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万年思春期

in London

花街

2006-11-28 | 暮らし

なぜだか異常に和文化が恋しい近頃。
寒いロンドンに温泉好きの血が騒ぎ、
それに連鎖しての和恋しさ、と思われ。

で、このたび目を引かれたのが、"The Geisha House"(英題)なる映画。
Amazon UKではDVD宅配レンタルサービスをやっていて、
ベンリなので結構活用。
そこで発見したのがこちら。
深作欣二監督作品「おもちゃ」。

                              

戦後の京都の花街を舞台にした置屋の物語。
舞妓を目指し置屋で下働きをする少女を軸として、
花街の女性の生き方、文化が語られていく。
売春防止法施行前後という時代設定で、
花街自体やその文化の意味を際立たせてる。

とにもかくにも富司純子がすばらしい。
あの気品のある色気っていうのは、もう心からほれぼれする。
しかも凄みさえあるんだなぁ。
一生かかっても無理だろうけど、それでも目指したいところ。

水揚げのもろもろシーンは余分なような気もするけれど・・
まぁ美しいものを見られたのでワタクシは満足ですが。
舞妓デビューで置屋を後にしたシーンをラストにして欲しかったな、個人的には。

オープニングのコドモの歌声とか、CGとか、音響とか、
ちょっと??な部分も多いものの、
めげずに観進めるとなかなかやられます。佳作。

実はかなりの花街好きなワタクシ。
城下町では必ず花街はチェック。
元置屋の建物とか、すごい勢いで見ちゃいます。

こういう色について、ここまでしっかりした文化があるのは、
やはり日本独特のものではないかしらん。
ただの欲望として軽視し留まらせずに、
ここまで文化として昇華させると、美が生まれるのだろう。

覚悟がある生き方、というのが私が惹かれるもの。
勝手な思い込みかもしれないけれど、
彼女たち、特に女性が社会で認められることが難しかった時代の
花街の女たちには、それを感じるから、
私は花街というものに惹かれ続けるのでしょう。


コメント (4)
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4 コメント(10/1 コメント投稿終了)

コメント日が  古い順  |   新しい順
金沢 (nyori)
2006-11-29 21:14:10
金沢には行ったことある?
ひがし茶屋街・にし茶屋街は金沢の花街ではないかしら。
学生時代は金沢で4年間過ごしたけれども、ゆっくり歩いたことないのよね...。
未開拓 (tomocotn)
2006-11-30 11:32:00
金沢、行きたい行きたいと願いつつ、ついぞ叶わずに現在に至りマス..不覚。
城下町には独特の空気がある。そんな街での青春時代は羨ましい限りよ。
あー行きたいなぁ、金沢!
Unknown (rita)
2006-12-04 21:42:37
島原のおけやー揚屋?の写真とか見ちゃいます
あのくらーい雰囲気がたまりませんね
馬肉屋 (tomoton)
2006-12-05 09:41:15
一年前行った吉原近辺の馬肉屋。
おじさんのあの台詞が忘れられません。
ああいうあっけらかんとした買う側視点って、
生なましくて、ある種真実をつけつけられたような。

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