レポ①
広島ローカルパブリック情報、またまたUPしました。
今日は森田監督に特濃インタビューをしてくれた「ザ・横山雄二ショウ」のミニレポをします。
本筋に入る前に横山さんが「2007流行語大賞」授賞式の取材に行った話から。
意外に狭い会場で事は淡々と進む。受賞対象者が8人紹介されたが
あと二人、消えた年金の舛添さんとハニカミ君の到着が30分ほど遅れるとアナウンスがあった。
それっきり会場はシーーーーン。
そこでIKKOさんがTVカメラ50~60台、雑誌記者100人に一人ずつ、一台ずつ
「どんだけ~」をして回ったそうです。
その内記者達は「小島よしおもなんかしろよ」と言い出し、それが大勢に広がり
言われるたびに小声で「そんなの関係ない」と言ってたそうです。
(私見:IKKOさんのサービス精神とメイキャップアーティストとしての仕事振りは
凄いと思うけど、正直「どんだけ~」は辞退して欲しかったよ。(ファンの方ごめんなさい)
たまたまオリジナル「どんだけ~」を当時リンカーンで見てた者にとっては面白くないです。
でもこの前はオリジナルのやすおちゃん達が「IKKOさんに持ってかれたわ~」と
ご陽気にあっけらか~~んと笑ってたので、ま、いいとしますか>てか私、
どんだけリンカーン見てるのさ。(これちょっと恥ずかしいこと? や、息子が好きなんで)
広島キャンペーンは森田監督と一太郎さんが担当。
広島ホームテレビ「あんテな」23:10 11/29(木)・12/6(木)2回OA
テレビ新広島「フラッシュナウ」11:25 12/14(金)OA
広島テレビ「てっぺん」1:45 12/14(金)OA
中国放送「ブルマン」24:45 12/2(日)OA
中国放送ラジオ「花本マサミの映画ジョッキー」17:40 11/25(日)OA
中国放送ラジオ「ザ・横山雄二ショウ」22:00 12/8(土)OA
中国放送ラジオ「ひろみのShallweシネマ?」11:15 12/9(日)OA
【 森田監督インタビュー 】
横山: 監督やせられました?
監督: アカデミーに出た時、むくんでてみっともないと思ったのでダイエットしました。
横山: あまりTVに出ることはないのに今回はよく出てますね。
監督: 黒澤監督のリメークということで誤解も多いから伝えたいことがたくさんある。
横山: 本当に面白かった。森田監督のリズムがあってまぎれもない森田作品です。
プレッシャーも多かったでしょう。
監督: 広島で言うならスポーツに例えて、世界レベルのビッグゲームの監督の気分。
勝つか負けるかで首が繋がるか越年契約できるか、そのくらいのプレッシャー。
そのプレッシャー、ビッグゲームの重みを一人一人が認識して自己ベストを
出してくれた。そのパワーは大きい。
* * * * * ここで予告シーンが流れる * * * * *
伊織くんの「あの人はいい人です。」「これでどーでしょう」から始まって
三十郎さんの「寝入りっぱな起こされて俺ぁ機嫌がわりいんだっ!」
画像なし、声だけで聞くセリフはひときわ重低音で物凄い迫力でした。
それから室井さんの、いや室戸さんの「引け引け~」「貴公なかなかできるな」
奥方の「本当にいい刀は鞘に入っているものです」
あの名曲がかかって「どうしてもやるのか」のラストまで音だけで聞かせて貰いましたが
これはなかなかいいもんです。織田くんが見えなくても作品の良さが際立ちました。
* * * * * * * * * *
ここでミニ情報
横山さんは元猿岩石の有吉、劇団ひとりの3人でバンドを組み「うたばん」に出ています。
HMV広島では、年間シングル売り上げ3年連続第一位をマークしているそうな。
あ、でもれっきとしたRCC中国放送の局アナです。
一旦休憩
レポ②(今更ですが、簡単なメモから起こしてるので表現が忠実ではないことをご了承下さい)
横山: 脚本が同じと言えどちょっと変えたとこもあるでしょ。勇気がいったのでは?
