とんでもスキルでダンジョン放浪メシをするのは間違っているだろうか?   作:有頂天皇帝

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まえがき
今回はコクヨウたちへの食事と主だったヘスティアファミリア団員たちとの出会い、そして初のダンジョンチャレンジになります。




第三話 三色ステーキ丼と初めてのダンジョン

昨夜屋台で荒稼ぎしたベルは今日も屋台で食べ物を販売しようと下準備をする途中であの異世界にてベルに加護をくれた水の女神ルサールカ様たちへのお供えをしなくてはと思い出し、ネットスーパーでニンリルとルサールカ、インドラには食事やお菓子などの飲食物を、キシャールには美容品を、アグニとヴァハグン、ヘファイストス(とんスキ)にはお酒とおつまみを、デミウルゴスには日本酒とそれに合うおつまみをメインでお供えしつつオラリオの名産品であるジャガ丸くんなども一緒に送った。

 

「ルサールカ様たち女神様と神様たち、少し遅れましたが今週分のお供えになります。どうかお納めください」

 

ベルは村にいた頃に造った神棚にお供え物を置くとお祈りを捧げる。祈りは無事に届いたようでお供え物は消え女神たちの元へと送られた。それを確認したベルは今日も頑張ろうと今日屋台で販売予定の食材を詰め込んでから昨日と同じ広場に向かおうとしたが、ガネーシャファミリアに寄ってツバキたちの様子を見てから行こうと考え直した。

 

「ついでにコクヨウたちの食事も別で用意してかなきゃね」

 

恐らく腹ペコで待っているであろうコクヨウたちのためのご飯を作ってあげようとアイテムボックスの中に入っている食材を確認してからガネーシャファミリアへと足を運ぶのだった。

 

 

 

「すいませんアーディさん、ツバキたちの世話をしてもらっただけじゃなくてキッチンまで貸してくれて・・・」

 

「気にしなくていいよ。それに私もご馳走してもらうんだからこっちがお礼を言いたいくらいだよ」

 

ガネーシャファミリアの食堂にて。ガネーシャファミリアの拠点である【アイアム・ガネーシャ】に着くと同時にアーディに出会い、そのままツバキたちのいる畜舎に向かいツバキたちはベルの顔を見るなりメシの最速をしてきた。なのでベルはアーディに料理できる場所を借りることにしてツバキたちとついでにアーディに料理を振る舞うことにした。

 

「今日は豪勢にステーキ丼にしようかな」

 

ベルはアーディに見られないように気をつけながら屋台から取り出すフリをしてアイテムボックスから4つの土鍋とお米を取り出すとお米を水で研いでからしばらくの間水につける。その間にブラッディホーンブル、ロックバード、オークの肉を取り出してからそれぞれ厚めの大きさに切り分け、一度まな板と包丁を洗ってから玉ねぎを5mm幅に薄切りにスライスする。

 

材料を切り終えたら土鍋に米と水、風味を加えるためにごま油を少々入れてから強めの中火で炊き始める。ご飯を炊いている間に温めておいたフライパンに多めのラードを入れ、ラードが十分に解けて温まったところに切った玉ねぎを入れて弱火でじっくりと炒めていく。十分炒めたら一旦アルコール消毒しておいた綺麗なパットに炒めた玉ねぎを並べて粗熱を取っておく。

 

次は屋台の鉄板を使ってブラッディホーンブル、ロックバード、オークを焼いていく。熱した鉄板にサラダ油を広げて充分熱したところに肉を置いて焼いていく。ブラッディホーンブルは中が赤みを帯びたピンク色になるまで焼き、ロックバードは皮面をパリパリになるようしっかりと焼いてから中にしっかりと火が通るまで焼き、オークもまた中にしっかりと火が通るまで焼いていく。

 

全ての材料を焼き終えたら炊き上がったご飯をツバキ、ホルス、イナバ、アーディたちそれぞれに合うサイズの器にご飯をよそってから炒めた玉ねぎを盛り付けてからその上に薄く切ったブラッディホーンブル、ロックバード、オークの肉を綺麗に並べる。最後に卵黄を中心に乗せてから小口切りした万能ねぎ、白ゴマ、糸唐辛子をふりかける。

 

それぞれの好みに合わせるように別皿にネットスーパーで購入しておいたニンニク風味のステーキ醤油、玉ねぎ風味のステーキ醤油、トリュフ風味のステーキ醤油、おろし風味のステーキ醤油、バーベキューソース、粗挽き黒胡椒風味のステーキソースなどそれぞれの好みに合わせて使って貰えるよう色んなソースを用意しておいた。

