毎日新聞 2004年6月21日
岡田克也民主党代表は「皇室のあり方に根本的な疑念が呈されている。
国民に対しても世界に対しても開かれた皇室であることが必要だと思う」と語り、
神崎武法公明党代表は「宮内庁は重く受け止め、
ご夫妻が自由に活躍できる環境づくりに取り組むべきだ」と述べた。
これに関連し、岡田、神崎両氏と福島瑞穂社民党党首は、女性天皇を認める皇室典範改正が必要との考えを表明。
志位和夫共産党委員長は「参院選の議論の一つであるかのように扱う性格の問題ではない」と述べた。
2004年11月18日 NHKのニュース
小泉首相は女性天皇について「国民のおおかたの理解は得られるんじゃないでしょうかね」と発言
2004年12月1日
<女性天皇>政府内で検討 皇室典範を改正へ
政府は、皇室制度について定めた皇室典範を改正し、
女性天皇と女性皇族の宮家創立を容認する方向で検討に入った。
内閣官房を中心に、内閣法制局、宮内庁が今後連携し、素案を固め、
有識者らへの諮問を経て数年後をめどに法案を国会に提出し、成立を目指す方針だ。
改正されれば「男系」で受け継いできたとされる天皇制が大きく転換することになる。
【政治】「女性天皇の検討事実ない」…細田長官が全面否定
細田博之官房長官は1日午前の記者会見で、政府が「女性天皇」を容認する
皇室典範改正の検討を始めたとの一部報道について「報道のような事実はない」と
全面否定した。その上で、女性天皇をめぐる議論を始める時期が来ているかどうかに関し
「現段階で熟しているとは思っていない。世論をよく見ていかなければならない」との認識を示した。
女性天皇「国民は歓迎するのでは」=小泉首相
小泉純一郎首相は2日夜、女性による皇位継承について、
「かつては女性天皇も存在した。今の時代、仮に女性天皇が現れても国民は歓迎するのではないか。
そんなに異論はないと思う」と述べ、女性天皇を容認する考えを改めて示した。
ただ、皇室典範改正など具体的検討については「今後の課題だ」と述べるにとどめた。
首相官邸で記者団の質問に答えた。
(時事通信) - 12月2日21時1分更新
皇室典範「課題含みと認識」=現段階の検討否定-女性天皇問題で宮内庁次長
宮内庁の羽毛田信吾次長は6日の記者会見で、
女性天皇容認へ皇室典範改正が政府内で検討されているとの一部報道に関し
「皇室の状況を考えれば、現在の典範が課題含みであるとは認識しており、勉強はしている」と述べた。
その上で「現段階ではそれ以上のものではない」とした。
皇室では長く男子が誕生していないが、皇室典範は女性の天皇を認めていない。
政府は具体的な改正に向けた検討を否定している。
(時事通信) - 12月6日19時1分更新
同日の毎日新聞
女性天皇:「皇室典範は課題含み」宮内庁次長会見
宮内庁の羽毛田(はけた)信吾次長は6日の定例会見で、女性天皇を認めていない皇室典範について
「現在の皇室の状況を考えると課題含みであることは認識している」と述べ、典範改正の必要性を示唆した。
現典範は、皇位継承者を「男系男子」に限っている。
皇室では秋篠宮さま以来39年間、男子誕生はなく、
皇位継承者がいなくなる恐れが指摘されていることを踏まえた発言とみられる。
政府内では、女性天皇と女性皇族の宮家創立を認める方向で典範改正の検討に入っているが、
羽毛田次長は「(宮内庁でも)それぞれが勉強はしているが、
現段階で申し上げるようなことは何もない」と、
改正論議の中身については触れず「政府の判断があって、そこからの動きということになる」と
政府の指示を待つ姿勢を強調した。
宮内庁は90年代半ばまで典範改正について「考えることは全くない」
(95年の鎌倉節長官=当時=会見)などと否定的だったが、
近年は「いろいろな議論は当然。十分に耳を傾ける」(01年の湯浅利夫長官会見)などとする発言が出ていた。
男女平等の観点からの国会質疑では「幅広く考えていかなければいけない問題」
(01年の羽毛田次長答弁)などと語るにとどまっていた。
【竹中拓実】毎日新聞 2004年12月6日 20時24分
<女性天皇>宮内庁次長 有識者会議設置を両陛下に報告
政府が皇室典範改正へ向けた有識者会議設置を決定したことについて、
宮内庁の羽毛田信吾次長は27日の定例会見で、天皇、皇后両陛下に報告したことを明らかにし、
「必要な資料の提供など協力をする」と宮内庁の立場を説明した。
羽毛田次長はさらに「内閣責任においてやられるというのは良いことだ」と会議設置を歓迎した。
(毎日新聞) - 12月27日22時57分更新
<皇室典範に関する有識者会議のメンバー>
岩男寿美子 武蔵工大教授
緒方 貞子 国際協力機構理事長
奥田 碩 日本経団連会長
久保 正彰 東京大名誉教授
佐々木 毅 東京大学長
笹山 晴生 東京大名誉教授
佐藤 幸治 近畿大法科大学院長
園部 逸夫 元最高裁判事
古川貞二郎 前官房副長官
吉川 弘之 元東京大学長
女性天皇――実現は自然な流れだ
「皇室典範に関する有識者会議」を設けることが決まった。
論議の核心は女性天皇に道を開くかどうかである。
有識者会議は来秋にも報告書をまとめ、政府は06年の通常国会に改正案を出す方針だ。
皇室ではこの40年近く、男の子が生まれていない。
皇位継承を「皇統に属する男系の男子」に限っている今の皇室典範のままでは、
天皇制を維持できなくなる恐れがある。
細田官房長官は有識者会議を設けるねらいとして「皇位の継承を安定的に維持すること」を挙げた。
女性天皇に対する国民の意識は大きく変わった。
12年前の世論調査では認める人は33%だったが、6年前に半数を超えた。
雅子さまの出産直後におこなった3年前の朝日新聞の調査では83%に達した。
なぜ、女性天皇を認める人が増えたのか。さまざまな理由が考えられる。
雅子さまにとって、男の子を産まなければならないという圧迫感は大きい。
皇太子さまは雅子さまの体調悪化の一因として「世継ぎ問題」の圧力をあげた。
女性天皇を認めれば、負担は軽くなる。
歴史的に見ても、古代を中心に8人の女性天皇が実在した。
明治維新後の民権運動から生まれた数多くの憲法試案のうち、女性への皇位継承を認めたものがたくさんある。
女性天皇を否定した明治憲法と新旧の皇室典範の方が、皇室の長い歴史の中で、むしろ異例と言える。
何よりも、女性が皇位を継ぐことを認めなければ天皇制の維持は難しい。
こうしたことが女性天皇を認める世論の広がりをもたらしたのだろう。
自民党は憲法改正草案大綱の素案で、「男女を問わず」継承するとした。
公明党も「女帝を認める方向」を明らかにしている。
民主党は今年の参院選挙のマニフェストで女性天皇を認めた。
世論も各政党も、「容認」の結論はほぼ一致している。
私たちも、女性天皇を認めるよう皇室典範を改正するべきだと考える。
ただし、女性天皇の問題に一歩踏み込むと、さまざまな問題が出てくる。
それらの論議はまだ尽くされてはいない。
女性天皇の子が次の天皇になると、男系だけで継承されてきた皇位が女系に移る。
「万世一系」が根底から揺らぐとの指摘がある。これをどう考えるか。
皇位を継ぐ順序は、男女にかかわらず長子を優先するか、男子を優先して女子も認めるとするのか。
さまざまな考え方がある。選ぶのは容易でない。
女性の宮家創設をどこまで認めるか養子を認めるか。これらも難問だ。
この際、高齢などで退位する道を開くことも考えてはどうか。
天皇の公務と皇室祭祀(さいし)は負担が重いからだ。
論点はたくさんあり、それぞれが奥の深い問題だ。
識者まかせにせず、国民の積極的な論議を広げたい。(朝日新聞)
NHK
女性の皇位継承など皇室典範改正に向け、有識者の懇談会設置を今日発表する。
年明けに初会合を開き、1年ほどかけて・皇位継承の対象を女性皇族にも広げること
その場合の皇位継承順位の決め方女性皇族が結婚後も皇室に残り、
宮家を設立出来るようにすることなどを議論する(2004/12/27)
■【主張】女性天皇 幅広い議論を期待したい
小泉純一郎首相の私的諮問機関である「皇室典範に関する有識者会議」が年明けにも発足する。
皇室典範を改め、「女性天皇」を認めることの可否を中心に検討するものとみられる。
現在の皇室には皇太子さま、秋篠宮さまより若い男子の皇族がいない。
このままでは、「男系男子」と定められた皇位継承者が皆無になる恐れがある。
それだけに政府が女性天皇の可能性を考えるのは当然のことだ。
しかし、「女性天皇」といってもそこから派生する問題や課題を指摘する声も多い。
皇統を絶やさないための他の方法はないのかも含め、幅広い議論を進めるべきだろう。
女性天皇容認論の立場からは、よく歴史上八人の「女帝」がいたことが指摘される。
だが、それはいずれも緊急避難的な措置であり、結果としては、
現在の天皇陛下まで百二十五代にわたって「男系」(男子皇族の子)の天皇が続いてきた。
だが、皇族の女性が将来天皇となり皇室外の男性と結婚、
その子供が皇位を継ぐことになれば、それは「女系」の天皇ということになる。
それでもやむを得ないという意見もあろうが、連綿と続いてきた伝統を破るわけであり、
慎重な議論が必要なことは言うまでもない。
その点、有識者会議の十人のメンバーの中で、日本史の専門家が一人だけというのは気になる。
メンバー以外で皇室の歴史に詳しい学者の意見も聞くべきだ。
さらに、女性天皇を認めると、継承の順位を男女を問わず長子優先とするのか、
男子優先とするのかという難しい問題も生じてくる。皇位継承に危機感が持たれるようになった背景には、
戦後すぐGHQ(連合国軍総司令部)の意向で十一の宮家が皇室を離れ、
皇族の人数が著しく減った ことがある。秩父宮家や高松宮家の断絶により、
その傾向は進んでいる。これでは女性天皇で皇統を保っても将来の不安は残る。
そうした宮家を復活させれば、男子による皇位継承や男系の維持も難しくはなくなる。
現宮家の存続方法も含め検討課題とすべきだろう。
天皇と皇室が日本国民が世界に誇る伝統であることを忘れず、
その弥栄(いやさか)のために知恵を集めてほしい。(産経社説)
女性天皇前提に永世皇族制廃止も…皇室典範改正を検討
政府が女性天皇の容認を前提に、皇族の子孫すべてを皇族とする現行の「永世皇族制」を廃止し、
女性皇族に婿養子を認めるなど、皇室の基本法「皇室典範」の全面改正を検討していることが明らかになった。
典範の改正は、皇位継承者の確保が目的だが、皇族の範囲が拡大し過ぎる恐れがあり、
その範囲を歴代の天皇から四世(代)までに限ったり、皇位継承を皇族の長子に限定したりするなど、
一定の歯止めをかける具体的な3案を想定している。
今月から始まる小泉首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」では、
この3案をたたき台に皇位継承範囲の論議が進むとみられる。
関係者によると、政府が女性天皇を前提に検討している3つの案は、
〈1〉「世数(せすう)限定案」〈2〉「長子限定案」〈3〉「直宮家(じきみやけ)永世皇族案」。
昨年半ばから政府内部で極秘裏に検討されてきた。(中略)
現行の皇室典範は、皇位継承者を「男系男子」に限り、皇族の子孫すべてを皇族とする
「永世皇族制」を採用している。その一方で、天皇や皇族は養子が許されず、
女性皇族は結婚により皇籍を離れなければならない。
明らかになった政府3案は、女性天皇を前提とした上で、
皇位継承者を確保するために女性皇族が婿養子をとって世襲の新宮家を創立し、
その夫も皇族として加えることに道を開こうとするものだ。
しかし、この制度では、皇族の範囲が大幅に拡大して財政負担が過大となり、
国民感情とも相いれなくなる恐れがある。
このため、永世皇族制を廃止し、皇位継承資格者も限定する制度設計が必要になったという。
ただ3案は、皇位継承順位については、第一子を優先するか、
男子を優先するかについては触れておらず、この点は有識者会議に判断を委ねるとみられる。
(読売新聞2005/1/4)
吉川「歴史は、我々が作っていくんだという立場で問題を検討する」
天皇や皇族から直接話を聞く考えがあるかとの質問に対して、「想定していない。たぶんない」
歴史と伝統に関わる皇室の根幹と日本の行く末が決まる問題なのに
皇位継承制度について「国民の平均的な考えで決める」
サンケイweb「今週の正論」
【正論】明治大学教授・入江隆則 女性天皇論は日本解体に他ならず
(前略)
第二の危険はいうまでもなく、最近巷間(こうかん)に喧(かまびす)しい女性天皇の問題である。
聞くところでは、世論調査では八割近くが女性天皇に賛成という結果が出ているという。
しかし、これは国民主権と同様に、世論もまた間違うものだという好例である。
女性天皇容認論の背景には、現皇太子妃殿下や内親王殿下のお立場への、
同情があると考えられる。しかし皇統とは、そういう感情論で判断するものではない。
(中略)
われわれが直面しているのは、この奇跡のような正統が切断される危険である。
昭和二十二年に皇籍離脱された旧皇族の復活によって、それを防ぐ方策が今ならまだあるのだとすれば、
次世代に難題を残すよりも、この際それを選ぶべきときだと言っておきたいと思う。
女性天皇は例外的に容認、自民小委が大筋一致2005/2/15
自民党新憲法起草委員会は15日、党本部で天皇小委員会(小委員長・宮沢元首相)の初会合を開き
皇位継承権について、男子優先とし、例外的に「女性天皇」を認めることで大筋一致した。
天皇を「元首」と明記するかどうかについては意見が分かれた。
会合には、国会議員と地方代表約40人が出席した。
皇位継承権の問題については、男女を問わず最初に生まれた子を優先するか、
男子を優先するかが焦点となっているが、この日の議論では
「現行制度と大きく変わらないほうが望ましい」などとして男子優先を求める声が大勢を占めた。
ただ、憲法そのものでなく皇室典範に規定すれば良いとの考えでもほぼ一致した。
典範改正 皇位は「男系男子」 神社本庁が基本姿勢
全国約八万社の神社で組織する神社本庁は二十日までに、小泉純一郎首相の私的諮問機関
「皇室典範に関する有識者会議」が皇位継承のあり方について検討していることを受けて、
本庁としての見解を示した「皇室典範改正に関する神社本庁の基本的な姿勢」をまとめた。
父方に天皇の血統を持つ「男系男子」による伝統的な皇位継承の重視などを明確にしたもので、
十八日付で各都道府県の神社庁に送付した。
見解は「歴史的に、皇位は男系男子によって継承された」と指摘。政府や有識者会議には
「男系男子による継承の歴史的な意義と重みを明確にした上で、将来にわたって
安定的に皇統を護持するための具体的な論議がなされるべきだ」と求めている。
また、天皇、皇族は憲法の基本的人権の「例外」とされることから、男女平等の観点から
女性天皇を論じるのは不適切と主張。皇位継承のあり方に関し
「海外の例を安易に取り入れることは、国柄の変更をもたらす恐れがある」とした。
「朝日新聞」三者三論 ~ 女性天皇どう考える 2005.10.28
現制度の方が皇室安定 長根 英樹氏 きもの和文化プロデューサー
秋篠宮殿下より敬宮愛子さまが皇位継承順位で上位にくるような議論を進めていることも
問題だ。生まれたときから継承順位で皇太子殿下に次ぐ立場にあり、いつ何時、
皇位を継ぐかもしれぬ覚悟と重責を背負ってきた秋篠宮殿下と、
またそうした期待のもとに何十年もの歳月を経てきた皇室と国民の営みをないがしろにする。
有識者会議は「帝王学」や日々の心構えの重さを、安易に考えていないか。
現在の皇位継承資格や継承順位には立ち入るべきではない。
「女系容認ということは、いわば王朝交代である、つまり、これまで続いてきた
万世一系の天皇家は、小和田王朝になることである」と水島社長ははっきりとコメントしました。
現在の東宮妃の実家ということで、男系による継承を主張する方は多くいても、
ここまではっきりと固有名詞を出しておっしゃる方はいらっしゃらなかったように思えます。
「小和田王朝」とはっきりと、名前を出すことによって、
