月刊経済誌財閥 2001年2月号特集 『激震!桂華グループ内部骨肉のお家争い!!介入する岩崎財閥の影!!!』 8/18一部加筆
筆休め回その4
外から見るとこう見えるという話
政商として近年名を轟かせてきた桂華グループに激震が走っている。
桂華グループの中核企業である桂華製薬と桂華化学工業が岩崎財閥企業である岩崎製薬及び岩崎化学と合併を決めたのだ。
それに伴って、桂華グループ内部では深刻なお家争いが勃発。
政府や外国なども加わって財閥全体を巻き込んだ争いが起こっているという。
事の発端は、桂華グループの傍系に当たる桂華院瑠奈嬢が所有するムーンライトファンドの急膨張にある。
彼女の両親は本家に対抗して極東グループという企業グループを形成していたが、両親の死後その企業群は桂華グループが吸収していた。
そんな彼女が保有するムーンライトファンドがIT関連企業に出資した結果、ITバブルの波に乗り北海道開拓銀行や一山証券を救済し桂華金融ホールディングスを樹立し、メガバンクの一角に躍り出る。
その過程で帝西百貨店や赤松商事や四洋電機等を救済したのだが、元は中堅財閥だった桂華グループは数年でその規模を拡大。
近年は鉄道事業に参入し四国新幹線の建設及び新宿新幹線の許認可を目指しているが、その背後には与党の泉川副総理との親密な関係があった。
一時期、国有化されていた桂華銀行の売却について便宜を図ったという事で疑惑が持ち上がったが、桂華グループと泉川副総理は共にこれを否定している。
そんな政商桂華グループだが、旧極東系企業の躍進に危機感を抱いた本家である桂華製薬は中堅製薬の規模から出ておらず、このままでは本家が傍流に飲み込まれるという意識から岩崎財閥に身売り。
桂華院家次期当主桂華院仲麻呂氏と朝霧侯爵家子女桜子嬢との婚約を発表。
朝霧侯爵夫人は岩崎財閥の出身で、岩崎財閥と桂華院家は家同士で密接な関係を構築する事に成功。
その上で、桂華院瑠奈嬢を正式に本家公爵令嬢として迎えて抱え込むと同時に、彼女の企業群の統制に入ろうとしたが、企業群はこれに反発。
かくして、本家を支持して他の企業も吸収したい岩崎財閥が背後に控える本家と桂華院瑠奈嬢を旗頭に独立を維持したい他の桂華グループ企業との間で対立が勃発したのだ。
スキャンダルで苦しむ林内閣では、今年夏の参議院選挙は戦えないというコンセンサスができつつあり、渕上・泉川・林と三代に渡って影響力を行使していた桂華グループの内紛は国内政局と無関係ではない。
桂華院家次期当主である桂華院仲麻呂氏は桂華金融ホールディングスと赤松商事の社外取締役に就任し、内部の瑠奈派の排除に乗り出しており瑠奈派の反発と抵抗は必至である。
それをサポートするのは桂華金融ホールディングスの再国有化を主張する野党であり、桂華金融ホールディングスを再国有化して桂華グループを解体する事で自身らが主張する『財閥解体』の実績にしようと企んでおり、予断を許さない。
以下、桂華グループ企業とその動向を紹介する。
旧桂華財閥系
桂華製薬 >>今年合併し桂華岩崎製薬に
桂華化学工業 >>今年合併し桂華岩崎化学に
桂華商船 >>帝国郵船に吸収合併
桂華倉庫 >>岩崎倉庫に吸収合併
旧桂華財閥系企業は全て岩崎財閥と合併する事が決まっており、桂華岩崎製薬を除いて実質的な岩崎財閥の乗っ取りになっている。
このため、吸収を終えた後で他の企業へのアプローチを開始すると見られており、他企業は警戒を強めている。
また、岩崎財閥に取り込まれて岩崎財閥の下に付く事を嫌った桂華財閥生え抜きが瑠奈派に流れており、内部が一枚岩にはなっていない。
桂華金融ホールディングス
桂華銀行
旧極東銀行
旧北海道開拓銀行
旧長信銀行
旧債権銀行
旧共鳴銀行
桂華証券
旧三海証券
旧一山証券
桂華海上保険
旧帝西百貨店損保部門
旧丸々火災海上保険
桂華生命
旧帝西百貨店生保部門
旧極東生命
旧門野生命保険
旧川井生命保険
桂華金融ホールディングスは日本で最初に成立した金融持株会社であり、不良債権処理の為に政府が作り出した国策銀行である。
これを主導したのが泉川副総理であり、そこに日銀と共に資金を供給し続けていたのがムーンライトファンドである。
岩崎財閥が最も欲しがる企業の一つであり、桂華院瑠奈嬢の財産管理人の一人である一条進CEOが睨みを効かせている瑠奈派の牙城である。
