万年思春期

アメリカにいる間に一度はドライブ旅行をしたい、
という夫のかっての願いで、カナダまでナイアガラを見に。
3泊４日の旅。免許無しのワタクシとの二人旅行ですから、当然ドライバーは夫ひとり。
全行程1400マイルほどをたったひとりで運転しきった彼には拍手。

一日目でカナダ側のナイアガラまでという無謀な計画。
しかも雪が続く道のりということで、コンディションもよろしくなく。
早朝にシカゴを出て、カナダへ入国したのが、午後4時頃。
さすがにヘトヘトながら、やはり陸路での国境越えはなかなかにエキサイティング。

そこからまた走ること数時間で、午後8時過ぎ、やっと宿に到着。
niagara on the lakeという可愛らしい街のB&B。
ホテルと違って土地の人（オーナー）と触れられるというのがいいところ。
ネットのクチコミ情報でかなりの高評価を受けていただけあって、
とても素敵な佇まいに加え、インテリアもヴィクトリアン調で素晴らしく。
何より嬉しかったのが朝食が美味しかった（そして美しかった）こと。
初老の女性がひとりで経営しているのだけれど、
とても手が行き届いていて、気持ちのいい宿。

　　　　　　　　　　　　　　　

オーナーにいろいろアドバイスをもらって、ナイアガラ満喫の一日。
まずは12時間ドライブの目的、本命である滝へ。
近づくにつれて、見えてくる水しぶきのすごさと、
大きな音に気分は高まり。

　　　　　　　　　　　　　　　

やはり流石、のひとこと。
ナイアガラはカナダ側から見るべき、というのに納得。
カナダ側の滝はhorseshoe馬蹄のカタチをしていて、
これを横からみるとカーブがなかなかに圧巻。これはmust see。
アメリカ側からだとアングル的にちょっと劣ってしまうのは否めなそう。

上から滝を眺めるためにタワーに。
ナイアガラ滝は二つの滝から成り立っているのですが、
ナイアガラ川が二つの滝に流れ込んでいくその全貌が見えるのは壮観。
                                 

その後はワイナリーめぐりを。
凍る状態まで待って収穫した葡萄で作られるアイスワインで有名なカナダ。
                                 
ナイアガラでは80あまりのワイナリーがあるとのこと。
B&Bからもらったクーポンを使って試飲めぐり。
oak aged という樽で寝かせたものが本当に美味しい。
今後の旅程での持ち歩きを考えるとかなり迷ったものの、結局後に購入。
美味しかったんだもの、本当に。

niagara on the lakeの街中（といっても１ストリート）で食事。
この町は本当に可愛らしくって歩いてるだけでうれしくなってしまう。
                      
雰囲気のよいレストランを見つけ早めのディナー。

そしてナイアガラのもうひとつの目玉？、カジノへ。
　　　　　　　　　　　　　　　　
小心二人は10加ドルを元手にスロットでお遊び。
一時期は27ドルの儲けまでいったものの、
その後お約束のようにどんどんなくなり、結局5ドルのwinで退散。

翌日は朝からすごい吹雪。
                                 
街で少しお買い物をして今宵泊まるクリーブランドへ向かう。
途中ニューヨーク州バッファローへ。
私たちが好きな映画にBuffalo66というのがあって、
その舞台となった街ということで、吹雪のなか強引に高速を降りて、
名物バッファローチキンウィング発祥店にてランチ。
20個入りを頼むとドサっと盛られたチキンとセロリの付け合せ。
ひたすら鶏肉と向かい合う食事ながらも美味しくって殆どを平らげる。
最近は日本でもソースを売り出したそうです。要チェック。

　　　　　

次の日はかつて鉄鋼の街として栄えたクリーブランドを軽く散歩。
観光スポットがあるわけでもないので、こんな旅程でなければまず訪れる機会のない街。
             　　　　   
地元人に混じってモールのフードコートでランチしたり、こんなのもドライブ旅行の醍醐味。

そこからは一路シカゴへ。
たった三ヶ月といえ、高速からシカゴの摩天楼が見えてきたときには、
帰ってきた感があって。
あと数日となって名残惜しくなってきたようです。