女系に変わるということの事の重大さがよりはっきりしてきます。
水島社長の発言に敬意を表します。 「瑞穂日記」より。
三笠宮寛仁殿下の女系天皇異論に「非常に同感だ」…石川静岡県知事、異例会見
寬仁親王の見解に対し、「同様な考えを持っており共感した」
皇位継承資格者議論に対し、拙速な議論に疑問を呈し
「伝統的な国のあり方にかかわるものを、わずか数か月で結論を出して、
ある方向に持っていこうとするのはとんでもない話。余りにも拙速。
有識者会議には皇室問題について長年研究してきた人が何人入っているかというとお寒い限り」
11月25日(2005年)
「女性・女系天皇」こう考える
皇族の運命、徹底議論を 編集委員 岩井克己
皇室典範に関する有識者会議が、女性・女系天皇を認める報告書を出した。
しかし、論じられなかった問題も多い。
舞台は政治の場に移るが、象徴天皇制と皇室の伝統の根幹にかかわるだけに、
国民のコンセンサスの形成は不可欠だ。拙速だけは避けるべきだろう。
天皇陛下は23日夜から24日未明にかけ、闇に包まれた宮中三殿の神嘉殿で、
最も重い祭祀の一つである「新嘗祭」を1人きりで執り行った。
寝床がしつらえられ、くつが置かれた神座のそばで、
きり火で調理した新穀の蒸しご飯や山海の幸を竹製のはしでカシワの葉でつくった食器に盛り、
土器についだ神酒とともに供え、食す。
古代の最上のもてなしの再現で、天皇の祖先祭祀でもある。
祖先祭祀は、一つの起源から生まれ枝分かれした出自や、
個々人の寿命を超えた生命の連続性を確認することにあるとされる。
男系で古代からつながれてきた皇位継承を女系にも認めることは、
皇室の「皇統」と親族構造を根底から転換することになる。
女系を皇統の連続ととらえるか、断絶ととらえるか。
男系男子継承を断念する理由として、報告書は側室制度と、高い出生率が失われたことを挙げている。
吉川弘之座長は「出生率1とすれば3代でゼロになる可能性すらある」と確率論を強調した。
しかし、3代と言えば100年間は継承が可能だ。
有識者会議は何百年単位の議論として確率論を持ち出したのか、首をかしげざるをえない。
若い世代の置かれた厳しい社会状況を映す少子化を、「産まない選択」は考えにくい
皇室に適用するのには唐突感がある。もともと男系や女系の単系で長い年月にわたって
血筋を守るのは難しい。その中で世界に例がないほど男系が続いてきたのが日本の皇室だ。
また、伏見宮系統の旧皇族について、現天皇との共通の祖先が600年さかのぼることや
皇籍離脱から60年たったとして復籍を退けた。
しかし、皇室と同格に近い世襲宮家として皇室と伝統を支えてきた由来、また明治天皇が
同宮家の男子に次々に新宮家設立を認め、皇女を嫁がせて近親関係を再構築した歴史なども
踏まえた上で判断すべきだったのではないだろうか。
吉川座長は「男系がいいか、女系がいいかという哲学や歴史観に基づいた議論はいっさいしなかった」
「歴史観は当然、議論すべきだが、それは国会ですべきもの。私たちはミニ国会ではない」と語った。
肝心のことについては論議を避け、国会にゲタを預けたとみられても仕方がないだろう。
天皇の胸中はうかがい知れない。娘を送り出してまだ10日。典範改正となれば、
孫娘の敬宮愛子さま、秋篠宮眞子さま、佳子さまらが結婚後も皇室に残り、
皇族でない男性が初めて皇籍に入る。敬宮さまが、将来の天皇として重い責務を負う生涯を歩む。
女系の天皇で、祖先祭祀が重く受け止められ引き継がれていくのかどうか――。
有識者会議は、祭祀については、過去の女性天皇もこれを行ったと確認したが、
女系の天皇が祖先神や歴代天皇を祭祀する意味について論議した形跡はない。
皇位継承をどうするかは、皇室典範だけでなく、
戦後も受け継いできた明治の儀礼体系など皇室制度全般にかかわる。
「なぜ皇室が必要なのか」の問いも含め、象徴天皇制の将来をトータルに議論すべき課題だろう。
過去、現在、未来の世代にかかわる問題であり、皇族方の運命も左右する厳粛な事柄だ。
男子の継承者は現に6方いるのだから、時間はある。議論を掘り下げ、十分に国民の理解を
深める手順を踏まず押し切れば、禍根を残すだろう。初めて女系天皇を認めることは、
天皇制の歴史的大転換である。各政党とも、その重みを 十分に認識しつつ、
憲法改正に匹敵する十分に年月をかけた取り組みをすべきだろう。
冬柴・公明党幹事長「有識者会議が、男系女系など問題とされていた点を調べたうえで
結論を出したのだから、答申内容はそのまま立法化すべき。議論すべきものではない。」
<皇室典範改正案>通常国会に提出 閣僚懇が確認
政府は25日午前の閣僚懇談会で、「皇室典範に関する有識者会議」がまとめた
女性・女系天皇容認を柱にした報告書に基づき、来年の通常国会に皇室典範改正案など
必要法案を提出することを確認した。
安倍官房長官が「所要の法案を提出するべく準備を進める」との小泉首相の発言を改めて各閣僚に伝えた。
毎日新聞 11月25日13時23分更新
週刊朝日 2005.11.25 号
『祝紀宮さまご結婚 美智子さまから紀宮様に伝わる「装いの心」』長根 英樹氏
紀宮殿下と「帝王学」について
昨今の皇室典範改変の動き、有識者会議の議論において、
「帝王学」が一つのキーワードになっている面がある様に思います。
しかし、紀宮殿下のお姿、今までのご姿勢を拝見いたしますと、
(歌会でのお歌、記者会見等での受け応え、文書等)
“有識者会議のいう帝王学”の浅薄さ、無意味さが明らかになる様に思います。
有識者会議では、帝王学を、「○歳から始めないと間に合わない」とか、
何か塾や教室の習い事、カリキュラム的なものと捉えている様な節を感じますが、
親王であろうと内親王であろうと、皇位継承権があろうと無かろうと、
非常に限られた皇族(天皇家)の一員であることに違いはなく、常にその言動を注目され、
日本の象徴たらんことを求められるお立場に変わりはありません。
生まれたときから、「お父様、お母様」と呼ばせるか、「パパ、ママ」と呼ばせるかという
ところから皇族(天皇家)としての教育は始まり、特別なカリキュラム的なものよりも、
日々の実践、ご両親(陛下、殿下)やご親族(皇族方)との生活、行動を通じて、
まさに親の背中を見る形で身に付けられる教育こそがまず一義で大事になるものと思います。
こういう認識こそが大事で、両陛下、紀宮殿下は、まさにそうした心構えの下に
過ごされてきたものと思います。
八幡和郎「お世継ぎ」平凡社、あとがきより
「可愛い愛子様を女帝にしてあげたい」というミーハーな「世論」を背に、
審議会の委員でも決める程度の、お手軽な「官の論理」でことをおしきるのはおかしい。
まして、雅子妃殿下が官僚出身で、父親も霞ヶ関高官であり、ご成婚の手引きをしたのは
その先輩、「皇室典範に関する有識者会議」の実質的なとりまとめ役は、
妃殿下の父親とほぼ同じ時期の事務次官会議のメンバーで、妃殿下の母堂と同じ県出身者である。
狭いサークルのなかで、性急にことを進めては、本人たちがそんな気持ちなどなくても、
霞ヶ関の高官たちの、麗しい友情を出発点とした倣(おご)りとみえてしまう。
有識者会議の結論をもとに、早々に国会に皇室典範改正を提案という話もあるが、そんな軽い話ではない。
やはり皇位継承問題を扱う人びとには、二千年の歴史を扱うというにふさわしい見識と、
あらゆる可能性に目配りできる、思慮深さを求めたいものである。」
皇室典範改正勉強会 「Y染色体」の重要性指摘 男子皇族、代々受け継ぐ
超党派の保守系議員でつくる日本会議国会議員懇談会(平沼赳夫会長)は二十九日、
国会内で皇室典範改正問題に関する第二回勉強会を開いた。
この中で、父方の系統に天皇を持つ「男系」による皇位継承の重要性について、
遺伝学の立場から説明する際に用いられる「Y染色体」理論をどう考えるべきかが取り上げられた。
「男系でなければ血を継承できない」(八木秀次・高崎経済大助教授)一つの根拠とされる
「Y染色体」とは何なのか。専門家の話を交えて検証した。(産経新聞)
天皇の遺伝子 男子にしか伝わらない神武天皇のY染色体 蔵琢也 廣済堂出版 2006年
一部抜粋
…しかし、Y染色体は対になっているX染色体と大きく形態が異なっているため、
原則として染色体交叉しない。
つまり、Y染色体は父親から男児にそのまま継承されるのである。これは極めて重要なことだ。
今上天皇は、父親をずっとたどっていけば古代の天皇たちにつながり、
したがって伝説の神武天皇や日本武尊とほぼ同じY染色体を持つのである。
このような神話上の皇族でなくとも、聖徳太子、天智天皇、後白河帝、御醍醐帝といった日本史に実在した
重要な男性皇族ともほぼ同じY染色体を持たれている。
それも日本史の記録で系譜をたどれるY染色体なのである。
それに対して、常染色体は一世代を経るごとに染色体交叉と半分だけの染色体の受け渡しのため、
親と子供の遺伝子共有率が半分になる。Y染色体も女性の代の一世代ごとに子供に伝わる遺伝子が半分になる。
つまり、X染色体や常染色体では、祖先の遺伝子が代を経るごとに薄まって拡散していくのである。
それに対して、Y染色体は、父から息子にほぼ完全な形で伝わる。この象徴的な意味は重要である。
皇室典範改正へ準備室 女性天皇容認で政府
政府は1日午前、女性天皇を容認する皇室典範改正案の次期通常国会提出に向け、
内閣官房に「皇室典範改正準備室」(室長・柴田雅人内閣総務官)を設置した。
安倍晋三官房長官は同日午前の記者会見で
「次期通常国会に間に合うような作業をしなければならない」と強調。
「基本的に報告書を踏まえて法案作成に入る」と述べ、
政府の「皇室典範に関する有識者会議」の報告書通りの改正を目指して
法案作成を急ぐ考えを示した。皇位継承制度の見直しについては、
有識者会議が女性、女系天皇を容認し、継承順位は男女を問わず天皇直系の長子(第1子)
を優先する報告書を11月24日、小泉純一郎首相に提出した。(2005/12/1)
長根秀樹
私の皇室に対する考え方は、天皇及び皇族は国民と苦楽をともにすることに努め、
国民の幸せを願いつつ務めを果たしていくことが、皇室の在り方として望ましいということであり、
また、この在り方が皇室の伝統ではないかと考えているということです。
天皇及び皇族は(国民の生活や思いからかけ離れた形で、自分達だけが特権的な地位や
待遇を享受できるなどと考えることなく)国民と苦楽をともにすることに努め、
国民の幸せを願いつつ(無私の心で大きな和、日本の平和、世界の平和を祈るという)
務めを果たしていくことが、皇室の在り方として望ましい
「無私の心」「祈り」「和の心」を「皇室の在り方」であり「皇室の伝統」であると規定し、
その「伝統」を大切にされる姿勢をお示しになられた。当然、皇位継承の伝統の在り方についても
同様に考え、自分を特別な存在として捉えることなく「国民と苦楽をともにすることに
務め」ることが大切で、伝統や先祖から受け継いだルールを、当代の都合や我が子かわいさで変える
「皇位の私物化」、直系優先相続への変更は許されないとの姿勢をお示しになられたものと解釈すべき。
こうした考え、和の心、皇室の伝統を国民と共有し、共通理解のもと尊重しつつ
君民一体となって受け継いで行くことが望ましい、というのが陛下のお立場。
皇位(=日本、和の心)の私物化は許されない
皇位は先代、先々代(の君民含めた祖先)から預かって未来の子孫へと繋ぐもの
直系優先ではなく時に傍系に移ることで皇位の源泉を確認し、先祖(神武天皇)からの
積み重ねの重さを再認識する仕組みが万世一系=系統継承
産経新聞 2005年12月7日(水) ≪有識者の恐るべき不見識≫
さらに岩井氏は「つまり天皇を天皇たらしめてきたものが『血統』から「機能」へと
大きく重心が変わる。そんな歴史的転換がこれほど簡単に行われてしまっていいのだろうか」と嘆き、
「有識者会議」には「現皇室制定当時の内閣法制局の想定問答集」が
配布されていないことを指摘しています。
ここには「女系及び女天皇を認めない理由」として以下のような答弁が記されています。
「皇統は男系により統一することが適当である。我が国多年の成法も亦然りである。
女系が問題になるのは、その系統の始狙たる皇族女子に皇族にあらざる配偶者が
入夫として存在しその間に子孫がある場合であって、此の場合女系の子孫は乃ち皇族に
あらざる配偶者の子孫で臣下であるといふことが強く感ぜられ、皇統が皇族にあらざる
配偶者の家系に移ったと観念されることも免れない」
つまり、紀宮さまが宮家を立て、黒田さんを迎えてお子さまをもうけても、
そのお子さまは黒田さんの家系に移ったとみなされるということです。
吉井氏は「歴史上、蘇我氏も藤原氏も、娘や孫娘を天皇や有力皇子に嫁がせ、
外戚として影響力を発揮したが、女帝や皇女と一族の男子を結婚させて、
男系の皇統を乗っ取ることはできなかった。」「そのことが天皇の血筋の純粋性と
権威のよりどころとなり、『万世一系』とか『易姓革命なし』と誇らしげに
語り伝えられてきたわけだ」と述べています。
女系天皇の選択はまさに歴史的大転換であります。
その転換を、ほとんど専門家でない10人の委員で、計14回28時間という
短期審議によって千数百年の長きに亘って継承されてきた
皇位継承方法の変更を決定するのは万死に値するものです。
典範改正に見る軽佻すぎる思考 お茶の水女子大学教授・藤原正彦
2006年1月7日 産経新聞
【正論】衆議院議員・弁護士 稲田朋美 「男系維持の伝統」は圧倒的に美しい
【皇室典範の改正議論は一切不要】
≪天皇の存在は不文の憲法≫
私が弁護士になったときに「空」という言葉を哲学者の伯父が贈ってくれた。
「空」とは既成の固定概念にとらわれず、自由な魂で物事の本質を見ることだ。
新人議員になって、小泉純一郎総理、武部勤幹事長からも同じことをいわれた。
「既成の固定概念にとらわれるな」「物事の本質をみよ」と。
さて、二千六百五十年以上も続く万世一系の天皇の存在は、日本民族の中心であり、
天皇は常に国民とともにあられた。
したがって憲法一条の象徴天皇を憲法改正の対象とすることは許されない。
その意味において、自民党憲法草案の「象徴天皇制はこれを維持する」という表現は
維持しないという選択が可能であるかのようであり、適切ではない。
日本国の憲法である以上、国民統合の象徴としての天皇の存在(
二千六百五十年以上も続くこの国の形である)は、成文憲法以前の不文の憲法として
確立しており、これを改正することは革命でも起こさない限りできないのである。
昨年十一月、皇室典範の改正について「皇室典範に関する有識者会議」の最終報告書が
発表され、マスコミなどで熱い議論がなされている。わが自民党新人議員の集まりである
83会でも、女帝、女系天皇容認の高森明勅氏と、男系男子堅持の八木秀次氏を講師に招いて
勉強会を開催した。女性議員の多くは、時代の趨勢(すうせい)という観点から
高森説を支持し、男性議員の多くは伝統の尊重という観点から八木説を支持していた。
皇位の継承の本質が何かは男女の平等や、今はやりの「ジェンダー」論争とは
何の関係もない。皇位の継承は、現行憲法や旧皇室典範が制定される二千五百年以上も前から
厳然として存在した。これを伝統といわずして何を伝統というのか。
そしてその伝統の中心は男系の維持にあった。
平成十九年は、私の選挙区である福井にゆかりのある二十六代継体天皇が即位されて
千五百年目にあたる。継体天皇は二十五代武烈天皇とは十親等の隔たりはあるが、
十五代応神天皇を共通の祖先とする(実に二百年以上さかのぼる)皇位継承者として
即位された。このような例は四十九代光仁天皇、百二代後花園天皇、百十九代光格天皇の
即位にもあり、いかに先人が苦労して男系維持の伝統を守ってきたかがわかる。
数学者の藤原正彦氏は、数学者にとって最も重要な素質は美しいものを美しいと感じる
情緒であり、A↓B↓Cと論証する過程における最初のAは理屈ではなく、
論理を超えた仮説であり、それを瞬時に見抜くのは情緒であるとおっしゃっている。
