”Equilibrio” by Guaco
もう日付けとしては昨夜の話になってしまうけれども、ボクサーのカメダの世界戦、あれはひどかったですねえ、完全な負け試合が、判定で「勝ち」になってしまった。
亀田が勝たないと商売上、都合が悪いから、どう見ても負けていた亀田に「判定勝ち」を与えた、と。これで永遠にお笑い種ですね、亀田クンも日本ボクシング界も。八百長で勝って嬉しいか、亀田ぁ?
元記事・亀田興毅:立ち上がりにダウン 判定に疑問の声も
試合を中継していたTBSが、”世界タイトルを取ったあとの防衛戦”の中継を今年の大晦日にすでにブッキングしてしまっていたから、勝たせなけりゃしょうがなかったってのも凄い話ですねえ。
あと、バックについていたヤ○ザのオヤブンの、試合当日は誕生日だったからあれこれあれこれ、なんて噂話は、うわあ、おっかないからやめときましょうか。いや、よく知らないんですけど、なんかそんな裏話があるらしいですぜ。
ともかくこのインチキな”判定勝ち”を恥ずかしく思った日本のボクシング・ファンが、対戦相手のランダエタ選手の母国、ベネズエラの在日大使館に「あのような結果になってしまって、日本人として恥ずかしいです」なんて贖罪とランダエタ選手への激励のメールを送る運動を始めたそうな。
それは良いけど、送り先のアドレスを”在日ベネズエラ大使館”にすべきところをうっかり取り違え、”在ベネズエラ日本大使館”にしてしまったそうな。ベネズエラにある日本の大使館でも驚いたでしょうねえ、母国から、なんだか訳の分からない”ごめんなさいメール”が続々と送られて来て。
まあ、そんなこんなで。今回はどうしてもベネズエラの音楽を取り上げたい。
で、グアコの”Equilibrio”であります。ベネズエラはマラカイボ地方の独特の祝祭音楽、”ガイタ”の代表的グループの2000年度作品です。これは好きなアルバムだったなあ。今日性と土俗性がシャープに混在していてねえ。
独特のノリを示すラテンの伝統音楽ガイタに、サルサやヒップホップの要素も貪欲に取り入れ、ブーガルーになるかと思えばレゲのリズムも忍び込む、実に軽快なフットワークの雑食音楽だった。
そういえば最近、この音楽の噂も聞かないなあ。まあ、私のアンテナに引っかかってこないだけで、これだけのバイタリティのある音楽だもの、元気に盛り上がっているだろうけど。
ちょっと不思議なのは、さっきから出ている”ガイタ”なる語。これはスペイン語でバグパイプのことを普通、指すんだけど、なんでその語が、このベネズエラのダンス音楽の名でもあるんだろう。
これ、まったく関連性が分かりません。仮説も立てられない。もちろん、ベネズエラのガイタに、バグパイプは使われません。
この秘密の回答、在ベネズエラ日本大使館にでも尋ねたら、教えてもらえるんだろうか(笑)
gaitaはイベリアではバグ・パイプ系の楽器ですが、コロンビアではタテ笛、ブラジルではハーモニカもGaitaと呼ばれているのはご存知だと思います。NAKAさんが紹介されているアルバムに収録されているコロンビアのスタイルとしてのgaita corridaでは楽器としてのGaitaが使われていますので、ベネズエラでも初期にはタテ笛が使われていた可能性もあると思います。もう一つはスペイン語のGaitaに「陽気な」という俗的な表現があることから、お祭りで楽しい気分を表現した音楽を「ガイタ」と呼んだのかもしれません。同様のことはNAKAさんの方にも書いておきましたのでよろしければご参照ください。
はじめまして、そしていらっしゃいませ。
どうもいろいろご教示、ありがとうございました。
1)楽器としてのガイタの使用の痕跡。
2)語源。
の二つの可能性のようですね。調べていけば見えてくるものもありそうですが、他にも知りたいことがいろいろと。なんか曖昧のまま過ぎていってしまうのが通例となってしまっています。