だから、高市早苗の 11/7 の答弁は、本人にとっては失言でも迂闊でもなく、ミスでも勇み足でもなく、計画的で作為的で戦略的な政治だった。その後に中国から反発が起きることも計算づくだった。それが真相だ。
安倍晋三と同じように中国を挑発したのであり、「台湾有事=日本有事」という安倍晋三の安保戦略をこの機に標準国是に固めようとしたのだ。
予算委冒頭の岡田克也の質疑を好機と捉え、逆に狡猾に利用し、「台湾有事=日本有事」の命題を日本政府の公式的な立場と方針に据えようと策謀したのである。
おそらく、危機感で震えた外務官僚の誰かが当該の件を密かに立憲民主に注進し、11/10 の大串博志の予算委質疑の進行になったのだろう。
「総理、本当に今ここで撤回しなくていいんですか。軌道修正された方がいいと思うがいかがでしょうか」と何度も高市に迫った場面がテレビで流れたが、大串の表情と口調に確かな自信が窺えた。その自信には根拠があったのである。
つまり、大串博志の質疑は、高市早苗の暴走に歯止めをかけようとした外務官僚の手引きがあり、外務官僚の代弁だったと推察できる。
結局、高市は撤回せず、大串博志と外務官僚が懸念し予想したとおりの日中紛争の炎上となった。誰も本質を看破しないが、高市の答弁はこの機を狙った戦略的一手であり、
文字どおり政府の見解と想定を一歩進め、転換させ、台湾有事に自衛隊を出動させる軍事政策を宣告したものだ。
https://note.com/yoniumuhibi/n/n9bab079014b6