皇位の継承における最初のAは、二千六百五十年以上も厳然と続いてきた男系維持の
伝統(父をたどれば神武天皇になる)である。私はこの理屈を超えた系譜を圧倒的に
美しいと感じている一人であり、日本人とはこれを美しいと感じる民族なのである。
この圧倒的に美しい伝統を守るためにどうすべきか。
皇室典範を改正する必要はない。法は成文化されたものだけが法ではない。
皇位の継承についていえば成文化されたのは、たかだか百十六年にすぎない。
≪考慮すべきは二条の類推≫
それ以前の二千五百年の不文の法(伝統)を明文化したのが旧皇室典範一条、
現皇室典範一条の「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」である。
男系維持は一つの例外なく継承され、歴代の女帝もすべて男系の女帝であられた。
この一条の原則さえ堅持すれば、二千六百五十年の法を守ることになる。
第二条以下で定められた「皇族」の要件は、たかだか六十年の法にすぎず、
第一条とはまったく重みが違う。したがって、仮に数十年後に皇室典範上の
「皇族」のなかに皇位継承者がいないという事態が生じた場合、二条の「皇族」を
「皇族」以外の「皇統」に属する方に当てはめる(類推する)ことにすればよい。
これにより、第一条の皇統に属する男系男子が皇位を継承することができ、
そうすることが万世一系の皇位の永続をになう皇室典範という法の趣旨にも合致する。
要は何が本質かということである。本質さえ見誤らなければ、皇室典範を改正しなければ
皇位継承者がいなくなるなどという誤った固定概念にとらわれることはない。
工藤美代子 : ノンフィクション作家
『日本の息吹』(日本会議会報・1月号より)
(略)
今回の「有識者会議」の方々を私は有識者とは思っていませんが、
その報告を読み、怒りで体が震えました。このようなことが許されていいのか。
今からでも遅くないから、このことを阻止するために、
私たち一人一人が動かなければならないと、いても立ってもいられない気持です。
私は、昭和天皇のお后であられた香淳皇后の伝記を書かせて頂いたことがあります。
昭和天皇と香淳皇后のお二方は、ご結婚なさってから10年近く、親王に恵まれませんでした。
内親王ばかりが4人、続けてお生まれになったのです。
下世話な言葉で女の子しか産まれない女性を「女腹」と申しますが、
一般の方々だけでなく宮中の方まで、
「皇后様は女腹だから、 天皇陛下に側室を持たせたらどうか」という話題があがり、
実際に家柄もよく、器量もいいお嬢さん方が候補として選ばれたそうです。
しかしその時、昭和天皇は「自分は人倫に悖るような行為はしたくない」と仰いました。
皇后を悲しませてまでも、側室を持つことはしたくないというお気持であられた。
そして「どうしても親王が生まれなかったら、高松さんも、秩父さんもいらっしゃるではないか」
と陛下は仰いました。しかし当時は、もしもこのまま内親王ばかりお生まれになったらという心配は、
皆の胸中にあったわけです。だからと言って、女性天皇さらには女系天皇でもいいじゃないかという、
乱暴なことを言う人は一人もいませんでした。
その後、10年近い月日が流れて、今の今上天皇がお生まれになり、
そして常陸宮様もお生まれになりました。
今になってみれば、内親王が4人立て続けにお生まれになった時に騒いだ人たちは、
間違っていたことになるわけです。その時、余計なことをしてくれなくて
本当に良かったと思います。そのことから現代の状況を考えるならば、
いま愛子内親王殿下がいらっしゃいますが、これから先、どのように事態が変わるのかは
全く分かりません。流動的であると思います。
今慌てて、しかも僅か一年にも満たない議論で結論を出そうとするのは全く間違っています。
日本の長い歴史を考えた時、そうした軽はずみなことは絶対に出来るはずがありません。
過日、三笠宮寛仁殿下が、女系天皇の容認方針について疑問を提起なされたことに対して、
有識者会議の吉川座長は記者に向って「どうってことはない」と言い放ったと言います。
これは失礼というより、無礼であります。本当に許し難い言動です。そのような人たちが
皇族方の意見も聞かず、国民の声にも耳を傾けないで、結論を出すというのは、
「有識者会議」とはすでに特定の先入観を持った人たちの集りではないのかと思ってしまいます。
皇室は日本人の精神的な支柱であります。これを守ることが私たちの世代の務めです。
焦らず、絶対に諦めずに声を上げ続けていきたいと思います。
皇室典範改正 通常国会焦点に
政府はことしの通常国会に、今は認められていない、女性とその子どもの女系にも
皇位の継承を認めることを柱とした、皇室典範の改正案を提出する方針で、
内閣官房に準備室を設置し、法案の作成作業を進めています。
これに対して、無所属の平沼元経済産業大臣が会長を務め、自民党や民主党などの
国会議員でつくる、「日本会議国会議員懇談会」は、「政府による皇室典範の見直しは
皇室の歴史を無視するものだ」として、男系による継承を維持するための対案を、
議員立法で提出する方針を固めました。
また政府が、皇位の継承順位は、男女を区別せず直系の第1子を優先させるとしている点についても
与党内に、「兄弟姉妹間ではまず男子を優先させる方が自然ではないか」という意見が出ています。
政府は、改正案について皇室の歴史を大きく転換させる内容を含んでいることから、
国会での審議を 通じて、幅広い国民の理解を得たいとしており、
通常国会の焦点の1つとなりそうです。(2006/1/1)
週刊新潮 櫻井よしこ
小泉首相の無関心が招いた「女帝論議」の誤り
~天皇家の最重要の務めの一つは祭祀をとり行うこと。
春や秋の祭祀はとりわけ重要で首相以下三権の長らが参加する。天皇がひとり参殿で祭祀を行う。
首相らは回廊に設けた席で、ひたすら待つ。
首相は宮内庁長官に「陛下は一体どんなことをなさっているか」尋ねる。
長官が「祭祀は祖先神への祈りであり、感謝であり、それを陛下がどのように行うのか
知る由はない」と答えると厳しい表情で「改革だ」と呟いた。
それがいまや、有識者会議の報告書となり、皇室の在り方を根本的に変えようとしている。
~長い歴史と日本文明の象徴である皇室をわずか1年足らずの議論で変える性急な手法は
郵政三事業民営化などと同列に置こうとする小泉首相の国家観の欠如を示している。
首相が皇室に対して真の意味での関心を抱いていないということでもあろう。
皇室に長く 男子継承者が誕生していないという眼前の問題に現実的に対処しようという意図だろう~
女系天皇「伝統断絶後世に禍根残す」宮城県議会常任委
宮城県議会総務企画常任委員会は14日、
女系天皇容認などを盛り込んだ「皇室典範に関する有識者会議」
(小泉純一郎首相の私的諮問機関)報告書に沿った皇室典範の改正について「
政府は伝統を順守し、拙速な改正法案提出を慎むべきだ」との
意見書を提出するよう求める請願を、賛成多数で採択した。
宮城県神社庁によると、同趣旨の請願が採択されたのは都道府県議会で初めてという。
超党派でつくる「日本会議国会議員懇談会」(平沼赳夫会長)は八日、
皇室典範改正問題に関する勉強会を開いた。講師の百地章・日大教授は、
「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」とある現行の皇室典範一条の
「男子」を「子」に改正し、男系の女性天皇を認めるよう提案、出席議員のおおむねの賛同を得た。
また、百地氏は政府の「皇室典範に関する有識者会議」報告書が、旧宮家の皇籍復帰に
反対していることについて、「女性天皇や女性宮家の配偶者として、民間人が次々と皇族の
仲間入りすることの方が、はるかに皇族と国民の区別をあいまいにする」と主張した。
(産経新聞) - 12月9日2時31分更新
首相は、天皇が神々に新米を供え自身でも召し上がる新嘗祭に参列した際、
「暗いから見えない。電気をつければいいじゃないか」と主張。
周囲に「だから皇室はもっと開かれなければならないんだ」と話したという。
また、歴代天皇、皇后らの神霊を祭る皇霊祭に参列したときには、
宮内庁長官に「中で何をやっているのか」と質問。
天皇、皇后両陛下に三権の長らが祝賀を述べる国事行為である新年祝賀の儀では、
燕尾服着用を求める宮内庁側の要請に応じず、儀礼上、ふさわしくない紋付きはかまで通し
「皇室ももっと改革が必要だ」と主張したという。
読売「地球を読む」
皇室典範 審議急ぐな 中曽根康弘
現在、日本が直面している重要問題処理について、憂慮に堪えないところがあるので、
敢えて所見を述べることをお許し願いたい。
第一は「皇室典範改正」問題である。
最近提出された皇室典範に関する有識者会議の報告書は、
女性天皇(女性が天皇の位に就く)・女系天皇(女性天皇の血統が天皇の位に就く)
双方を認めるものであり、政府はこれを採用して今の国会に法案を提出する由である。
女性が天皇の地位に就くことは、すでに8人10代の方の天皇で実現しており、
歴史的先例がある。例えば徳川時代において、第109代明正天皇及び第117代後桜町天皇は
未婚であって、次は男性天皇の血筋を引く男性の皇族が天皇となり、女性天皇はいわば
皇統継続のピンチヒッターの役目を果たされていた。しかしお二方とも男系の皇族ではあった。
しかるに有識者会議の報告書では長子優先の原則を選択して、天皇のお子様に兄弟があっても、
第一子が女性である場合には、男性の兄弟に優先して女性が皇位に就くという発想である。
これに対し私は、徳川時代にあったように女性天皇は認めるが、その系統が皇位に就く
女系天皇は認めず、男系の天皇制を維持するよう主張している。そのためにも有資格者の
範囲を広げるため、現在の皇族制度の改革を同時に行うべきであるとしている。
その理由は、千数百年、男系の原則で維持されてきた日本の天皇は国民統合の
伝統的権威の象徴であり、また国民も日本の独自性を示す歴史的成果として誇りに思い、
大切に維持してきたところである。世界史の観点からも、今までの天皇制は歴史上奇跡と
いっても良い希少価値を保有している。この事実は外国の識者も世界に稀有な例として
敬重している。これが可能になったのは男系のもとに天皇制を維持する原則を堅持して、
相続の紊乱やその断絶を防いできた厳粛にして神聖な民族的努力が存在していたためである。
このような貴重な文化財を現代日本において変更する必要性は全く見当たらない。
有識者会議の報告書や政府の採用の背景には、憲法上の男女平等や男女共同参画社会の
出現などがあるのではないかと思われるが、皇位の取り扱いは普通の法律事項とは全く
異なるものである。いわば法律以前、憲法以前の歴史的・伝統的事実であり、成果であって、
小泉首相の言う普通の「改革」には馴染まないものであり、軽々に報告書を採用した
首相の歴史的・思想的根拠を伺いたいと思っている。
現在取るべき措置は、国会への提出を延期することであり、また万一提起された場合には
国会において審議の対象から除外することである。現在、皇太子殿下は45歳、秋篠宮殿下は
40歳であらせられ、皇太子殿下の後の皇位継承は40年か50年後の時間帯にあると思われる。
このことを考えてみても、政府や国会はこの問題の取り扱いを急ぐ必要は全くない。(後略)
「30年後を見越しているんですよ。愛子天皇でどうかやって欲しいと、しめた!と
思っているんですよ。30年経ったら、これはもう万世一系の天皇とは言い難い。
あれは偽者だと必ず騒ぎだす。のみならず、皇族の方々は犠牲者であると、
言い出してその人権を、今から言っていますからね、皇族の方々の人権、
皇族の方々の離婚の自由、皇籍離脱の自由、その時、たいへん畏れ多い言葉ですがあえて
申しますが、今日の皇太子妃に皇族としての自覚の乏しい観察を私はいたしておりますので、
皇后陛下になられてその危機を乗り切ることができなかったとしたら、そういう状況で、
左翼の攻撃の前に国民はうんざりして、やめちまえ、こんな制度やめちまえという声が
高まると思うのであります。その未来予測を私は一番憂慮しているのであります。
そうなった時今度は、逆の側から、もはや今の天皇家は対応できないので、
伏見の宮家の直系を担いで新しいしい天皇家の出現を期待する声が保守伝統派の中から
澎湃として沸き起こらないとも限りません。いや沸き起こるでしょう。
歴史は必ず復讐するんです。戦後熊沢天皇の例もあるんですけれど、もっともっと証拠がある。
もっともっとハッキリした道理のある主張でありますから、私が生きていたら、
私も担ぐかもしれません、今の天皇家は左右の両翼から挟み撃ちに合い、
陛下が最も恐れた事態、最も避けねばならない国内紛争、忌まわしい悪夢の状態が出現するでしょう。
そうなった時に国民は、もうそんなことはやめてくれ、この制度いらないよと言い出す声に
拍車がかかるでしょう。そのことを事前に防ぐのが有識者会議の仕事じゃないですか。」(略)
八木秀次 『本当に女帝を認めてもいいのか』
さまざまな噂③―小和田家の意向
噂はいろいろあるが、早い話が本当のところはどうもよく分からない。
ただ宮内庁がずいぶん前から、皇位継承問題を研究していたのは事実である。
しかし、その内容も果たして女帝を容認するものなのか、
男系継承を続けて行くのか、正確なところは分からない。
こ ういう生臭い説もある。現行の皇室典範の規定では、
今上天皇の後は皇太子殿下が皇位に就かれるが、その際には秋篠宮殿下が皇太子になられる。
皇太子殿下に も秋篠宮殿下にも男子がいらっしゃらないからである。
さらに次の代は、ということになると、今度は秋篠宮家が主流となって
秋篠宮家の直系が皇位を継承して いくことになる。
つまり将来、女性天皇を容認するにしても、
その際には秋篠宮家の眞子様が皇位継承順位が第一位となって、
愛子様は佳子様に続く第三位とい うことになってしまう。
それを避けるために皇室典範を変えて愛子様に皇位継承を認め、
その順位を秋篠宮殿下の上位に置こうとの考えがあるというのだ。
ま たそこには背景事情があるということもささやかれている。
皇太子殿下と雅子妃殿下とのご結婚は
妃殿下のお父上である小和田恒氏の意向が働いたとの観測がある。
外務省の高官の中にもそう証言する人がいる。将来、愛子様が皇位に就かれれば、
小和田恒氏は天皇の外祖父になる。
これが小和田氏の名誉欲を満たす。
しかし、皇位が秋篠宮家に移るとすれば、小和田家としては、
何のために雅子様を皇太子妃として嫁がせたのか、ということになる。
そこで、小和田家の意向を受 けて、秋篠宮家に皇統が移らないように
皇位継承順位を変更すべく皇室典範の改正が取りざたされているというのである。
女性天皇そのものが必要なのではなく、愛子様を天皇にしなければならない理由があるみたいだ。
外交評論家の加瀬英明氏
日本国の二千年を越える歴史を顧みれば、
連綿たる万世一系の天皇が治められて来た国なのです。
(「万世一系」というのは、王朝が一つであるということです)
このような国は世界中どこを探しても他にはありません。
これは日本国の国体(国柄)> であり、誇るべきものとして、
その意義を子どもたちに教えるべきだと私は考えます。
「どうしてそんなに(典範改正を)急ぐのか理解できない」
渡辺昇一・上智大学名誉教授
「男系で一点の狂いもなかったから、神話の時代から皇室が続いた。
頼朝、信長もやらなかったことを、小泉内閣で、
それほど皇室のことを調べたこともない少数の人がやろうとしている」
「愛子さまと呼ばないで」-彼女が天皇になる日
週刊現代 2014年7月19日号
「男だったらよかったのに」と傷つけられ続ける人生、でも……
「愛子さまと呼ばないで」-彼女が天皇になる日
(略)
あるご学友の父兄は、こう証言する。
「初めのうちこそ、クラスの子供たちも興味津々で『どんな子なんだろう』と話題にしていたのですが、
ここ最近は『無愛想』『人見知りなんじゃない?』といった評判をよく聞きます。
友達と呼べるご学友は少なく、部活にも入られず、
初等科のクラブ活動で一緒に管弦楽やバスケットボールをしていた5~6人と過ごされることが多いようです。
