大分で大規模火災、170棟以上が延焼中 「山にも燃え移っている」

横田千里
【動画】大分市佐賀関の大規模火災=大村久撮影
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 18日午後5時45分ごろ、大分市佐賀関の住宅地の住民から「家が燃えていて火が見える」と通報があった。消防車など計17台が出動して消火活動にあたっているが、広範囲に延焼している。消防によると「強風や飛び火で燃え広がった可能性がある」という。

 大分県によると、自衛隊の災害派遣に向けた調整を始めた。

 大分県警大分東署によると、延焼した住宅の70代男性1人と連絡が取れていない。けが人や救急搬送の情報は今のところないという。

 大分県災害対策本部によると、19日午前4時時点で170棟以上が延焼中という。大分市防災危機管理課によると、18日午後10時時点で近くの佐賀関公民館に146人が避難。市は同午後8時に災害対策連絡室を設置。公民館に職員を派遣して避難所の対応や、住民の避難誘導などをしているという。

 現場は、佐賀関半島の先端に近い傾斜地にある住宅地。近くの寺の40代の男性住職は「住宅に燃え広がっているのが見える。山にも火が燃え移っている」と話した。消防車が走り回り、避難の人が行き交っているという。

 現場近くに住む50代男性は午後6時前ごろ、消防車のサイレンの音に気づいた。午後9時ごろでも火の勢いは弱まらず、広範囲に火の手が上がっているという。男性によると、現場周辺は古い住宅が立ち並んでいる。「知り合いが住んでいる場所でもあるので、早く火が消えてほしい」

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