いわずと知れたABBAへのトリビュートミュージカル。
実は今回が初めての演目。
なぜか直前ではチケットが手に入りにくい演目で、これまで機会がなく。
最近ミュージカルにはまってきてくれたダンナの独断で年末に予約のための劇場はしごを。ということで、満を持しての観劇。
早期+劇場予約の甲斐あって、素晴らしい席。感謝。
まず劇場に入って気付くのは年齢層の高さ。
あまり舞台の内容を理解しないで臨んだので、??と思ったまま幕は上がり。
ストーリーが進むにつれ理由が判明。
この演目、ヒロインは20歳の娘かと思いきや、
その母である中年のおばちゃんなんである。
昔はコーラスグループ(ABBAを思わせる)でハジケてた彼女。
その後シングルマザーとしてひたすら働いて頑張ってきた彼女の元に、
彼女の娘の結婚式のため、かつての仲間が集まってくる。
本来のストーリーラインはもっと別のところにフォーカスされてるのだけれど、
なんといっても彼女たちのそんな青春プレイバックなシーンが一番のハイライト。
老いを認めつつも、軽やかにジョークで笑い飛ばして、
そして年のせいにして情熱の火を消したりはしない。
オーバーサイズの体をギラギラのボディスーツにぴちぴちに押し込みながら、
セクシーに踊り歌う姿は、本当にキラキラ輝いていて。
50+が多くを占める客席もノリノリで皆がABBAの名曲を口ずさんで、
舞台を見つめる瞳も輝いている。
最後のカーテンコールでは、
ステージから客席に向けてスポットライトが当てられ、
観客総立ちでDancing Queenを熱唱。
かなりのおばあちゃんも率先して立ち上がって歌う歌う。
もちろん手は上にあがって、左右に振って。
年を重ねていくこと、時に嘆くこともあるけれど、
でもこうやっていけるのだったら、むしろ楽しみだなと、
なんだか勇気と元気をもらった夜デシタ。
やっぱりABBAはロンドン中高年にとっては特に思い入れ強いのかも。
スカートの中、私も見てしまった。。まぁ潔くていいよね(笑)。