チェンソーマンのデンジには性加害が無い………だって!?
作者の性癖.o(女性に生命と尊厳を破壊されたい)
と、
読者女性の願望.o(若いイケメンが強いアーシの前で腰振っててほしい)
とが奇跡的に汚いハーモニーを奏でた結果、
「デンジはセクハラ的な行動は絶対しない」↓とか、
CUTで米津玄師が「デンジって女性に対してものすごく性欲的な感情を抱くけれども、セクハラ的な行動は絶対しないんですよね」って話してるの読んで思い出したけど、デンジがマキマに「女性と遊ぶの初めてで…」って言ってたの意外だったんよな 「女性」って言うんだ、と思って
— min (@min_8yn) September 19, 2025
「デンジの性欲には加害性がない」↓とかになっている現状。
デンジの性欲を軸に物語が進んでるのはその通りなんだけど、デンジの欲望って「可愛い女の子と好き同士になって触れ合いてえ〜」みたいなすっごい素直な感情で、「女を屈服させたい」とか「イケてる女を侍らせて他の男を見下したい」とかいう加害性が少ないからあんま不快感がなくてすごい
— 蝙蝠🦇詩集通販中〜 (@koumoli) September 19, 2025
作者がこの状況を意図的に作り出していたなら、本当にすごいとしか言えない。あるいは編集担当の妙技だろうか。
この大コンプラ時代に「チ●ヘコ癖の弱者男性とサイコパスのヤバ美女を主軸に据えたら『ポリコレ』ですぜぇ〜〜」って誰が気が付くんだよ。気が付いたとしても連載会議を通った事実が怖いよ。あるいは平成の暴力ヒロインの再燃だろうか。作者の性春時代ってちょうど00年代半ばだもんね。なーにがY2Kじゃ。
よくよく見てほしいんだけれど、デンジは美男子(漫画上そういう扱いはされていないけど、顔に余計なものがついていない時点で整っている)で、マキマをはじめとした悪魔の女の子たちは揃って美女である。デンジの性格も性欲も美男子だからファンに受け入れられていて、マキマの狂気はあの容姿をもってしてもギリ受け入れられていない。
漫画の世界でギリギリ成り立っているキャラクター性と、現実世界の性加害だ云々を混ぜて語ることはよした方が良い。もしチェンソーマンの女性ファンが現実世界にいたらいたって普通のモブ顔で登場して、デンジには見向きもされず、次のコマで悪魔に真っ二つにされて終わりである。
……というか性加害云々の前に、戦争の悪魔と遊んでキャッキャ(意味深)しているデンジを見て「善性」を見出しているならちょっと都合が良すぎるのではないだろうか?
あと、私がチェンソーマンのストーリーを「被虐待児が自分の居場所を見つけて親から解放され(1部)、人並みの承認欲求と汚さを併せ持ち(2部前半)、不変はないと悟り(17巻あたり)、自分の幸せと他人の幸せが相反することを突き付けられながら(22巻)先へ進む」という人間性と欲望の成長物語だと解釈しているので、「被虐待児のまま可愛いお犬ちゃんでいてくれるのが『善』だよね〜♪」とのたまうファンの発言はグロテスクだと感じている。デンジ自身はもう昔には戻れないって分かってるのにファンがデンジを昔のまま磔にしちゃ可哀想じゃん。進ませてあげようよ。人並みの醜い夢すら持てなかった子供なんだよデンジは。
あとは、ここから邪悪文章をお届けするが、「デンジかわいい♡」と言っている女性に「狂ってる」とか「都合よく解釈しすぎ」とか「女からのセクハラ」とか言っても無意味である。彼女たちはチェンソーマンの女キャラに自己を投影して「(女キャラに加害しない)デンジってピュア♡」と満足しているのだから、自分がヤバ女として断罪されることはむしろご褒美である。「自称ドS(笑)」と一緒。構えば構うだけ思うツボだろう。
デンジが若いイケメンだから許されているだけなように、マキマもレゼもヨルも可愛くて若くておっぱいだから許されてるだけなのにね。いや、マキマは許されてないか。
ばいばい。


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