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@tkmttkmt
様々なジャンルの音楽と、その歴史に関心があります。
JapanJoined January 2010

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昨日NHK-BSでの『惑星ソラリス』の放送も話題になっていましたが。 アンドレイ・タルコフスキー監督の映画で、どの作品に一番思い入れがありますか? 私の場合、一作選ぶならば『ノスタルジア』です。
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武満徹さんが「タルコフスキー映画には狭義の「音楽」がほとんど使われていない。水音をはじめとした環境音やノイズの扱い方が、あまりにも音楽的なので、いわゆる「音楽」を使う必要がなかったのだ」といった趣旨のことを言われていたのが忘れられません。 最も優れたタルコフスキー評だと思います。
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『音楽を聴くのに「知識」は不要、「感性」で聴けばいい』という人もおられますが。多くの人がポップスを聴けるのは、接触頻度が高く音楽形式に慣れており、学校教育を通じて平均律の音楽に親しんでいるといった背景があるから。 本当に何の「知識」もなく、ぶっつけで聴いているわけではないのです。
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@tkmttkmt
"「感性で聴く」とはそんなにたやすいことではない。感じるままに聴いているつもりでも、人は周囲の環境によって「そう聴くように仕向けられている」ことがしばしばある"
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アフリカの小学校で「戦メリ」を弾いた坂本龍一さんが、子どもたちに「これは何のための音楽ですか?」と聞かれて答えられなかったという話は印象的。音楽を鑑賞として「楽しむ」ことは西洋近代以降に顕著な発想で。もともと音楽は儀式や労働など特定の機能と結びついていた。 tower.jp/article/interv
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坂本龍一:「作曲の95%は、過去の遺産を糧にしています。作曲家自身の“発明”は、せいぜい1、2%程度で、最大でも5%といったところ。作曲の大部分は過去の作品の引用です。 だから、音楽にかんする知識がなかったら、作曲なんかできるはずがない」
ノーベル文学賞を受賞した、ハンガリーの作家クラスナホルカイ・ラースロー。 恥ずかしながらお名前を聞いたことがない…と思ったら、タル・ベーラ監督の映画『ダム・ネーション』『ヴェルクマイスター・ハーモニー』『サタンタンゴ』『ニーチェの馬』の原作者ということで、急に身近に感じます。
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ブライアン・イーノは交通事故後の病室で、スピーカーが壊れて音量が上がらないステレオで聴いた18世紀のハープ音楽の響きからアンビエントを着想。「聴くけれども聴かない音楽であり、我々に静寂をより聞こえるようにする音響であり、集中すること・分析することへの強い衝動から休ませてくれる音」と
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坂本龍一さんの『Black Messiah』評も印象的でした。 ↓ 坂本龍一:「2014年にディアンジェロがすごく久しぶりに作品を出したでしょ。(…)アルバムの最初の2トラックのリズムのグルーヴがおもしろいんですよ。音符的にはドラムと上物がはっきりズレていて、ものすごくヘンなんだけど独特のグルーヴ」
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坂本龍一:「僕が最も関心をもったのはタルコフスキーの音の扱い方だった。『ノスタルジア』で数多くの水の音が緻密にデザインされているのは有名な話だけど、彼の映画では水の音に限らず、風の音、人間の足音など、さまざまな音が非常に音楽的に扱われている」
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坂本龍一:「音楽には、作曲したり、演奏したりといった要素があるわけですけど、「聴く」ことも音楽だっていうところに到達しないといけないわけです。やっと10代で知り合ったジョン・ケージの思想に触れた(…)いまは弾くよりも、「聴く」ことがとても大事だと思っています」
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民族音楽好きの方々は既にご存知かも知れませんが…YouTube上で見つけた、このチャンネル凄いですね!様々な地域の伝統音楽の長尺音源満載で、宝の山ですね。ここ数日、夢中になって聴き続けてますよ。今はシベリアの原住民の歌。
