもできる。警察庁は同社に設定ミスがあり、偽装番号による発信を拒否したり、非通知にしたりする有効な対策が出来ていなかったと判断した。
同社は21日、ホームページ上で、「ご迷惑とご心配をおかけし、深くおわび申し上げます。再発防止の徹底を図ります」とのコメントを出した。問い合わせ窓口は(03・5050・0073)。平日の午前9時~午後5時に受け付ける。
同社は東証プライム上場の通信会社「アイ・ピー・エス」(同)の子会社。