持ち込みで完成原稿を持ってきた人に必ず聞くことがあります。

それは

「ネーム、作画、仕上げの各所要時間」。


プロとしてやっていく以上

「一年かけて最高のクオリティの読み切り30ページが描けました」

…ではお話にならないわけですから。



さて、この所要時間、圧倒的にネームに時間がかかっている人が多いように思います。


「○ページで止まってしまって、頭から○ページまでを何度もやり直しているうちにわけがわからなくなった」


「描きたいシーンはあるのにそこまでたどり着かない」


「1ページ1ページ完璧にならないと次のページに進めない」


「続きのストーリーが浮かばない」



「投稿規定枚数に収まらない」


などなど、理由は様々。


こういう人で意外と多いのが、

1…プロットを文字化せずに描き始めるパターン


2…ネーム第1稿なのに下描きくらい完成度をあげようとするパターン


3…はじめから規定枚数に収めようとするパターン



で、私がいつもオススメしているのは、

ビックリマークビックリマークまずプロット(シナリオ)を作るビックリマークビックリマーク

soonネームを切り始めたらプロットで足りなかった部分も出てくると思います。

文字と漫画は方法論が全く違うものなので、プロットの通りにネームを切ろうとしなくてOK。

ここでのプロットは、ストーリーの軸と山場を決める為のものです。

プロットの時点でだいたいのページ数を予測することは必要ですが、


ページ割りまで考えなくても大丈夫です(できるならやった方がいいけど)。

プロットでは

キャラクターの性格・行動原理

ストーリーのおおまかな流れとテーマ

ストーリーの山場とオチ

を作りましょう。

これができていなくてネームに進むと行き詰まります。



ビックリマークビックリマークネームに入ったらまず一気に最後まで描くビックリマークビックリマーク

soonこれが一番難しいことかもしれません。

でも「まず形にする」ことが何より重要です。

このとき、いきなり大きい紙にネームを描き始めるのではなく、

B4の白い紙を16分割(描きにくければ8分割でも)して

最後までの流れを作って下さい。

当然1Pのスペースが狭いので、セリフをすべて書き込んだり、表情を付けたりすることはできません。

このちびネームは人に見せるものではありませんから、自分が分かればいいのです。


このとき、規定の枚数はあまり意識せず、描きたい部分を端折らずにすべて描きましょう。



ビックリマークビックリマーク本当に必要なネームか検証ビックリマークビックリマーク


soonちびネームのいいところは、見開き単位で全てのページが見渡せることです。


見渡してみると、全体のテンポが一部だけ早くなっていたり、遅くなっていたりするところが見えます。


(コマ割りがきつすぎたり、無駄にスペースをとっていたりすることが見えやすくなるので)


ちびネームで規定のページをオーバーした場合は、


なくても話が通じるエピソードや、


絵で表現しているところを説明するだけになっているモノローグ


を削ってみましょう。


意外とこれでページ数が収まってしまうこともあります。


ページをオーバーしていなくても、全体の流れをこの段階で検証します。


ストーリーに一貫性があるか、山場が山場としてきっちり機能しているかも


この段階で見てください。



ビックリマークビックリマーク提出用ネーム作成ビックリマークビックリマーク


soonちびネームを修正したら、今度はB4用紙を2分割してネームを作ります。


ネームを作るときは必ず見開き単位で作ってください。


原稿に入ってしまうと、1ページ単位でしか見られなくなってしまうため、


この段階で見開きのバランスを確認しながら進めましょう。




まずはなにより、一度はじめたネームを途中でやめないこと


一気に最後まで通して書くこと


これが大切だと思います。


一回で完成形にしようと思わず、まず土台になる部分を通して書くことで


行きつ戻りつしながら書いていて進まなかったネームが


形になると思います。




…とえらそうなことを書いていますが、


たいていの編集者はネームがきれるわけではありません。


あくまで、第一村人…じゃなくて第一読者として


客観的に見る力を持っているというだけです。


ストーリーにしてもネームにしても、編集者からのアドバイスももちろんありますが


まずはそのための土台は、漫画家を目指す人自身が作らないと


第一歩を踏み出せません。


タマゴのみなさん、がんばってくださいね!!

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