伸びゆく浜名区。

鳥羽水族館にも、“岩場のアイドル”ナベカちゃんがいましたヨ。(2025.7.5)
アイドルなのに、「へんな生きもの研究所」というコーナーにいます。ナベカっていう魚は普通は岩場にいるのですが、水族館ではアマモ場を模した砂地に展示されていることが多いです。基本、ずっと何かに隠れていて顔だけこっそり出していて全身を見せることは珍しいのですが、ずーーーっと見ていると、たまにごくたまにひょこひょこ砂場を歩きだすときがあって(碧南の水族館でもそういう場面があった)、それを見られるのがめちゃくちゃレア感があり、鳥羽水族館の場合、ナベカ姫専用の小さい水槽なので、写真を撮りやすかったです。ナベカ様を見るならば鳥羽水族館です。(浜名湖のウォットにはもうずっとナベカ様がいないです)。

 

◎7月8日 ラ~メン豚鬼 (上島町)

3ヵ月ぶり4訪目の朝ラーメンでした。
「黒豚骨」1,050円を。

過去ずっとふつうの「濃厚豚骨」でしたからふと。黒豚骨はマー油(焦がし仁肉油)入り。
前回も前々回もずっとチャーシュー麺が売り切れになってて悔しい!」と思ったのですけど、どうも10時台には基本的にチャーシュー増加はやってないんですね。早朝はどうなんでしょうか。昼時/夕時には現れるんでしょうか? 朝こそ良質の蛋白質!と思いますのに。

このお店のスープはふわふわしていて味が薄い。悪口を言っているのではなくて、このふわふわ感を味わうためのスープだと思います。ふわふわしていて、豚骨醤油の味のくどさを不思議な感じに変化させている。それにマー油を加えると、変にくどくなります(笑)

食べてるうちにマー油が見事に混じり合い、その変化を楽しむラーメンなのかな。

「ここにワサビが加わったら味変が最高なのに」と思ったのですけど、黒豚骨にはワサビの添付は無かったのでした。なぜ。
麺は極度なゴワゴワ麺。これが賛否が分かれるのは分かります。が、総合的に10時台に食べるラーメンとしては満足感がとても高いラーメンでしたよ。生玉葱も極太メンマも素晴らしい。一枚だけあるチャーシューは大きいけど味付けは無く、これはこれで素晴らしい。

續・建武中興十五社(私撰)。

私が勝手に選ぶ拾伍社の、有力候補のひとつである一之瀬神社(伊勢國度会郡度会町)に行ってきました。
推定27歳だった元・天台座主妙法院宮尊澄法親王が、還俗して改めて宗良と名乗った場所(※諸説有り)です。彼の幼年時代の俗名は知られていません。出家して京都の妙法院に入ったのは14歳ぐらいの時だったと伝えられています。わたし、妙法院にも10年ぐらい前に行ったな。

親王遠江井伊谷に遷る前の1年間過ごしていたという、一之瀬城東の城の城跡に立つ神社です。

「一之瀬神社第四回式年遷座祭記念碑
沿革 明治四十年五月各字の氏神を市場ソゴ鼻三一八番地に合祀し一之瀬神社と申し奉る
大正二年三月脇出三一九番地に社殿を建設して遷座され今日に至る境内は一之瀬城址として古くから知られ又南朝宗良親王の遺蹟の地とも伝えられ共に由緒深い景勝の地である
昭和四十八年二月十一日には第四回式年遷座祭の盛儀が執り行はせられ新たに御造営された社殿に御むかえし益々一之瀬神社の御神威発揚に努むることを御誓ひするものである
氏子一同この喜びは何物にも代え難く大神の御神徳を永久に忘れることなくこれを建立する」

とあります。
明治45年創建。むかしからある神社ではなかったんですね。でも、市村咸人氏の『宗良親王-御遺蹟の研究-』(昭和18年)に、この場所には八幡神社がもともとあった、と書いてあります。八幡神社遠州では宗良親王とは関わりの深い神社だ。(若宮八幡が尹良親王に擬せられる)。市村咸人氏の活動と関わりが深いと思われる信州大河原の信濃宮(しなのぐう)は昭和15年の創建ですしね。創建年代の新しいのは逆に十五社にふさわしい。

祭神は名札式。寝坊して遅刻したら札が外されたりしてそう。
む・・・ 親王は祭神にはいない。
主神は八幡神誉田別命)ではなく五男三女なのですね。ここは海賊城なので、海神(宗像三女神)が最上位なのでしょう。

畑時能はキラキラを知らない。

ダイソーで買った一体100円の人形なのですけど、めちゃくちゃ出来がよくないですか? きらきら。チラノサウルス手が長いが。ダイソーでは20年ぐらい前に100円のヘンデルとバッハの胸像を買ったこともある。

手塗りであるとは思えないのですけど、ギガノトサウルスは特に目の部分の塗りに個体差があってみんな顔付きが違い、私はあえてこの目つきのコイツを選んで買いました。チラノサウルスも色んな違う顔の奴が居たヨ。でも、ギガノトサウルスってこんな身体だっけ。(100円なのだからそれにしては出来が素晴らしいが)

 

◎7月5日 どさん子ラーメン浜松シーサイド店 (法枝町)

半年前に向宿のどさん子に行って、あまりもの凶暴性におののいた物ですが、浜松にはもう一店舗、ペリカンのどさん子があります。ただ、国道一号線の一番びゅんびゅんスピードを出す場所にあって、「入りづらいなあ~」とこれまで思っていたのでした。
今日は伊勢湾フェリーに乗ったので、フェリー乗り場で伊勢うどんでも食べたいなと思ったのでしたが、17時には鳥羽港のうどん売り場は閉まっていて(笑)、じゃあ渥美半島伊良湖うどんでも食べっかなと思ってドライブしていたらそんなお店は無くて、結局ここまで来てしまったのでした。
どさん子ではラーメンはRamenじゃなくてLahmenと書くんですヨ。Lahmenはドイツ語で「(麻痺や怪我で)動けなくなる」って意味があるんですって。なるほど。

前回金練りを食べたら想像していたものとは全然違ったので、「これかな?」と思って今日は赤練りのチャーシューメンを注文しました。1,080円。

おお、辛くはないがからつく味でこれはウマイ。札幌ラーメンとはこんなものかな、と思うのですけどよく分かりません。
向宿店で私がこてんぱんに打ちのめされたのは極堅チャーシューにでしたが、このお店ではなんとも柔らかい優しいチャーシューになっていました。なんと、あの極悪肉はデフォルトでは無かったんだな。向宿店ではチャーシューメンは1300円だったのに、こっちは1080円ですからね。シーサイドではなんの苦もなくペロリです。食べやすい。

