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ワールドミュージック町十三番地

上海、香港、マカオと流れ、明日はチェニスかモロッコか。港々の歌謡曲をたずねる旅でございます。

インドの奉献歌

2005-10-18 04:21:50 | アジア

  SHRI ANANDI MA というインド人女性の歌う、バジャンなる音楽のアルバム、”DIVIN BLISS ”である。奉献歌と言うそうな。ヒンズ-教の神様へ奉納するために歌われるものなのだろうか。

 ひたすら穏やかで安らぎに満ちた歌声が素朴すぎる伴奏を伴い、この世に生きるもののすべての懊悩を包み込むように、しっとりと流れてゆく。

 あの官能的なインド音楽のメロディが、ここではまるで別の、静謐さ溢れる表情を見せている。安易に使われる「癒し」なる言葉であるが、それがここまで誠意を持って溢れ、伝わってくる音楽も珍しいだろう。

 無宗教もいいところの私であるが、自らのタマシイを、「神」などという、なにやら巨大(らしき)なものにゆだねる事の安楽がどのようなものか、その輪郭が見えてくる思いがする。





2 コメント(10/1 コメント投稿終了)

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バジャンといえばスブラクシュミ (おぎわら)
2005-10-18 21:59:02
バジャンといえば、M・S・スブラクシュミの"MEERA BHAJANS"がワールド・ミュージック・ファンには有名ですよね。10年前に東芝の<ディーヴァ>シリーズでCD化されたアルバムですが、今はインド盤が出ています。中村とうようさんの追悼記事ではインド盤CDの存在が触れられていませんでしたが、日本には入ってきていないので、お気づきでない方が多いのかもしれません。名作が埋もれているのは、カナシイです。



名盤は、遠くにありて想うもの? (マリーナ号)
2005-10-19 02:16:44
東芝から出たスブラクシュミの盤、あの彩色ジャケ写真が懐かしいですね。スブラクシュミも何枚か聴きましたが、あの盤が私には一番好ましい内容でした。

いや、おそらく、私がもっと楽しめるアルバムは存在しているんでしょうね。ただ、出会えていないだけで。

ワールドミュージック・ファン道、名盤に出会うだけでも幸運の助けが要るとでも申しましょうか。