PSA中国版ポケカ実験結果②
サロンにご参加頂きありがとうございます。
今回も中国語ポケカの状態を記録した上でPSAに鑑定に出しその傾向を把握するため実験をしました。
その結果について共有させて頂きます。
まだ実験結果①をご覧になっていない方はまずそちらをご覧下さい。
【印刷跡】
印刷跡というのは、線傷とも呼ばれておりこのような傷のことを指します。
大量印刷の工程では、カードの表面にインクを転写するために高圧のローラーを使用します。
この時印刷機のローラーの「接触痕」がつくことがあります。また、インクが均一でない部分が原因となって、カード表面に 薄くまっすぐな線状の跡 が入ることもあります。
海外カードでは本当にこの印刷跡がとても多いです。
日本でも高頻度ではありませんが、シリーズによって見かけることは多いと思います。
正直海外版で、この線傷があるからと購入を控えていたら何も購入できません。この見極めはとても重要となってきます。PSAにおいて印刷跡は通るという情報を目にすることもあるかと思いますが、それは海外カードにはあまりにも印刷痕が多いため、初期仕様として甘めな鑑定基準がついているのではないかと考えています。
それでは実験結果に進みます。
【実験結果】
鑑定先:PSA日本支社
鑑定日時:受付2025.8.27 完了2025.10.19
鑑定プラン:バリューバルク(1番安いプラン)
①キャプテンピカチュウ
ご覧のように何本も線傷を確認できますね。こちらはPSA9でした。
②キャプテンピカチュウ
センタリングは問題ありませんが、横線が4本確認できます。こちらもPSA9でした。
③ピカチュウ
センタリングは良好ですが、線傷は1本、裁断が荒く、白かけ複数という傷が複合型。こちらもPSA9でした。
④ピカチュウ
センタリング良好、凹み2点、線傷複数の複合型。
こちらはPSA9でした。
⑤キャプテンピカチュウ
センタリング良好、短い線傷が複数ありましたがこちらはPSA10でした。
⑥ニャオハ
センタリングは左右差12あり、うっすらと線傷が確認できますがこちらはPSA9でした。これはセンタリングの差が影響して落ちた可能性が高い。
⑦ニャオハ
センタリングは良好、長い線が一本通っていましたが、こちらはPSA10でした。
⑧ニャオハ
短い線傷と裁断も悪い部分もあり印刷痕複数。
こちらもPSA10でした。
⑨ニャオハ
センタリング上下差12、短い印刷痕、白かけ線傷、ホロ欠けなどかなりの複合型の状態が悪かったですがこちらはPSA10でした。
⑩ニャオハ
少しタイプが違いますがこちらの印刷痕もPSA10
以上の内容から印刷痕において
1.長い印刷痕は1本程度ならPSA10の許容範囲。(掲載しきれていないカードも1本線は10点でした。これは日本産でも同様)
2.複数の長い線になるとPSA10の許容率は下がる。
3.短い線なら複数あってもPSA10許容範囲
と感じました。
印刷痕の深さや、太さなども影響する可能性はあるでしょう。PSAは見た目の状態を気にするので、ぱっと見てわかる様な印刷痕なら出さない方が良いでしょう。感覚は様々なケースを載せているので、自身のカードと見比べて参考にしてみて下さい。
【かけ】
①ピカチュウ
センタリングの許容内。表面に極小のホロ欠け、裏面に複数の白かけ。
こちらはPSA10です。
②ニャオハ
この程度のかけ、センタリング12差。センタリングで弾かれてる可能性あり。こちらはPSA9。
③ニャオハ
白かけ複数、裁断の荒さあり、こちらはPSA10。
④ニャオハ
センタリング許容内、白かけ複数、凹み、線傷の複合型、こちらはPSA10。
白かけは点レベルのものなら複数あってもPSA10許容範囲内。逆に1つの白かけでも1cmレベルのものは落とされることが多いです。
【折れ、浮き上がり.ゆがみ】
海外ポケカは日本のポケカに比べてカードの厚さがあり、さらに裁断が荒いことから下に添付している様な傷がより目立ちます。しかし、(万力)プレスで改善します。下の3枚は両方ともPSA10になりました。
しかし、万力を強く強く締めすぎると、このような目立ったムラができます。
こちらはPSA9になりました。
いかがだったでしょうか。これが10いけるんだと思った方も多かったのではないでしょうか。海外カードを仕入れる時は、センタリングは上下、左右差を10以内。印刷痕の本数と長さ、白かけの大きさなどをおさえておくことが大切です。仕入れ金額によっては、より攻めた個体を購入検討することもあるでしょう。その時はこの記事を参考にしてもらえたら幸いです。
