そろりそろりと足音を殺し、銃を構える手を下ろす事なく前へと進んでいく。目的地はもう近くだった筈だ。敵の有無を確認してから物陰に隠れ通信する。
「こちらスネーク、教えられた座標までもう直ぐと言ったところだ。目標に変化は?」
『はいはーい、特に変化は無しです!傍受した通信じゃどうみても油断してますね?』
パワフルでハツラツな声が返ってきた。なんなら声量が大きくて少し眉を顰めるほどだ。
「どうだかな、予想外は戦場の常だ。エネ、お前も油断は──」
『分かってますよう!今更こんな所でヘマしてる場合じゃないんですから』
「……わかってるならいい」
現在、スネークが潜入しているのはデットエンドホロウ。エーテリアスの姿は見られなかったが、物陰から双眼鏡で覗けば代わりに黒い装備で統一された機械兵、或いは傭兵が彷徨いているのが見れた。
「歩哨の数が多い。エーテル兵装に手榴弾か。奴らパーティでもする気か?それにしては民間人の姿が見えないが、奴ら何処へ」
『もう、事前説明聞いてなかったんです!?ヴィジョンは避難が終わってない人々を一か所に集めてそのまま爆破する気なんです!』
「まだ奥にいる、と言うことか。だがこの歩哨の数は解せないな」
民間人は自力で脱出のできない老若男女だ。一か所に集めて後は放置しておけばエーテリアスが数減らしをしてくれる、と考えてもおかしくはない筈だ。なぜ奴らは守っている?
『奴らからすれば、生存者がいては困るんです。臭い物に蓋をするなら、というやつです。1人として逃さない為でしょうね』
「なるほど、気分のいい話じゃないな」
『でしょう?だから私達は別働隊が気を引いてる間に奴らのエーテル爆薬を回収するのが任務ですよ!』
スネークはゼンレスゾーンゼロについてそこまで詳しくない。その別働隊とやらが原作における誰かなのだろう、としか考えていない。自分のやる事が必ず誰かの野望を挫く事に繋がると信じて行動するのみである
「この中をバレずにすり抜けるのは難しいな……別働隊に連絡してくれ、そっちが暴れてくれれば動きやすい」
『りょーかいです!』
590:電脳少女
はいはーい!別働隊の皆さーん!
591:龍を背負う者
出番だな
592:瓦落瓦落
既に対象を見つけています。いつでも動けますよ
593:zzzを救いたい転生者
ニュースにも映ってる。原作スタートの事件だ
594:zzzを救いたい転生者
fairyの回収はするの?
595:白い悪魔
いや、しない。パエトーンの2人にfairyは必要だ。私達には >>590 がいるし
596:zzzを救いたい転生者
えー?fairyには劣るんじゃないのー?
597:電脳少女
>>596 聞き捨てならねー事言いましたね!?いや、都市機能の8割アクセス権限あるとかチートだろとか思いましたけど!それはそれ、電脳少女エネちゃんはホロウだろうが問答無用で強引なアクセスが可能なのです!
598:zzzを救いたい転生者
早口で言ってそう
599:zzzを救いたい転生者
あ、今ちらっとテレビに映ったの見覚えがあるぞ
600:zzzを救いたい転生者
赤牙組の組長がいねぇ
601:龍を背負う男
代わりに俺がいる。誰かが邪兎屋を追い立てなきゃならないからな
602:zzzを救いたい転生者
カタギ……ですよね?
603:龍を背負う男
仕方ない。赤牙組が消えるとデットエンドホロウに残された人達の説得が難航する可能性がある。それに被害者が減るに越した事はないだろう?
604:zzzを救いたい転生者
それはそう
605:zzzを救いたい転生者
既に原作の流れなんて無いようなものだからな、せめてフォローして読みやすい流れを作らなくては
606:zzzを救いたい転生者
ヴィジョンの奴ら、というより讃頌会か。どうにも奴らフィランソロピーを警戒してるっぽくて動きが違うんだよな
607:zzzを救いたい転生者
明確に掴んでないだろ、それらしい奴らがいるかも、と警戒してる節はあるけど
608:zzzを救いたい転生者
本来ならヴィジョンによるホロウ爆破計画はまだ先。強引にでも計画を早めたのは……
609:zzzを救いたい転生者
零号ホロウでサクリファイスの残骸を回収したから、だろうね
610:zzzを救いたい転生者
証拠隠滅を急いでるわけだ。
611:白い悪魔
だいぶ強引に開発権を取ったからか、周りの印象も余りよく無い。お陰でスムーズに白祇重工と話をつけられる口実が出来たよ
612:zzzを救いたい転生者
その前にこの爆破計画を止めないとな
613:zzzを救いたい転生者
じゃあ後は臨機応変に対応するって事で
614:zzzを救いたい転生者
行き当たりばったりとも言う
「あーもう!しつこいわよ!」
心底辟易した様子で吐き捨てるのは邪兎屋のニコ。その手には重そうな金庫が。ドタドタと集団となって走る邪兎屋は、ビルの上層へと追い詰められていた。それも、たった1人の男によって。
「運がなかったんだよ……お前らは」
白い背広に、インナーには派手な赤シャツ。前髪を後ろに流した男。その鋭い眼光には修羅場を潜ってきた者特有のキレがあった。
「ビリー!」
「こいつを喰らいな!」
ここは事務ビルだ。適当に目眩しになりそうな書類の束を投げつけたアンビーと、それに呼応して両手に握られた拳銃を乱射するビリー。だが──
「嘘──ッ」
一瞬の目眩しで潰れた視界。次の瞬間には先ほどまでいた場所に撃ち込まれる弾丸達は虚しく壁へと着弾。男は何処かと見てみれば、既にこちらの懐まで踏み込んでいる。咄嗟にアンビーがその手に握られた鉈を前に構え、2人を庇う形で前に出る。
「ふん!」
低い姿勢から放たれる男の拳が、ちょうど鉈の腹へと直撃。ビリビリと受けた手が痺れる。衝撃を殺し切れず後ろへ数歩下がる。その背中を支えるニコは、どうにかしてこの窮地を脱しようと頭を回転させていた。そんなニコの諦めない心が幸運を呼んだのか、事態は急変した。ビルの外、高層まで飛んできたヘリが突如としてこちらに攻撃、爆発によって邪兎屋はビルの外へと投げ出され、そのままホロウの裂け目へと飛び込んでいくのだった。
「……これでいいんだな?」
誰もいなくなった空間、まだバタバタとヘリのローター音が響く中で誰かに言うように、男は呟いた。
【ルール】
・自分の転生キャラになりきること(解釈違いを恐れるなかれ!)
・キャラ達の原作でやらない行動はできるだけ避ける
転生者その7
掲示板ネーム電脳少女。作品はカゲロウデイズよりエネ。肉体がなく電脳世界で生きる少女。機械関係ならなんでもござれ。ホロウ内部だろうと関係なく活動可能。しかし機械関係に依存している関係上、対策にめっぽう弱い。ウィルスバスターとか人の心ないんですか!?とは掲示板での彼女の一言である。
転生者その8
掲示板ネーム龍を背負う男。作品は龍が如くより桐生一馬。見た目としては2極。この世界では孤児院を経営しているカタギである。しかし、その風貌でよくそのスジの人間と勘違いされている。今回はそれを逆に利用する形で関係ない組の事務所へ侵入しているのだった。