坂本龍一:「作曲の95%は、過去の遺産を糧にしています。作曲家自身の“発明”は、せいぜい1、2%程度で、最大でも5%といったところ。作曲の大部分は過去の作品の引用です。 だから、音楽にかんする知識がなかったら、作曲なんかできるはずがない」
さすが文学者! ↓ 「今はまとめ上手な人が頭が良いと思われるし、加速主義的に切り捨てて腑分けした考えが注目されたりしますよね。でもそれは、いちばん大事なものを削ぎ落として成立しているものですよ。だって私たちの人生って、まとめられないものだけで成り立っている」
サイバーパンクの祖ウィリアム・ギブスン『ニューロマンサー』のタイトルが、執筆当時に聴いていた高橋幸宏『ニウロマンティック』からとられていることは忘れがたいエピソード。後の『AKIRA』『攻殻機動隊』『マトリックス』など…サイバーパンク的な世界観は、80年前後のYMOサウンドの影響下にある。
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もともとブライアン・イーノ自身が交通事故に遭った際、病床で聴こえるか聴こえないかぐらいの小さな音量でレコードを聴いた時の体験が、その後のアンビエントミュージックの発想に繋がっていますね。私もアンビエントは、部屋の空調や空気清浄機の音と同じぐらいの音量で、環境音込みで聴いています。
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@usezz2
確か細野晴臣はブライアンイーノのこのアルバムでこういう聴き方してるって言ってた気がする、ほんとに良いからみんなもやってみて x.com/usezz2/status/…
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民族音楽好きの方々は既にご存知かも知れませんが。こちらのYouTubeチャンネル凄いですよね。世界各地の様々な伝統音楽の長尺音源満載で「宝の山」です。 クラシック、ロック/ポップスなど西洋音楽の平均律の響きには飽きてしまったよという方には、ぜひおすすめですね。
"「感性で聴く」とはそんなにたやすいことではない。感じるままに聴いているつもりでも、人は周囲の環境によって「そう聴くように仕向けられている」ことがしばしばある"
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坂本龍一:「ピアノをポンと鳴らして、その音が減衰しきるまで聴いていくと(…)環境音の中に溶け込んでいって、ピアノの音がまだ続いているのか、環境音なのか、あるいは幻聴なのかわからなくなる境界があるんです。 それをカールステン・ニコライとのコラボレーションで始めたのが2001年頃かな」
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My Bloody Valentine『Loveless』の「Soon」に、新たなポップススタンダードの可能性を感じたというブライアン・イーノ。そのイーノがケヴィン・シールズとコラボしたアルバム。 アンビエントとシューゲイザーの間を行くようなサウンドから、2人の相互理解が感じられます。 youtu.be/qkA945trkno
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電気グルーヴ作品自粛の件。「私は彼らに思い入れないから」「私はCD持ってるから大丈夫」とかいうことではなくて。各人が大切にしている芸術作品が、ある日突然に奪われた場合にどう感じるかというところまで一般化した上で、各々が何らかの形で抗議した方がいいのではと。
坂本龍一さんのspotifyプレイリストと言えば、ご自身が葬儀のために選曲された「Funeral」が話題になりましたが。個人的には、普段使いの「SKMTpicks」の選曲を振り返ると、いまだにとても発見が多いなと思います。RADIO SAKAMOTOのプレイリストでの選曲も、ここに端を発していることが多いなと。
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Perfumeと言えば、一般的にはテクノポップを復権させたグループという評価なのかもしれないですが。10年前に坂本龍一さんが、このユニットについて語っていた言葉は印象的でしたね。 坂本さんは「声の個性が無くなる」とオートチューンについても批判的だった記憶があります。 openers.jp/lounge/10860
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坂本龍一:「もし次のソロ・アルバムがあるとしたら、陶器をつくってお客さんに届ける、それが僕のアルバム。 みんなの手元に届いたら「壊せ」と。そのときに鳴った音が僕の音楽だというのがいいなと、半分真剣に考えています。 そのために自分の土を探す旅に出ようかと思ったりしているんですけど」
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