「累乗」を含む計算式では、どの順番で計算をすればよいのでしょうか。
「掛け算・割り算が先」というルールは覚えていても、累乗が含まれると混乱してしまう方もいるかもしれません。
今回は、累乗を使った計算問題に挑戦してみましょう。
問題
次の計算をしなさい。
(3^3)÷9+5
※「3^3」は「3の3乗」を表します。
計算の順番を間違えないようにして、正しい答えを求めましょう。
解説
今回の問題の答えは「8」です。
計算の手順を確認していきましょう。
(3^3)÷9+5
=27÷9+5
=3+5
=8
このように、累乗を含む式では「累乗の部分」を最初に計算します。
計算の優先順位は、次のようになります。
(1) 累乗の計算
(2) 掛け算・割り算の計算
(3) 足し算・引き算の計算
今回の式では、まず「3^3」を計算します。
<累乗の計算>
3^3(3の3乗)
=3×3×3
=27
この結果を使うと、式は「27÷9+5」となります。
次に、割り算→足し算の順に計算します。
27÷9+5
=3+5
=8
したがって、答えは「8」となります。
まとめ
累乗の計算では、まず「累乗の部分」を最初に処理するのがルールです。
順序を守って計算を進めれば、複雑に見える式でも簡単に解けます。
中学以降の数学でも頻出の考え方なので、しっかり復習しておきましょう。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
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