逆に言えば、他の子とはほとんど付き合っていらっしゃらない。
遅刻の話は本当ですよ。5分や10分ならまだしも、午後から登校されて、
先生もそのことを全く注意しないのですから、他の子たちは不公平だという思いを募らせている。
しかし、不満を大っぴらに口にするわけにもいかない。
陰で『うざい』『面倒くさい』とこぼす子も出始めています」
(中略)
友人の輪には今一つ馴染めない。天真爛漫な「プリンセス」として生きられればよいのだが、
それも許されない。希望に満ちているはずの中学校生活は、
進むべき方向が見えない愛子さまにとっては閉塞感ばかりだ。
愛子さまの本音はおそらく、もう「愛子さま」と「さま」付けで腫れ物に触るように扱われるよりも、
普通の女の子にしてくれたほうがよっぽど気が楽でいいのに――といったところだろう。
ジャーナリストで、今上天皇のご学友でもある橋本明氏がこう言う。
「私は、悠仁さまが成長されるまでの間だけでも、
愛子さまを女性天皇候補として認めてはどうかと申し上げたい。
そうすれば、雅子さまと愛子さまにも目的意識をもって日常生活を送っていただくことができる。
それが可能な環境が、東宮家には整っているはずです」
しかし、すでに皇室の内部において、愛子さまと悠仁さまの将来設計の違いは、
皇太子ご一家と秋篠宮ご一家の「教育方針」の違いとして表れている。
精神科医の香山リカ氏が話す。
「皇太子ご一家は、愛子さまをひとりの人間として幸せにしたい、というご希望が強いようです。
一方で秋篠宮ご一家は、昨年3月に悠仁さまと伊勢神宮を参拝されたり、
天皇皇后両陛下のもとへ頻繁に連れてゆくなど、
皇室の一員という自覚を早くから促すような育て方をしていると言えます。
現在は、女性宮家創設の議論も中途半端になったままです。
そのうえ、将来愛子さまが皇室にとどまるのか、
それともご結婚されて民間のお立場になるのか、という点さえ不透明ですから、
皇太子ご一家はなかなか教育方針を定めることもできないというのが実情ではないでしょうか」
(中略)
眞子さまや佳子さまはこのところ、休日になると2人で連れだって買い物を楽しんでいるというほど、
比較的自由な生活を送っている。
しかし、愛子さまの周辺に目を移すと、中等科に進学して以降、周囲の警戒はむしろ厳しくなった。
「登下校の際には6~8人のSPが警護に付き、
皇宮警察の覆面車両が何台も学習院の周囲をグルグル走り回る厳戒態勢です。
生徒の間にも、初等科の頃よりもきつい箝口令が敷かれ、
もちろんインターネット上での愛子さまに関する書き込みもかたく禁じられています。
クラスメイトの父兄の中には、先生に『もう面倒だから、ウチの子のクラスを替えてくれないか』と
申し出る人まで出ている」(前出と別のご学友の父兄)
(中略)
ひとりの女の子として学校生活を楽しもうとすれば、ご学友たちに敬して遠ざけられる。
皇室の内部では、まるで悠仁さまの「補欠」のように扱われる。
それなのに、国民からは「女性天皇」の期待をかけられる
――そんな愛子さまの気持ちを、真剣に考えようとする人はどれだけいるのだろう。
皇族として生きることに、それなりの義務や責任が伴うのは確かだ。
しかし少なくとも、人生を否定されるほどの理不尽を味わういわれはない。
国民はもっと愛子さまの内心を慮り、そのお立場に敬意を払って見守るべきではないだろうか。
「男だったらよかったのに」と傷つけられ続ける人生、でも……
「愛子さまと呼ばないで」-彼女が天皇になる日
(略)
あるご学友の父兄は、こう証言する。
「初めのうちこそ、クラスの子供たちも興味津々で『どんな子なんだろう』と話題にしていたのですが、
ここ最近は『無愛想』『人見知りなんじゃない?』といった評判をよく聞きます。
友達と呼べるご学友は少なく、部活にも入られず、
初等科のクラブ活動で一緒に管弦楽やバスケットボールをしていた5~6人と過ごされることが多いようです。
逆に言えば、他の子とはほとんど付き合っていらっしゃらない。
遅刻の話は本当ですよ。5分や10分ならまだしも、午後から登校されて、
先生もそのことを全く注意しないのですから、他の子たちは不公平だという思いを募らせている。
しかし、不満を大っぴらに口にするわけにもいかない。
陰で『うざい』『面倒くさい』とこぼす子も出始めています」
(中略)
友人の輪には今一つ馴染めない。天真爛漫な「プリンセス」として生きられればよいのだが、
それも許されない。希望に満ちているはずの中学校生活は、
進むべき方向が見えない愛子さまにとっては閉塞感ばかりだ。
愛子さまの本音はおそらく、もう「愛子さま」と「さま」付けで腫れ物に触るように扱われるよりも、
普通の女の子にしてくれたほうがよっぽど気が楽でいいのに――といったところだろう。
ジャーナリストで、今上天皇のご学友でもある橋本明氏がこう言う。
「私は、悠仁さまが成長されるまでの間だけでも、
愛子さまを女性天皇候補として認めてはどうかと申し上げたい。
そうすれば、雅子さまと愛子さまにも目的意識をもって日常生活を送っていただくことができる。
それが可能な環境が、東宮家には整っているはずです」
しかし、すでに皇室の内部において、愛子さまと悠仁さまの将来設計の違いは、
皇太子ご一家と秋篠宮ご一家の「教育方針」の違いとして表れている。
精神科医の香山リカ氏が話す。
「皇太子ご一家は、愛子さまをひとりの人間として幸せにしたい、というご希望が強いようです。
一方で秋篠宮ご一家は、昨年3月に悠仁さまと伊勢神宮を参拝されたり、
天皇皇后両陛下のもとへ頻繁に連れてゆくなど、
皇室の一員という自覚を早くから促すような育て方をしていると言えます。
現在は、女性宮家創設の議論も中途半端になったままです。
そのうえ、将来愛子さまが皇室にとどまるのか、
それともご結婚されて民間のお立場になるのか、という点さえ不透明ですから、
皇太子ご一家はなかなか教育方針を定めることもできないというのが実情ではないでしょうか」
(中略)
眞子さまや佳子さまはこのところ、休日になると2人で連れだって買い物を楽しんでいるというほど、
比較的自由な生活を送っている。
しかし、愛子さまの周辺に目を移すと、中等科に進学して以降、周囲の警戒はむしろ厳しくなった。
「登下校の際には6~8人のSPが警護に付き、
皇宮警察の覆面車両が何台も学習院の周囲をグルグル走り回る厳戒態勢です。
生徒の間にも、初等科の頃よりもきつい箝口令が敷かれ、
もちろんインターネット上での愛子さまに関する書き込みもかたく禁じられています。
クラスメイトの父兄の中には、先生に『もう面倒だから、ウチの子のクラスを替えてくれないか』と
申し出る人まで出ている」(前出と別のご学友の父兄)
(中略)
ひとりの女の子として学校生活を楽しもうとすれば、ご学友たちに敬して遠ざけられる。
皇室の内部では、まるで悠仁さまの「補欠」のように扱われる。
それなのに、国民からは「女性天皇」の期待をかけられる
――そんな愛子さまの気持ちを、真剣に考えようとする人はどれだけいるのだろう。
皇族として生きることに、それなりの義務や責任が伴うのは確かだ。
しかし少なくとも、人生を否定されるほどの理不尽を味わういわれはない。
国民はもっと愛子さまの内心を慮り、そのお立場に敬意を払って見守るべきではないだろうか。
所功氏の所業
(竹田氏のブログからの転載)
1 日本テレビ討論番組の収録 所功氏との対決
いろいろな議論がされ、とても面白い2時間だったのですが、
私はひとつ、非常に不愉快な思いをしました。
それはいっしょに出演していた京都産業大学の所功教授です。
番組収録中、私が「旧皇族の一族の中には一定の覚悟を決めている人が複数いる」と発言すると、
所氏は「そのようなことをいうべきではない」と、半ば言論を封じるような発言を浴びせてきました。
所氏はそれでもおさまらず、私が本を執筆したことについて「出すべきではなかった」
「マイナスばかりだ」などと、本を出したこと自体を強く非難しました。
2時間の収録中、女系天皇問題について議論が繰り広げられたものの、
個人を攻撃するのは、所氏の私に対する攻撃のみでした。
所氏のこのような発言には会場もびっくりしたようでした。
私は所氏の発言について、「自分は歴史の一大事にいても立ってもいられなくなり、
火中の栗を拾いにいく決意をして 本を出しているのであり、
そのようにいわれる筋合いは無い」と、強く反論しました。
私に言わせれば、所氏の指摘は「大きなお世話」以外のなにものでもありません。
寛仁親王殿下がマスコミでご発言なさっていることについて
朝日新聞がこれを非難する社説を掲載して話題となりましたが、
所氏は朝日新聞と同じような論旨で言論を封じようとしたのです。
私もこのような心無い非難があることを予想していましたが、
面と向かい合って言われると頭にくるものです。
もう一度いいますが、とにかく「大きなお世話」であります。
所氏は私が本を出したこと自体に違和感を抱いているようです。
しかし、それは女系容認派(最近は女系容認派を「朝敵」と呼ぶ人が多くなってきましたが、
所氏は、あまり皇室を屈辱する発言を繰り返していると、
そのように言われても仕方ないのではないでしょうか。) にとって
都合が悪かっただけの話なのではないでしょうか。
確かに、日本中からたくさんの読者カードが寄せられ、
この本を読んで考え方が変わった(「女系容認」から「女系反対」に変わった)という人が山ほどいました。
すくなくとも、所氏などの女系容認派に褒められるような本を書かなかったことにほっとしているところです
そうこうしている内に収録は終わったのですが、
何故だか、所氏の私に対する攻撃的な姿勢は控え室に戻った後も続きました。
所氏は、寛仁親王殿下のエッセイの話を持ち出し、
そのエッセイに側室の復活について記されていることを述べて、私に意見を求めました。
私は「少なくとも現代社会で側室の復活は現実性がありません。
ただし、遠い未来においては価値観が変わる可能性はないでしょうか?
所先生はこの価値観が300年先まで維持されるという確信がおありなのですか?」と、逆に質問を投げかけた。
すると所氏は、鬼の首を取ったように「竹田さんは側室を肯定するのですね。分かりました、
以降方々で私は、旧皇族の竹田氏が側室を肯定したと口外することにします。」
この人は私に喧嘩を売ってきたのです。よほど私に個人的な嫌悪感を抱いているのでしょう。
その控え室には、出演者6名、司会2名、その他関係者複数がいましたが、場が凍りつきました。
私はすかさず所氏を強く非難しました。「私は、300年後に価値観が変わっていない確信があるか、
ないか、尋ねただけであり、側室を肯定するなどとは一言もいっていない。
私の側室に対する考え方は自分の本に記したとおりであり、
それ以上でもなければ、 それ以下でもない。
揚げ足をとっておいて、しかも方々で口外するなどというのは何事か。なんて失礼な言い方をするのだ。」
私が、所氏の質問に答えずに、逆に質問をしたということを述べると、
所氏は「私の質問に答えなさい!」ときた。
この人は私に命令するほど偉いのだろうか??
私は次のように答えた。
「私はあなたの問いに答える義務はないと思う。回答を強要される筋合いはない。」
周囲は私と所氏との問答に釘付けになっていたのですが、
さすがに所氏の横暴な態度と、揚げ足を取る卑怯な論法にうんざりしたのか、
出演者の一人、西部邁先生が所氏にこう言いました。
「いくらなんでも竹田さんに失礼だ。あなた(所氏)の話はひどすぎる。」
周囲のスタッフもびっくりした様子でしたが、 その内の一人は
「すくなくともこの席の話はオフレコですので、
口外するなどは控えてください」二人の助け舟をもらいました。
その後、西部先生をはじめ、複数の先生と、関係者といっしょに夜遅くまでご一緒させていただきましたが、
所氏の話で持ちきりになったのはいうまでもありません。
いったいあの方は何なのでしょう?未だに頭の中が混乱しています。
ところで話は変わりますが、所氏は「寛仁親王を説き伏せた」などと豪語しているといいます。
これほど不敬な話はありません。 皇室を崇敬している人が聞いたら涙がでるほど、
悔しい言い方ではありませんか。 氏の発言の節々には、皇室を屈辱するものを感じます。
1 日本テレビ討論番組の収録 所功氏との対決
いろいろな議論がされ、とても面白い2時間だったのですが、
私はひとつ、非常に不愉快な思いをしました。
それはいっしょに出演していた京都産業大学の所功教授です。
番組収録中、私が「旧皇族の一族の中には一定の覚悟を決めている人が複数いる」と発言すると、
所氏は「そのようなことをいうべきではない」と、半ば言論を封じるような発言を浴びせてきました。
所氏はそれでもおさまらず、私が本を執筆したことについて「出すべきではなかった」
「マイナスばかりだ」などと、本を出したこと自体を強く非難しました。
2時間の収録中、女系天皇問題について議論が繰り広げられたものの、
個人を攻撃するのは、所氏の私に対する攻撃のみでした。
所氏のこのような発言には会場もびっくりしたようでした。
私は所氏の発言について、「自分は歴史の一大事にいても立ってもいられなくなり、
火中の栗を拾いにいく決意をして 本を出しているのであり、
そのようにいわれる筋合いは無い」と、強く反論しました。
私に言わせれば、所氏の指摘は「大きなお世話」以外のなにものでもありません。
寛仁親王殿下がマスコミでご発言なさっていることについて
朝日新聞がこれを非難する社説を掲載して話題となりましたが、
所氏は朝日新聞と同じような論旨で言論を封じようとしたのです。
私もこのような心無い非難があることを予想していましたが、
面と向かい合って言われると頭にくるものです。
もう一度いいますが、とにかく「大きなお世話」であります。
所氏は私が本を出したこと自体に違和感を抱いているようです。
しかし、それは女系容認派(最近は女系容認派を「朝敵」と呼ぶ人が多くなってきましたが、
所氏は、あまり皇室を屈辱する発言を繰り返していると、
そのように言われても仕方ないのではないでしょうか。) にとって
都合が悪かっただけの話なのではないでしょうか。
確かに、日本中からたくさんの読者カードが寄せられ、
この本を読んで考え方が変わった(「女系容認」から「女系反対」に変わった)という人が山ほどいました。
すくなくとも、所氏などの女系容認派に褒められるような本を書かなかったことにほっとしているところです
そうこうしている内に収録は終わったのですが、
何故だか、所氏の私に対する攻撃的な姿勢は控え室に戻った後も続きました。
所氏は、寛仁親王殿下のエッセイの話を持ち出し、
そのエッセイに側室の復活について記されていることを述べて、私に意見を求めました。
私は「少なくとも現代社会で側室の復活は現実性がありません。
ただし、遠い未来においては価値観が変わる可能性はないでしょうか?
所先生はこの価値観が300年先まで維持されるという確信がおありなのですか?」と、逆に質問を投げかけた。
すると所氏は、鬼の首を取ったように「竹田さんは側室を肯定するのですね。分かりました、
以降方々で私は、旧皇族の竹田氏が側室を肯定したと口外することにします。」
この人は私に喧嘩を売ってきたのです。よほど私に個人的な嫌悪感を抱いているのでしょう。
その控え室には、出演者6名、司会2名、その他関係者複数がいましたが、場が凍りつきました。
私はすかさず所氏を強く非難しました。「私は、300年後に価値観が変わっていない確信があるか、
ないか、尋ねただけであり、側室を肯定するなどとは一言もいっていない。
私の側室に対する考え方は自分の本に記したとおりであり、
それ以上でもなければ、 それ以下でもない。
揚げ足をとっておいて、しかも方々で口外するなどというのは何事か。なんて失礼な言い方をするのだ。」
私が、所氏の質問に答えずに、逆に質問をしたということを述べると、
所氏は「私の質問に答えなさい!」ときた。
この人は私に命令するほど偉いのだろうか??
