防音室が欲しいと思ったらまず読むnote[前篇]ーー費用・性能・業者選びのすべてを徹底解説!
皆さんこんにちは!
福島県郡山市にある「Junior Drum Studioどらむすび」代表兼ドラムコーチの藤田(アーティスト名:KOMUSO)です。
自宅にドラム防音室ができてから1年半。
ドラムに触れる回数や時間が大幅に増え、おかげさまでQOL爆上がり街道まっしぐらです!
とはいえ、最初は費用や業者選びなどで不安だらけでした。私自身、何から検討すれば良いのか、皆目見当がつかない状況からのスタートだったんです。
そこで、今回のnoteでは、防音室を導入する際のポイントについて、自身の経験を交えながら可能な限りすべてをお話したいと思います。
導入を検討中の方はもちろん、将来的に設置したいと考えている方にとっても有益な情報かと思いますので、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。
それでは、早速行ってみましょう!
⚠️このnoteで紹介している防音室は、戸建住宅への導入を前提としたものです。マンションなど集合住宅にドラム防音室を導入された方がいらしたらぜひコメントで教えてください!
YouTubeでも公開中!
とその前に…防音室が完成したばかりの頃に、その全貌をYouTubeに公開したのでご紹介!
二重の木製ドアや分厚い砂壁で囲まれた4畳半の部屋、バスドラムの振動を最小限に抑え込む浮床構造など、防音性能を最大限に引き出すための工法をはじめ、各設備の詳細に至るまでルームツアー形式で紹介しています。
ぜひこちらもご覧いただければ嬉しいです!
防音室の導入メリット
さて、本題に入ります。
自分専用のドラム演奏環境が誕生したことで、例えばこんな感じに生活の質が向上しました。
◎すぐに音が出せる環境のため練習時間が増えた
◎5分とか超短時間でもスティックを握るように
◎好きなドラム、好きなシンバル、好きなヘッド、好きなペダル、好きなスタンド、全てを自分好みにできた
◎時間効率いわゆるタイパが良すぎる(リハスタ行かなくて良い、自分専用のセッティングなので準備時間がゼロ)
◎機材準備の時間もゼロ(録音マイクやカメラの三脚も設置しっぱなしにできる)
◎爆音で曲を聴ける幸せ
◎子どもがドラムに興味を示してくれて嬉しみ
◎最強のリモートワークスペースとしても活用可
一方、デメリットとしては、ついつい防音室にこもってしまいがちになること。
家族とのコミュニケーションが損なわれないよう、そこはしっかりと意識する必要がありますね。
取り返しのつかないことにならないように、マジでそこだけは気をつけるようにしています(笑)。
簡易防音室or本格防音室?
まず最初にぶち当たる壁が簡易か本格かです。
防音室と言っても、YAMAHAやKAWAIなどから出ているユニット型のものから、完全オーダーメイドの本格的なものまで、さまざまです。
私が最初に検討した防音室は、YAMAHAのセフィーネNSというユニット型の製品。
4.3畳、Dr-40の性能で約300万円。
運搬費や設置費を考えると、もう少し上振れしそう。
🏠Dr(ディーアール)とは?
防音室の遮音性能はDr等級で評価されます。
簡単に言うと、Drとは音を何dB(デシベル)カットするかということを表わしています。
例えば、ピアノは90~95dBの音が出るので、Dr-40の防音室の中でピアノを弾くと、単純計算で防音室外は50~55dB程度の音になります。
さらに、建物自体の床や壁も防音に効くため、近隣への音漏れは30~35dB程度に収まり、ほとんど音が漏れることはありません。
つまり、ピアノやギター、金管・木管楽器であればDr-40等級の防音室は安心できるレベルと言えます。
しかし、ドラムの音量はプロのロックドラマーともなると120dBとも言われるくらいで、ジェット機エンジンの音が130dBですから、それはもう…というレベルです(驚)。
私のドラム音量を110dBと仮定すると、セフィーネNSだと「110dB-40dB=70dB」は聞こえてしまいます。
建物本体の床や壁の遮音効果を加味しても「近隣から苦情のないレベル」での防音性能は多分期待できないだろうと考え「セフィーネはナシ」と判断しました。
ということで、完全オーダーメイドの防音室づくりの道へと進むわけですが、越えるべき山はまだまだ続きます。
上手な業者さんの選び方
ググると分かりますが、全国には結構たくさんの防音業者さんが存在します。
「どこが良いのか?」とか「差別化ポイントは?」とかやってると、マジで時間が足りません。
じゃあどうやって業者さんを選ぶのか?
