AI生成画像を無断複製、初の摘発か 著作権法違反疑いで男性書類送検
生成AI(人工知能)を用いて制作された画像を無断で複製したとして、千葉県警は20日、神奈川県大和市、無職の男性(27)を著作権法違反(複製権侵害)の疑いで書類送検した。AIで作られた画像に著作権があるとして、同法違反で摘発するのは全国で初めてとみられる。
書類送検容疑は昨年8月25日、自営業の男性(27)=千葉県我孫子市=が生成AIで制作し、SNSに投稿した画像を無断で複製、自身が販売した電子書籍の表紙に使用した疑い。「タイトルや内容にフィットする素材だったから複製した」と容疑を認めているという。県警は起訴を求める厳重処分の意見を付けた。
昨年10月に被害者から県警に相談があり、捜査を進めていた。生活経済課によると、画像が生成AIに具体的な指示や入力を繰り返して制作されたものであることなどから、著作物に当たると判断した。
〔共同〕
著作物かどうか、AIへの指示内容などで判断
生成AIが創作活動にも使われるなか、文化審議会の小委員会は2024年3月、AIと著作権に関する「考え方」をまとめた。生成物が著作権法で保護される「著作物」に当たるかどうかは、AIに対するプロンプト(指示)の分量や内容、生成の試行回数といった要素を踏まえて判断するとした。
著作権法に詳しい福井健策弁護士によると、作り手が明確な「完成図」のイメージを持って、それを再現する意図が生成AIへのプロンプトに込められている場合には、AIを使って創作されたものでも著作物に当たる可能性があるという。
今回の事件について福井弁護士は「作り手が生成の過程でどのような指示を与えていたのかが重要になるだろう」とみる。
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