「神様」ねたで面白いお話を思い出したので、一席おつきあいを。「じこくばっけいもうじゃのたわむれ」という落語のサゲ(最後のオチ)大好きなので、ご紹介。
この話、桂米朝(人間国宝)がやり手のなかった古~~い話を復活させた、という長尺もの(普通にやると90分以上かかる)で有名な話で閻魔大王や地獄の様子などを面白おかしく語るという秀作。米朝一門では枝雀師と吉朝師がもちネタにしてましたが、おふたりとも亡くなってしまいました。演りてが無くなるかも?南光か文我に期待。
さて、肝心のサゲですが、あんまりはしょると分からなくなるので、手前を要約(これは枝雀バージョンのサゲだったと思う):
サバにあたって死んでしまった主人公、三途の川を渡った後、ひょんなことで閻魔大王と知り合いになり、お目こぼしに預かってめでたく天国へ。蓮の池で釣り糸(=蜘蛛の糸)を垂れる老人に声をかけられると、なんとその人はお釈迦さまだった。そこへキリやん(もちろんキリストね、苦笑)が通りかかり、3人連れで地獄観光ツアーに。
(中略)
さてそろそろ、と上から自分が垂れていた蜘蛛の糸を辿って天国へ帰ろうとする三人。ところが地獄から逃れたい亡者たちが、三人の後からぞろぞろついて上ってくる。糸が切れそうになり、たまらずお釈迦様が「あかん!切れるがな!皆降りろ!降りろちゅうねん!」と叫ぶと、皆さん御存知の小説「蜘蛛の糸」通りに自分だけ助かろうという心が仇となり糸はプッツン!、、、釈迦、キリスト、主人公の3人も元の地獄へ落ちてしまう。
そこでお釈迦様が一言「ああ、神も仏もないものか、、、」
どうも、おつきあい頂き、おおきにさんでした。
この話、桂米朝(人間国宝)がやり手のなかった古~~い話を復活させた、という長尺もの(普通にやると90分以上かかる)で有名な話で閻魔大王や地獄の様子などを面白おかしく語るという秀作。米朝一門では枝雀師と吉朝師がもちネタにしてましたが、おふたりとも亡くなってしまいました。演りてが無くなるかも?南光か文我に期待。
さて、肝心のサゲですが、あんまりはしょると分からなくなるので、手前を要約(これは枝雀バージョンのサゲだったと思う):
サバにあたって死んでしまった主人公、三途の川を渡った後、ひょんなことで閻魔大王と知り合いになり、お目こぼしに預かってめでたく天国へ。蓮の池で釣り糸(=蜘蛛の糸)を垂れる老人に声をかけられると、なんとその人はお釈迦さまだった。そこへキリやん(もちろんキリストね、苦笑)が通りかかり、3人連れで地獄観光ツアーに。
(中略)
さてそろそろ、と上から自分が垂れていた蜘蛛の糸を辿って天国へ帰ろうとする三人。ところが地獄から逃れたい亡者たちが、三人の後からぞろぞろついて上ってくる。糸が切れそうになり、たまらずお釈迦様が「あかん!切れるがな!皆降りろ!降りろちゅうねん!」と叫ぶと、皆さん御存知の小説「蜘蛛の糸」通りに自分だけ助かろうという心が仇となり糸はプッツン!、、、釈迦、キリスト、主人公の3人も元の地獄へ落ちてしまう。
そこでお釈迦様が一言「ああ、神も仏もないものか、、、」
どうも、おつきあい頂き、おおきにさんでした。