「南京事件」引き続き紹介 原爆資料館の展示更新めぐり 長崎市方針

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池田良
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 長崎市は23日、2026年度にリニューアル予定の長崎原爆資料館(同市)で引き続き「南京事件」を紹介し、旧日本軍による殺害事件だった旨の説明文をつける方針を明らかにした。展示内容について議論する市の運営審議会メンバーの間で意見が割れており、市の対応が注目されていた。

 同日の運営審小委員会で、市の方針をまとめた「素案」として示した。具体的にどのような方法で展示するかは未定だが、説明パネルで「日本軍は(中略)南京を占領。その過程で多数の民間人や捕虜を殺害する南京事件を引き起こした」と表記するという。

 南京事件について同資料館で…

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この記事を書いた人
池田良
長崎総局|警察・司法、平和担当
専門・関心分野
交通、原発・エネルギー、福祉、半導体産業、写真
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    辻田真佐憲
    (評論家・近現代史研究者)
    2025年10月24日14時13分 投稿
    【視点】

    政府見解に準拠しているのですから、妥当な記述でしょう。問題は、もしその政府見解が変化した場合です。その際、公立の博物館が「政府の見解はこうだが、最新研究ではこうだ」と記せるかどうか。実際にはかなり難しいのではないでしょうか。そうならないため

    …続きを読む