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偽情報/偽ナラティブ生成・
拡散体がミニ権力を持った時 ―「島田洋一」の言説と認知に関する批判的考察―
小方孝(大和大学)、小野淳平(青森大学)
第76回 人工知能学会ことば工学研究会
2025年3月29日(土)
神戸大学鶴甲第一キャンパスC413教室
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発表内容
1. はじめに
2. 状況と現象
3. 島田による「偽・飯山陽」物語の生成・拡散―X言説の抽出と分析―
• 関連ポストの収集と、その6カテゴリーへの分類
• 随時小考察
4. 右翼(?)独裁政治集団を支える名誉教授―認知構造、社会的文脈等の観
点からの島田批判―
1 島田式物語言説生成モデル
2 島田の世界・認知構造とその思想的検討
3 島田(日本保守党)における「汎・権力発動主義(嗜好)」
4 世代論的問題
5. おわりに
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はじめに―問題意識
【note: 2025年2月20日 13:28】
以前から注目しているが最近の「日本保守党」百田、有本らの
発言は、まさにスターリン/ヒトラー的なものの萌芽と言って良
い。飯山陽博士の粘り強く冷静な告発に続きその他の言論人や媒
体も漸く動き始めた。この「政党」は既に数人の国会議員を擁す
る権力であるが、萌芽段階で命脈を絶たねばならない。
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【note: 2025年2月21日 15:06】
非論理性、無謬性の信念、言論の自由の抑圧、暴力の発動―萌
芽的ではあれ、これらは日本保守党の特徴である。ところで政治
とは、理念(イデオロギー)+実行だとしよう。この政党に官僚
的な組織構成員と「優秀な」実行部隊が揃った時、恐ろしい事態
が起こらないとは限らない。軽く考えるべきではない。
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【note: 2025年3月2日 22:42】
中核グループが党員/信者を囲い込み組織拡大を図るため、あ
らゆる批判者を自分達から断絶された下位の場所に封じ込め、偽
情報、偽ナラティブの生成・拡散により徹底攻撃するーー自らの
無能力を糊塗する開き直りから生じたものであるにしろ、これが
日本保守党の極めて危険な、反論理的「戦略」である。
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【note: 2025年3月2日 23:13】
日本保守党の島田洋一という元大学教授が危険な偽情報戦、偽
ナラティブ戦に積極的に加担し、批判者の差別と攻撃をし続けて
いることは看過できない。大学人が未来を担う学生その他の人々
に伝えるべきは論理的で自由な言説の価値ではないか。党派の論
理の方に完全屈服したのか。勉強してなかったんだな。
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【note: 2025年3月3日 01:26】
(続)島田洋一福井県立大学名誉教授、現国会議員は、党派の
論理に完全に絡め取られつつ、激しい女性差別と虐めと偽情報の
生成・拡散行為を続けている。私は同世代人として、代わりに若
い世代に責任を取るためにも、危険な病理現象の批判的素材とし
てこの悲惨な男を取り扱うことにした。
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【2025年3月7日 23:13】
百田、島田、有本は共に昭和30年代初めから半ばにかけての
生まれ、私と同世代だ。なぜこの世代から最悪の全体主義的、言
論弾圧的政治集団が発生したのか。これは我が事として考えて行
く必要のある問題だ。また後の世代に負の遺産を残さないように、
怪物が更に成長する前に崩壊に追い込む必要がある。
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状況または現象
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プロセスー「論争にならない論争」とそ
の展開
• 2023年10月17日、百田尚樹、有本香により「日本保守党結成」
• 2024年4月、飯山陽が東京都15区補選に立候補して、善戦するが落選
• 落選直後から、百田により飯山を当てこするX記事が多数投稿
• 同年10月より、飯山は自身のYouTubeを通じて、「日本保守党」(ニチホ)の主
にガバナンス上の問題点や危険性を告発的に批判する動画を連続配信
• 飯山自身の区分では、第一期(第一章)として2025年3月初めまで
• 主に、百田・有本及び党員(一部?)による批判者への言論弾圧や、最近ではスラップ
訴訟等への批判
• 2024年中は極めて少数の言論人が飯山が支持するだけだったが、2025年に入っ
てその他の言論人、一般雑誌等からの批判が増える
• ニチホによるスラップ訴訟の動きをきっかけに、飯山及び民主主義・言論の自由
を守るための「日本保守党の言論弾圧から被害者を守る会」が立ち上がる
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私の立場
• 「日本保守党」自体に賛同したことは当初からない
• その立ち上げ以前から(それとは全く別に)、イスラムに関する専門家に
して批評家である飯山陽氏の特に「思想」の部分を、現在の日本において
は稀有のものとして評価・注目
• 著書は、島田洋一との共著も含め、ほぼすべて読んでいる
• 2024年10月からのニチホ告発・批判動画も、可能な限り視聴している
• 2023年から視聴している
• 飯山氏が選挙に立候補した際は、実況中継の動画配信を通じて、その演説
内容を部分的に視聴した
• 選挙活動中における百田尚樹の言動に対しては、幾つかの点から違和感を覚えてい
た
• この政党の中核メンバーや支援者による言動に危機感を抱き、批判的観点
からの研究と発言を始める