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あなたの“やる気”が逆効果?雑務を押し付けられる本当の理由

「気がつくと、また私がやっている…」

電話を取るのも
コピー用紙を補充するのも
ゴミを捨てるのも

いつも自分ばかり…

最初は率先してやっていただけなのに、次第にそれが「当然」と思われていく。
そして周りは、「誰かがやるだろう」「あの人がやるから大丈夫」と動かなくなる。

もし今、そんな状況に心当たりがあるなら、それはあなたのせいばかりはありません。
そこには、集団になると起こる心理的な落とし穴が潜んでいます。

今回はその現象「リンゲルマン効果」をテーマに、なぜあなたばかりに雑務が集中してしまうのか。
そして、どうすればその状態を脱することができるのかを考えてみたいと思います。

✅自分ばかり雑務を押し付けられる

「なんで自分ばっかり?」
職場でこんな風に感じたことはありませんか?

電話対応、コピー用紙の補充、掃除、ゴミ捨てなどの雑務。

気がつけば自分ばかりが担当していて、他の人は見て見ぬふり。
「誰かがやるだろう」と誰も手を出さず、「あの人がやってくれるから」と当たり前のように任されて、
やがて「押し付けられている」と感じるようになる…

そんな状況には心理学的な背景があります。
それが「リンゲルマン効果」です。

✅リンゲルマン効果とは?

リンゲルマン効果とは、集団で作業をする際、人数が増えるほど一人ひとりの努力が減ってしまう現象を指します。

この現象は、20世紀初頭にフランスの農学者、マクシミリアン・リンゲルマンが行った実験から発見されました。

彼は綱引きの実験で、人数が増えるほど個々人の引っ張る力が弱まることに気づきました。
たとえば1人で綱を引くときは100%の力を出すのに、8人になると一人当たりの力は半分以下になるというのです。

これは「他の人がやってくれるから自分は手を抜いてもいい」という心理が働くため。
つまり、責任の分散と匿名性がやる気を低下させるのです。

✅職場に潜むリンゲルマン効果のメカニズム

「誰かがやるだろう」
「あの人がやるから」

職場で雑務を押し付けられる状況も、リンゲルマン効果の一種と言ってよいでしょう。

誰も電話を取らない   → あなたが取る
ゴミ箱が溢れている   → あなたが捨てる
コピー用紙が切れている → あなたが補充する

なぜこうなるのかというと、多くの人が「雑務は自分の仕事ではない」と思っているため。

当事者意識がなく、無関心な状態になると、
「誰かがやるだろう」→「あの人(=あなた)がいつもやってくれる」という無意識の連鎖が生まれます。

つまり、あなたが「やる気を見せた」ことで、意図せずとも「○○はあの人の仕事」と役割を引き受けてしまったことになるのです。

✅リンゲルマン効果への対処法

職場に蔓延するリンゲルマン効果。
これについて、どのように対処すればよいでしょうか?
私なりの考えを書いてみたいと思います。

対処法①雑務を「見える化」して公平に分担する仕組みを提案する

雑務が押し付けられる原因の一つは、それが「見えない労働」になっているからです。

そこで考えたのが「タスクの見える化」
つまりは当番制です。

例えば、ゴミ捨てや備品補充、電話対応の当番表を簡単に作成し、共有のカレンダーやホワイトボードに貼っておきます。
こうすることで、誰が何をやっているのかが明確になり、責任の所在もはっきりします。

あなたが「やって当たり前の人」になるのを防ぐには、上司やリーダーに相談し、仕組みや環境を変える提案が有効かと思います。

対処法②あえて雑務から一歩引くことで、空白を作ってみせる

勇気が要る方法ですが、あえて何もやらないという方法です。

雑務にいつも真っ先に手を出すと、他の人は「この人がやる」と期待して動かなくなります。

そこで一度、やらない空白時間を意図的に作ることで、「あれ?誰もやってない…」と他の人に気づかせるのです。

この気まずさや放置されている違和感が、人々に当事者意識を芽生えさせます。

対処法③雑務を「成長の機会」として位置づける

「単なる雑務」と、業務を軽く見たりせずに、視点を変えて成長の機会と捉え直します。

電話対応なら社外とのコミュニケーションスキル
備品管理ならコスト意識や先読み力など
実はスキルアップの宝庫と考えてみる。

例えば、これを「若手育成の一環」として提案してみるというものです。
「物は言いよう」って感じもしますね。

ポイントは「雑務の価値を上げる」こと。
押し付け合うのではなく、分担が生まれるのを期待する方法です。

✅まとめ:そうは言っても難しいですよね!

こうした対処法を知っていても、
「そうは言っても難しいですよね…」というのが本音でしょう。

優しさは美徳です。
でもそれは同じレベルというか、人間性が高い人同士の話。

周りの人が、寄りかかることが当たり前になっていたり、
あるいはテイカー気質だったり。

「優しい人」→「良い人」→「都合の良い人」と、あなたのポジションが固まってしまっていたらかなり危険です。

無理に全てを引き受けるのではなく、自分を守るための境界線を持つことも大切です。
雑務を断ることは冷たいことではありません。
それはあなた自身を大切にする行動なのです。

あなたの思いやりや頑張りを「当たり前」で終わらせていてはいけません。

優しさを搾取されることなく、ちゃんと”自分”を守れる人でいるために、ぜひ勇気を出して一歩踏み出してみてください。

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