どさん子は具が豊富です。小さく刻まれた茹でキャベツがいっぱい入っていて、キャベツ好きの私は天国でした。

金練・赤練・熟練・白練・黒練以外にもたくさんのメニューが壁に貼ってあって、とても楽しいお店だと思いました。

 

◎6月19日 麺屋みちの (西山町)

10年ぐらいぶりにみちのさん、14訪目。
味噌ラーメンでも食べっかな~と向かったのですが、そういえば、みちのの醤油ラーメンと味噌ラーメンはいまだに味が思い出せるが、塩ラーメンだけはどんなのだったかあまりよく思い出せないな、などとふと思ってしまって、気がついたら塩ラーメンを注文していました。

塩ラーメンのチャーシューメン、1,200円。

こんなのだったけっか。
さっそく啜ってみる。とても強いギョ節の香りがする。なぜか甘い。これは鰹ではなく鯖のブシだ。(それは説明書きに書いてありますが)。カツオやイワシにある酸っぱさがありません。でも、どうしてこんなに甘いのだろう。スープの甘みに気を取られすぎて、全然塩ラーメンという思いがしません。でもとても美味しいです。ぶわっと広がるものがスープの中にあって、「これ醤油ラーメンだと言われても、オレは信じるぞ」などと思いながら食べ終えました。

麺もごわごわでとてもうまい。黄色い。

が、やっぱりこのお店で一番好きなのはチャーシューで、歯応えがとても硬いのに、弾力があって、食べていてとても楽しいのです。この外側の焦げた部分も堪らないが、一番は内側のもきゅもきゅした部分との対比。以前はこのお店で持ち帰りチャーシューを買って、家でお酒飲んでいましたな。(現在は持ち帰りチャーシュー8枚で700円)

チャーシューメンは1200円なのですけど、トッピングチャーシューは1枚100円なのです。
10年前はデフォルトのラーメンでチャーシューは4枚も入っているので、「わざわざ増量するまでも無い(笑)」などと思ったりもしたのですが、最近の写真をいろいろググってみますと、最近のデフォルトはチャーシュー2枚になっている(?)らしい。
だとすると、デフォルトの塩ラーメン(950円)とチャーシューメン(1200円)の価格差から見て、チャーシューメンはチャーシュー4枚か5枚か?(差額の50円が悩ましいところ)などと思い悩んでいたら、出てきたラーメンにはチャーシューは6枚乗っていました。どうなっているのだ。しかし、6枚のチャーシューは噛み応え抜群です。最初堅かったチャーシューは、スープに温められてしまいには弾力が倍ぐらいまでになり、とても幸せでした。
メンマも、思ったより本数が多いですぞ。

とんこつラーメンはありましたけど、煮干中華そばって、私食べたことがありませんわね。(私が通っていた頃は無かったメニューらしい)。以前はレギュラーだった黒胡麻担担麺もなくなってしまってますね。イクラ丼もなつかしい。(今日はありませんでした)

おっちゃんはかなり年をとっていました。(あたりまえだが)

 

◎6月15日 旨麺とんこつ坊屋坊 (馬郡町)

またも35kmドライブ週間。1年ぶりに坊屋さんへ。
そういえば、10年前に舘山寺で働いていた頃から、ずっと食べたいと思っていたメニューがあったんですよねー。カレーとんこつラーメン(940円)。これに、切りたてチャーシュー3枚(+300円)とキャベツ(+180円)をトッピング。ルイボスじゃなくてただの水になっていましたよ。

はやたろうではカレーラーメンはたまに出てくる期間限定扱いですけど、坊屋では常設メニューなのです。でも10年前には結局食べることはなかったのでした。

お!?
見た目にカレーらしさが無く、ニオイを嗅いでみますと、少しだけカレーの香りが向こう側からする程度。レンゲに掬って飲んでみますと、カレーの風味は思ったより控えめ。でもスパイス味はそれなりにあって、それが坊屋/はやたろうの最大の特徴であるコショウ味を上回っている気がする。これもとても良いラーメンです。

辛くない。カレーなのに辛くない。このカレー味ってやっぱり日清カレーヌードルの味だよね。とかいうかこういう味のカレー粉があるのか。私はカレー粉なんて買ったこと無いからわかんないや。とか言ってましたら、最後の方では口内の両側にじんわり辛みを感じる様になってきましたので、これは良いラーメンでした。坊屋/はやとろうはチャーシューも毎回違う気もするのですけど、今日のは最高に美味しかったです。生キャベツもゴワゴワの芯部分がタップリ入っていて最高。とはいえ、カレースープはいつものはやたろうより生キャベツの生臭さをなんとなく際立たせているような感じもしましたが。

そういえば、昔からはやたろう/坊屋ってキャベツのトッピングなんかあったんだっけ、と思って、パソコンの中の11年前の坊屋の写真を見直して見ましたら、トッピングにキャベツはありませんでした。良かった良かった、迂闊な私が見逃していたワケではなかったのだ。きっとはやたろうでも同様ですね。でもだとしたら、いつごろ、なにきっかけでキャベツが加えられるようになったのでしょう? はやたろうの誰かが伊豆に行って生キャベツの煌めきに気づいたのかな。それにしても公的にははやたろうと坊屋はグループ関係にはないはず。坊屋とはやたろうで同じメニューが共有されているのはどうしてなんでしょう?
ちなみに、2014年のメニュー表ではカレーとんこつラーメンは820円、切りたてチャーシュー3枚は220円でした。

 

◎6月14日 つけ麺らーめん7福神壱 (小池町)

3日前に7福神壱さんに行ったら「森町ラーメン」の案内があり、「そうか! もうそんな季節か」と嬉しくなったんですけど、店頭にはなぜか「準備中」の札があり、まだこのとき10時半でしたから、「あれ、今日定休日だっけ?」「営業時間変わったんだっけ?」「昼頃来たらまた食べられるのかな」と迷っていたら、お店の人が出てきて、「すまんでござる、今日はもう売り切れてしまったでござる」と言われました。わお、大人気!! この日はあきらめて笠井のみちるでカツ丼を食べて帰りました。

改めて土曜日の10時半。今日は開いてた! おそるおそる「も、森町・・・」と聞いてみたらまだありました!