そんなときの強い味方が、工務店やハウスメーカーの皆さん。私はこちらに蓄積された強力なネットワークに頼り、良さげな防音業者を数社ピックアップしてもらいました。
私が依頼したアコースティックデザインシステム(東京)という防音業者さんは、関東のミサワホームさんとの提携実績が豊富で、やはりその実績の有無が決め手となりました。
オーダーメイド防音室における最初の難関が業者さん選び。
しかし、信頼できるパートナーを選ぶことが、理想の防音室を手に入れるための最初の重要ポイントでもあるので、皆さん忙しいですがここは妥協せずに2〜3社からお話を聞いた方が絶対良いです。
そういう意味では、新築時やリフォーム時など、建物本体の工事が伴うタイミングに防音室を導入するのがベストですね。
ちなみに、アコースティックデザインシステムさんはドラムマガジンによく広告を出しているアコースティックエンジニアリングさんの関連会社。
一般住宅用防音室をメインに手掛けています。
防音室ってぶっちゃけいくら⁈
私は6畳の空間を防音室にしたのですが、仕上がりは4.5畳程度です。
防音壁の厚み分に加え、建物本体の壁と防音壁の間に空気層を設けて遮音性能をUPさせる必要があるため、部屋が狭くなってしまうことは避けては通れません。防音室の宿命です。
上記条件での見積価格ですが、税込価格でDr-65で約400万円台、Dr-70で約500万円台が目安となります。
複数社の防音業者さんからの見積を並べると、だいたいこのくらいの相場感になります。
⚠️私の場合は、防音専門の大工さんに東京から来てもらって工事したので、交通費や宿泊費分も加算されての価格となりました。
個人的には、住宅密集地でなければDr-65、密集地であればDr-70を選ぶと安心かと。
あとは、お隣さんまでの距離とかは関係なく「どうせ作るのであればより高性能なものを!」という考え方もアリだと思います。
だってこんな大金払って後悔したくないじゃないですか(笑)
Dr-65とDr-70の違い
Dr-65とDr-70の性能差については、結構違いを体感できます。
実際、アコースティックデザインシステムさんのスタジオでスタッフの方にドラムを叩いてもらい、防音室外で感覚をビンビンにして聴き比べました。
結果は「ちょっとの差かもしれないけど無視はできない」といった感覚。
最初は正直「あまり違いはないかも?」と思ったのですが、聴き比べて30秒ほどすると、はっきりと違いが分かりました。
なので、繰り返しになりますが、+100万円で「安心を買う」という選択は大いにアリだと思います。
ちなみに、さらに高性能なDr-75を目指すことも可能ですが、費用が大幅に跳ね上がるのと、部屋がもっと狭くなります。
費用対効果を考えればDr-70が最もバランスが良く、個人的には一番おすすめしたいです。
防音性能を上げる裏ワザ
私の防音室はDr-70等級の性能保証で契約しており、生ドラムを演奏しても近隣への音漏れリスクは非常に低いです。
そしてここからが重要な話なのですが、、、
性能保証がDr-70ということは、すべての周波数帯でDr-70の基準曲線を超えてますよってことであって、多くの場合、高い周波数帯ではDr-75以上の性能となります。
一方、バスドラやベース帯域となる低周波数帯では、Dr-70を下回ることが多いです。
低音の遮音は非常に難しいことなんですね。
ちなみに、Dr-65等級とかDr-70等級というのは、周波数帯でいえば500㎐のところなのですが、私の防音室は業者さんが丁寧に施工してくれたおかげで、外壁から1m地点の500㎐帯でDr-75相当の実測値を叩き出しました。
遮音確認試験の様子を動画にしました😆
— KOMUSO (@drumusubi) March 28, 2024
ドラムを模して110dBのノイズを大型スピーカーから発生させています🔈
1️⃣防音室內➡︎2️⃣ドアから30cm➡︎3️⃣外壁から1mの順で撮影しました!(1️⃣はノイキャンかかってますが、実際めちゃ轟音です💦)
外は-70〜-75dBの実測結果に🙌
これは期待が大きいです✨ https://t.co/A8CBfDHQRC pic.twitter.com/GRHgJWIlw4
こればかりは完成してみないと分からないことなんですが、ただただ丁寧に施工いただいた大工さんに感謝しかないですね。
工事期間中、缶コーヒーや甘味を片手に何度か訪問し、大工さんから防音室のあれこれを色々と聞けて私自身も勉強になり充実した時間でした。
大工さんに気持ちよく仕事をしていただく環境づくりが、良い防音室をつくるカギだとも言えそうですね。
それともう一つ。
建物本体の構造(床や壁の厚さ・重さ、隙間の大きさなど)が遮音性能に関係してくるので、高機密高断熱住宅はマストの条件かな、と思います。
我が家はミサワホームですが、同メーカーでは木質パネル工法を採用し、その頑丈すぎる構造がゆえに、住宅業界では解体業社さん泣かせのメーカーだと言われているようです。
担当の営業さんに親身になって相談に乗っていただき、外壁材や床の断熱材を通常よりも分厚くしたのですが、それが防音性能にも間違いなく効いていると思います。
満足度の高い防音室をコスパよく作ろうと思ったら、建物本体の構造やオプションにも意を用いてみると良いと思います。
唯一の落とし穴
順調に進んだように見える防音室の設置。
しかし、実は、唯一の落とし穴⁈と言ってもいいくらいのことがありました。
ただ、ここまでで4000字を超えて長くなってしまったので、この続きは後篇で書きます!
後篇では、経験者目線からのTipsもたくさん紹介する予定なので、どうぞお楽しみに♫
このnoteが、皆さんの防音室導入計画の一助となれば幸いです。
ぜひお気軽に感想などコメントください😌
(後篇へ続く)


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