「頼んでないのに届いた」 玩具銃所持疑いで男性を書類送検 静岡

回収された中国製の玩具銃=静岡南署提供

 拳銃同様の構造で殺傷能力のある玩具銃を所持した疑いで、静岡南署は20日、静岡市葵区の無職の男性(77)を銃刀法違反(拳銃所持)の疑いで静岡地検に書類送検したと発表した。送検は19日付。

回収された中国製の玩具銃=静岡南署提供

 送検容疑は8月29日、自宅で中国製玩具銃(回転弾倉式拳銃)を2丁所持したとされる。男性は「インターネット通販で、頼んでいないのに届いた。送り先と連絡が付かず放置していた」と話しているという。銃は未使用だった。

 同署によると、男性は玩具銃の回収を呼びかける新聞記事を読み、8月29日に同署に持参。鑑定の結果、実弾が撃てると判明した。

 警察では3月末まで、今回違法とされた「スイッチガン」を含む16種類の玩具銃の回収を順次、進めてきた。猶予期間が終わっているため、男性は書類送検の対象となった。8月下旬からは「リアルギミックミニリボルバー」という玩具銃を回収しており、来年以降の所持は処罰される可能性がある。【藤渕志保】

回収された中国製の玩具銃=静岡南署提供

回収された中国製の玩具銃=静岡南署提供

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