森町ラーメン(1,000円)に追加チューシュートッピング(+210円)。
去年は1回だけ森町を食べましたが、7月4日でしたからね。今年は何回食べられるでしょう。1年経って値段は変わっていませんでした。(※森町つけ麺の方は100円値上げされています)

わたしは唐黍など滅多に食べぬ人間ですが、甘々娘は美味しいですね。10年ぐらい前に食べたことがあります。

スープは塩ラーメンをベースにしているのですが、バターが入っている。普段のメニューのトッピングには「バター」はありませんので、このラーメンだけの特別トッピングなのですが、考えてみれば「味噌バターコーンラーメン」の塩ラーメン版なのですね。でもしかし、このお店の塩ラーメンは味がとてもしっかりしているもので、この塩ラーメンのスープでやっているから素晴らしい。このお店には味噌ラーメンもあるのに、「味噌森町ラーメン」はしない。

塩ラーメンのスープと、焼きもろこしから来る塩の味と、バターから出てくる塩ょっぱい風味が混じり合って、とてもうまい。森とは塩味です。森の石松の命日が7月18日(旧暦で(万延元年)6月1日)ですから、それを悼む涙の味です。塩のラーメンスープ美味しいんですが、最初の一口目だけ、魚っぽいなにかの香りがフワッとします。
でもだがしかし、終盤になってくるとスープの塩の味が際だったものになり、それに対してしゃくしゃくしているコーンがとても甘く感じられるようになる。そもそもラーメンに入れるとうもろこしを塩を付けて焼くだろうか。バターってもともとしょっぱいものだったっけ。それにしてもこのスープはおいしいね。そんなに多く見えなかったコーンがいくら食べてもどんどんでてくる。こりゃおいしいね。・・・と、最後まで楽しめるラーメンでした。

 

◎6月6日 麺座壬土(みつ)32 GOOD NOODLE (小豆餅町)

8ヵ月ぶり3回目。なんとそんなに経ってましたか。
スープも美味しいんですけど、私はこのお店にはこのチャーシューを食べたくて訪問する。しかし肉食べたい肉食べたいと思いながらも、前回注文した「チャーシュー増し6枚」のボタンの存在を忘れてて、「特製濃厚煮干しそば」(1,450円)に「チャーシュー増し3枚」(400円)の注文をしてしまいました。あとあと思い出したんですけど、前回はノーマルの濃厚煮干しそば(900円)+チャーシュー6枚(550円)だったんですよね。しまった。(ちなみに8ヵ月経って現在のメニューは、ノーマルの濃厚煮干しそばは1,000円、チャーショー6枚増しは650円になっていました。)

ほんと素晴らしいスープ。すっぱくてこのチャーシューにとても良く合う。燻製された歯応え固めのチャーシューはもきゅもきゅしていて、食べていて誠に楽しいです。

結局の所、前回のチャーシュー6枚増しと、今回の特製+チャーシュー3枚増しの(現在価で)200円の差は何なのかと考えますと、(玉子以外は)何か特筆するトッピングとか、海苔やメンマが増量されたりしたとかは無くって、ただ前回はチャーシューが計7枚だったのが、今回は8枚だったので、煮玉子(150円)とチャーシュー+1枚の値段なのだと思います。私はいつもはタマゴ要らない派なのですけど、チャーシューはいくらあってもウェルカムなのです。8枚は流石に多いかな、とも思いましたけど、とても良くできたチャーシューなので丁度良かったです。店主の方にもチャーシューたくさんだねと賞めてもらえました。(初めて店主としゃべった)

煮干しラーメンは、私にはこのお店がこれから自分の基準になると思います。

 

◎6月4日 らーめんぎょうざ甘藍屋かんらんや (大蒲町)

水曜日は塩ラーメンの日、だというので行ってみました甘藍屋。このラーメンも10年ぐらい前に来たことありますよね。(全然感想を覚えてませんけど)。甘藍屋さんは10ヵ月ぶり6回目です。

渾身の鶏塩そば S-1(豚スペ)塩豚そばSpecial を注文。1,130円。
「御馳走感をアップ。甘藍屋塩そば最強が降臨」「正に清流を飲むが如く、澄んだスープを召し上がれ」「味を濃くしたい方、岩塩あります」と書いてあります。

おお、黄色い。表面に厚い油の層ができています。鶏油です。

そして、この鶏油がうまい。さらに、この鶏油と下にあるスープの味との対比がうまい。味が一本味にとんがっていて、とても美味しい塩ラーメンです。説明書きを読むと丸鶏スープのラーメンだそうだけど、タイトルは(豚スペ)塩豚そばだし、トロットロとしたチャーシューの存在感が大きいし、鶏味并に豚味ラーメンだと思いました。チャーシューは脂部分がとろっとろで、そこを境にしてとろとろと裂けてバラバラになってしまうタイプだけど、全体的には固い歯触りでとても好み。ちょっと独特な香りがするけど、それも美味しい。

ひとつだけ、鶏の力士味噌焼き、というのの塊が入っていて、これが濃い味付けで味変になりました。おいしゅうございました。

 

◎6月3日 京都北白川ラーメン魁力屋かいりき (有玉南町)

来来亭か魁力屋みたいなラーメンを食べたい気分だったので、有玉の魁力屋に行きました。有玉店に来るのは2回目です。若林店にも2回行ったことがあるかな。
京都背脂醤油肉入りラーメンを注文。1,034円。

辛みがあるのに甘いスープ。舌の上では甘い味を感じるのに、口の全体の各所で、辛いのが小さくかけっこしているスープ。全体的には甘い。これはとても美味しいです。魁力屋大好き。

でも個人的には残念なのがチャーシューで、京都風に薄くスライスされすぎているので、喰い出をあまり感じられないのです。

 

◎6月1日 ラーメン山岡家 (薬師町)

2ヵ月ぶりの山岡家。最近山岡家の頻度が下がってしまって、毎回毎回限定メニューばっかりで、「私は通常メニューを一番食べたいんだよう」といつも言っているのですが(書かなかったけど、前回のカレー豚骨ラーメンは2回食べに来ました)、また今回の限定メニューが「焦がし醤油ラーメン」で、わたくしこれが大好きなので、食べないわけには行きません。前回これを食べたのはいつでしたかな。

焦がし醤油ラーメン(940円)に、チャーシュー5枚(+350円)追加。

うまい!
これがレギュラーメニューだったらいいなあと思うぐらいの素晴らしさ。毎日食べたいです。以前のはもっとクドかった気もするのですが、今回のはとても良いクドさの具合で、濃いのに誠によい口馴染みがします。でもインパクトも存分にあります。

麺がまた、たまに出てくる黄色いゴワゴワ麺。
マー油は前のもやし味噌のときと同様に、左上に少量垂らされているぐらいでスープ全体に広がったりはせず、ちょっと味変にレンゲにすくうと丁度良いぐらいで、なかなか良いです。それよりも揚げ玉葱のポリポリ具合が、とても美味しかったです。
チャーシューも今日は脂身が適度に混じっているタイプで、味も濃くて柔らかくて最高。最近チャーシューが毎回違うのは何でなんだろう。

濃い後味がいつもより長く続いて、とても幸せでした。

 

◎5月30日 豚骨魚介系麺屋風雅麺MENYA FUGA (初生町)