 

それとは別に付け合せとして前もって作っておいたもやしのナムルやチョレギサラダ、卵とわかめのスープも一緒に提供しておく。

 

「ゴクリ・・・!」

 

ボリューム満点な三色ステーキ丼を前にアーディは思わず唾を飲み込みながら目の前にあるズッシリと重みのある山盛りのステーキ丼を今すぐかっこみたい気持ちを抑えていた。アーディが始めてみる三色ステーキ丼に見ほれている中、ツバキたちはベルに頼んでツバキはにんにく風味、ホルスは粗挽き黒胡椒風味、イナバはおろし風味のステーキ醤油をかけて貰ってから食べ始めた。

 

『うむ!やはりベルのメシが一番美味いな!!』

 

『ここのメシもそれなりによいものだがベルやムコーダ殿のメシに慣れているから物足りないのも仕方ない・・・』

 

『ベル様の料理こそ至高・・・!!』

 

ツバキたちの美味しそうに食べる姿を見てアーディもまた玉ねぎ風味のソースをかけてから一口三色ステーキ丼を頬張る。

 

「美味しい!お肉の柔らかさもそうだけどこのソースがお肉とご飯にあっててすごく美味しい!!」

 

アーディはあまりの美味しさに驚きながらも食べる手を止められず掻き込むように夢中になって三色ステーキ丼や付け合せのナムルなどを食べていく。

 

それからベルは食欲旺盛の従魔たちだけでなくアーディが食べている姿を見てて空腹を抑えきれなくなったガネーシャファミリアの団員達にも提供したことでガネーシャファミリアを出るのが予定より遅れてしまうのだった・・・。

 

それからベルは昨日と同じように広場で焼き鳥と新メニューとしてヘスティアファミリアで作っておいたおにぎりを醤油や味噌で味付けして焼きおにぎりにしたものやデメテルファミリアで購入した大量のとうもろこしを醤油で味付けして焼いたり、アイテムボックスにあった異世界の海で取れた海の幸たちなど炭火で焼いて販売した。

 

ヘスティアの友神であるタケミカヅチとその眷属たちがスタッフとして働いてくれたおかげで初日よりも効率よく客を捌くことができた。途中、イチャモンをつけてくる小悪党がいたが、揃いも揃ってベルによって頭から地面に埋め込まれてしまいそれを見た人たちは大人しく購入するようになるなどそれなりの出来事はあったものの夕方には無事に全て売りきった。

 

そんな感じでオラリオで屋台をやったり時にはヘスティアやアミッドの案内でオラリオを観光したり、ギルドにて冒険者登録だけしてそこで専属アドバイザーになってくれたハーフエルフのエイナ・チュールにダンジョンのことを教えてもらったり(なおダンジョンに関する問題をテストされた際には一発合格したことでたいそうさ驚かれたりした)、遠征から帰還したヘスティアファミリアの団員たちと交流を深めたりなど色々とあったが今日、ようやくベルはダンジョンに挑むことが出来た。

 

 

「これがダンジョン・・・!!」

 

ダンジョンに始めてきたベルは少しばかり興奮していた。現在のベルの装備はムコーダたちとであった異世界でハイエルフたちに鍛えてもらったミスリルやムコーダの従魔であるエンシェントドラゴンのゴン爺の鱗など希少な素材を用いた軽装鎧【翔龍鎧(ドラグアーマー)】とアースドラゴンやレッドドラゴンなどのドラゴン素材を使用して作成した大剣やナイフ、刀などを装備していた。見る人が見れば第一級冒険者でも揃えるのは難しいほど強力な装備を揃えているベルであるが見た目は普通の装備と変わらないために他の冒険者に目を向けられることはなかった。

 

「ベル。今日はお前がどれくらい戦えるか確認するために来たんだ。決して無理はするなよ」

 

「はいフィルヴィスさん!!」

 

今回ベルの同行者としてヘスティアファミリア団長であるフィルヴィス・シャリアが共にダンジョンに同行している。ベルの家族関係及びスキルなどの秘密を共有している数少ないメンバーの一人であり、現在のヘスティアファミリア内でも最高レベルであるLv.6の第一級冒険者だ。

 

「私はあまり手を出さない。だがお前が危険だと判断したらその限りでは無いことを忘れるなよ」

 

「はい!あ、ゴブリン!!」

 

フィルヴィスは再度確認するようにベルにそう伝えるとベルは元気よく返事をしながら別の異世界で何度も殲滅したのとは多少異なるがゴブリンを見つけるなり接近し、

 

「えい!」

 

