小説家・百田尚樹議員「こんな日本語あるんかな。なんか中国語みたい」「ディープテック・スタートアップはほとんどの国民が意味分からない」赤沢大臣に“ダメ出し”
日本保守党・百田尚樹代表が参議院経済産業委員会で20日、赤沢亮正経済産業大臣の所信表明演説に“ダメ出し”した。 【映像】百田氏が“ダメ出し”→ショックを受ける赤沢大臣(実際の様子) 小説家でもある百田議員は赤沢大臣の所信について「赤沢大臣の所信を拝見・拝聴していくつか気になることがある。まず、一番最初のページに『所信的挨拶』と。こんな日本語あるんかなとちょっと思いました。なんか中国語みたいでしたね」と指摘。 さらに「私は文章を書くときに、とにかく読者に分かりやすく、いかに文章が理解されやすいかということを非常に注意して書いている」として「私は69歳だが、平均的な国民のレベルだと思っている。その私が所信を読んでちょっと意味がわからないことがいくつもあった。例えば、DXあるいはGX、あるいはフュージョン・エネルギー、これはほとんどの国民分かりますかね? 例えば、フュージョン・エネルギーはたぶん核融合のことだと思うが、それならなぜ核融合と書かないのか。極めつきは、ディープテック・スタートアップ。これはおそらくほとんどの国民が意味分からないんじゃないでしょうか? 近くにあった国語辞典見ても載っていなかった。このディープテック・スタートアップという言葉の意味を簡潔に教えて」と質問した。 赤沢大臣は「私は、百田先生の小説はほぼ全部読んでいる。特に至高だと思ったのは『プリズム』。あれは読んでて、『こんなことを書ける人がいるのだ。もう天才だな』と思って震えた。その百田先生から『ちょっとお前の日本語はわかりづらい』と言われてちょっと傷つく部分もあるが、できる範囲で答えたい」と笑顔で応じた。 赤沢大臣は続けて「『所信的挨拶』は、わかりやすい表現を意識しつつも、実は字数に制限がある中で、書きすぎると『長い』と怒られる。そんな中で伝えたいこと、政策の意図を正確に伝えるという観点から、内容を全部言おうとしてあれより分かりやすく書くことができなかった。おっしゃる趣旨、もっと分かりやすくという点、分かるので、国民に分かりやすい言葉で伝えることは非常に重要だと思う。今後とも分かりやすい表現になるよう努めていきたい」と回答。 「ディープテック・スタートアップ」については「テクノロジーの中で、非常にゲームチェンジャーになるような、大変大きなインパクトがありそうな、そういうテクノロジーについてのスタートアップで、ある意味で我が国が、覇権国家という言い方がどうかあれだが、それによってGAFAM的な企業を目指すとか、とにかく、そういう世界の秩序を変えるゲームチェンジにつながるような、それが期待できるような分野のスタートアップだと私自身は理解している」と説明した。 百田議員はこの回答に「ありがとうございます。説明の中にまたわけのわからん外来語がよくあったが、それは置いときます」と述べ、赤沢大臣は苦笑いを浮かべた。 (ABEMA NEWS)
ABEMA TIMES編集部