3ヵ月ぶり3回目。
このお店は限定メニューが面白そうなので、今度こそ限定メニューか、または一押しらしい煮干し豚骨を食べてみようかなぁ~、と思って行ったのですが。またもとっさに過去と同じ「チャーシュー豚骨醤油」(1,100円)のボタンを押してしまいました。なんでだよぅ。
ちなみに、今日の限定は「揚げナスラーメン」(1,100円)と「桜エビ塩らーめん」(1,200円)の二種。どちらも食べてみたい。

本当に好きなんですよなあ、このスープ。魚のすっぱさが心地よい。なんで魚ってラーメンのスープになると酸っぱくなるんでしょうね。

麺もおソバ感があって食べてて楽しいです。

チャーシューは脂身の排されたもので、でも堅みはそれほどないです。味付けがしっかりしていてこれまたとても美味しいです。何よりチャーシューの分量も期待よりも多いですぞ。チューシュー麺は200円増しなんですが。

また、ライス一杯と食後のジュースが無料です。総じてサービスが良い店と感じます。
ごはん用に卓上に「ゆかり」が置いてあって、しかもゆかりは通常のゆかりと「塩抜き」のゆかりの2種類があって、そんなのあるのか。ゆかりなんて十数年ぶりに食べましたよ。店員さんは3人いて、表にいる重量級のお兄さんがラーメンは全部作っているのですが、奥にいる目に見えないお兄さんも何か重要な仕事をしているみたいで、ちょっとナゾ。目に見えない奥のスペースってなんのためにあるんだ。

 

◎5月28日 おダシと銀しゃり中華そば雲雀ひばりhibari (入野町)

初訪。
このお店にはチャーシューメンあるいはチャーシュー追加の選択肢が無いので(デフォルトで大きな豚肉が2枚入っている)、魚介薫る貝ダシ汐そば(900円)に、チャーシューの代わりに、炙りレアチャーシュー丼(500円)を注文しました。

おお、なんか食べたことのあるような味。どこだっけどこだっけ。ただ飲んだことのあるようなよくあるスープ、という意味ではなくて、麺の味わいと啜り応えと噛み応えとかぐわいが、どこかで食べた美味しいラーメンを思い起こさせる。どこのラーメンだったかなあ。浜松ではなく伊豆だったような気が。おいしいです。

昆布の味をとても強く感じます。

チューシュー丼も(高いけど)美味しい。

 

◎5月23日 味の東留支店 (笠井上町)

小学生の頃、母がいなかった日に父に「ラーメン食いにいくか」と言われて、このお店に来たことがあります。50年前の話です。亡き父はあまりラーメンなど食べぬ人間で、私もお店でラーメンを食べたのはその時が初めてだったと思います。母はよく(?)CO-OPのインスタント麺を作ってくれましたが(かんすいは身体に悪い、が母の口ぐせでした)、そのころ遠足で行った石神の里で(なぜか弁当はカップラーメンを持参する様に指定されていた。焚き火お湯沸かし体験とかやったのかな)、新発売されたばかりの「QUICK1」を食べたのが、私の初めてのカップラーメン体験でした。
大学生になって九州に行ってから、私もおそるおそるラーメンを食べ始めます。当時好きになった大分の女の子が「麁熊火くんに美味しいラーメン作っちゃるけん」と言って、うまかっちゃんをよく作ってくれたのですが、もうすでにうまかっちゃんも食べる習慣も失ってしまったなあ。父はなんでこのお店に私をつれてきてくれたのでしょうか。私が知らないだけで、30代の父はラーメンをよく食べる人だったのかなあ。

チャーシュ-メン(850円)に、なんとなく餃子6個(450円)を注文。
ギョーザが先に来ます。ギョーザを食べ終わった頃にチャーシューメンが来ます。
麺を作っているおっちゃんはめちゃくちゃ快活なおっちゃんです。

あれれー、記憶と違う。(50年前の記憶だが)
もっと醤油の「子供がまだ喰ってるでしょーが」みたいな物をイメージしていたのに、とてもとても淡い味。ありゃまぁこりゃなんとも。

とても淡いがおいしいですよ。チャーシューも独特な味。

と・・・、悪口をいっているように聞こえたらすみません。麺を全部食べ終わってからがこのラーメンの本番でした。レンゲで一杯ずつすするスープがとてもウマイ。懐かしいお店巡りに来たつもりだったのですが、全然知らないお店でした。

東留支店ってどういうことでしょうね。本店は原島町にあるそうですが、舘山寺で北留ってお店も幾度か行きましたよね。関係があるんですか? 曳馬あたりにもお店があったような。

ラーメンの器には「東留支店」なのに、餃子皿には「東留本店」とかかれてあります(笑)。この餃子も腹太で独特な味わいがしましたが、断面を見るとちゃんと浜松餃子でした。なんか最近わたくし餃子が良く分からないや。

店内は四方見渡すとトラディショナルな開運オブジェがたくさんで、ずっと飽きません。

 

◎5月20日 麺屋AMOREアモーレ自家製麺 (旧浜北市小林)

2ヵ月ぶり2回目。
アモーレさんは3月31日にメニューを一新したといいます。
塩ラーメン系がなくなってしまった。
今日は、杯数限定のバリ鰹(1,300円)を注文。チャーシュー3枚を追加(+350円)。
そうしたら優しそうで快活なお姉さまに、「3枚は吊しのチャーシューと煮豚で組み合わせを選べる」という丁寧な説明を受けたので、「煮豚2、吊るし1」でお願いしました。

とても美しいスープ。ねっとりした濃厚さ。快感を感じる酸っぱさ。これ、寺島の旧店舗で幾度か食べたやつだ。懐かしい。

このピロピロ麺も食い手があってとても好きです。

チャーシューを見て、「どっちが吊るしチャーシューなんだ!?」と驚く。食べ比べて、上の白い方が吊しだったので、もっと驚く。私の頭の中にある吊しチャーシューって、もっとこう固くもきゅもきゅするというイメージだったので。でも柔らかいのに燻蒸香というか、炭香の混じったとても良い味わいがして、これは傑作。私は1枚しか追加してないのに、両方2枚ずつあったので、吊るしの方がデフォルトの1枚なのですね。

 

さなだの速さはだいじょうぶ!?

