ロンドンより3時間のフライトでたどり着いた地はMarrakech。
冬でそれほど暑くはないとはいえ、流石にアフリカ大陸だけあって
極寒の地ロンドンからきた我々のいでたちでは少し汗がにじむ。
タクシーで宿までと思ったのだけれど、予約しているホテルは
メディナと呼ばれる城壁の中にあるため、車では入れないとのこと。
タクシーにてMedinaの入り口まで、そこでホテルからの案内係と落ち合う。
マラケシュのメディナは街全体が迷路のようになっていて、
その複雑さと古さ、美しさゆえに世界遺産に指定されている。
そんなメディナの中にあるホテル。
案内係の後ろをついていくも、
狭い道を進み、角をいくつも曲がられていくと、
一体どこに連れられていくんだろうと不安になってくる。
モロッコの民族衣装に身を包んだ彼はフランス語しかできない模様で、
それがまた不安を掻き立て。。
光の届かないトンネルとなった小路を抜けてたどり着いた先には青い扉。
木製のかなり古いもの。ほんとにホテル?と疑いたくなるような風貌。
しかしひとたび中に入るとモザイクの美しい空間が。
宿はRiyadと呼ばれる、モロッコ特有の建築物をホテルにしているところ。
中央部分が吹き抜けの中庭となっていて、四方に部屋が、という作り。
中庭はモザイクが美しく飾られ、木々や花々が植えられている。
モロッコは欧州ではリゾート地として人気なので、
欧米風ホテルもたくさんあるのだけれど、
やはりスークの中に宿泊してみたいし、
何よりアラビアンな世界に浸るには、とした決断は正解。
4部屋のみというこの小さなホテルのオーナーはフランス人。
モロッコに魅せられて、この昔ながらの館を買い求め、
一般にも公開することにしたとのこと。
というわけで隠れ家的ホテルなだけに、
かなりの高級ホテルの部類に入るにもかかわらず、
スタッフはフランス語対応のみ。。
モロッコはフランス領だった歴史もあり、フランスからの観光客が圧倒的に多い。
次に多いヨーロッパ圏では仏語に比較的馴染みが深い。
という背景により、この国で外国語として人々がまず学ぶのはもっぱら仏語の模様。
英語は万能語、と思いがちな米・英人を冷ややかにみていたくせに、
自分だって他の言語が話せるわけでもなく、
どこへ旅するのも英語でなんとかなると考えていたわが身の甘さ・・
言葉が分からないっていうのは、本当に「外国」な雰囲気をかもしだしますね。
我らのコトバワカラナイ体験ワールドの幕開け・・