具体的には、部内規律の名のもとに、遅刻や無断欠席などの部内ルール違反や練習時におけるノルマ不達成に対して連帯責任での罰則が慣例化する中、その罰則の回避のために意図せずして一時期の資質・能力によって生徒間の上下関係が固定化し、特定の生徒が集団から疎外され、いじりや過剰な注意、さらに強要につながるといったことが確認できました。

本学園としてはこのような「構造的いじめ」を防止できず、被害に遭った生徒および保護者に多大な心理的苦痛をもたらしたことに深くお詫び申し上げます。当該生徒が幼少期より大好きであったサッカーという競技を、本学園での課外活動により許しがたい競技とさせてしまったことは、教育に携わる機関として慙愧に堪えません。今後もこの償いに誠心誠意尽くして参る所存です。

本学園としては、上記のいじめ事案の理解に至るまでの調査が第104回全国高校サッカー選手権大会宮城県予選の決勝戦前に完了しておらず、生徒の特定といった新たな人権侵害を生まないために、被害に遭った生徒・保護者に事情を説明した上で全部員での決勝戦出場ならびに観戦を認めた経緯があります。しかしながら、調査によって確認できた内容を踏まえると、人権意識の適切かつ十分な理解が顧問団ならびに生徒になければ、今後も同様の事案発生が起こり得ると判断しております。

そのため、本学園は2025年12月末まで顧問団への人権意識の適切な理解を深める研修と、その顧問団が生徒一人ひとりと丁寧な二者面談を通じて人権意識を指導する時間を設けるために、12月末まで体育会サッカー部の対外活動停止(12月28日から開催される第104 回全国高校サッカー選手権大会を含む12月末までの各大会への出場辞退および対外練習試合の中止)を行います。これまで体育会サッカー部は活動を停止しておりましたが、今後はこの二者面談と併せて学内に限った練習を開始いたします。

さらに三者面談を通じて、本事案の「構造的いじめ」に関わる調査結果を体育会サッカー部の生徒ならびに保護者に説明を行い、本学園がこの「構造的いじめ」を認知し、事前に防止することができなかったことをお伝えしているところです。そして構造的に不特定多数に対して加害行為を行い得る組織環境となっていることを認めた上で、とりわけ被害に遭った生徒および保護者の多大な心理的苦痛について説明しているところです。

さらに、第二報でお伝えしたとおり、学校法人仙台育英学園が設置する仙台育英学園高等学校、秀光中学校、仙台育英学園沖縄高等学校の全部活動の生徒延べ2000名以上に対して11月7日(金)に調査を開始いたしました。