ベルは初めてのこっちの世界のダンジョンモンスターとの戦闘ということで少しだけ緊張しながらもゴブリンに向けてナイフで攻撃する。その一撃は容易くゴブリンの首を切り飛ばし死体は一瞬にして灰の山となり魔石とドロップアイテムである【ゴブリンの耳】を落とした。

 

「あれ・・・?」

 

「もう少し下の階層にした方がよさそうだな・・・」

 

ベルは思ってた以上にゴブリンを倒せたことに首をかしげ、フィルヴィスは第一階層ではベルの実力を見ることもできないだろうと早々に判断して下の階層に行くことを決めた。

 

それからベルとフィルヴィスはベルが問題ないと思えるまで下の階層を降りていくのだが、フィルヴィスが思ってた以上にベルは戦えていた。コボルトやゴブリンの首をナイフで切り飛ばし、キラーアントを火魔法や雷魔法で跡形もなく焼き焦がしたり、ウォーシャドウを大剣で真っ二つにして切り裂いたり、オークやアルミラージを見つけては積極的に狩りドロップアイテムである肉をゲットしてははしゃいでいた。そんなこんなでベルたちは13階層にまで来ていた。

 

「・・・話には聞いていたが想像以上に戦えてるな」

 

フィルヴィスはあのゼウスとヘラの血統を受け継いでいることからそれなり以上に戦えるとは思っていたが、これはLv.1のしかも恩恵を与えられたばかりの冒険者ではなくLv.3、4に匹敵するほどの戦闘としか思えなかった。これならば中層に行っても問題ないと一瞬考えたが流石に初日でそれは飛ばしすぎだと考えを改めそろそろ帰るかとベルに声をかけようとした時にそれは現れた。

 

「「「「「「「「「ブオォォォォォォ!!」」」」」」」」」

 

「ミノタウロスの群れ!?何故こんな上層に・・・!?」

 

フィルヴィスは下の階層から雪崩込むように駆け上がってきたミノタウロスの群れに驚きながらも長剣と短杖(ワンド)を構え戦闘態勢に入っていた。それはベルも同じであり先程まで構えていたナイフをしまい大剣を構え直す。ミノタウロスたちは逃げるのに邪魔な目の前の存在を叩き潰すために戦うこととなった。

 

 

────────ベル・クラネルのダンジョンデビュー戦の相手は本来の歴史であれば因縁の相手となるはずのミノタウロス。本来の歴史ならば憧憬相手であるとあるジャガ丸くん大好き金髪ミステリアス系?美少女によって助けられそれをきっかけにベルの冒険は本格的に始まるのだが、この世界のベルはフェルという食いしん坊狼によって無理やりダンジョンデビューさせられたこととアルフィアという最凶義母によって英雄の作法を心身共に叩き込まれたベルにとって既に英雄への道は進んでいた。

 




あとがき
本格的な戦闘は次回に回します。原作と色々と異なるフィルヴィスさんですがこっちの世界ではフレイヤファミリアの団員たちのようにヘスティアガチ信仰しており、フレイヤファミリアの白エルフとはどちらの女神が素晴らしいかで口論になることが偶にある。(それでも互いの主神を認めあっているために抗争になるほどのものにまで発展しない)ベルくんの装備ですがこれでもベルくんがアイテムボックスに眠らせている装備太刀に比べればマシなものです。

ベルくんのアイテムボックスの中にはダンジョンクリア報酬でゲットしたりルサールカやインドラから隠されている場所を教えてもらってゲットした魔剣やそれに匹敵する武器である魔爪や魔斧、魔杖、魔弓、魔槍、魔銃などのアダマンタイト製の武器たちやフェルやゴン爺、コクヨウたちの生え変わりなどで抜け落ちた爪や牙、毛、鱗などをハイエルフたちがナイフや剣、刀など色んな武器として加工してもらったものがある。

フィルヴィスの2つ名なのですが、原作のマイナスデスはデュオニクスの女信者を元にしたものらしいので変えようと思うのですが中々いいのが思いつかないので意見貰ってもいいですかね?また魔法の方も同じように名前を変えようかと思うのでこちらもご意見よろしくお願いします。

それと現在ヘスティアファミリアの主な団員をどうするか悩んでおりまして、確定しているのはフィルヴィス意外だと銀魂の銀さん、神楽、新八の万事屋メンバー、血界戦線のレオナルド。それ以外で考えているのがこのすばのカズマ、アクア、めぐみん、ダクネス、ゆんゆん、クリス。ダンジョン飯のライオス、ファリン、マルシル、チルチャック、センシ、イヅツミです。他にオススメキャラなどがいればご意見お願いします
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