2024年7月のウォットの芦屋道満。精悍。

碧南市海浜水族館にはナベカ様がいましたよ。(全然鮮明に撮れない)。2025年1月

 

◎5月18日 麺屋おおひろ大浩 (豊町)

10ヵ月ぶり4回目。これまでずっと背脂ラーメンだったので、初めて塩ラーメンを食べるために訪問。
このお店は10時30分開店ですが、私は毎日ちょうど10時25分にこの前を通る。大概店はもう開いています。
塩ラーメン(800円)にチャーシュー3枚(+440円)をトッピング。
ちなみに前回来たときの写真を見ると、塩ラーメンは748円、チャーシュー3枚追加は+330円でした。このくらい値上げでは追いつかないぐらいになっていると思いますのに。

一口目をすする寸前に何か嗅いだことの無い香りが一瞬ふわっとし、「なんだこれ」と思いながらの一口目は中華屋のスープ。「ここ大衆中華だもんね」と思いつつ、2口目にはもう中華スープの味わいも感じなくなってしまいました。スープはちゃんと塩ラーメンなのに、明確な塩の味もしない。でもおいしい。あれ? 一瞬一瞬味が変わるこの感じはなんなんだ? もしかしたら背脂ラーメンよりこっちの方が美味しいんじゃないのか?

前回、「チャーシューには味付けがされていない」と悪口を書いてしまいましたけど、塩味で食べると、ちゃんと仕込み味に焼き味が付いています。固くぼろぼろ分離するタイプのチャーシューで、その破片がスープの底に大量に沈む。また、一枚つけられている海苔も、お湯に溶けてどろんどろんになってしまうタイプで、そのうちアオサのりをスープにばらまいている感じになりました。風味は良い。これはこの海苔をトッピング追加(+110円)しても楽しいかもしれませんね。

 

◎5月15日 中華そば仲屋自家製麺 (向宿町)

黄金色にキラキラ輝く太陽スープを食べたくて、仲屋さんに4訪目です。
特製塩そば、1,200円。

うつくしい。

わたし魚ぶしのこととか全然分からないんですけど、今日のは猛烈にサバの匂いがしたような気がしたんですけど、そうなんでしょうか。前回は特に何も気にならなかったので。

あまりにも一瞬でぺろりと食べてしまったので、「あれ、これ替え玉一玉いけるぞ」と思い、注文(無料)。しかしこのひたすら美味しいスープに、替え玉を投入して、味が変わったり薄まったりするのが惜しく、スープをどこまで残しておけばいいものか悩む。(本当はここで止めておくのがいいんですが)

替え玉の食感は、どうしても一杯目の物とは全然ちがうものになってしまうので、それを考慮しながら、そのために置いてある卓上の塩だれを注意深く注ぎながら食べる。あら、この塩だれも美味しいな。

結果、替え玉ひと玉も、あっというまに私のお腹に消え去っていました。やればできるじゃんワタシ!(満腹)

 

 

◎5月13日 麺屋はやたろうHayatarou (有玉南町)

この場所には以前トマトラーメンの「一番星」があって、その前ははやたろうだったのですけど、一番星が2017年に双旅びはやたろうになってしまってからは、来るのは初めてです。

前回の上島店と味較べするために、今日は「黒旨(くろうま)」(890円)に、「チャーシュー3枚」(+300円)と「キャベツ」(+150円)をトッピング。さらに「信州駒ヶ根名物ソースカツ丼」をセットに(+380円)。

前回上島店で、食べている途中にメニューに小さく「トッピングきゃべつ」が載っているのを見つけて、「しまった!」と思ったのですが、ここでようやくめぐり逢いを果たすことができました。私は生のキャベツと濃厚ラーメンの食感の組み合わせに、無上の喜びを見いだす星人です。ここまで私がらーめんキャベツに拘泥するのは、私がキャベツ辺疆伯國・伊豆の出身だからだと思います。太古、伴善男が伊豆に流されたのはキャベツを食べに行くためでしたし、伊豆の流人源頼朝蛭ヶ小島の地において、キャベ(亀)を非常に愛しました。頼朝が伊東の八重姫の元に通ったのも、ついでに吉田家のキャベツラーメンを食べに行くためだったのです。

早太郎とは一言でいうと「胡椒とんこつのラーメン」。
有玉店の黒旨のスープはなんかイメージしていたより色が薄いものでした。(それはキャベツを乗せすぎて色が分散してしまったからです)。私は前回食べた上島店の白旨を「すげえ旨い」と思い、それに比べるとこれはマー油の独特な香りが際立っていて、その香りが上辺をすべて覆い尽くし支配してしまっています。「これこれ、これこそが霊犬はやたろうの匂いですわ」と以前の私だったら思う所ですけど、今の私は白旨で猛烈に体験した胡椒のザワザワ感と制覇力がまだちょっと忘れられていませんから、「マー油って良い所と悪い所があるよね」などと思ってしまいました。でも時と場合と体調によって好みは存分に変わると思いますし、それを選択できるのがはやたろうの強みだとも思いました。とにかく胡椒です。ヴァスコ・ダ・ガマです。元気になれます。

キャベツは、最高です!
吉田家のゴリゴリ生きゃべつほどではないにしろ、蔵前家のキャベチャーよりは(@あれはポン酢的な味付けがなされていましたからね)満足できるしゃくぽり甘藍。なぜかネギも大量に混ぜ込まれていまして、これは旨い。濃厚なスープにとことん浸してから食べるシャクシャクきゃべつはとても美味しいです。家系のスープとは全然違うのですけど、はやたろうの胡椒スープでキャベツも仲々いけます。麺も今回はとても歯応えが良くて美味しかった。

ソースカツは硬め。しかしこのソースがとても不思議で、最初とても甘いタレだったのに(だから胡椒とんこつと交互に食べると楽しい)、最後の方にはとても酸味の強いソースに変わっていました。こんな味でご飯を食べたことはないぜ。

だがしかし、私の腹はとてもこんな量を許容できるものではありませんでした。わたし、以前もソースカツ丼たべて同じ事を言いましたね。学習力の無いヤツ。はちきれる寸前の腹で苦しみながら運転して家に帰りました。

 

◎5月11日 中華屋貴長 (旧引佐郡細江町気賀)

気賀駅にある貴長さん。すごい久しぶり。私が気賀から引っ越して以来じゃなかろうか。
だがしかし、席に座ったとたん衝撃のお知らせが。

貴長と言ったら塩ラーメン、貴長の塩ラーメンと言ったら「ライムグリーンのあおさ麺」(みどり色)だったのに。10月後半というのは去年(2024年)の10月なんでしょうかね。原料としてのあおさ海苔も、きっと尋常の無い値上がりになってるんでしょうなあ。美味しくて唯一無二のものだったのに。

と、ホロリとなりながら、塩ラーメン(940円)にチャーシュー3枚トッピング(+180円)。

麺は緑色ではないのに、スープは相変わらずのなんとなく緑色。

麺が!
うーーん。(これだって美味しいが)。
あおさ麺って不思議なものでしたね。ぐたっとしてぬるっとしてむにゅっにょたっとしていたのに、このスープには抜群に合っていた。本当に美味しいものでした。でももうあのお方には未来永劫会えない。ありがとうあおさ麺。おしあわせにあおさ麺。フォーエバーあおさ麺。わたしたちはあなたのことは忘れない。蒼天われらが上に落ち来らぬ限り、緑なす大地引き裂けてわれらを飲みこまぬ限り、泡立つ波押し寄せてわれらを溺らしめぬ限り! (・・・あらたしい麺もおいしいですヨ)

