ワールドカップと同時にひっそりと行われているウィンブルドン。うちのサイはテニス好きなのでこちらを録画しているようだ。
(あ、そこのきみ、ここ笑うとこやで!、、、え、いと・こい師匠しらんのかいな!お父ちゃんに教えてもらえ)
女子シングルスは、おなじみのベルギー対決準決勝。かつては決勝であたるケースも見られたものだが、最近はキム姐やんのランキングが落ちているようで。
で、本題。許しがたいのが、国営放送アナウンサーの苗字の読み方=キムのことを「クリスタース」と呼ぶ。彼女はもう一人のエナン・アーデンが南部のワロン地方(仏語圏)であるのに対して、ベルギー北部フランダース地方の出身なので、母国語言語はフレミッシュ(フラマン語)と呼ばれるオランダ語の親戚(一方言の位置づけ)になりますねん。
オランダ語で彼女の苗字=Kim Clijstersを発音すると、これはどう考えても「キム・クライシュテルス」が正しい。"ij"が蘭語では「アイ」になるので。ただし、どう呼んだところで本当のフラマン語の発音(ちなみに無茶難しい、)とは、どうしても日本人の発音では異なってしまうのだが、どちらがより本当の名前に近いかといえば、これはもう絶対的確信をもって「クライシュテルス」である。
事実、WOWOWが放映権を持っている他の4大大会で「クリスタース」と間抜けな英語読みをしているのを聞いたことがない。これは伊達キョンなど元プレイヤー解説者で、本人と会話をしていたことがあるはずの複数の人間が「クライシュテルス」と読んでいるのだから、あきらかにNHK「クリスタース」の誤りである。しかも、これを4大大会放映のたびにアナウンサー・解説の双方が、毎度毎度繰り返すのだ。聞くたびにイライラ。「ダービッツ」(元オランダ代表MF)のことを「デイヴィッツ」と英語風に読まないくせに。「エナン」Henin-Hardenneはフランス語読みで正しいが、誰かが「ヘニン」というのを聞いたことがありますか?皆さん。今日び「ヘルメス」って読んだら50過ぎのオヤジでも失笑かうで。そのレベルのミスを夜ごと繰り返すのだ。
だいたいやねえ「できるだけ現地で使われているものに近い発音・表記を使用しております」ってNHKあたりがしょっちゅう使っている常套句でないの!?どうしてオランダ語、現地ベルギー事情に詳しい人の確認をとらないかなあ。ベルギー大使館に電話一本かけても、喜んで説明してくれるで。
と毎回のように思っていたら、うちのA新聞の夕刊番組欄ではNHK夜中「クライシュテルス」となってるやないの!どっちやねん。今夜から改めたんかなあ、まさか。さすがの凡ミスを番人=新聞社が校正したか(苦笑)
こんなマスコミとして最も基本的な確認を怠るくせに、税金のようにしてお代を徴収しよるよっぽど投書・電話してやろうかとも思ったが、かえって不快になること目に見えているので、さすがにやってません。ちなみに「うちは見ません!」と云って払わないのが我が家の家訓。ただしW杯はしっかり見ますよ(苦笑)。
好きな国の言葉がないがしろにされているので、つい激高して長文になりました。失礼。本当はこれに近い無礼を一番良く働くのが米国人ですけどね。田舎モンやからしゃあないね。