現在の桂華グループは、その多くの企業が桂華金融ホールディングスにほとんどの株を保有されており、桂華金融ホールディングスの95%の株式はムーンライトファンドが握っている。
旧門野生命・旧川井生命・丸々火災海上保険が桂華金融ホールディングスに救済された時、野党などはこの三社の不良債権処理を名目にした公的資金の注入と桂華金融ホールディングスの再国有化を主張。
帝都岩崎銀行は、政府による再国有化が行われる前に我々との合併をと訴えているが、帝西百貨店株の売却やムーンライトファンドからの資金調達でこれに対抗している。
赤松商事
旧桂華商会
旧松野貿易
旧赤丸商事
帝西百貨店グループ
携帯通信事業
ドッグエキスプレス
他社
買収や救済で規模を大きくさせた桂華グループの司令塔がこの赤松商事であり、ムーンライトファンドが巨万の富を生み出している資源ビジネスの中核となっている。
岩崎財閥と激しくやりあってきた総合商社ゆえに必然的に瑠奈派であり、岩崎財閥への吸収を一番警戒している企業である。
岩崎財閥は、ムーンライトファンドが行っている資源ビジネスを押さえる為にも岩崎商事との合併を画策しているが、首脳部から現場に至るまでその反発は強い。
帝西百貨店グループの親会社でもある。
帝西百貨店グループ系
帝西百貨店
旧総合百貨店
スーパー部門
旧肥前屋
コンビニ
ファッションビル
牛丼店
北海道一次産業企業群
他社
桂華院瑠奈嬢がイメージモデルとして活躍している帝西百貨店グループだが、その経営は赤松商事の子会社として赤松商事の指導のもとで経営のリストラを進めている。
そのリストラプランは、北海道一次産業群による生鮮食品の安定供給と百貨店部門とスーパー部門の不採算店舗のリストラであり、あまった人材をコンビニ部門に抽出するというもの。
ただ、再建は少し遅れ気味であり、民事再生法を申請したサチイのスポンサー争いに負けただけでなく、スーパー太永のコンビニ部門の買収からも撤退。
帝西百貨店の株式売却から見える通り、桂華グループ内部ではこの部門の処分も考えているという声が上がっている。
桂華ホテル系
旧極東ホテル
旧トリプルオーシャンホテル
AIRHO
北海道三次産業企業群
桂華歌劇団
由布院・黒川開発
桂華広告社
九段下ビル
他社
極東グループの流れを汲み、桂華院瑠奈嬢の新しい屋敷とムーンライトファンドの東京本部が入るだろうと噂される建設中の九段下ビルがこの傘下に組み込まれている事から、当然のように瑠奈派として振る舞っている。
北海道の第三次産業群との関係が深く、桂華グループの北海道との縁は帝西百貨店グループと共に深い。
桂華広告社は桂華歌劇団の広報および、北海道に本社のあるタレントスタジオや岩沢プロダクションと業務提携を行っており、北海道地方局やキー局深夜で番組を製作・放送している。
岩崎財閥からすれば外に出してもいいと考えているが、桂華鉄道との経営統合の話がありその扱いには変化がある可能性を留意したい。
桂華鉄道
旧京勝高速鉄道
旧香川鉄道
桂華バス
桂華土地開発
新常磐鉄道 (建設中)
四国新幹線 (建設中)
新大阪駅ホーム (建設中)
新宿新幹線 (申請中)
大分空港連絡鉄道 (申請中)
北海道新幹線推進委員会
『政商』桂華グループの名前を一気に強めたのがこの鉄道事業であり、莫大な資金を投じて行われる事業と収益性に疑問を抱いている関係者も多い。
現在多大な資金を投じている鉄道事業は未だ全体の開通が行われておらず、現在営業している事業は買収した旧京勝高速鉄道と救済した旧香川鉄道とそのバス部門、会社更生法を適用した極東土地開発に他の破綻したゼネコンを足した桂華土地開発となっている。
ただ、現状莫大な投資に対して収益があまりに低い事から、桂華ホテル系と持株会社による経営統合を行って事業再編を行う意見が出ている。
新常磐鉄道や四国新幹線等の大規模工事は、これらの建設で不良債権に苦しむゼネコン業界に慈雨になったのは事実で、それが立憲政友党総裁選や衆院選で絶大に効果を発揮し、桂華金融ホールディングスと共に時の政権で影響力を行使する源になったのである。
岩崎財閥はこれを理解しておりこの鉄道事業も狙っているが、関係者には巨額の費用のある程度を岩崎財閥が出してもいいという言質をもらって、親岩崎派に寝返る者も出ている。