最近いろいろなお店の塩ラーメンを食べ比べてますけど、貴重の塩ラーメンのスープも抜群に強く、浜松の王者として十分に闘い合えるものです。てっぺんにとろろこんぶのかたまりが載せられているせいか、昆布あじのスープであるように感じられ、またスープの底にはかなりの節粉が沈んでいます。おいしい。
この形のチャーシューも、先日食べた藤むらさんのチャーシューのせいか、とても好ましい物であるように感じられてきました。貴長のと藤むらさんのは、歯応えが全然違いますけどね。(いいのです。みんな違ってみんないい)。そろそろ私もアヒル軒に通い始める時期でしょうか。(※チャーシューのことを言っています)

気賀は辺境の地ですが、日曜日なのでこのお店も非常に繁盛していました。気賀も直虎の頃は全然飲食店が無かったのに、最近は少しずつお店も増えている様な減っている様な。(この前日はすぐ近くのSpaghetti Speciale gigio(ジージョ)というお店で、とてもおいしい黒鯛の何かを食べました)

 

◎5月9日 いこいらーめん浜北店麺 (旧浜北市新原)

7ヵ月ぶり3訪目。
2回目はこの日記に書きませんでした。父の死んだ翌日で、隣の建物に父の亡骸が居たので、(母が一緒だったので)、なんか写真を撮らなかったのです。これからここのラーメン屋に来たら父のことを強く思い出すことになるのだろうなあ、と墓無く思ったもしたのですけど、早くもあれから7ヵ月。

塩チャーシューメン(1,000円)を注文。
過去3回同じメニューです。

改めて思いますが、なんて透明なスープなのでしょう。味が非常に透き通って、塩汁(?)の味しかしない。誠に一本味でとてつなくシンプル。なのにおいしい。チャーシューも味付けがされていない肉なのですけど、もきゅもきゅたべているとなんだかおいしい。

麺も多い気がして、でも全然くちる感じ無く食べ終えるのでした。
メニューはこの塩ラーメンと醤油ラーメンしかないので、まあこれで美味しいからいいのですけど、もっと雑味を求めたい気分のときのために、トッピングにバターとニンニクがあるのだな、と食べ終わったあとに思いました。また今度やってみましょう。

 

 

◎5月8日 中華ソバ藤むら (篠ヶ瀬町)

6ヵ月ぶり2回目。
前回と同じ「肉ソバ」(1,100円)を注文してしまいました。でも全く同じなのは残念にも思ってしまって、「カレーライスセット(麺類一杯につきお一つまで)」(+200円)も注文。ラーメンとカレーライスの定食ってすばらしい気がしますよね。

店主の目の前のカウンター席に居座る。この方の仕事ぶりは見ていて本当に楽しいんですよね。豚肉を一枚一枚丁寧にぐるりとするんです。

一口啜ると高らかに煮干しの香りがする。でも全体的には煮干しが奮迅している感じではなくて、優しい味わいと太い底ぢからが交わったような良い感興。

目の前に製麺機というか小さな麺切り機(?)があるのですけど、今日は(今日も)麺を切っている場面を見られませんでした。一度一度やっているわけではないんですね。(そりゃそうか)。前回は「もしかして」という動作があったものだから、今回も注視していたのだけれど。

並行して食べるカレー。一瞬「よくあるカレー」と思ったのですけど、いやいや、とてもおいしいカレーでした。いやこれ、自家製? 「ソバ屋のカレー」みたいなラーメン風の何かのダシを感じる。肉の破片がけっこう入っていて、とても食べ応えがあります。ラーメンと交互に食べると、とても素晴らしいです。(ややカレーのスパイシーが上に立つが)。これが200円はやりすぎだ。

まことに素晴らしかったのはこのチャーシューで、こんなに小さくてペラペラなのに、歯応えがしっかりしていて枚数が多いので、食べても食べてもどんどん続くような多幸感がありました。本当においしうございました。

 

 

◎5月6日 らーめん武蔵たけぞう上島町

すごーい懐かしい。3回ぐらい来たことがありましたよね。
実は、個人的な好き嫌いの話をして申し訳ないのですが、私、鶏白湯ってなんとなく苦手なのです。それは10年以上も前にこのお店で食べた記憶と、かもめ亭で食べた鶏白湯の記憶が大きく働いています。もちろん鶏白湯は間違いなくとても美味しい物なのですけど、自分でもよく説明のできない(「豚白湯でいーじゃん」的な)忌避感が出てきてしまう。それでしばらくこのお店には足が向いていませんでした。

久しぶりすぎですけど、メニューが果てなくたくさんになってますね。どれを選ぶべきか。
どれを注文すればいいかよく分からなくなってしまって、適当に「ニンニク醤油らーめん」(880円)にチューシュー追加(+300円)。
ニンニク醤油っていったって鶏白湯のスープだそうです。
苦手苦手とは言ってもたまには食べて味を思い出さないといけません。

わお。どこかでかはよく思い出せないけど、よく食べてる味! 
ニンニク醤油のニンニクは、大量に混ぜ込まれたフライドガーリックで、ガーリックチップの風味は生のニンニクとは全然違うものです。香ばしい味わい。私が苦手(だと思っている)な鶏白湯の苦手感は全く感じませんでした。よかったよかった。おいしいです。

このラーメンと似たようなガーリック風味のラーメン、つい最近食べたよね、と思ってなんだっけなーなんだっけなーと一生懸命考えたのでしたけど、それは直前に食べた7福神さんの北海しょうゆのフライドガーリックでした。全然違うタイプのラーメンやんけ。

「どこかで何度も食べたことのあるような」と悪口を書きましたが、底がどっしりと踏ん張っている、完成度の高いスープでした。
で、念のため私の日記を読み返してみましたら、現在メインメニューになっています「鶏そば」は実は「新メニュー」で、それが出るまで私は「ニンニク醤油」を2回は食べたらしい。(※スープは豚骨主体だったと思われますが)、その「にんにくしょうゆ」も新味だったらしい。現在も店内には何年も貼られていると思われる「新レギュラー」「新味」の案内がたくさんあって、何が何やらもうよく分かりません(笑)

7時開店のお店で、今日も来たのは10時半ぐらいだったのですが、この朝限定ラーメンは何時まで注文できるのでしょうか。メニューが置いてあるってことは10時半でも注文可能かな。(7福神さんでは10時に朝メニューが下げられます)。とりぶた濃口醤油が食べてみたいです。
他にも「限定20食極醤油らーめん」とか「期間限定20食熟成醤油らーめん」とかあって、食べ比べてみないといろいろ良く分かんないですね。

 

◎5月1日 つけ麺らーめん7SHICHI FUKUJIN福神壱 (小池町)

12訪目。前回食べた醤油味の「中華そば」が驚くほどおいしかったので、「それならば」と、まだ食べたことがなかった「北海しょうゆらーめん」(860円)を今回は注文してみました。それにいつもの如く追加チャーシュー(+210円)を加えます。

黒い!

