参院選候補に投票したら3000円「バイト仲間は楽な仕事だ、って」 デルパラ従業員が語った、会社側の約束とは

2025年11月19日 19時08分
0

記事をマイページに保存し、『あとで読む』ことができます。ご利用には会員登録が必要です。

 7月の参院選で、パチンコ店運営会社「デルパラ」グループの従業員に対し、比例代表に出馬した自民党の阿部恭久氏(66)に投票すれば報酬を支払うと約束したとして、公選法違反(買収約束)の罪に問われた同社幹部3人の初公判が東京地裁であり、3被告はいずれも起訴内容を認めた。

◆初公判で検察側「ウェブ会議で、残業代名目で支払うと」

 阿部氏はパチンコ業界が組織内候補として擁立し、落選した。起訴されたのは社長の李昌範(51)、営業本部長の湯浅一行(46)、管理本部長の小西悌之(45)の3被告。起訴状によると、7月、グループ各店舗の店長らと共謀し、従業員計203人に、阿部氏に投票すれば3~4000円を支払うと約束したとされる。

東京地裁(資料写真)

 検察側は冒頭陳述で、3被告は共謀し、全国の店長とのウェブ会議の際、従業員が阿部氏の名前を書いた投票用紙をスマートフォンで撮影して画像を本部に送れば、残業代名目で報酬を支払うと説明したと指摘した。

◆「阿部氏に投票して写真を送信した人もいた」

 デルパラのアルバイト男性(20)は東京新聞の取材に「店長から、投票用紙に『阿部恭久』と書いて写真をLINE(ライン)で送れば3000円をバイトの残業代として支払うと説明があった」と証言。「選挙に行く気がないのでスルーしたが、選挙が近づくと店長から再度呼びかけられた。バイト仲間は『楽な仕事だ』と、阿部氏に投票して写真を送信した人もいた」と明かした。
 この事件では警視庁などが同社幹部や従業員ら計236人を摘発し、平成以降の国政選挙で最大の買収事件となった。(昆野夏子)

記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。

記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。

記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。

記事に『リアクション』ができます。ご利用には会員登録が必要です。

カテゴリーをフォローする

  • 『カテゴリーをフォロー』すると、マイページでまとめて記事を読むことができます。会員の方のみご利用いただけます。

  • 『カテゴリーをフォロー』すると、マイページでまとめて記事を読むことができます。会員の方のみご利用いただけます。

コメントを書く

ユーザー
コメント機能利用規約
期間限定コメントするなら
今がチャンス!
記事へコメントを投稿いただくと
抽選でAmazon eギフト券1,000円分などが当たるキャンペーン実施中!
応募する

    みんなのコメント0件


おすすめ情報

社会の新着

記事一覧