疑似科学を信じやすい人は偶然を必然だと感じやすい
偶然に意味づけしてしまう傾向がある人は、疑似科学を信じやすいのでしょうか？
答えを得るため研究者たちは心理学を学ぶ学生108人を対象に、さまざまな疑似科学への賛成度を1〜7段階で答えるアンケートに回答してもらいました。
次に、「これまでどんな不思議な偶然を経験してきたか」「それを何のせいだと思うか」を尋ねる質問票に答えてもらいました。
最後に、パソコン画面上でコイントスとサイコロ振りを“自分の手でランダムに”再現させる課題に取り組んでもらいました。
結果はかなりハッキリしていました。
まず、疑似科学を信じる度合いが高い人ほど、「意味のある偶然」を多く経験したと報告していました。
たとえば、「誰かのことを考えていたら、その人から連絡が来た」といった経験数が多く、そうした経験数のスコアと疑似科学への賛成度には弱〜中程度の相関（つながり）が見られたのです。
さらに、「その偶然は何が原因だと思うか」を尋ねると、疑似科学をあまり信じない人ほど「ただの偶然」と答える一方で、強く信じる人ほど「運命」「普遍的なつながり」「まだ見つかっていない物理法則」など、非ランダムな力のせいだと考えやすいことがわかりました。
偶然の意味づけそのものが、信念の強さと結びついていたのです。
そして、この研究で一番「ニヤリ」としてしまうのがコイントス課題の結果です。
本物のコイントスでは、表が連続したり裏が連続したりすることがあります。
しかし参加者たちにコインの裏表のパターンを「本物のコイントスらしく」見える並びとして作成してもらうと、疑似科学を信じやすい人ほど、同じ面が連続することを避ける並びを作成したのです。
これらの結果は、偶然に意味を見出し「出来事どうしをすぐに因果関係でむすびつけてしまう」クセや、「本物のランダムにはもっとバラバラ感があるはずだ」と自然な反復まで不自然だと感じてしまうクセが、疑似科学の信じやすさに強く関連していることを示しています。
今回の発見から言えるのは、偶然の出来事をどう解釈するかという私たちの脳のクセが、信じる情報の質を左右しうるということです。
身の回りの些細な偶然に「何かのメッセージだ」と感じやすい人は、その感じ方自体が原因となって、エビデンスの乏しい疑似科学にも引き寄せられやすくなるのかもしれません。
逆に言えば、偶然を過剰に深読みしないようにしたり、ランダムな現象の正しい理解を広めたりすることが、疑似科学に惑わされない社会づくりにつながる可能性があります。
研究チームも、たまたま起きた出来事で早合点しないことや結果の偏りだけでランダムでないと判断しないことの重要性を指摘しており、そうした教育的介入によって科学リテラシーを高められるかもしれないと述べています。
そういった物語を作り出してしまう脳の構造もまた生きて行く上では必要だから今日まで受け継がれてきているわけでして、今の基準に合わせて非合理的だからと切り捨てると…。
例えば異常な引き潮の後に津波が来るとか、大雨の後は洪水が起きるというパターンを関連付けて考える事は生きて行く上で有用なので、そういったパターンを認識する脳の構造が今日まで受け継がれてきているわけです。
しかしながら表が連続したり裏が連続したりすること｢偶然ではない｣と考える事に関しては、別に生きて行く上で何の役にも立ちはしません。
脳のパターン認識が作り出す“物語”は有用なものも存在すれば、無用なものや害のあるものも存在しており、それらを混同して無用なものや害のあるものまでをも有用なものと同じ扱いにして、切り捨てるか否かを論じるのは間違いの元です。
俺のデコも必要だから広がっていく
自分が入った途端にその店が混みだすと「おおっ！？」ってなる
わかる。
私が並びだすとよく後ろに行列ができるから私は自分は客寄せパンダなんだと思ってる。
疑似科学、似非科学は問題だが、そもそもこの世に偶然はない。
手の筋肉や空気の密度など、些細な積み重ねがコイントスとかの結果を出している。
なので、確かにそんじょそこらのカルトが解明できるようなものではないが、偶然があると思うこと自体がおかしい上に科学的態度ではない。
科学的に言うと、偶然とはプロセスが解明できていないだけの必然なのである。
偶然が存在しないとするためには、例えばコイントスで10回連続して表が出た場合、1回目から10回目までのトスにおいて些細な積み重ねの全ての条件が表が出るように揃っていたとしなければならないが、手の筋肉が出す力や、気流等々は一定ではなく変動によるバラツキがあるため｢些細な積み重ねの全ての条件が揃う｣事は必然ではない。
従って、偶然は偶然でしかなく、それを必然と見做すのは似非科学というものです。
何も見えてない状態から予想される「プロセス」なんて幾通りもあり得るし
調べてみたら「プロセス」なんてものはなかった、たまたまでしたってこともよくあるわけで。