具材が豊富です。このお店でいつも食べている塩ラーメンにはまず結びつくことの無い、フライドガーリックが存分にまぶせられていることがまず目を引きました。

濃い! くどい! すべてが完璧なバランスで成り立っているこのお店のラーメンに(塩ラーメンと正油ラーメンと味噌ラーメンしか食べたことがありませんが)、こんな攻めたものがあるとは、またまた驚きでした。

カメラでどう撮っても表面の油でギラギラの画面になってしまうのですが(笑)、実際の見た目はとても深い澄んだ黒です。
壱口目に濃さに伴って感じた「くどさ」は良い意味でのくどさで、食べ終わる頃には「もっと食べていたい」に変わっていました。このお店で、この味の選択肢はとても貴重だと思いました。穂先メンマが相変わらず価値の高い高層矢倉となります。

でもしかし、これにどんな北海道要素があるのか、最後まで分かりませんでした。
ハッ!! よく見たらこれは「北海道しょうゆ」ではなくて、「北海しょうゆ」ではないですか。もしかしてイギリスの方の北海か。
北海を取り囲む7つの国(イングランドスコットランドデンマークノルウェー・オランダ・ベルギー・ドイツ・シェトランド諸島)を七人の福神になぞらえているのですね。「しょうゆ」はわたくしたちの知っている醤油ではなく、羊由来の英国醤油とか、ハギス由来のスコットランド醤油とか、ニシン由来のノルウェー醤油なのかかもと思います。頭の長い福禄寿がノルウェーで、寿(ジャ)老(ヤー)人(マン)がドイツで、スッコトランドが事代主(えべっさん)で、武人の毘沙門天がドイツで、黒の大国もドイツで・・・ と続けようとしたんですけど、デンマークのマルグレーテ女王って去年の1月に退位しちゃったんですよね。じゃあ、どなたが弁天さんの役を担うというのでしょうか。このお店が開店したのはまだエリザベス2世がご健在の当時でしたから、やっぱり英国なのかな。
逆に、もしかしたら、アングロ釈尊のヘプターキー(7王国)のことかもしれませんね。
塩ラーメンがウェセックスのアルフレッド大王、中華そばがケントのエゼルベルド王、つけ麺群がイーストアングリアのレドワルド王やらノーサンブリアエドウィン王だとやらとして、北海醤油は七王国中もっとも個性の大きいマーシア王国のペンダ王かオッファ王ですかな。

 

◎4月26日 浜松ぎょうざと中華そば浜太郎 (神立町)

浜松駅から徒歩10分の喫茶店で働いている私は「鰻と浜松餃子のオススメのお店は」と聞かれることが多いのですが、「餃子も鰻もどこで食べても美味しいですよ」の前置きをおいてから、浜松駅の石松の支店とむつぎくと濱松たんとに次いで浜太郎の名前を挙げることが多いです。でもしかし私は実は浜太郎の餃子って食べたことがなかったのでした。そもそもそんなガイド本的なことをコーヒー店で聞くより、きっと餃子の町濱松の繁華街には隠れ家的な餃子が数多いに違いなく、それを自分の足で探すのが楽しいに決まってます。一般にカフェ店員はふつう餃子に詳しくないです。珈琲&ジャワ茶に合う餃子は餃子都市濱松であってもありませんから。カフェ店員は給料が安いので外食はあまりしません。浜北原人であるわたしは石松ぎょうざ本店が一番美味しいしそれだけで十分ですよね。

個人的に、潜在的原理主義者であるわたくしは「ラーメンと餃子」「ラーメンと炒飯」の組み合わせは何か違和感を感じてしまって、ほぼ滅多に注文することはありません。(※機会的な例外はあります)

ですから柳通りにある浜太郎のやってるラーメン店も、(天下一品と花月と松壱家がすぐ近くにあるため)アウトオブ眼中だったのですが、今日はなんとなく餃子を食べたい気分だったため、ついフラフラと入ってしまいました。

ラーメンのメニューは、「和節醤油」「背脂醤油」「塩」とあり、連日塩ラーメンを追求していたので塩ラーメンの「2種のチャーシューそば」(1,111円)。そばなのですか。餃子6個(385円)も追加。「ニンニクありですか、なしにしますか」と聞かれたので、「ニンニク」と答えました。

うーーむ、「こういうんのでいいんだよ」的なラーメン。それはそうです。このお店では餃子が主役なのです。餃子が天主殿でラーメンはおかずです。その意味ではとても良くできているラーメンでした。「ラーメンとギョーザ」ではなく「餃子のついでのラーメン」。これは餃子都市である浜松でだけ追求できる探求だと思いました。浜松では餃子のお店でラーメンを出しているお店ってけっこうあるんですよね。(ラーメン店がギョーザを出しているのとは別の視点なのです)

ラーメンは淡いが調味料はしっかり効いています。浜太郎の餃子。初めて食べました。ニンニク臭がすごいぞ。一般な浜松餃子ではそれほどニンニクは感じない物ですから、浜太郎は攻めている、と思いました。(@これは私がニンニク入りを注文したからです)。餃子としては、香ばしく噛み応え鮮やかで、とてもおいしい餃子でした。

ラーメンの話ですが、「2種のチャーシュー入り」を注文したら3種入っていました(笑) これはとてもいいね。おいしいチャーシューでした。

だが餃子のついでにしては、最近はラーメンが高いですね。困ってしまいます。この神立(こうだち)店はラーメンに特化した浜太郎の支店だと聞きますけど、今回私はノーマルの餃子を食べてしまいましたけど、浜太郎は変わり種餃子が豊富なんですね。鍛治町店のメニューを検索してみたら、メニューが全然違いますね。鍛治町店は純然たる餃子居酒屋。(ラーメンは「鶏白湯」があるのみ)。私はいつも柳通りを通って帰宅するのですが、「浜太郎はあまり車が停まってないなー」と失礼なことを思っていましたが、私が行ったとき、15席ぐらいある一人用席はわたし一人だったのに、10ぐらいある家族席は徐々に満席になってびびりました。お子様は餃子が大好きですもんねー。(お子様メニューはないのに)

お店のマークは藤原氏に多い「三階松」の家紋に模した「三階餃つ」。

 