私は次のように答えた。
「私はあなたの問いに答える義務はないと思う。回答を強要される筋合いはない。」
周囲は私と所氏との問答に釘付けになっていたのですが、
さすがに所氏の横暴な態度と、揚げ足を取る卑怯な論法にうんざりしたのか、
出演者の一人、西部邁先生が所氏にこう言いました。
「いくらなんでも竹田さんに失礼だ。あなた(所氏)の話はひどすぎる。」
周囲のスタッフもびっくりした様子でしたが、 その内の一人は
「すくなくともこの席の話はオフレコですので、
口外するなどは控えてください」二人の助け舟をもらいました。
その後、西部先生をはじめ、複数の先生と、関係者といっしょに夜遅くまでご一緒させていただきましたが、
所氏の話で持ちきりになったのはいうまでもありません。
いったいあの方は何なのでしょう?未だに頭の中が混乱しています。
ところで話は変わりますが、所氏は「寛仁親王を説き伏せた」などと豪語しているといいます。
これほど不敬な話はありません。 皇室を崇敬している人が聞いたら涙がでるほど、
悔しい言い方ではありませんか。 氏の発言の節々には、皇室を屈辱するものを感じます。
愛子天皇を論じてはいけない10の理由
愛子天皇を論じてはいけない10の理由
2019年05月08日 16:00
八幡 和郎
「愛子天皇論」のなんとも嫌らしいところは、
女帝や女系の天皇を認めていいのではないかということに留まらず、
秋篠宮殿下や悠仁様を廃嫡して今上陛下の皇女である愛子様を天皇にしようということであることだ。
皇位継承原則を変更する場合に、これから生まれてくる皇族について適用するというなら、
まだしも理解できる。
しかし、すでに、秋篠宮殿下と悠仁様がおられるのに、
これを廃嫡してというのは穏やかでなく、まさに壬申の乱を予感させるものだ。
以下、主要な点を指摘しておきたい。
①平成の陛下の御退位に際して、秋篠宮殿下の位置づけを議論するなかで、
殿下に皇嗣殿下となっていただくということで決着している。
愛子様を天皇にするとすれば、それを覆すことになる。
また、皇嗣殿下となっていただく前提で職員の増員や御所の拡張なども行われることになっている。
②皇室典範改正をめぐる混乱を収める課程で、親王誕生が期待されていることを踏まえて、
秋篠宮ご夫妻は子づくりを決断され、議論は収まったはずであって、それを無にするのは人の道にも反する。
③悠仁様の帝王教育については、十分な体制が組まれているとはいいがたいが、
皇室ゆかりの場所を積極的に訪問されるなどされており、
本人もそれをすでに自覚している段階まで進んでいる。
④愛子様については、自由に育てたいということで、
ご会釈やお手ふりなどもあまりされないとかいわれてきたように、
帝王教育はこれまでされてこなかったし、上皇陛下にお会いされることも少なかった
(上皇陛下が記者会見でおっしゃったことあり)。
⑤やはり、愛子様は好きなことには積極的に取り組まれ優秀とされるが、
これまで何度も長期に通学できないとか特定科目の授業がある日の欠席が多い状態が続いたりしている。
メンタルな安定性が格段に重要だとか、好き嫌いなく義務を果たすことが必要な君主に向いているとは思えない。
⑥まもなく成人され、結婚相手探しも近づいているいまのタイミングで、このようなことが話題になり、
それは、本人や母親に対するバッシングなども伴うであろうことは、本人の将来にとってにとって危惧すべきことだ。
⑦雅子皇后の病状はなにも治ったということでなく、人との会話などがあまりない、
お手ふり、儀式参加などをなんとかこなされているに過ぎない。
そういうなかで、皇位継承をめぐる議論に巻き込むことは非常な悪影響が予想される。
⑧紀子妃殿下においても、公務が増え、眞子様の問題への対応が急がれ、
佳子さまの結婚相手探しも、悠仁さまの帝王教育も重要段階にあるなかで、
非常なダメージとなることは予想するまでもない。
⑨マスコミで両方の案の支持者が反対陣営に対してネガティブ・キャンペーンを張ることは不可避で、
皇室のイメージダウンは不可避である。
もっとも、それこそ、議論を提起しているサイドがねらっているところなのだろうが。
⑩恒久的な皇位継承問題や公務分担問題への建設的な取り組みへの取り組みを遅らせることになる。
http://agora-web.jp/archives/2038886.html
2019年05月08日 16:00
八幡 和郎
「愛子天皇論」のなんとも嫌らしいところは、
女帝や女系の天皇を認めていいのではないかということに留まらず、
秋篠宮殿下や悠仁様を廃嫡して今上陛下の皇女である愛子様を天皇にしようということであることだ。
皇位継承原則を変更する場合に、これから生まれてくる皇族について適用するというなら、
まだしも理解できる。
しかし、すでに、秋篠宮殿下と悠仁様がおられるのに、
これを廃嫡してというのは穏やかでなく、まさに壬申の乱を予感させるものだ。
以下、主要な点を指摘しておきたい。
①平成の陛下の御退位に際して、秋篠宮殿下の位置づけを議論するなかで、
殿下に皇嗣殿下となっていただくということで決着している。
愛子様を天皇にするとすれば、それを覆すことになる。
また、皇嗣殿下となっていただく前提で職員の増員や御所の拡張なども行われることになっている。
②皇室典範改正をめぐる混乱を収める課程で、親王誕生が期待されていることを踏まえて、
秋篠宮ご夫妻は子づくりを決断され、議論は収まったはずであって、それを無にするのは人の道にも反する。
③悠仁様の帝王教育については、十分な体制が組まれているとはいいがたいが、
皇室ゆかりの場所を積極的に訪問されるなどされており、
本人もそれをすでに自覚している段階まで進んでいる。
④愛子様については、自由に育てたいということで、
ご会釈やお手ふりなどもあまりされないとかいわれてきたように、
帝王教育はこれまでされてこなかったし、上皇陛下にお会いされることも少なかった
(上皇陛下が記者会見でおっしゃったことあり)。
⑤やはり、愛子様は好きなことには積極的に取り組まれ優秀とされるが、
これまで何度も長期に通学できないとか特定科目の授業がある日の欠席が多い状態が続いたりしている。
メンタルな安定性が格段に重要だとか、好き嫌いなく義務を果たすことが必要な君主に向いているとは思えない。
⑥まもなく成人され、結婚相手探しも近づいているいまのタイミングで、このようなことが話題になり、
それは、本人や母親に対するバッシングなども伴うであろうことは、本人の将来にとってにとって危惧すべきことだ。
⑦雅子皇后の病状はなにも治ったということでなく、人との会話などがあまりない、
お手ふり、儀式参加などをなんとかこなされているに過ぎない。
そういうなかで、皇位継承をめぐる議論に巻き込むことは非常な悪影響が予想される。
⑧紀子妃殿下においても、公務が増え、眞子様の問題への対応が急がれ、
佳子さまの結婚相手探しも、悠仁さまの帝王教育も重要段階にあるなかで、
非常なダメージとなることは予想するまでもない。
⑨マスコミで両方の案の支持者が反対陣営に対してネガティブ・キャンペーンを張ることは不可避で、
皇室のイメージダウンは不可避である。
もっとも、それこそ、議論を提起しているサイドがねらっているところなのだろうが。
⑩恒久的な皇位継承問題や公務分担問題への建設的な取り組みへの取り組みを遅らせることになる。
http://agora-web.jp/archives/2038886.html
櫻井よしこ氏 週刊ダイヤモンド
「日本文明からの逆襲か 秋篠宮妃紀子さまご懐妊で証明された皇室典範改正の拙速さ」
週刊ダイヤモンド2006年2月18日号
新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 629
秋篠宮妃紀子さまご懐妊の報は、性急に進められようとしている皇室典範改正に
強いブレーキをかけるもので、まさに、日本文明からの逆襲ではないだろうか。
皇統の継承者は男系男子という2600年あまり続いた伝統から180度の転換を図る女系天皇、
長子相続容認の基軸を打ち出した有識者会議の最終報告は、報告書作成のプロセスもその内容も、
わずか10人の有識者と小泉純一郎首相らによる専横だとしか言いようがない。
同会議の吉川弘之座長らは、皇室典範改正の基本的な視点として、(1)「伝統を踏まえたもの」、
(2)「国民の理解と支持を得られるもの」、(3)「制度として安定したもの」の三点を挙げた。
正論ではある。だが、その言葉とは裏腹に、最終報告書は三点すべてにおいて落第である。
まず「伝統」について、“有識者”たちがどのように認識しているか。最終報告書は「伝統とは、
必ずしも不変のものではなく、……選択のつみ重ねによって新たな伝統が生まれる」
「伝統の内容は様々であり、皇位継承についても古来の様々な伝統が認められる」
「伝統の性格も多様である」「皇位継承制度に関する様々な伝統の中で、
何をどのような形で次の時代に引き継ぐのか」などと書いている。
伝統とはくるくる変わるものだと言っているのだ。東京大学名誉教授の小堀桂一郎氏は、
有識者会議は「流行をもって伝統だと考えている」と喝破する。
吉川座長自身が「歴史観や国家観でこの案をつくったのではない」と述べたのも周知のとおりであり、
有識者会議は、自ら掲げた基本的視点と逆の立場で皇室典範を改正しようとしているのだ。
第2の国民の理解は、現段階ではほど遠い。
第3の制度としての安定性については、何をもって皇室とするのかという基本を問わなければならない。
かたちを優先し、どなたでもよいから皇位を継承する人物を確保する、というのでは、
皇室はやがて消滅する。皇室の皇室たるゆえんを守らなければ、制度としての安定性は確保されようがない。
皇室を皇室たらしめてきたのは、2600年あまり続けてきた皇統を男系男子が継承するという伝統、つ
まり、天皇家のお血筋だといってよい。
伝統は続いてきたことに意味がある。それはそのまま民族生成の物語なのだ。
だから、現代の合理主義に合わない面もある。有識者が示した男系男子誕生の統計学的確率からいえば、
男系男子で皇統を維持していくのには非常な困難も予想される。
しかし、だからといって十幾世紀も百幾世代も続いてきた伝統を180度変えてよいというものではない。
むしろ、しっかりと守っていかなければならないのだ。
無理な議論をおそらく承知で、有識者会議はあの最終報告書を作成したのではないか。
だからこそ、多くの反対論がわき起こってくると、女系天皇、長子相続の容認は
“天皇のご意思である”という情報が駆け巡り始めたのだ。はたしてそうなのか?
その情報の真偽は判断のしようがないが、旧皇族の一人、
竹田恒泰氏が西郷隆盛の言葉を引用して非常に大事なことを発言している。
「大義のない勅命は勅命ではない。なぜなら天皇が間違ったことを言うはずがなく、
もし言ったとしたら、それがなにかの間違いである」
有識者会議周辺から流布されてきた「天皇のご意思だ」というゴリ押しの論法に、
最も心を痛めておられるのが、じつは、天皇家をはじめとする皇族の方がたではないか。
紀子さまのご懐妊は、天皇家が核として担ってきた日本の歴史、日本文明からの逆襲ではないのか。
皇室典範改正の拙速を許してはならないと、あらためて思うのだ。
「『悠仁親王』ご誕生でも低調な世論 皇室への無関心こそ最大の危機」
週刊ダイヤモンド2006年9月23日号
新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 658
秋篠宮家にお生まれになったお子さまは、9月12日、悠仁(ひさひと)と名づけられた。
悠久の日本の伝統を継がれるのにふさわしいお名前である。
お印の高野槇は日本固有の常緑樹で高くまっすぐに育つ。
皇室の未来が、お名前とお印の示すように、悠久の歴史を偽りなくまっすぐに貫き、続いてほしい。
注目された皇太子と雅子妃は、オランダから帰国後、10日には愛子内親王を伴って大相撲を観戦、
雅子妃はお元気な笑顔を見せられた。その笑顔はオランダでの静養の“治療効果”を示すとともに、
悠仁親王ご誕生が雅子妃のお気持ちをも軽くする効果があったのではないかと思わせる。
ご自分が男子を生まなければ幾百世代も続いてきた天皇家の伝統が途絶えるかもしれないという事情に、
雅子妃ならずとも、重圧を感じられるのは当然であろう。
悠仁親王ご誕生で、ともかくも、現世代の次の世代への最小限の責任は果たされたことになる。
そのようにお考えになって、気分が軽くなったのかと思えたのが、10日の晴れやかな笑顔だった。
どの人にとっても、少しのあいだ息をつくだけの時間的余裕が、皇位継承問題について生まれたのだ。
しかし、9月6日以降の動きには、懸念材料も目につく。その一つは、皇室への無関心である。
むろん、紀子妃の男子出産という喜ばしいニュースを熱烈に歓迎した人びともいる。
けれど、どう見てもその喜びが全国民的慶事として盛り上がったようには見受けられないのだ。
皇室の求心力は明らかに落ちていると思わずにいられない。その大半の責任はおそらく国民の側にある。
戦後の国民教育の責任だといってもよいだろう。同時に、皇室の側にも努力が求められる。
皇室の歴史を見ると、時代によって天皇の果たされる役割は変化してきた。明治天皇は、天皇であるとともに
大元帥として君臨し、開国して欧米列強の力に直面せざるをえなかった日本国の求心力となった。
昭和天皇は大東亜戦争を戦い、敗北を受け入れ、戦後の復興に当たって国民を勇気づけつつ
立憲君主の立場を守ろうとなさった。今上天皇は国民とともにあろうと各地にお出かけになり、
国民のための祈りを大事にされてきた。次の世代の天皇は、どんなかたちで国民の信頼と尊敬を得、
どのように絆を深めていかれるのか。その答えは、少なくとも皇太子ご夫妻からは見えてこない。
ご夫妻について、ご成婚以来記憶に残るのは、ご結婚前の雅子妃のキャリアをどう生かすか、
妃の能力を皇室の伝統と責任のなかにどう織り込んでいくかという苦悩である。
その苦悩は、雅子妃のために皇室の伝統をどう変えるかという点から発しているかにさえ見える。
対して、皇室の伝統的な役割と存在意義を強調する議論のせめぎ合いが続いてきたのが、
ここ数年の現実である。雅子妃と同世代の、仕事を持つ女性たちを含めて幅広い人びとが
前者の考えを支持すれば、保守の人びとは日本国の基盤に天皇を戴く皇室があると見なし、
雅子妃の“人格”も重要ながら、日本には変えてはならない守るべき大切な価値観があると考える。
今、雅子妃がお元気な笑顔を取り戻されたことはなによりである。
だが、合理的な価値観の持ち主である雅子妃が、西欧風の合理精神では測れない皇室の伝統、
この国の文明としての皇室のあり方に、どこまで協調していけるのか、あらためて考えざるを得ない。
もう一つ、皇室全体にとっての問題は、悠仁親王誕生による皇太子と秋篠宮の力関係の接近である。
昭和天皇は弟宮たちを警戒し続け、高松宮にはあからさまな批判もなさった。
この種の皇室の人間関係をおおらかに乗り越えることも、皇族全員の重要な課題となる。
国民がその存在意義を前向きに大切に受け止めていくことが出来るような皇室であってほしいものだ。
「深くて重い皇室典範改正問題 眼前の問題解決のための安易な女性天皇容認は慎重に」
週刊ダイヤモン2005年7月30日号
新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 602
日本の皇室はどのようなかたちで存続していくのか。
また、皇室は日本人と日本にとってどのような意味を持ち続けることが出来るのか。
グローバル化時代といわれ、人類の交流はすべての面において国境の壁を低くしつつある。
同時に、歴史や文化など民族の基盤の確立なしには、グローバル化時代の国際社会にのみ込まれ、
漂流する民族となりかねない。皇位継承者問題は、日本民族の基盤をどこに求めるかという問題と
ぴったり重なり、私たちに厳しい問いを投げかけている。
皇室に、男子の皇位継承者が今のところ見当たらないこともあって、
いったい誰方(どなた)が未来の日本の天皇になられるのか、私たち日本人はいったいどんなかたちで
この国を継承していきたいのかが問われているのだ。その問いかけへの答えは容易ではなく、
皇室と日本の将来には、いわく言いがたい不安がつきまとう。
そうしたなか、小泉純一郎首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」(以下、有識者会議)が、
今月26日に正式に「論点整理」をまとめるそうだ。
現在、皇位継承者は、皇統に属していること、嫡出子であること、男系男子であること、
皇族であることの4点が条件である。吉川弘之・元東京大学学長が座長を務める右の有識者会議では、
皇位継承者は男系男子でなければならないのか否かが中心に論じられてきた。
同会議のメンバーは岩男寿美子、緒方貞子、奥田碩、佐々木毅氏ら、肩書を紹介せずとも
そのまま通用する人びとに加え、元最高裁判事の園部逸夫氏、前内閣官房副長官の古川貞二郎氏らが参加している。
いずれもひとかどの人物だが、気になることもある。
有識者会議の議論が、どこまで日本の有史以来の皇室のあり方について議論を深めてきたのかという点だ。
同会議は今年の1月下旬に検討を開始し、これまでに8回の会議を開き、8人の有識者の意見に耳を傾けたという。
皇室のあり方は日本のあり方そのものだ。一二五代続く皇室の伝統と、皇室という明白な血脈を
とにもかくにも守ってきた日本の価値観のあり方である。
皇室典範の議論は、そうした諸々のことを論じたうえで初めて出来るはずだ。
しかし有識者会議は、わずか半年間、8回の会議でそれらを掘り下げて論ずることが出来たのだろうか。
同会議が発表する論点整理は、これを基に議論を深めるためのもので、
女性天皇容認論を着地点として意図したものではないと政府は説明する。だが、これまでの状況を考えれば、
論点整理が女性天皇容認に向けての、いわば地ならしであるのは否めない。
万が一、女性天皇容認の方向で皇室典範改正がされるとしたら、
そのことが持つ歴史的意味は革命的に大きいだろう。あるいは次の比喩は適切でないかもしれない。
が、あえて言えば、戦後の占領下で、わずか一週間で日本の文化文明を真っ向から否定する憲法や
