PSA中国版ポケカ実験結果①
サロンにご参加頂きありがとうございます。
今回は中国語ポケカの状態を記録した上でPSAに鑑定に出しその傾向を把握するため実験をしました。
その結果について共有させて頂きます。
PSAについてこれから始めたいという方、また始めたての方もいると思いますので、少しだけ噛み砕いてご説明をさせて頂きます。
中級者様以上は【実験結果】からご覧頂ければと思います。
【はじめに】
まずPSA鑑定において、一定の鑑定基準というものがあります。せっかく鑑定に出すならPSA10点(最高評価)を取るために、完璧な状態のカードを送りたいものですよね。
しかし、残念ながら完璧な状態のカードというのは数が少なく、何かしらの問題があることが多いことが現状です。
大切なのは、どのレベルの傷や状態が10点を取れるかという知識と判断できる目を持つ必要があります。
PSAは鑑定会社の中でも見た目の良さというものを重視しています。鑑定において測定器を使用し、厳密に鑑定するというよりも、鑑定士の匙加減により鑑定結果が決まることがあり、これが鑑定士ガチャと言われるものです。これはPSAアメリカのホームページでも明記されています。
【海外のポケモンカードの特性】
普段、皆さんは日本のカードに触れることは多いと思います。カードの状態はとても綺麗ですし、それが当たり前だと感じている人もいるでしょう。
PSA10点の取得率が高いことが多いですよね。
しかし、これは日本に限ります。
PSA鑑定で10点を取ることが簡単なのではありません。日本カードの状態が良すぎるのです。
PSAはご存知の通りアメリカ発祥です。
海外のカードが鑑定基準であり、日本に合わせた鑑定基準ではありません。海外カードの特性として、裁断の悪さは当たり前、白かけなど細かい傷も多く、市場に溢れているのはセンタリングの悪いカードも多いです。日本のカードを見慣れていたら、海外カードは傷が多いので見かけても購入することを躊躇われる方も多いと思います。
【中国語ポケモンカード】
本来、中国市場において中国語版ポケモンカードの立ち位置は低く、プレイヤーは遊戯王に比べて圧倒的に少なく、あまり注目されるカードゲームではありませんでした。
どこのお店でもポケモンカードは余っていてカードショップも仕入れることを渋るほどです。
しかし、運営が中国限定イラストを打ち出したことにより中国国外の需要が高まり、注目される限定イラスト封入BOXは中国国内でも入手することができない状態が続いています。
現段階でも状態の悪いカードが多いですが、今後、運営が需要を補うために生産数を増やすことで、品質より供給を優先させることによりカードの状態が更に悪くなることも予想されます。
そのためより一層、どの傷が許容範囲なのかカードを見極める目が必要になってきます。
【センタリング】
PSA鑑定に出す上で最も重視しないといけない点です。
これからセンタリングを説明する上で知っておいて欲しいことがあります。
センタリングというのは、カード枠の「上と下の比率」と「左と右の比率」を比較して、それぞれの幅に偏りがないかというのを見るものです。上と右、下と左などで判断はしません。あくまで上下、左右の対角で確認をします。
センタリングの完璧な状態は上と下で50:50、左と右で50:50のものです。
そして、PSAが公表しているPSAセンタリングの許容範囲は表面55:45 裏面75:25です。表面の方が厳しいですね。基本的に注目するのは表面だけで十分です。裏面が悪くて表面のセンタリングが良いなんてことはほとんどありません。
では皆さんに質問です。
Q.表面センタリングの左右差56:44はPSAのセンタリング10点の範囲内ですか?
正解はアウトです。
何:何とかわかりづらいですよね。簡単に考えましょう。
PSA表面のセンタリング基準は55:45までと説明しました。
ここで算数です。55−45=10です。
また、完璧なセンタリングは50:50なので50-50=0です。
つまり、上下、左右差の比率をそれぞれ引き算して0〜10の差に収まっていたらセンタリング許容内ということです。
問題にした左右差56:44は56-44=12、左右差12になり、10をオーバーしているのでPSA基準外でアウトということになります。これを覚えておいて下さい。
センタリングを説明する際に表現として利用します。
では、結果を見ていきましょう。
【実験結果】
鑑定先:PSA日本支社
鑑定日時:受付2025.6.16 完了2025.9.9
鑑定プラン:バリューバルク(1番安いプラン)
◯センタリング編
【サンプル1】
イーブイ AR
表面左右差52:48=4 上下差48:52=4
センタリング許容内、目立った傷はなく、問題無くPSA10点をとれました。
では、もう少し悪いセンタリングを見てみましょう。
【サンプル2】
ブラッキーAR
表面左右差54:46=8 上下差50:50=0
上下の差は完璧ですが、左右は8と差がありますね。
先程10をオーバーしたら基準外と説明したので、見た目で言うとこれがギリギリというところですね。
その他も特に傷は見当たらない個体です。
結果はPSA10点でした。
では、もっと悪いセンタリングを見てみましょう。【サンプル3】ブラッキーAR
表面左右差50:50=0 上下差44:56=12
結果はPSA10点
10オーバーしているのに何故か10点ですね。
何故でしょう。
そして、こちらも見てみましょう。
【サンプル4】
ブラッキーAR
表面左右差50:50=0上下差44:56=12
【サンプル3】と同じセンタリングですがこちらは9点でした。
表枠に凹みがあり、裁断も【サンプル3】に比べて悪い状態でした。
PSAは減点方式が採用されていると言われており、同じセンタリングでも、傷がない方は10点に収まったという可能性がありますね。
そもそも、センタリングにおいて【サンプル3】は左右差12と許容外なのでPSA10取れていること自体が鑑定士ガチャ成功と言えるかもしれません。
センタリング差12のサンプルももう一つご紹介します。
【サンプル6】イーブイ3
イーブイ AR
こちらは上下差44:56=12の個体ですが、結果はPSA9点でした。
こちらは裏面のコーナーが裁断が悪く、白かけ、線数がありました。
正直、裏面のこの程度ならセンタリングが良ければ10点は余裕でとれると思います。
今度はさらにセンタリングが悪い個体です。
【サンプル5】
ニンフィア AR
表面左右差52:48=4 上下差42:58=16
上下差が16もある個体です。
こちらの結果は9点でした。
これらのことから、センタリング差10を超えるならなるべく買わない方がいい。
センタリングで差が10を超えている場合、PSA10点を取れる可能性はあるものの、他にも減点対象になる傷はある場合はギャンブルでも避けた方がいい。
センタリング差が16もあれば避けた方がいいという結論に至りました。
これは日本語版にも通じるところもあると思いますし、そもそも購入する時はセンタリング差が10を超えたものは買わないように幅をしっかりと把握しておいた方がいいかと思います。
↑正直これでも落としてくる鑑定士はいます。。。
◯白かけ編
【サンプル6】
リーフィアAR
【サンプル7】
リーフィア AR
【サンプル8】
イーブイAR
【サンプル9】
ニンフィアAR
【サンプル10】
ここまでご覧頂きありがとうございました。
ご紹介できていないカードもありますが、まだまだサンプルは集めて情報としての精度は上げていく必要があります。
現段階では、あくまでこのような傾向があるというくらいで参考にしてもらえたら幸いです。
【次回】
次は様々な複合的な傷のパターン、サポートSARなどについてもまとめたいと思います。
