福岡市の老舗そば店『みすゞ庵』73年の歴史に幕 12月20日に閉店 人気は「カツカレーそば」「カレー南蛮そば」 “絶妙の味”を惜しむ客の行列が絶えず
福岡市・天神で長年愛されてきた老舗のそば店が12月で姿を消すことになりました。 「天神ビッグバン」で新しいビルの建設が相次いでいる福岡市の中心部。 11月19日、その一角にある店の前に行列ができていました。 「そば処 みすゞ庵」です。 1952年の開店から70年あまり、昔ながらのファンも多い名店です。
人気メニューは「カレー南蛮そば」。 ダシの効いた程よい辛さのカレースープがソバによく絡み、寒くなってきた今の時期には体が温まる一品です。
さらに多くの人が注文するのが「カツカレーそば」。 カツカレーとそばが両方楽しめる欲張りメニューです。 どちらのメニューもランチタイムが終わる頃には売り切れてしまいます。
そんな人々から愛される店ですが、12月20日に閉店することになりました。
◆来店客 「別のところで営業っていうのはないんですか?」 ◆社長 「ないです。ないです。もうすべてここで最後」 ◆来店客 「おつかれさまでした」
惜しまれながらの閉店、その理由を社長に聞きました。 ◆みすゞ庵 小籏三保子 社長 「みなさん『美味しかった』って、その『美味しかった』に励まされてずっときたようなもんですけどね」 社長は、亡くなった夫と一緒に店を切り盛りしてきましたが… ◆みすゞ庵 小籏三保子 社長 「私も87歳だからそろそろやめなきゃと思ってたんですよ。ベスト電器も閉店するから」 「みすゞ」庵が入るビルはベスト電器と共同で所有していますが、そのベスト電器が閉店すると聞いて、店を閉める決断をしたといいます。 閉店を知らせる張り紙をしたところ、さっそく別れを惜しむ客の行列が絶えなくなりました。
Q.いつも来るんですか? ◆来店客 「いつもよく来ます。」 ◆来店客 「今回初めて食べられたので、なくなっちゃう前に食べられてよかったです。前を通るとカレーの香りがね、ガーンってするんですよ。それが、最高で。みんなカレー系のうどんとそばをいただきました」 ◆来店客 「何年かぶりに。閉まるって聞いたんでちょっと食べてみようかと」
◆みすゞ庵 小籏三保子 社長 「みなさんいっぱい来ていただいてびっくりですよ、こんなにお客さんが来てくださると思わなかった。あの張り紙を出した途端…びっくりしちゃった。毎日食べに来てくださる方がいっぱいいらっしゃるから、それがうれしい」 ◆来店した親子 「小さいころから連れてきてるから」 ◆来店した親子 「ごちそうさまでした」 閉店までちょうど1カ月、「みすゞ庵」は愛されてきた今まで通りの味でファンを迎え入れることにしています。
テレビ西日本
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