教育基本法がつくられていったことと、質的に似た、かつ同規模の変化を日本にもたらすと思えてならない。
皇室存続のためには女性の天皇を認めることも必要かもしれない。
しかし、それは、打つ手がなくなった段階での最後の手として考えるべき方策ではないだろうか。
一二五代にわたって「男系による継承」が不動のものとして続いてきた事実は、非常に重く、
文明的価値のあるものとして、尊重されなければならない。
女性天皇容認を優先するあまり、長く続いてきた男系継承の歴史と原則を軽視し、
眼前の問題解決のために結論ありきの姿勢に傾くようなことは、万が一にでもあってはならないだろう。
事は、日本の伝統の根本をなす文明の核の問題なのである。
今、ここで踏みとどまり、なお十分に論ずることが望ましい。
「女系天皇容認案の矛盾と危険 日本文明無視の一方的結論とその手法は、第二のGHQだ」
週刊ダイヤモンド2005年12月3日号
新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 619
たったひと握りの人びとが、独善的にこの国の文明の土台を変えてよいはずがない。
わずか10人による、ほとんど公開されてもこなかった議論によって、
連綿と引き継がれてきた皇室のあり方を、革命的に変えてよいはずがない。
小泉純一郎首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」の出した最終報告を、
私は激しい憤りで受け止めざるを得ない。
最終報告は、かねて予想されたとおり、女性・女系天皇を容認し、
皇位継承は、男女にかかわらず、長子を優先する内容である。
女性天皇は、男系天皇制の下でも可能である。つまり、皇太子ご夫妻の長女の敬宮愛子さまは、
男系天皇制の下でも天皇に就くことは出来るのであり、私はそのことに反対するものではない。
今回の報告の問題点は、女性天皇を超えて、天皇制を根本的に変えることになる女系天皇制を容認していることと、
男女にかかわらず長子優先としたことの2点である。
右の問題点多き結論を導き出した有識者と呼ばれる人びとは、吉川弘之座長、
および園部逸夫座長代理を筆頭に、岩男壽美子、緒方貞子、奥田碩、久保正彰、佐々木毅、笹山晴生、
佐藤幸治、古川貞二郎各氏の10人である。
GHQでさえ手をつけることを憚った天皇制の本質に、10人の“賢者”は手をつけたことになる。
天皇制を天皇制ならしめてきた血筋の純粋性に踏み込み、異質のものに変えようという
今回の結論を導き出した人びとは、吉川座長が「私たちは歴史観や国家観で案を作ったのではない」
と述べたように、日本の歴史も文明も振り返ることなく、また、それらへの愛情も理解も反映させることなく、
日本文明の核である天皇制のあり方に手を入れたことになる。
その意味で有識者会議は、日本文明をばっさり切り捨てて現行憲法を押し付けた、あのGHQと同じである。
この“GHQ再来”の前に、私たちは今、本当にしっかりと天皇制の意味について考えなければならない。
神話の時代も含めて、日本の皇室は紀元前に始まる。神武天皇が大和を平定し橿原宮で即位したとされる
紀元前660年より現在に至るまで、2665年にわたって連綿と続いてきた皇室は、
古代から男系で一貫してきた。そのことに日本人は幾数十世紀ものあいだ、挙げて重要性を認めてきた。
他方、万世一系の血筋の純粋性を軽視する人びとは、有識者会議の10人の人びと同様、確かに存在する。
だが、男系天皇制も、万世一系も、時代によって異論を含みながらも、長い歴史のなかで、
日本民族が紡いできた精神的価値であり、日本文明の核となるものだ。
天皇制の論議は、これらの点をしっかりと認識したうえでなされなければならないはずだ。
だが、有識者会議では、「現実的な問題を見極めながら議論する必要性」
「皇室制度は日本独自のものではあるが(中略)
世界の王室の状況についても一応整理しておく必要がある」などと指摘され、
吉川座長は「神学論争は不毛」「歴史観は国会で議論すべき問題だ」とも発言した。
歴史、文明など、端から考慮しないのだ。だが、天皇は総理大臣などのように、役職を問われる存在ではない。
前述のように、第一義的にその血筋が問われる存在である。そのことを日本人は大切にしてきた。
だからこそ、天皇制はその神話的起源が示すように、抽象的、観念的議論こそが重要なのだ。
それを、「神学論争は不毛」として、それらすべてを省いて、いったいどこに日本を導こうとするのか。
男系天皇制維持に、先人たちは工夫を重ねた。私たちは歴史に学び、有識者会議の結論を白紙に戻し、
より深く天皇制を論じるべきだ。第二のGHQによる日本変革を許してはならない。
週刊ダイヤモンド2006年2月18日号
新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 629
秋篠宮妃紀子さまご懐妊の報は、性急に進められようとしている皇室典範改正に
強いブレーキをかけるもので、まさに、日本文明からの逆襲ではないだろうか。
皇統の継承者は男系男子という2600年あまり続いた伝統から180度の転換を図る女系天皇、
長子相続容認の基軸を打ち出した有識者会議の最終報告は、報告書作成のプロセスもその内容も、
わずか10人の有識者と小泉純一郎首相らによる専横だとしか言いようがない。
同会議の吉川弘之座長らは、皇室典範改正の基本的な視点として、(1)「伝統を踏まえたもの」、
(2)「国民の理解と支持を得られるもの」、(3)「制度として安定したもの」の三点を挙げた。
正論ではある。だが、その言葉とは裏腹に、最終報告書は三点すべてにおいて落第である。
まず「伝統」について、“有識者”たちがどのように認識しているか。最終報告書は「伝統とは、
必ずしも不変のものではなく、……選択のつみ重ねによって新たな伝統が生まれる」
「伝統の内容は様々であり、皇位継承についても古来の様々な伝統が認められる」
「伝統の性格も多様である」「皇位継承制度に関する様々な伝統の中で、
何をどのような形で次の時代に引き継ぐのか」などと書いている。
伝統とはくるくる変わるものだと言っているのだ。東京大学名誉教授の小堀桂一郎氏は、
有識者会議は「流行をもって伝統だと考えている」と喝破する。
吉川座長自身が「歴史観や国家観でこの案をつくったのではない」と述べたのも周知のとおりであり、
有識者会議は、自ら掲げた基本的視点と逆の立場で皇室典範を改正しようとしているのだ。
第2の国民の理解は、現段階ではほど遠い。
第3の制度としての安定性については、何をもって皇室とするのかという基本を問わなければならない。
かたちを優先し、どなたでもよいから皇位を継承する人物を確保する、というのでは、
皇室はやがて消滅する。皇室の皇室たるゆえんを守らなければ、制度としての安定性は確保されようがない。
皇室を皇室たらしめてきたのは、2600年あまり続けてきた皇統を男系男子が継承するという伝統、つ
まり、天皇家のお血筋だといってよい。
伝統は続いてきたことに意味がある。それはそのまま民族生成の物語なのだ。
だから、現代の合理主義に合わない面もある。有識者が示した男系男子誕生の統計学的確率からいえば、
男系男子で皇統を維持していくのには非常な困難も予想される。
しかし、だからといって十幾世紀も百幾世代も続いてきた伝統を180度変えてよいというものではない。
むしろ、しっかりと守っていかなければならないのだ。
無理な議論をおそらく承知で、有識者会議はあの最終報告書を作成したのではないか。
だからこそ、多くの反対論がわき起こってくると、女系天皇、長子相続の容認は
“天皇のご意思である”という情報が駆け巡り始めたのだ。はたしてそうなのか?
その情報の真偽は判断のしようがないが、旧皇族の一人、
竹田恒泰氏が西郷隆盛の言葉を引用して非常に大事なことを発言している。
「大義のない勅命は勅命ではない。なぜなら天皇が間違ったことを言うはずがなく、
もし言ったとしたら、それがなにかの間違いである」
有識者会議周辺から流布されてきた「天皇のご意思だ」というゴリ押しの論法に、
最も心を痛めておられるのが、じつは、天皇家をはじめとする皇族の方がたではないか。
紀子さまのご懐妊は、天皇家が核として担ってきた日本の歴史、日本文明からの逆襲ではないのか。
皇室典範改正の拙速を許してはならないと、あらためて思うのだ。
「『悠仁親王』ご誕生でも低調な世論 皇室への無関心こそ最大の危機」
週刊ダイヤモンド2006年9月23日号
新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 658
秋篠宮家にお生まれになったお子さまは、9月12日、悠仁(ひさひと)と名づけられた。
悠久の日本の伝統を継がれるのにふさわしいお名前である。
お印の高野槇は日本固有の常緑樹で高くまっすぐに育つ。
皇室の未来が、お名前とお印の示すように、悠久の歴史を偽りなくまっすぐに貫き、続いてほしい。
注目された皇太子と雅子妃は、オランダから帰国後、10日には愛子内親王を伴って大相撲を観戦、
雅子妃はお元気な笑顔を見せられた。その笑顔はオランダでの静養の“治療効果”を示すとともに、
悠仁親王ご誕生が雅子妃のお気持ちをも軽くする効果があったのではないかと思わせる。
ご自分が男子を生まなければ幾百世代も続いてきた天皇家の伝統が途絶えるかもしれないという事情に、
雅子妃ならずとも、重圧を感じられるのは当然であろう。
悠仁親王ご誕生で、ともかくも、現世代の次の世代への最小限の責任は果たされたことになる。
そのようにお考えになって、気分が軽くなったのかと思えたのが、10日の晴れやかな笑顔だった。
どの人にとっても、少しのあいだ息をつくだけの時間的余裕が、皇位継承問題について生まれたのだ。
しかし、9月6日以降の動きには、懸念材料も目につく。その一つは、皇室への無関心である。
むろん、紀子妃の男子出産という喜ばしいニュースを熱烈に歓迎した人びともいる。
けれど、どう見てもその喜びが全国民的慶事として盛り上がったようには見受けられないのだ。
皇室の求心力は明らかに落ちていると思わずにいられない。その大半の責任はおそらく国民の側にある。
戦後の国民教育の責任だといってもよいだろう。同時に、皇室の側にも努力が求められる。
皇室の歴史を見ると、時代によって天皇の果たされる役割は変化してきた。明治天皇は、天皇であるとともに
大元帥として君臨し、開国して欧米列強の力に直面せざるをえなかった日本国の求心力となった。
昭和天皇は大東亜戦争を戦い、敗北を受け入れ、戦後の復興に当たって国民を勇気づけつつ
立憲君主の立場を守ろうとなさった。今上天皇は国民とともにあろうと各地にお出かけになり、
国民のための祈りを大事にされてきた。次の世代の天皇は、どんなかたちで国民の信頼と尊敬を得、
どのように絆を深めていかれるのか。その答えは、少なくとも皇太子ご夫妻からは見えてこない。
ご夫妻について、ご成婚以来記憶に残るのは、ご結婚前の雅子妃のキャリアをどう生かすか、
妃の能力を皇室の伝統と責任のなかにどう織り込んでいくかという苦悩である。
その苦悩は、雅子妃のために皇室の伝統をどう変えるかという点から発しているかにさえ見える。
対して、皇室の伝統的な役割と存在意義を強調する議論のせめぎ合いが続いてきたのが、
ここ数年の現実である。雅子妃と同世代の、仕事を持つ女性たちを含めて幅広い人びとが
前者の考えを支持すれば、保守の人びとは日本国の基盤に天皇を戴く皇室があると見なし、
雅子妃の“人格”も重要ながら、日本には変えてはならない守るべき大切な価値観があると考える。
今、雅子妃がお元気な笑顔を取り戻されたことはなによりである。
だが、合理的な価値観の持ち主である雅子妃が、西欧風の合理精神では測れない皇室の伝統、
この国の文明としての皇室のあり方に、どこまで協調していけるのか、あらためて考えざるを得ない。
もう一つ、皇室全体にとっての問題は、悠仁親王誕生による皇太子と秋篠宮の力関係の接近である。
昭和天皇は弟宮たちを警戒し続け、高松宮にはあからさまな批判もなさった。
この種の皇室の人間関係をおおらかに乗り越えることも、皇族全員の重要な課題となる。
国民がその存在意義を前向きに大切に受け止めていくことが出来るような皇室であってほしいものだ。
「深くて重い皇室典範改正問題 眼前の問題解決のための安易な女性天皇容認は慎重に」
週刊ダイヤモン2005年7月30日号
新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 602
日本の皇室はどのようなかたちで存続していくのか。
また、皇室は日本人と日本にとってどのような意味を持ち続けることが出来るのか。
グローバル化時代といわれ、人類の交流はすべての面において国境の壁を低くしつつある。
同時に、歴史や文化など民族の基盤の確立なしには、グローバル化時代の国際社会にのみ込まれ、
漂流する民族となりかねない。皇位継承者問題は、日本民族の基盤をどこに求めるかという問題と
ぴったり重なり、私たちに厳しい問いを投げかけている。
皇室に、男子の皇位継承者が今のところ見当たらないこともあって、
いったい誰方(どなた)が未来の日本の天皇になられるのか、私たち日本人はいったいどんなかたちで
この国を継承していきたいのかが問われているのだ。その問いかけへの答えは容易ではなく、
皇室と日本の将来には、いわく言いがたい不安がつきまとう。
そうしたなか、小泉純一郎首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」(以下、有識者会議)が、
今月26日に正式に「論点整理」をまとめるそうだ。
現在、皇位継承者は、皇統に属していること、嫡出子であること、男系男子であること、
皇族であることの4点が条件である。吉川弘之・元東京大学学長が座長を務める右の有識者会議では、
皇位継承者は男系男子でなければならないのか否かが中心に論じられてきた。
同会議のメンバーは岩男寿美子、緒方貞子、奥田碩、佐々木毅氏ら、肩書を紹介せずとも
そのまま通用する人びとに加え、元最高裁判事の園部逸夫氏、前内閣官房副長官の古川貞二郎氏らが参加している。
いずれもひとかどの人物だが、気になることもある。
有識者会議の議論が、どこまで日本の有史以来の皇室のあり方について議論を深めてきたのかという点だ。
同会議は今年の1月下旬に検討を開始し、これまでに8回の会議を開き、8人の有識者の意見に耳を傾けたという。
皇室のあり方は日本のあり方そのものだ。一二五代続く皇室の伝統と、皇室という明白な血脈を
とにもかくにも守ってきた日本の価値観のあり方である。
皇室典範の議論は、そうした諸々のことを論じたうえで初めて出来るはずだ。
しかし有識者会議は、わずか半年間、8回の会議でそれらを掘り下げて論ずることが出来たのだろうか。
同会議が発表する論点整理は、これを基に議論を深めるためのもので、
女性天皇容認論を着地点として意図したものではないと政府は説明する。だが、これまでの状況を考えれば、
論点整理が女性天皇容認に向けての、いわば地ならしであるのは否めない。
万が一、女性天皇容認の方向で皇室典範改正がされるとしたら、
そのことが持つ歴史的意味は革命的に大きいだろう。あるいは次の比喩は適切でないかもしれない。
が、あえて言えば、戦後の占領下で、わずか一週間で日本の文化文明を真っ向から否定する憲法や
教育基本法がつくられていったことと、質的に似た、かつ同規模の変化を日本にもたらすと思えてならない。
皇室存続のためには女性の天皇を認めることも必要かもしれない。
しかし、それは、打つ手がなくなった段階での最後の手として考えるべき方策ではないだろうか。
一二五代にわたって「男系による継承」が不動のものとして続いてきた事実は、非常に重く、
文明的価値のあるものとして、尊重されなければならない。
女性天皇容認を優先するあまり、長く続いてきた男系継承の歴史と原則を軽視し、
眼前の問題解決のために結論ありきの姿勢に傾くようなことは、万が一にでもあってはならないだろう。
事は、日本の伝統の根本をなす文明の核の問題なのである。
今、ここで踏みとどまり、なお十分に論ずることが望ましい。
「女系天皇容認案の矛盾と危険 日本文明無視の一方的結論とその手法は、第二のGHQだ」
週刊ダイヤモンド2005年12月3日号
新世紀の風をおこす オピニオン縦横無尽 619
たったひと握りの人びとが、独善的にこの国の文明の土台を変えてよいはずがない。
わずか10人による、ほとんど公開されてもこなかった議論によって、
連綿と引き継がれてきた皇室のあり方を、革命的に変えてよいはずがない。
小泉純一郎首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」の出した最終報告を、
私は激しい憤りで受け止めざるを得ない。
最終報告は、かねて予想されたとおり、女性・女系天皇を容認し、
皇位継承は、男女にかかわらず、長子を優先する内容である。
女性天皇は、男系天皇制の下でも可能である。つまり、皇太子ご夫妻の長女の敬宮愛子さまは、
男系天皇制の下でも天皇に就くことは出来るのであり、私はそのことに反対するものではない。
今回の報告の問題点は、女性天皇を超えて、天皇制を根本的に変えることになる女系天皇制を容認していることと、
男女にかかわらず長子優先としたことの2点である。
右の問題点多き結論を導き出した有識者と呼ばれる人びとは、吉川弘之座長、
および園部逸夫座長代理を筆頭に、岩男壽美子、緒方貞子、奥田碩、久保正彰、佐々木毅、笹山晴生、
佐藤幸治、古川貞二郎各氏の10人である。
GHQでさえ手をつけることを憚った天皇制の本質に、10人の“賢者”は手をつけたことになる。
天皇制を天皇制ならしめてきた血筋の純粋性に踏み込み、異質のものに変えようという
今回の結論を導き出した人びとは、吉川座長が「私たちは歴史観や国家観で案を作ったのではない」
と述べたように、日本の歴史も文明も振り返ることなく、また、それらへの愛情も理解も反映させることなく、
日本文明の核である天皇制のあり方に手を入れたことになる。
その意味で有識者会議は、日本文明をばっさり切り捨てて現行憲法を押し付けた、あのGHQと同じである。
この“GHQ再来”の前に、私たちは今、本当にしっかりと天皇制の意味について考えなければならない。