そこに「プロセス」があるかどうかすら「解明できていない」うちに「必然」と言い切るのは
それこそ非科学的だと思う。
結論から言うとその考え方は間違ってると思われる。
その考え方はラプラスの悪魔なのではないかと思う。
自然界のあらゆる力と宇宙全体のある時点における状態を完全に把握することができ，かつ，これらの素材を完璧に解析する能力をもった仮想的な知的存在．このような魔（demon）にとっては宇宙の中に何一つとして不確実なものはなく，未来のことを完璧な形で予見することが可能となる．(コトバンクより引用)
しかし、現在は量子力学におけるハイゼンベルクの不確定性原理によってラプラスの悪魔のようなことをするのは不可能であるとされる。それは電子などの微粒子の運動量と位置を同時に完全に観測することは不可能だからである。
つまりあなたの言う必然というのは存在しない。偶然は偶然であり、それを人間が完全に予測するのは不可能なのである。
凄い話あるよ。世界で俺しかしてない経験
言い方あれだけどエヴァの考察しすぎる人とかもそう
設計と偶然の違いはわかってほしい
言い方は悪いけど、不幸な事故や身内を亡くされた方がインタビューで「なぜこのような目に遭わなければいけなかったのか知りたい」って答えているのを何度も何度も目にしたけど、犠牲者がその人でなければいけない理由なんてなくて、ただただ不運だっただけってオチなんだろうなぁ、って思うことはある。でも心が弱ってる人にはまやかしの理由であっても救いになるのかも知れない
意味付けが好きな人は正しい情報を与えれば誰よりも賢くなりそうですよね
賢い人への情報不足が妄想を引き起こすんじゃないでしょうか
情報不足を解決するように動いていれば理論で補強されてそういう偶然を気にしない人になるんだから
なって無いのは情報不足解決に興味が無いか、自分の信じたい意味づけをあてはめてるだけの人なんじゃないの
何にでも意味付けしたがる人は自分自身の憶測や希望と外から得た情報とを区別できないんだと思う。
そういう人は情報の正しい扱い方を知らないんであって、決して賢いわけじゃない。本当に賢い人なら情報不足を認識した時点で「少なくとも今は不明」として結論を急がない。
情報の空白部分を自分で勝手に埋めて話を膨らませちゃうような人に「正しい情報」をいくら与えたところで、根拠のうすい憶測を混ぜ込んで妄想する癖は治らないだろうし、無理筋でも自分の都合のいい着地点に結論を持っていこうとするだろうね。
与えられる情報が正しいかどうかとか、偏ってないかどうかとは別の話だよ。
疑似科学は何とかして気持ちを持っていきたいときにセルフ洗脳で使うことがある。
酒と同じで「飲んでも飲まれるな」。
良質なランダムジェネレーターほど繰り返しを恐れませんよね。人が介在すると粗雑になります。（「キーボードをランダムに叩いて」と言っても、だいたい左手側のキーと右手画のキーを交互に叩く「規則性」を示してしまいます）
間違ったり騙されたりする原因は、欲得と思い込み。
したがって、偶然を「絶対偶然」と決めつけてしまうのも、実は見誤りをしやすい落とし穴。
極論から真実が発見されることもある。
不思議な一致や偶然があっても、そういうこともあるね、不思議なもんだね、というところで、深読みする余地は残しつつも、新たな根拠がないのなら深入りはしない、というぐらいのスタンスが良いと思います。
国が、次世代革新炉開発を促進しますと説明しているのに、
国際熱核融合炉だと主張する新聞社や同系列のテレビ局に騙された人たちだろ？
諸事情でそういう団体の集会を時々覗くけど、内容の大半は根拠のない断言を羅列してるだけです。
命題がとにかく沢山出てくるけど証明はしない
あれを信じれるには確かに素養が必要だと思う
「意味のない偶然を深読みする傾向」や「疑似科学に惑わされる人」をネガティブにとらえる記事ですが、私の目には「科学帝国主義者」の上から目線に映ります。ひょっとしたら、科学的推論や科学的法則・知識が庶民教育で広まる前の１９世紀以前においては、そういった前近代的傾向が内外で大勢であったのではないか？
不確かな世の中を安心して過ごすには、直近の過去の事象の傾向が続くといった最尤推定や、（今の目で見て「迷信」だとしても）固有の信念や信仰（事前仮説）を加味した（イベントの積み重ねごとに確信を高めてゆく）ベイズ推計でうまく生き抜いてきた営みがあったのではないかと考えます。
現代人が中世や近世にタイムリープして現代流に処世すると、その時代の人に「証明も確かめようもないないほら話に固執して、目の前で起こっている（稀なことが連続するような）奇跡を直視しない」と誹りをうけるかもしれません。
よくある因果関係と相関関係のすり替えや因果関係を逆転させて「分かりやすい」に改ざんするってやつでしょ
だらか直接は無関係な事柄を無理やり結び付け、しかも順序も出鱈目だから、どんなに「分かりやすい」からって現実にはあり得ないってね