7月の参院選で、自社が運営するパチンコ店の従業員らに、自民党から比例代表で出馬した阿部恭久氏に投票すれば報酬を支払うと約束したとして、公選法違反(買収約束)の罪に問われたパチンコ店運営会社「デルパラ」(東京都)の社長、李昌範被告(51)ら幹部3人は19日、東京地裁の初公判でいずれも起訴内容を認めた。
他の幹部は、営業本部長だった湯浅一行被告(46)、管理本部長だった小西悌之被告(45)。
起訴内容によると、7月にデルパラ各店舗の店長らと共謀し、店舗従業員に、同月20日投開票の参院選で阿部氏に投票すれば数千円の報酬を支払うと約束したとされる。
阿部氏はパチンコ店の全国組織「全日本遊技事業協同組合連合会」の理事長で、業界トップとして出馬したが落選した。