神話の時代も含めて、日本の皇室は紀元前に始まる。神武天皇が大和を平定し橿原宮で即位したとされる
紀元前660年より現在に至るまで、2665年にわたって連綿と続いてきた皇室は、
古代から男系で一貫してきた。そのことに日本人は幾数十世紀ものあいだ、挙げて重要性を認めてきた。
他方、万世一系の血筋の純粋性を軽視する人びとは、有識者会議の10人の人びと同様、確かに存在する。
だが、男系天皇制も、万世一系も、時代によって異論を含みながらも、長い歴史のなかで、
日本民族が紡いできた精神的価値であり、日本文明の核となるものだ。
天皇制の論議は、これらの点をしっかりと認識したうえでなされなければならないはずだ。
だが、有識者会議では、「現実的な問題を見極めながら議論する必要性」
「皇室制度は日本独自のものではあるが(中略)
世界の王室の状況についても一応整理しておく必要がある」などと指摘され、
吉川座長は「神学論争は不毛」「歴史観は国会で議論すべき問題だ」とも発言した。
歴史、文明など、端から考慮しないのだ。だが、天皇は総理大臣などのように、役職を問われる存在ではない。
前述のように、第一義的にその血筋が問われる存在である。そのことを日本人は大切にしてきた。
だからこそ、天皇制はその神話的起源が示すように、抽象的、観念的議論こそが重要なのだ。
それを、「神学論争は不毛」として、それらすべてを省いて、いったいどこに日本を導こうとするのか。
男系天皇制維持に、先人たちは工夫を重ねた。私たちは歴史に学び、有識者会議の結論を白紙に戻し、
より深く天皇制を論じるべきだ。第二のGHQによる日本変革を許してはならない。
日本の皇位継承の特徴
朝日新聞平成17年10月28日
■三者三論 ~ 女性天皇どう考える 現制度の方が皇室安定
長根英樹氏 きもの和文化プロデューサー
女性・女系天皇を容認すれば、神武天皇以来125代も続いてきたとされる皇位継承の根幹を変えることになる。
日本の皇位継承の特徴は「直系優先ではない」という点にある。
英国など欧州では直系の相続が主流。男子優先とされる英国王室でも基本的には直系の枠を超えた相続ではない。
これに対し、日本の皇位継承のルールでは直系に女子しかいない場合には、傍系男子が継ぐ。
自らの子に皇位を相続させたいと考えるのが自然な感情だが、それを認めない。
いわば天皇直系の家族だけでなく、傍系の親族の協力によって成り立っている。
背景には「皇位の由来は時の天皇本人にあるのではなく、先代から預かっているものだ」という意識がある。
直系優先、直系独占主義でないからこそ皇族の兄弟間、世代間のつながり、協力が機能する。
皇族全体で皇室の役割を果たす「和」が生まれてくるのだ。
直系から傍系に皇位が移ると、国民のなかには違和感を覚える人がいるかもしれない。
皇室典範の改正を進める有識者会議も、直系から傍系に皇位が移ることを「不安定」だとする。
しかし、むしろ現在の制度の方が皇室に「和」を育み、国民の皇室に対する意識を高め、
将来的に皇室を「安定」させることになる。
直系から傍系への継承は、国民が皇位がどのように受け継がれてきたかを改めて確認する機会になる。
自分たちの世代の都合だけで物事を考えてはいけないという意識を皇室も国民も共有できる。
皇位継承ルールを変えるということは、こうした考え方を含め、日本のあり方、日本の歴史を変えることになる。
非常に重く、厳粛なことだ。
男系男子の維持を唱えるときに「何代も長く続いてきた」と説明するだけでは不十分だ。
いまの制度に「和の心」や「互助」を重んじる日本の伝統が生かされており、
皇室の「無私の心」ともつながっている点を重視すべきだ。
私は、主宰しているホームページにもこうした論文を掲載しているが、
「男系男子に限られている理由や伝統の文化的価値がよくわかった。共感する」とのメールを頂く。
ところが、有識者会議は今年1月から14回程度の開催だけで、「女性・女系天皇を容認する」という結論を出した。
扱う問題の重みをあまりに軽視した姿勢ではないか。
秋篠宮殿下より敬宮愛子さまが皇位継承順位で上位にくるような議論を進めていることも問題だ。
生まれたときから継承順位で皇太子殿下に次ぐ立場にあり、
いつ何時、皇位を継ぐかもしれぬ覚悟と重責を背負ってきた秋篠宮殿下と、
またそうした期待のもとに何十年もの歳月を経てきた皇室と国民の営みをないがしろにする。
有識者会議は「帝王学」や日々の心構えの重さを、安易に考えていないか。
現在の皇位継承資格や継承順位には立ち入るべきではない。
この問題で政治家の発言が乏しいことも心配している。本来、国会議員全員が参加する特別委員会などを設け、
有識者を参考人として招いたり、全国で公聴会などを開き、数年間をかけて議論を展開したうえで、
国民総意による結論を得るべきだ。
明治の皇室典範の改正は、皇族会議と枢密院顧問によって行われるしくみだった。
現在は国会で改正できる法律だが、十分慎みをもって運用すべきで、見直しは皇室の考えをうかがうべきだと思う。
(聞き手・松田史朗)
長根英樹
和の国、和の心 ― 天皇陛下と日本
■三者三論 ~ 女性天皇どう考える 現制度の方が皇室安定
長根英樹氏 きもの和文化プロデューサー
女性・女系天皇を容認すれば、神武天皇以来125代も続いてきたとされる皇位継承の根幹を変えることになる。
日本の皇位継承の特徴は「直系優先ではない」という点にある。
英国など欧州では直系の相続が主流。男子優先とされる英国王室でも基本的には直系の枠を超えた相続ではない。
これに対し、日本の皇位継承のルールでは直系に女子しかいない場合には、傍系男子が継ぐ。
自らの子に皇位を相続させたいと考えるのが自然な感情だが、それを認めない。
いわば天皇直系の家族だけでなく、傍系の親族の協力によって成り立っている。
背景には「皇位の由来は時の天皇本人にあるのではなく、先代から預かっているものだ」という意識がある。
直系優先、直系独占主義でないからこそ皇族の兄弟間、世代間のつながり、協力が機能する。
皇族全体で皇室の役割を果たす「和」が生まれてくるのだ。
直系から傍系に皇位が移ると、国民のなかには違和感を覚える人がいるかもしれない。
皇室典範の改正を進める有識者会議も、直系から傍系に皇位が移ることを「不安定」だとする。
しかし、むしろ現在の制度の方が皇室に「和」を育み、国民の皇室に対する意識を高め、
将来的に皇室を「安定」させることになる。
直系から傍系への継承は、国民が皇位がどのように受け継がれてきたかを改めて確認する機会になる。
自分たちの世代の都合だけで物事を考えてはいけないという意識を皇室も国民も共有できる。
皇位継承ルールを変えるということは、こうした考え方を含め、日本のあり方、日本の歴史を変えることになる。
非常に重く、厳粛なことだ。
男系男子の維持を唱えるときに「何代も長く続いてきた」と説明するだけでは不十分だ。
いまの制度に「和の心」や「互助」を重んじる日本の伝統が生かされており、
皇室の「無私の心」ともつながっている点を重視すべきだ。
私は、主宰しているホームページにもこうした論文を掲載しているが、
「男系男子に限られている理由や伝統の文化的価値がよくわかった。共感する」とのメールを頂く。
ところが、有識者会議は今年1月から14回程度の開催だけで、「女性・女系天皇を容認する」という結論を出した。
扱う問題の重みをあまりに軽視した姿勢ではないか。
秋篠宮殿下より敬宮愛子さまが皇位継承順位で上位にくるような議論を進めていることも問題だ。
生まれたときから継承順位で皇太子殿下に次ぐ立場にあり、
いつ何時、皇位を継ぐかもしれぬ覚悟と重責を背負ってきた秋篠宮殿下と、
またそうした期待のもとに何十年もの歳月を経てきた皇室と国民の営みをないがしろにする。
有識者会議は「帝王学」や日々の心構えの重さを、安易に考えていないか。
現在の皇位継承資格や継承順位には立ち入るべきではない。
この問題で政治家の発言が乏しいことも心配している。本来、国会議員全員が参加する特別委員会などを設け、
有識者を参考人として招いたり、全国で公聴会などを開き、数年間をかけて議論を展開したうえで、
国民総意による結論を得るべきだ。
明治の皇室典範の改正は、皇族会議と枢密院顧問によって行われるしくみだった。
現在は国会で改正できる法律だが、十分慎みをもって運用すべきで、見直しは皇室の考えをうかがうべきだと思う。
(聞き手・松田史朗)
長根英樹
和の国、和の心 ― 天皇陛下と日本
菅長官、「男系男子」を堅持=退位法案
菅長官、「男系男子」を堅持=退位法案、9日に成立-参院委で可決
天皇陛下の退位を実現する特例法案は7日、参院特別委員会で採決され、全会一致で可決した。
法案は9日の参院本会議で成立する見通しだ。
菅義偉官房長官は採決に先立つ質疑で、皇位継承について「男系男子をしっかりと引き継いでいきたい」と述べ、
父方に天皇を持つ男系男子に皇位継承者を限定する現行制度を堅持する方針を示した。
菅長官は、安定的な皇位継承の確保について「国家の基本に関わる極めて重要な問題だ」との立場を表明。
一方で「慎重かつ丁寧な対応が必要と認識しており、
男系継承が古来例外なく維持されてきた重みを踏まえつつ検討していく」と述べた。
日本維新の会の片山虎之助氏らへの答弁。
皇位の安定継承をめぐっては、女性皇族が結婚後も皇室にとどまる女性宮家創設を民進党が主張しているが、
安倍晋三首相や政権の支持基盤である保守派には女系天皇誕生につながるとして反対論が強い。
菅長官の答弁は、今後予想される安定継承の議論で、首相の方針が揺らぐことはないと示す狙いがあるとみられる。
また、天皇退位後の上皇の活動について、
菅長官は「宮内庁からは(被災地訪問などの)象徴としての行為は基本的に全てお譲りになるとの見解が示されており、
そのような整理が適切だ」と述べ、原則行わないのが適当だとの認識を表明。
「宮内庁において個別に相談しながら決めていく」と語った。
民進党の長浜博行氏への答弁。(2017/06/07-18:10)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017060700811&g=soc
官房長官 皇位継承は男系男子を維持していきたい
6月7日 17時52分
菅官房長官は、参議院の特別委員会での天皇陛下の退位に向けた特例法案の審議で、
皇族数の減少への対策は先延ばしできない課題だとする一方、
具体的な対応にはさまざまな意見があり、国民の合意を得るには慎重な検討が必要だという考えを示しました。
また、皇位の継承について、男系の継承が古来例外なく維持されてきた重みを踏まえ、
男系男子を維持していきたいという考えを示しました。
特例法のプロセスが先例になりえる
この中で、自民党の愛知治郎参議院政策審議会長は
「将来退位を議論する場合には、各党、各会派が衆参正副議長を中心に立法府の総意の形成を目指した、
今回のプロセスも先例になりえるのではないか」と質問しました。
これに対し、菅官房長官は「衆参正副議長の議論の取りまとめでは特例法が先例となって、
将来の天皇の退位の際の考慮事情としても機能しえるとされている。
また、法案の作成に至るプロセスや、基本的な考え方は、将来の先例となりえるものと考えている」と述べました。
円滑な退位へ最善尽くす
民進党の長浜博行氏は「法案が成立しても、施行しなければ、退位は実現しない。
政府は国民生活への影響を考え、進捗(しんちょく)状況を公開しながら、
可及的速やかに施行期日を決めるべきだ」と、ただしました。
これに対し、菅官房長官は「天皇陛下の退位は憲政史上初めての事柄であり、
検討準備にどれだけの期間が必要か現時点で示すことは困難だ。
退位日となる法律の施行日を定めるにあたっては、国民生活への影響なども考慮し、
円滑な退位が遅滞することなく実施されるよう最善を尽くしたい」と述べました。
すべてを網羅して要件定めること困難
公明党の西田実仁参議院幹事長は「一代かぎりの退位ではなく、恒久制度とすべきとの意見もあったが、
将来のすべての天皇を対象にしなかったのはなぜか」と質問しました。
これに対し、菅官房長官は「恒久的な退位制度を創設する場合には、退位の要件を定める必要があるが、
将来の政治、社会情勢、国民の意識などは変化しえるものであることを踏まえれば、
これらをすべて網羅して、退位にかかる具体的な要件を定めることは困難だ」と述べました。
特例法案 天皇のお言葉と関係するものでない
共産党の小池晃書記局長は「特例法案は、国民が天皇陛下のお気持ちを理解し
共感していることを立法理由にしているが、
事実上、天皇の意思を退位の要件としているのではないか」と指摘しました。
これに対し、菅官房長官は「国民が、天皇陛下のお気持ちを理解し、共感しているという現状は、
お気持ちに対する国民の受け止めであり、天皇陛下のお言葉と直接関係するものではなく、
憲法上の問題はない」と述べました。
女性宮家の創設などについて議論
一方、女性宮家の創設や、女性が皇位を継承する「女性天皇」、
それに、その子どもが天皇になる「女系天皇」をめぐって、日本維新の会の片山虎之助共同代表は、
「女性宮家の創設が議論になったが、皇位の継承とは独立した議論にすることが必要ではないか」とただしました。
社民党と統一会派を組む自由党の森ゆうこ参議院会長は
「国民感情、憲法の規定する象徴制の意義を考えると、女性天皇の可能性を検討すべきだ」と主張しました。
参議院の会派、無所属クラブの松沢成文氏は
「皇族数の減少には、女性宮家の創設とともに旧宮家の皇籍復帰が有効ではないか」と指摘しました。
参議院の会派の沖縄の風の伊波洋一氏は「歴史的にも女性天皇は存在するため、
女性・女系天皇を容認すべきだ」と主張しました。
これに対し、菅官房長官は「皇族数の減少にかかる問題は、
皇族方のご年齢からしても先延ばしすることはできない重要な課題だ。方策には、
いろいろな考え方、意見があり、国民のコンセンサスを得るには十分な分析、
検討と慎重な手続きが必要だ」と述べました。
また、菅官房長官は「安定的な皇位の継承維持は国家の基本に関わる極めて重要なもので、
慎重かつ丁寧に対応する必要がある。
男系継承が古来、例外なく維持されてきているという重みをしっかり踏まえつつ、
引き続き検討していきたい」と述べました。
そして、「現状は男系男子であり、そこはしっかり引き継いでいきたい」と述べました。
このほか、菅官房長官は将来の天皇の退位に向け、さらに検討が必要ではないかと指摘されたのに対し、
「今回、天皇陛下の退位を実現するための特例法案を立案した。
改めて、政府の立場で法形式について議論することは考えていない」と述べました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170607/k10011009641000.html
天皇陛下の退位を実現する特例法案は7日、参院特別委員会で採決され、全会一致で可決した。
法案は9日の参院本会議で成立する見通しだ。
菅義偉官房長官は採決に先立つ質疑で、皇位継承について「男系男子をしっかりと引き継いでいきたい」と述べ、
父方に天皇を持つ男系男子に皇位継承者を限定する現行制度を堅持する方針を示した。
菅長官は、安定的な皇位継承の確保について「国家の基本に関わる極めて重要な問題だ」との立場を表明。
一方で「慎重かつ丁寧な対応が必要と認識しており、
男系継承が古来例外なく維持されてきた重みを踏まえつつ検討していく」と述べた。
日本維新の会の片山虎之助氏らへの答弁。
皇位の安定継承をめぐっては、女性皇族が結婚後も皇室にとどまる女性宮家創設を民進党が主張しているが、
安倍晋三首相や政権の支持基盤である保守派には女系天皇誕生につながるとして反対論が強い。
菅長官の答弁は、今後予想される安定継承の議論で、首相の方針が揺らぐことはないと示す狙いがあるとみられる。
また、天皇退位後の上皇の活動について、
菅長官は「宮内庁からは(被災地訪問などの)象徴としての行為は基本的に全てお譲りになるとの見解が示されており、
そのような整理が適切だ」と述べ、原則行わないのが適当だとの認識を表明。
「宮内庁において個別に相談しながら決めていく」と語った。
民進党の長浜博行氏への答弁。(2017/06/07-18:10)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017060700811&g=soc
官房長官 皇位継承は男系男子を維持していきたい
6月7日 17時52分
菅官房長官は、参議院の特別委員会での天皇陛下の退位に向けた特例法案の審議で、
皇族数の減少への対策は先延ばしできない課題だとする一方、
具体的な対応にはさまざまな意見があり、国民の合意を得るには慎重な検討が必要だという考えを示しました。
また、皇位の継承について、男系の継承が古来例外なく維持されてきた重みを踏まえ、
男系男子を維持していきたいという考えを示しました。
特例法のプロセスが先例になりえる
この中で、自民党の愛知治郎参議院政策審議会長は
「将来退位を議論する場合には、各党、各会派が衆参正副議長を中心に立法府の総意の形成を目指した、
今回のプロセスも先例になりえるのではないか」と質問しました。
これに対し、菅官房長官は「衆参正副議長の議論の取りまとめでは特例法が先例となって、
将来の天皇の退位の際の考慮事情としても機能しえるとされている。
また、法案の作成に至るプロセスや、基本的な考え方は、将来の先例となりえるものと考えている」と述べました。
円滑な退位へ最善尽くす
民進党の長浜博行氏は「法案が成立しても、施行しなければ、退位は実現しない。
政府は国民生活への影響を考え、進捗(しんちょく)状況を公開しながら、
可及的速やかに施行期日を決めるべきだ」と、ただしました。
これに対し、菅官房長官は「天皇陛下の退位は憲政史上初めての事柄であり、
検討準備にどれだけの期間が必要か現時点で示すことは困難だ。
退位日となる法律の施行日を定めるにあたっては、国民生活への影響なども考慮し、
円滑な退位が遅滞することなく実施されるよう最善を尽くしたい」と述べました。
すべてを網羅して要件定めること困難
公明党の西田実仁参議院幹事長は「一代かぎりの退位ではなく、恒久制度とすべきとの意見もあったが、
