芥川賞作家が甲府市議を提訴 SNS投稿で“トランスジェンダー”暴露 山梨
SNSの投稿でトランスジェンダーであることを暴露されるいわゆる「アウティング」の被害を受けたとして、台湾出身の芥川賞作家が甲府市の女性市議を提訴しました。
訴えを起こしたのは、台湾出身の芥川賞作家、李琴峰さんです。
訴状によりますと、李さんはトランスジェンダーであることを公表していませんでしたが、去年5月、甲府市議会の村松裕美市議会議員にSNSで「身体は男性の女性でレズビアン」などと投稿されたということです。
李さんはプライバシーや名誉を侵害されたとして5日、村松市議を相手取り550万円の損害賠償を求める裁判を起こしました。
李琴峰さん
「ある日突然、一方的に個人情報を晒し上げられて攻撃をされたのです。私が嵐に襲われて平穏な日常を奪われて、生活に多大な影響を与えられたのは、私が何かをしたからというわけではありません」
村松市議は投稿を削除したものの、一部は掲載したままで、「謝罪や経緯説明のつもりで残している削除する考えはない」と話し、「訴状を見てから弁護士と対応を検討する」としています。