オラリオに再び夜が訪れた
どんなに疲弊が溜まっていようとも、夜は等しく訪れる
人々の生の証でもある灯りによって対に当たる瓦礫の山がより照らされるのは皮肉とでも呼ぶべきか
そんな街の景色を眼下に僕はオラリオの城壁の上で佇んでいた
「随分と綺麗な月夜じゃないか。」
「男神に言われてもキュンとはしません・・・」
「ははっ、これは手厳しいなぁ。まぁ俺には『
「えっ?神様ってみんなそんなもんだと・・・」
「有象無象な
「な、なんか説得力が違う・・・」
「それで?お前の用事とやらは済んだのか?」
「えぇ、彼女達の無事を確かめられただけで十分です。」
「おいおい、あそこまで痛めつけたのはお前自身じゃないか。それとも【
「気に入った子を付け回して虐める神様よりは正常だと思います・・・多分」
「おいおい、悲しいなぁ。俺にも俺なりの考えがあるんだが。」
「そういうことにしておきます。それに、僕は彼女達の生存確認さえ取れればそれで良かったので。」
「それで?なにか思い出したのか?」
「はい。本当に。思い出したい記憶も、そうでない記憶も・・・」
ここに来る前の記憶を改めて思い出すとここにいる意味がわかってきた気がする
もう二度と、同じ結果を辿らせてはならない
降りかかる『厄災』を払えるだけの力を
もうすぐ果てる命ならば未来を変えるため捧げるべきだ
そのために僕はここにいるのだと改めて思っていた
「イアン、お前はオラリオをどう思ってる?」
「愛していますよ。これでも.... 」
またひとつ、凄惨な夜の膜が下りていく
「なに、精一杯仕事は果たしますよ『最期の英雄』として・・・ね。」
・・・
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ベル・クラネル Lv.7
力: B 756
耐久: B 780
器用: B 740
敏捷: A 820
魔力: C 680
幸運:E
耐異常:F
逃走:I
・・・・・
《魔法》
【ファイアボルト】
・速攻魔法。
【デウス・アーゲ】
詠唱式:【古の英雄よ、我が力となれ。古の大神よ我が声に応えよ。友よ、声を挙げろ。
・範囲魔法・雷属性
《スキル》
【
・一定期間中、懸想する英雄の模倣
【
・能動的行動に対するチャージ実行権。
【
・猛牛系との戦闘時における、全能力の超高補正
【
・犠牲を払う度に全能力の高補正
・払うモノの懸想の丈により効果向上
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改めてこのステータスで改めて自分の過去が確信的なものに変わっていく
『夢』だったならばどれほどまで良かっただろうか
更新は出来ないために能力は一切変化していない
それでも、前回のステイタス開示時点で化けていた箇所が完全に明瞭になっていた
「僕たちが辿ってきた道だけは辿らせる訳には行かない。例えどんなに茨の道だとしても僕は喜んで礎になります。」
「・・・いや、そうだな。これ以上詮索するのはよそう。俺から誘っておいてこれ以上深く聞くのはナンセンスだ。」
「『勝者は常に敗者の中にいる。』これは、祖父の言葉でした。僕は、彼らの強さを信じてる。例えそれが一方的な押しつけになってしまっても。」
「お前があっち側に付くという選択肢は無かったのか?」
「【アストレア・ファミリア】に手を出した。それに、僕が
「・・・そうか。」
「それじゃあ今日も暴れてきます。」
そう言って僕はエレボス様に背を向けてその場を後にした