将来のすべての天皇を対象にしなかったのはなぜか」と質問しました。
これに対し、菅官房長官は「恒久的な退位制度を創設する場合には、退位の要件を定める必要があるが、
将来の政治、社会情勢、国民の意識などは変化しえるものであることを踏まえれば、
これらをすべて網羅して、退位にかかる具体的な要件を定めることは困難だ」と述べました。
特例法案 天皇のお言葉と関係するものでない
共産党の小池晃書記局長は「特例法案は、国民が天皇陛下のお気持ちを理解し
共感していることを立法理由にしているが、
事実上、天皇の意思を退位の要件としているのではないか」と指摘しました。
これに対し、菅官房長官は「国民が、天皇陛下のお気持ちを理解し、共感しているという現状は、
お気持ちに対する国民の受け止めであり、天皇陛下のお言葉と直接関係するものではなく、
憲法上の問題はない」と述べました。
女性宮家の創設などについて議論
一方、女性宮家の創設や、女性が皇位を継承する「女性天皇」、
それに、その子どもが天皇になる「女系天皇」をめぐって、日本維新の会の片山虎之助共同代表は、
「女性宮家の創設が議論になったが、皇位の継承とは独立した議論にすることが必要ではないか」とただしました。
社民党と統一会派を組む自由党の森ゆうこ参議院会長は
「国民感情、憲法の規定する象徴制の意義を考えると、女性天皇の可能性を検討すべきだ」と主張しました。
参議院の会派、無所属クラブの松沢成文氏は
「皇族数の減少には、女性宮家の創設とともに旧宮家の皇籍復帰が有効ではないか」と指摘しました。
参議院の会派の沖縄の風の伊波洋一氏は「歴史的にも女性天皇は存在するため、
女性・女系天皇を容認すべきだ」と主張しました。
これに対し、菅官房長官は「皇族数の減少にかかる問題は、
皇族方のご年齢からしても先延ばしすることはできない重要な課題だ。方策には、
いろいろな考え方、意見があり、国民のコンセンサスを得るには十分な分析、
検討と慎重な手続きが必要だ」と述べました。
また、菅官房長官は「安定的な皇位の継承維持は国家の基本に関わる極めて重要なもので、
慎重かつ丁寧に対応する必要がある。
男系継承が古来、例外なく維持されてきているという重みをしっかり踏まえつつ、
引き続き検討していきたい」と述べました。
そして、「現状は男系男子であり、そこはしっかり引き継いでいきたい」と述べました。
このほか、菅官房長官は将来の天皇の退位に向け、さらに検討が必要ではないかと指摘されたのに対し、
「今回、天皇陛下の退位を実現するための特例法案を立案した。
改めて、政府の立場で法形式について議論することは考えていない」と述べました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170607/k10011009641000.html
「女性宮家」の検討の攻防
「女性宮家より旧宮家復活や養子が先」衛藤補佐官
2017年5月27日05時15分
■衛藤晟一・首相補佐官(発言録)
女性宮家の創設は、原理もちゃんとしていないのに時期尚早。
女性宮家は将来、女性天皇までいいんですよ、女系天皇までいいんですよという意味で言われているのか、
皇室の人数が少なくなったからご公務(の負担軽減)に対して言われているのか。
ご公務(の負担軽減)に対してなら、女性宮家をつくらなくても、別の形でいろいろ検討できる。
女性宮家より先に検討すべきことがある。旧宮家の復活もある。
あるいは(旧皇族からの)養子もあるかもしれない。
幅広い男系による安定的な皇位継承を検討することは十分可能だ。
いますぐからでも(検討を)やらなければならない。
(BSフジの番組で)
http://www.asahi.com/articles/ASK5V7W4LK5VUTFK01T.html
民進 幹事長「女性宮家」検討明記なければ審議応じず
5月28日 18時47分
民進党の野田幹事長は記者団に対し、天皇陛下の退位に向けた特例法案の取り扱いについて、
衆参両院の正副議長の取りまとめに基づき、
付帯決議に「女性宮家」創設を検討することが明記されなければ審議に応じられないという考えを示しました。
天皇陛下の退位に向けた特例法案の付帯決議をめぐり、民進党は女性宮家の創設について、
政府が1年をめどに国会に検討結果を報告することなどを盛り込むよう求めていて、
法案の審議が行われる衆議院議院運営委員会で詰めの調整が行われています。
これに関連し、民進党の野田幹事長は千葉県船橋市で記者団に対し、
「ガラス細工で作ったのが全体会議での文書で、それをそもそも論でさかのぼって直そうというのでは物事は進まない」と述べ、
衆参両院の正副議長のもとでまとめた国会としての考え方に基づき、
付帯決議に「女性宮家」創設を検討することを明記すべきだという考えを強調しました。
そのうえで、野田氏は「法案自体は対決法案ではないが、次の議論をするための環境整備につながる話だ。
われわれに『妥協しろ』と言っても、そう簡単ではなく、お互いに納得できるものを作り上げる努力をしていくしかない。
それができない限りは審議できない」と述べ、付帯決議に「女性宮家」創設を検討することが明記されなければ、
法案の審議に応じられないという考えを示しました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170528/k10010998111000.html
付帯決議「女性宮家検討」明記へ…自民受け入れ
2017年05月29日 22時13分
佐藤勉衆院議院運営委員長は29日、天皇陛下の退位を実現する特例法案の採決に合わせて採択する
付帯決議案を各党に提示した。
委員長案では、安定的な皇位継承のために政府に求める検討内容として、
皇族女子が結婚後も皇室にとどまることを可能にする「女性宮家の創設等」を明記した。
民進党の主張に沿ったもので、自民党も受け入れる方針を固めた。
ただ、検討期限が明記されていないことに民進党が難色を示し、
自民、民進両党が30日に再度協議することとなった。
委員長案は、佐藤氏が衆院議運委の高木毅・与党筆頭理事(自民党)、泉健太・野党筆頭理事(民進党)と
国会内で会談して示した。
自民党はこれまで「女性宮家」明記に慎重だったが、
「『等』があれば女性宮家だけを検討するわけではない」(幹部)として容認する方向だ。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20170529-OYT1T50104.html
2017.5.31 05:03
「女性宮家」 皇位継承の大原則を守れ
天皇陛下の譲位を実現する特例法案と併せ、「女性宮家」の創設を検討課題とする内容の
付帯決議案を採択することで与野党が合意した。
与党の当初案に女性宮家は記されていなかった。だが、それを主張する民進党が審議拒否までちらつかせたため、
賛否が分かれるのを避けたい与党が妥協した結果である。
女性宮家は安定的な皇位継承につながらないことを、改めて明確にしておきたい。
その制度づくりによっては、女性宮家から「女系天皇」が現れる事態につながりかねない点は見過ごせない。
125代にわたり、一度の例外もなく男系で継承されてきた皇統の大原則が根底から崩れる。そうした事態を招いてはなるまい。
付帯決議に直接的な法的拘束力はない。だが、政府に対して創設の是非を含めた検討を促す立法府の意思を示す意味を持つ。
自民党など男系継承を重視する主張から、付帯決議案では「安定的な皇位継承を確保するための諸課題」と
「女性宮家の創設等」の検討を別のものとして位置付けた。妥当である。
女性皇族が結婚後も皇室にとどまる女性宮家は、旧民主党政権の野田佳彦首相が検討した。
その野田氏自身が「(女性宮家は)皇位継承の問題ではない。男系で続いてきた歴史的な重みを受け止める」と国会答弁している。
男系継承という伝統と原則が放棄されれば、天皇の正統性や権威、国民の尊崇の念が毀損(きそん)されかねない。
とともに歩んできた日本人の長い歴史を軽々に変えては、取り返しがつかない。
「女系天皇」の即位は、別の王朝の創始にも等しい。男系継承の原則を踏まえ、
今も親族として皇室と交流のある旧宮家の皇籍復帰を検討するのが先決だろう。
女性宮家の創設だけでは、女性皇族の結婚による皇族減少の抜本的な解決にならない。
仮に創るとしても、皇室に属するのは女性皇族に限られるべきである。
女性宮家にこだわらず、女性皇族が結婚で皇籍を離れても「皇室御用係」「宮内庁参与」などの公務に就き、
皇室活動を支援するのも有力案だ。
公務案は野田内閣の「論点整理」に挙げられ、安倍晋三内閣も検討している。
原則を守りつつ、皇位継承を安定化し、皇室活動を保っていくことに工夫をこらしてほしい。
http://www.sankei.com/column/news/170531/clm1705310002-n1.html
「女性宮家検討」求める付帯決議案、確認見送り
2017年05月31日 13時10分
衆院議院運営委員会は31日の理事会で、天皇陛下の退位を実現する特例法案について、
6月1日に同委員会で審議と採決を行うことを決めた。
同委員会で可決後、2日の衆院本会議で可決、参院に送付される見通しだ。
同委員会では少数会派の自由、社民両党は議席を持たないため、自民党が委員枠を譲り、両党議員も委員として質疑に加わる。
政府側は菅官房長官が出席して答弁する予定だ。
自民、民進両党は、皇族女子が結婚後も皇室に残ることを可能にする「女性宮家の創設等」の検討を
政府に求めることを柱とした付帯決議案について大筋合意しており、この日の理事会で合意を得てから法案審議に入る考えだった。
しかし、共産党などが自民、民進両党間で決議案を決めたことに反発し、同理事会では決議案の確認は見送った。
各党は1日の法案採決までに決議案について最終調整する。
http:// www.yomiuri.co.jp/politics/20170531-OYT1T50088.html
女系天皇・女性宮家…自民・民進党内で見解バラバラ
6/9(金) 7:55配信
「天皇制」をテーマに開かれた8日の衆院憲法審査会では、
皇族減少を踏まえた女性・女系天皇や「女性宮家」創設をめぐり自民、民進両党内でそれぞれ意見が割れた。
天皇陛下の譲位を可能にする特例法案は9日に成立するが、
皇室をめぐる見解が主要政党の中でさえバラバラである実態が白日の下にさらされた。
自民党の船田元(はじめ)氏は、女系天皇について「世襲が途切れる最悪の事態との比較において議論する余地はある」と語った。
女性宮家に関しても「天皇の職務を周囲が手助けする点で有効だ。女性天皇に道を開く点で賛成だ」と明言した。
女系天皇はこれまでの125代の天皇に例がなく、政府・自民党の主流な意見でもない。
議事録の残る審査会の場で、皇室の伝統の大転換を容認するような発言をした船田氏に、
自民党幹部は「信じられない」と憤りを隠さなかった。
審査会では自民党の鬼木誠が「女系で継承すれば、そこから先は違う王朝になる」と反論し、旧宮家の皇籍復帰を主張した。
菅義偉官房長官も8日午後の記者会見で「男系継承が古来、例外なく維持された重みを踏まえて検討したい」と述べた。
特例法案の付帯決議に盛り込まれた「女性宮家の創設等」の検討に関しても、
党内では皇位継承と関連づけるべきではないというのが共通認識だ。
山下貴司氏は「女性宮家の問題は、皇位継承の問題と女性皇族の結婚後の皇族としての公務の継続の面がある。
皇位継承は切り離すべきだ」と述べ、船田氏を牽制(けんせい)した。
民進党もバラバラだった。岸本周平氏は女性・女系天皇について「国民的な議論を喚起すべきだ」と訴え、
山尾志桜里氏は男系男子の維持について「歴史的経緯の尊重のほかに、真に合理的な根拠は聞こえてこない」と同調した。
一方、北神圭朗氏は「合理性だけでは割り切れないものが世の中にはある。
女系になると変化する」と真っ向から反対を表明した。
同党は改憲の是非で意見が集約できていないが、皇室観の違いも鮮明になった。(沢田大典)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170609-00000062-san-pol
自公、「女性宮家」盛り込まず 退位特例法の付帯決議案
自公、「女性宮家」盛り込まず 退位特例法の付帯決議案
2017年5月26日13時49分
天皇陛下の退位を実現する特例法案をめぐり、自民、民進、公明、共産、日本維新の会の5党は26日午前、
衆院議院運営委員会の理事会で付帯決議について協議した。
自公両党は、政府に検討を求める安定的な皇位継承策として「女性宮家の創設等」は盛り込まず、
検討年限も明記しない案を示した。
女性宮家創設の検討を唱える民進党などと真っ向から対立する形となった。
自公案は、政府が検討する皇族減少対策について「女性宮家」との文言を使わず、
女性皇族の婚姻等による皇族数の減少等に係る問題」とした。
検討の年限には触れず「本法律の施行後速やかに」と記した。
一方、民進党もすでに取りまとめていた独自案を提示した。民進案は「女性宮家の創設等」と明記。
「法成立後速やかに」検討し、「1年を目途として国会に報告する」と期限を明確にした。
維新は自公案と同じく、女性宮家や検討年限に触れない一方、
政府に対し「象徴天皇制度の安定的な維持を確保するための合理的な制度の在り方」を、
「法成立後速やかに」検討するよう求める案を示した。
共産は各党案を持ち帰った。
佐藤勉委員長(自民)は週明けにも付帯決議をまとめたいとの考えを示した。
一方、参院は26日午前の本会議で、特例法案を審議する特別委員会の設置を決めた。
その後に開かれた委員会で、尾辻秀久・元参院副議長(自民)を委員長に選出した。
http://www.asahi.com/articles/ASK5V3VQ9K5VUTFK009.html
与党「女性宮家」付帯決議見送り=天皇退位、参院が特別委
衆院議院運営委員会は26日午前の理事会で、
天皇陛下の退位を可能にする特例法案の付帯決議について、各党が見解を表明した。
与党は、女性皇族が結婚後も皇室にとどまる「女性宮家」の創設や、
政府が検討結果を国会に報告する時期の明記を見送った。
自民党は「女性皇族の婚姻等による皇族数の減少等に係る問題について、
法律の施行後速やかに検討を行い、その結果を国会に報告する」との案を提示。
公明党も同調した。
これに対し、民進党は「政府は特例法成立後速やかに、女性宮家の創設等を検討し、
1年をめどとして国会に報告する」との案を示した。
各党は審議入りの前提として付帯決議の内容について合意を急ぐが、
見解には隔たりが大きく、審議入りが遅れる可能性もある。
佐藤勉委員長は席上、29日の合意を目指す考えを明らかにした。
一方、参院は26日午前の本会議で、特例法案を審議する特別委員会の設置を議決した。
正式名称は「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案特別委員会」で、全会派の委員25人で構成。
本会議後に開いた最初の特別委で委員長に尾辻秀久元参院副議長を互選した。(2017/05/26-13:02)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017052600186&g=pol
2017年5月26日13時49分
天皇陛下の退位を実現する特例法案をめぐり、自民、民進、公明、共産、日本維新の会の5党は26日午前、
衆院議院運営委員会の理事会で付帯決議について協議した。
自公両党は、政府に検討を求める安定的な皇位継承策として「女性宮家の創設等」は盛り込まず、
検討年限も明記しない案を示した。
女性宮家創設の検討を唱える民進党などと真っ向から対立する形となった。
自公案は、政府が検討する皇族減少対策について「女性宮家」との文言を使わず、
女性皇族の婚姻等による皇族数の減少等に係る問題」とした。
検討の年限には触れず「本法律の施行後速やかに」と記した。
一方、民進党もすでに取りまとめていた独自案を提示した。民進案は「女性宮家の創設等」と明記。
「法成立後速やかに」検討し、「1年を目途として国会に報告する」と期限を明確にした。
維新は自公案と同じく、女性宮家や検討年限に触れない一方、
政府に対し「象徴天皇制度の安定的な維持を確保するための合理的な制度の在り方」を、
「法成立後速やかに」検討するよう求める案を示した。
共産は各党案を持ち帰った。
佐藤勉委員長(自民)は週明けにも付帯決議をまとめたいとの考えを示した。
一方、参院は26日午前の本会議で、特例法案を審議する特別委員会の設置を決めた。
その後に開かれた委員会で、尾辻秀久・元参院副議長(自民)を委員長に選出した。
http://www.asahi.com/articles/ASK5V3VQ9K5VUTFK009.html
与党「女性宮家」付帯決議見送り=天皇退位、参院が特別委
衆院議院運営委員会は26日午前の理事会で、
天皇陛下の退位を可能にする特例法案の付帯決議について、各党が見解を表明した。
与党は、女性皇族が結婚後も皇室にとどまる「女性宮家」の創設や、
政府が検討結果を国会に報告する時期の明記を見送った。
自民党は「女性皇族の婚姻等による皇族数の減少等に係る問題について、
法律の施行後速やかに検討を行い、その結果を国会に報告する」との案を提示。
公明党も同調した。
これに対し、民進党は「政府は特例法成立後速やかに、女性宮家の創設等を検討し、
1年をめどとして国会に報告する」との案を示した。
各党は審議入りの前提として付帯決議の内容について合意を急ぐが、
見解には隔たりが大きく、審議入りが遅れる可能性もある。
佐藤勉委員長は席上、29日の合意を目指す考えを明らかにした。
一方、参院は26日午前の本会議で、特例法案を審議する特別委員会の設置を議決した。
正式名称は「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案特別委員会」で、全会派の委員25人で構成。
本会議後に開いた最初の特別委で委員長に尾辻秀久元参院副議長を互選した。(2017/05/26-13:02)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017052600186&g=pol