ファトゥスに好かれている人間の話   作:桜紅月音

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フォンテーヌの小説を計画してた段階では書く予定無かったんですが、コロンビーナとサンドローネを見て突発的に書きました。


本編
1.旅立ちと帰還


ここはナド・クライ、今ではファデュイの領域とか言われている。

 

『あー遠かった…』

 

そんな地に帰ってきた彼の名前はコゲツ

ナドクライ出身ではあるが、つい最近までフォンテーヌに逃走していた。

 

『久しぶりねコゲツ』

 

そんな彼に声をかける者が居た

 

『サンドローネか、久しぶりだな』

 

『ええ、久しぶりね』

 

サンドローネもとい傀儡、ファトゥス7位の実力者である。

 

『なんだ帰ってきたばかりの自分を誘いにきたのか?』

 

『ええ、そうよ』

 

彼の質問に彼女はそう答える。

 

『残念だが、今日はその話は無しだ、じゃあな』

 

『ちょっと待ちなさい』

 

そう言われて待つ奴なんて居ない。

彼女が手を出し、彼を捕まえようとするが既に彼はその場には居ない。

この物語は、そんな2人の話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*****

 

そんな出来事が起きる前の話

 

『コロンビーナ、フォンテーヌに行ってくるわ』

 

『そうなの?本当なら寂しい』

 

『ちょっとの間留守にするだけだからね…』

 

僕ことコゲツは、仲良くしていた少女コロンビーナの所に来ていた。

そして、フォンテーヌに行く事を伝えるために

 

『それでも寂しい』

 

彼女はそれしか言ってくれない。

いや、彼女なりの感情表現というべきか。

 

『すぐに行く訳ではないし、準備とかあるからね』

 

『それにしてもなんでフォンテーヌなの?』

 

『コロンビーナの同僚の召使から手紙を頂いたから行ってくるだけだよ』

 

とコロンビーナの同僚であり同じくファトゥス4位の召使から届いた手紙を彼女に見せる。

 

『うん、分かった』

 

どうやら納得してくれた模様だ

そして、彼女は僕を見て続けて

 

『サンドローネには言ったの?』

 

『いや、言ってないよ?』

 

『言わないと…悲しむよ?』

 

サンドローネは先程の召使と一緒でファトゥスなんだけど…何故か僕の事を常に追っかけてくる…なんというかめんどくさい人だ

 

『言ったら付いて行くとか言いそうだから言わないつもり…』

 

と彼女には言う。

 

『流石に職場放棄はしないと思うから…言っておいた方が良いと思う…』

 

『コロンビーナがそこまで言うなら信じて言ってみる』

 

『そうした方が良いよ』

 

と彼女に押される形で、サンドローネの元に向かったのだが…

 

 

『認めないわよ』

 

強めの言葉でそう返された。

正確には、フォンテーヌについて行くのではなくフォンテーヌに僕を生かせないようにするというのが正解

 

『なんで?』

 

『ここなら居なくなったらアンタを監視出来なくなるじゃない』

 

『…』

 

サンドローネから飛び出した言葉に何も出ない。

 

『なんで黙ってるよ。一言くらい何か言いなさいよ』

 

『監視とか怖い言葉を聞いたら何も言えないわ』

 

『とにかくフォンテーヌに行く事なんて認めないわ。もし行くって言うなら』

 

『行くって言ったら?』

 

『アンタを一生動けない身体にしてやるんだから』

 

更に怖い言葉が飛び出してきた。

サンドローネってヤンデレみたいな感じだったっけと思いながらも…なんとか言葉を出さないと考えた僕は…

 

『そうなると…召使のお願いを聞かないという話になるんだけど…』

 

『大体、召使の話って何よ。その手紙の中身を見せなさい』

 

とサンドローネに手紙を出せと脅された僕は大人しくその命令に従う

そして、彼女は手紙に書かれている内容を口に出しながら読み始めた

 

『コゲツ殿、大事な話があるのでフォンテーヌに来てくれないかって何よこれ、要件しか書いてないじゃない、益々行かせないわ』

 

と更にヒートアップしてしまった。

もう、行く前にコロンビーナに言って、彼女に黙って行こうかと思い始めてきた。

 

『黙って行くとかは無しよ、それしたら分かってるわよね?』

 

と今にも殺してきそうな雰囲気を纏って脅してきた。

 

『今すぐ行くとかじゃないし、もうちょっと考えてから決める事にするわ』

 

『考えるとかじゃないの。行かないって選択肢はない訳?』

 

『コロンビーナにも言われてたけど…召使の誘いも簡単に捨てられないんだって…』

 

『ふん、まぁアンタがどこに行こうとしたって逃さないから』

 

と彼女は言って去っていく。

彼女が居なくなったのを見て僕は即刻準備を終わらせて、コロンビーナに『サンドローネがめちゃくちゃ怖いから今すぐ行くわ』とだけ伝えてナドクライを後にしてフォンテーヌに旅立った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*****

 

『ふ〜ん、そういう事をするんだ。帰ってきた時は覚悟しなさい』

 

 

 

 




フォンテーヌ編はどこかのタイミングで出来ればと思います。


では、星と深淵を目指せ。ファデュイの領域ーナド・クライへようこそ
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