セクハラ失職の前市長にブーメランが刺さった? 記者「人権救済求めるのに被害訴えた女性の実名暴露被害は放置?」前市長「私は見てません」 記者「暴露投稿に『いいね』押してますよね?」
19日、職員らに対するセクハラ問題で市議会から不信任を再可決され失職した沖縄県の古謝景春・前南城市長が記者会見でセクハラを全否定し、日本弁護士連合会の人権擁護委員会に人権救済申立てをする意向を示した。 【映像】ブーメランが刺さった?瞬間(実際の様子) 古謝前市長は冒頭「不信任案は私がセクハラをしたことを前提にしており、そうでないとしても今回のセクハラ関係の騒動の発端が私にあるとして、その責任を負わせることを目的としている。たしかに、市民の皆様方に対しては、今回の騒動を抑えきれなかったという点では私にも責任があり、そのことについてはお詫びしたい。しかし、私としては『琉球新報』が報道しているようなセクハラ行為、例えば女性にキスをしたことはなく、チークダンスを強要したこともない」とセクハラを否定した。 公開された古謝前市長と女性職員との会話を記録した録音テープについては「加工されたかどうかわからない」としつつ「本来は、私とその女性との会話は公務中であるため、女性は公務員の守秘義務に違反している」とした。 被害を訴えている女性については「彼女の職務は配置転換が可能なので、もしセクハラをされたならすぐに彼女から派遣業者に相談し、配置転換もできたはずだ。しかし、実際に彼女はそのような行動をしていない。しかも、彼女は毎朝私ににこやかに挨拶をしてきたので、まさか彼女が私にセクハラされたと言っているとは思わなかった。この女性の今回の行動やそれまでの行動を見ても、私がセクハラ行為をしていないのは明白だ」と述べた。 また、「第三者委員会のセクハラの事実認定は裁判所より軽く、客観的証拠がない」と主張。 報道については「録音について私の反論も聞かないどころか、録音の前後の経緯、女性の立場や状況等分かっているのか? ただ、私が口止めしたかのように言った部分だけを切り取って報道し、決めつけている。また、タイトルの書き方が見にくく、人によっては第三者委員会の報告の後に私が女性職員にキスをしたと思っている人もいた。それは本当に正しい報道の仕方か? 公人でも名誉毀損になる」と主張した。 その後、質疑応答となり、記者が「古謝前市長は人権救済を求めている。被害を申告された方に対するネット上での誹謗中傷、実名が投稿されるなどひどいことが起きている。この点について、どのような見解なのか?」と質問。 これに古謝前市長は「私は答えることはできない。これは第三者で、私がやっているわけではない。私は関係ない」と答え、記者がすかさず「それを放置するということ?」と確認した。 すると、古謝前市長の弁護士が「やっていないという人に対して謝罪しろとか、被害者に対する救済をどうするか。前提が違う。そういう質問には答えられない」と間に入り、古謝前市長は「そうそうそう」と頷いた。 だが記者は「被害を申告するということは様々な職場であり得ることだ。被害申告をしてプライバシーまで晒されるということ、そんなことがまかり通ってしまったら、あらゆる職場でセクハラを申告することすらできなくなってしまう。そこをしっかり守るということは、職場の管理責任者として大事だと思う。その点について17日までは責任を負っていた立場の人間としてどう考えるのか?」と質問した。 古謝前市長は「やっていないことをずっとやっているという話をしているものだから、ずっと私は否定した。ずっと身に覚えがないことをそういう風に報じられることが理解できない」と述べた。 ここで別の記者が異なる角度から質問を投げかけた。 「SNSで(被害女性の)実名を投稿している方は、その前日に古謝前市長と連絡を取って話を聞いたと。『私がもうそうしますよ』ということを伝えて翌日に実名を暴露している。副市長はこの(女性)被害者は誰か分からないとしている。市としても分からない人が、(暴露した)この糸満市民の方はなぜ(被害女性の)実名を知っている。常識的に考えたら古謝前市長がその前日に伝えたということではないか?」 これに古謝前市長は「本人に聞いてください。私は言っていない。私は、この女性をかばっていた。彼もわかるはず。名前は言うわけない」と否定した。 記者が「連絡は取った?」と食い下がると、古謝前市長の弁護士が「こういう個別の事案について質問して、皆さんが真実はなんだったか(明らかにする)場面じゃない。それは控えて。一般的な質問をされて、突然『市長どうですか』とされてもね、前提が違う」とフォローし、古謝前市長は再び「そうそうそう」と同意した。