「性別変更を暴露された」 芥川賞作家、甲府市議を名誉棄損で提訴
SNS上に性別変更前の写真や氏名を掲載され、トランスジェンダーだと明かされたのは名誉毀損に当たるとして、芥川賞作家の李琴峰さん(35)が5日、村松裕美甲府市議に写真などの削除と550万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。
代理人によると、李さんは台湾出身。2013年の来日前に男性から女性に性別を変更し、公表せず活動していた。24年5月、村松市議が「体が男性で手術もしていない」などとSNSに投稿。李さんから相談を受けた警察が注意すると、投稿を削除したが、変更前の写真や氏名を新たに掲載したという。
李さんは、トランスジェンダーであることを公にせざるを得ず、プライバシー権を著しく侵害されたと主張している。提訴後に東京都内で記者会見し、村松市議とは全く面識がないとし「嵐が勝手にやってきて私の生活を壊していった。自分を守る行動を取るしかなかった」と訴えた。
村松市議は「訴状が届いてから、名誉毀損に当たるのかどうか弁護士と相談したい」とコメントした。
李さんは21年に「彼岸花が咲く島」で芥川賞を受賞した。〔共同〕