四洋電機
桂華部品製造
越後重工
これら三社の立ち位置は難しい。
損失の飛ばしが発覚し創業家を追放した結果、舵取りを桂華グループに任せざるを得なかった四洋電機は、電池と携帯用小規模液晶の集中投資で息を吹き返しつつある。
鮎川自動車の四次五次下請けを集約した桂華部品製造はOEM用のサプライヤーとして名を売りつつある。
鉄道車両およびプラントを作っていた越後重工は、ムーンライトファンドの資源ビジネスに乗って資源プラントの販売を始めるだけでなく、四洋電機の電池事業と組んで地方非電化路線用のハイブリッド気動車の開発を進めている。
とはいえ、それぞれに強みがあり、また桂華グループに参入したのが最近という事もあって岩崎財閥からの切り崩しが進んでいる。
既に水面下では、四洋電機が岩崎電機に、桂華部品製造が岩崎自動車の部品メーカーに、越後重工が岩崎重工に吸収合併されるという噂が流れている。
ムーンライトファンド
ムーンライトフロリダリゾート (ゲーテッド・コミュニティリゾート)
北樺警備保障 (PMC 現在は連隊規模)
米国主要ハイテク株の大株主 (現在は事業縮小中)
ロシア産原油取引の中枢 (事業は赤松商事に委託)
資源ビジネス (事業は赤松商事に委託)
ロシア国債の大手引受先
水事業 (ゼネラル・エネルギー・オンラインとカリフォルニア州で事業を行うため赤松商事が交渉中)
桂華院瑠奈嬢の所有するファンドであり、瑠奈派の本拠であると共に米国シリコンバレーが本拠であり、正式に桂華グループには加入していない謎のファンド。
その運営実態は桂華グループ内部でもアクセスできる者が限られており、先の大統領選で共和党大統領当選に多大な功績を発揮してアメリカ政界にも手を伸ばしつつある。
岩崎財閥が最も欲しがる物の一つであるが、その内情はまだ多くが闇に包まれている。
ムーンライト・フロリダリゾートは既に米国ファンドへの売却が決まっており、その売却額は十数億ドルになると言われている。
また、旧北日本政府の特殊部隊や秘密工作部隊が集まって設立した北樺警備保障を買収。
湾岸戦争の英雄をCEOに迎え入れて、米国人や元自衛隊を加えてその規模を連隊規模にまで急拡大させている。
ゲーテッド・コミュニティの警護や重要人物の護衛、ムーンライトファンドが行う資源ビジネスの社員護衛などで活躍しているが、その規模の大きさに懸念を表明する政府関係者も居る。
一説によると、ムーンライトファンドの資金源はかつてロシア帝国を支配したロマノフ家の財宝と言われており、ロシア金融危機ではムーンライトファンドが主導して日系金融機関のシンジケートローンを編成しロシア金融危機を救っている。
このため、米露共にその動向を注視しており、このファンドの争奪戦は財閥ではなく政府レベルの問題となって……
抜けているものがあったら感想で指摘していただけると加筆します。
シンジゲートローン
複数の金融機関がシンジケートを組んでお金を貸すこと。
ロシア国債のケースでは、
ムーンライトファンド 「買います」
桂華銀行 「じゃあうちも」
桂華証券 「付き合うで」
桂華保険 「乗るしか無い。このビックウェーブに!」
桂華海上保険 「しゃーねーな。付き合ってやるよ」
こういう事をすると横並び大好き日本の金融機関も黙っているわけもなく……
帝都岩崎銀行 「ちょっとまったぁぁぁぁぁぁぁ!」
二木淀屋橋銀行 「その話、うちも混ぜてーな♪」
村乃証券 「美味しい話と聞いて」
帝生保険 「飛んできました」
かくして腐っても経済大国日本の諭吉先生がロシア経済を救ったのだった。
なお、原油が高騰しているので彼らは既に十二分にリターンを取り戻した模様。
北樺警備保障
モデルはもちろんエグゼクティブ・アウトカムズ。
どれぐらいと調べてみたら、連隊規模でびっくり。
という訳で、ノリノリで戦力を編成しだすけど、もちろん重武装は自衛隊に怒られるので武装を取り払った(もちろん再装備可能)BTR-90やMi-24あたりが使われているのだろう。
これらの装備は旧北日本政府の軍事工場の生産品だから、雇用観点からも潰せないときた。
で、瑠奈はこの秋の事を知っているからこの重武装路線を強行に推し進める訳で、何も知らない関係者はおもちゃに喜ぶ幼女の危険な火遊びとハラハラしているのだろうなぁ。
8/18 鉄道部門加筆