ナドクライに久しぶりに帰ってきた僕はサンドローネから逃走を図ったのだが…いとも簡単に捕まっていた。
それも押し倒されるようにして
「どうして、逃げたのかしら?」
ととてつもない圧力を感じながら逃げる口実を探しながら彼女をジッと見る。
「何も言うことがないのなら私の家に強制的に連れて行くわよ」
ただでさえ逃げる事が難しい状況の中、彼女は自身の体を僕に押し付けるようにて笑顔でそう話しかけてくる。
「仮にも執行官がこんなことをしてもいいの?」
「ふふふ、心配ないわよ、コゲツが私を選んでくれるまではずっとこのまま追いかけるつもりだから」
こんな姿を彼女の同僚達が見たらどう思うんだろうか。
コロンビーナはこの姿を見てもなんとも思わないだろうけど
「今、私以外の事を考えていたわね?」
と口元に手を当てて至近距離で僕の事をジッと見てくる。
「そんなことはどうでもいいの、コゲツが何処にいても最終的には私の元に帰ってきてきれたらいいだけの話だし」
「それよりも私にこうやって抱き着かれている感想とかはないのかしら?」
「どういった感想を言えばいいのか…」
思ってもいない質問に困惑する僕。
「そのまま思った事を言ってくれればいいのよ」
「その…胸の感触が…柔らかいというか…」
とさらになんて言おうと悩んでいると彼女は口元に手をそっと添えるようにして
「それだけで満足よ。今日は許してあげるわ。コゲツにも用事はあるだろうし、私にも予定があるから」
と彼女は言って、僕に覆いかぶさるようにしていた状態から立ち上がって歩けるように解放してくれた。
「コゲツの好きなものが私の胸っていう情報を手に入れれただけども価値があったわ」
なんかとんでもない誤解をされている気がする。
「おい、それは感想を言えって言ったから言っただけなんだけど」
「知っているわ。でも、これだけは覚えていて」
と彼女は僕に再び抱き着いてきて
「コゲツ、あなたが望むならなんでもするわ。それこそ、この胸を触らせることくらい簡単なことよ」
と耳元でそっと囁いてあっという間に姿を消す。
彼女が去った場所をジッと見れ思考を巡らせる。
どういう事があれば、そういう事に発展するのか。
普段、強引にでも誘ってくるのに今日はさっさと手を引いた事に
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こういう事があれば僕は、いつも彼女に会いに行くことにしているのだが…
「それは私にも分からない」
とたった一言でかたずけられてしまった。
「そうか」
「うん、それはサンドローネに聞かないと分からない」
と言われてしまえばどうすることもできない。
仕方ない。この話は終わりにしよう。
「話は変わるけど、体調は大丈夫か?」
「…今の所は大丈夫、コゲツが心配することはない」
とこちらの話も簡単に終わってしまった。
今日はここらでお暇するか
「コロンビーナがそういうなら心配しなくてもよさそうだね。相談に乗ってくれてありがとうね」
と彼女に手を振って彼女の元を後にする。
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「…好きになったらだめって思っているのに…」