監督: 自分なりのシナリオがあって本能的に演出できた。
横山: ネタバレになるから言えないんですが、
監督: いやどんどん言ってください。ラスト以外は。
横山: ラストシーン見に行かせて貰いました。御殿場まで。当時の撮影場所を探して
撮られたんですよね。
監督: 正確ではないけどあの近辺です。同じような起伏があるところ。
横山: 織田裕二さん豊川さん、このキャスティングしかないということだったんですね。
監督: そうです。おそらく見た人もそう思うでしょう。
横山: 織田裕二 カッコ良かった。 いいっすねえ。
監督: そうでしょう。
ハルキさんに誰を主役にするんだと聞かれ「織田裕二」ですって。自信があった。
ハルキさんが指名してくれて良かった。リメークの話を聞いて誰が撮るんだ。
俺以外いないだろと思ってた。 (注:監督は小学高学年の時黒澤監督の椿を見て
感銘、衝撃を受け以来ずっとこの作品をリスペクトしている経過がある)
シナリオを見ると僕の絵しか出てこない。本能的に。
シナリオが優れているから何も疑うことがなかった。
横山: 織田さん豊川さん、あの日僕が見させてもらった日、一言も口をきいてなかった。
仲が悪いとかじゃなくて二人はそういう関係を互いに作ってたんですね。
豊川さんは絶対織田さんの半径何メートルかに近づかなかった。
凄い雰囲気でした。
監督: 最後まで見たかったでしょ。
横山: ハルキさんに「雄二そろそろ帰らないと帰れなくなるぞ」って言われて。
(注: 日頃横山さんは角川さんを神とあがめ、一番尊敬する監督は森田さんと公言
している。お二人の作品に関する記事、グッズ、テープ等膨大な量のコレクター。
これらを最初のインタビュー時、ご本人に提示したところ驚かれ一番のファンと認められ
お付き合いが続いているそうです。)
横山: 椿を見るに当たって時代劇を何本も見たけど、椿は斬られてる人が痛そう。
剣を構えて斬られると死ぬんだなって。
今までのものはただ構えてるだけみたいのがあって不条理を感じてた。
監督: 僕も時代劇のそういうとこが不満だった。
横山: 森田監督はそういうとこ丹念に処理してて良かった。
監督: 僕、初めての時代劇といわれてるけど初めてだからいろんな実験ができた。
横山: 監督は映画作る前に長嶋とイチロー、ペレとロナウド・・・同世代で見たことがある人が
語り合えるくらいの作品は作れますよとおっしゃってた。
監督: はいはいはい言いました。
横山: 僕は本当にみてほしい。
椿三十郎というと敵対する者同士切ったりするだけと思われがちですが、これ、
ストーリーは森田監督っぽいですよね。
監督: そうなんですよ。僕っぽいんですよ。(笑) だから僕が撮った。
横山: 監督らしい。ちゃんと笑える、ちゃんとカッコイイ、みて幸せになれる感じ。
監督: 究極のメジャー作品なんですが僕は書けない。ホントありがたかった。
横山: これはすごい脚本なんですか。
監督: 凄いですよ。自分ではとうてい及ばないシナリオです。
僕もエッジの利いた作品は多いけどメジャー作品はないですから。
いいシナリオさえあれば森田もメジャー作品作れると思ってもらえたら嬉しい。
横山: 森田監督のカッコ良さは才能のカッコ良さ。この下地のある椿を新しくしてもっと
面白くしてくれた。これからもどんどん撮ってください。
監督: 僕だって撮りたいですよ(泣きそうに笑う)
女性は時代劇苦手って人多いけど、苦手を取っ払って
これは織田裕二のカッコイイ映画と思ってもらっていいです。
まあ織田裕二が選んだ作品ですから新しい今の映画だということも明白です。
直感的に捉えてください。大丈夫です。
横山: 知らない人にこれは笑える映画、面白い映画と説明するのですが・・・
監督: それでは伝わらない。どんな映画だってそう宣伝してるから。(笑)
横山: また是非広島に来てください。ストーカーみたいに追っかけますから。
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一太郎くんインタビュー
・ 初広島でのお好み焼きは上品で美味しかった。
・ オイシイ役ですね・・・こんなオールスター作品で、しかも前作が田中邦衛さんの役なんで
全身全霊でプレッシャーもはねのけた。
・ 松山くん、織田さん達との人間関係は・・・仲良かった。オールスターゲームなんで
目標は一緒。みんなそれに向かって頑張った。現場では読みあわせをしたり
映画のことばかり話してました。
・ 監督の演出について・・・撮りたいものがハッキリしている。偽者はすぐバレて取り直しに。
でも怖い監督ではない。
・ 思いを・・・時代劇の粋と森田監督の現代的なところが詰まった作品。是非見て下さい。
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【 伝説のラストシーンの・・・ 】
黒澤版のあのラストは世界でもっとも有名な時代劇のラストとして伝説となり
以後その手法を誰もが取り入れた。
椿が室戸を斬った時、ブワーーーーッと血が噴出すが
あれは特殊効果のポンプを押すスタッフがビビッて力が入ってしまって
思いのほかたくさん噴出しちゃったという裏話があるそうです。
長い間お付き合いくださってありがとうございました。
省略させて貰ったところもたくさんあります。関係者の方々申し訳ありませんでした。