◎4月25日 めん処らーめん・餃子好麺 原島町)

浜松駅の南側にある好麺(こうめん)さんには6年ぐらい前に3回ぐらい行ったことがあって、それは好印象だったのですけど、笠井街道の付け根で見かけるこちらのお店が系列店なのかどうか確信が持てずに(チェーン展開するようなお店に思えなかったから)素通りしていたのでしたが、ふと調べたらネットクチコミに兄弟店だと書いてあったので、満を持して訪問。なんとなくこの店名をわたしは「好(はお)麺」と読んでいました。

チャーシューが食べたかったのです。しかしこのお店のウリは「鶏そば」。鶏そばには鶏肉の切り身が乗っているのみでチャーシューメンはないという。メニュー上ではチャーシューメンのある塩ラーメンは鶏そばとは別物だという。過去駅南店で食べたのは3回とも鶏そばだったと思います。うーーんと悩んだのですけど、あのうまかった鶏そばだって超久しぶりだから(そもそも別店舗なのだから)、あえて鶏そばを食べることに決まりました。
それとは別にメニュー表を見ていたら麻婆豆腐が無性に食べたくなったのですが、私はうっかり間違えて「中華丼セット」(1,150円)を注文してしまいました。お姉さんが行ってしまったあと「しまった」と思ってメニュー表を眺めましたが、セットの中華丼は「半サイズ」ですが、麻婆は半の「セット」は無いらしい。フルサイズ(850円)のみ。届いた中華丼を見て安堵。この倍の量は食べられませんや。

好麺の鶏そば。うんまっっっ。
前日に龍壽さんで果てしなく技巧の込んだ塩ラーメンを食べたばかりですが、こっちはこれはこれで、とてつもなく美味しい。美味しいのがひとかたまりになった、単純ながらも力強くてふくらみが大きくて舌に砲丸のように飛び込んでくる味です。

中華丼も濃い目の(でもない)味付けで具が豊富。一品料理の(量が多そうな)メニューが豊富で、これらをいくつか並べてお酒を飲んだくれたい・・・。このお店が近くにある近所の人は幸せだと羨ましく思いました。大変おいしゅうございました。

 

◎4月24日 麺屋龍壽 天王町

「浜松で一番おいしいラーメン」という話ですが、「行列がすごい」ということも聞いていて、これまで行ったことがありませんでした。
満を持して初訪。

チャーシュー芳醇中華そば(塩)、1,550円。

これはウマイぞ! 濃い黄色のスープは香りも舌への打棍も金色にてらてら光り輝くさまもすべてが最高! 噂通りです。

逆に麺がほぼソウメンの不思議な麺で、なんだこりゃ。噛み締めれば何か懐かしい香りが遠くにするんだけど、何の香りだったかなコリャ。しかし、スープの味にはとても良く絡み、何らかの計算があってのこの麺なのでしょうから、スープが非常に美味しいのでこの麺も美味い。

チャーシューは鴨肉、レア鶏肉と、その奥に何だか良く分からないチャーシュー。噛むときゅっきゅっとした歯触りなので「これも鳥?」と思ったけど、やっぱり豚肉らしく思えて来ました。どれもすばらしい逸品です。

私はポルチーニが何か知らないので、「これが?」と思ったのですが、これは恵林棋でした。
しかし、とてもすばらしいラーメン体験でした。

ラム肉にして衝角。

ルーンクエスト(新版)』の基本ルールブックの日本語版pdfが発売されました。5500円ぐらい。
一年ぐらい前に、「米国の電子書籍サイトでルーンクエスト新版の既刊20冊ぐらいがまとめて18ドルで買えるお得セールが始まったよ」というアナウンスが主にマリオンさん他の皆様からなされたのです。(※現在は終了)。私は英語も読めないくせにうっかりそれを買ってしまって、私は英語は読めないけど現在はコポイ・アンド・ペァストロング右クリックで一瞬で翻訳できる時代ですから、「米の国ってすげーな」と思いつつ、調子に乗って『ドラゴンパス(英語版)』とか『赤い月のカルトブック(英語版)』とかも買ってしまいました。読めないけど各々3000円ぐらいだし。米は物価が高い高いといいつつも、ゲーム本は安いんですよね。

だから、(ルールブックなんて読んでも面白くないから)ルールブックなんてどうでもいいから、『ドラゴンパス』『ルナー地理志』等を先に翻訳してよー、と内心で思っていたのですが、いざ日本語版が発売され読んでみると、これが、読み物としてめっぽう面白い。これ一冊でドラゴンパス(青銅王国)とプラックス(小平原)とグレイズランド(馬が主役の邪馬臺國)と美少女ヴァサナが全部詰まってる。すごい。私が中学生(50年前)の頃読んで「つまらない」と感じた『基本ルールブック』(当時4500円)と『上級ルールブック』(当時4500円)が一冊にまとめられていて、旧上級ルールのオマケ扱いで一番素晴らしかった『グローランサ入門ブック』が20倍ぐらいのボリュームになっているような。『グローランサ神名録』も抜粋ながら十分必要量が付いてる。すばらしかったです。

ただ、今回のセットで地理志は豊富であっても、グローランサ世界のもう一つの大特長である「グローランサは変な生物で満ちている」は全部省略されていました。(グローランサでは「エルフは植物である」とか「ドワーフは世界機械である」とか「トロウル族は知能・体力的に人間の完全上位互換種である」とか「プラックスの変なバクは人類の亜種を食糧としている」とか、そういうのですね)。で、次回の日本語版の配本はその『グローランサ動物誌』であることがアナウンスされているのです。

旧版の『グローランサ動物誌』(2000円ぐらいだった)も私は(表紙以外は)つまらないと思った方ですけど、一方で、旧版の『基本』『上級』に載っていた「生物誌」のイラストはとても好きだったのです。これも完全再現されていないかしら。

何が私が好きだったのかというと、この本で「生物」は米国版に合わせアルファベット順に載っているのですけど、イラストはなぜかそのページに出てくる生物をすべてむりやりひとつの小さな集合図にして、(少しの物語性を持たせながら)ムリヤリまとめようとする。そのムリヤリ具合。
このイラストですと、NimphとOctpusとMinotaurとMummy。ミノタウロスは基本的に王子なんだなあ。

PantherとPlesiosaur。

BearとBeetle(クワガタだけど)とBehemothとBrontsaur。こういう絵が『基本』と『上級』で計30ぐらいありました。グローランサとはこういう世界。
ルーンクエストは非常にサービスが良いゲームなので、次回日本語配本の『RuneQuest: Glorantha Bestiary』は、旧『動物誌』、『古の秘密』、『トロウルパック』等をまとめた一冊になっているのかなあ。(英語版は買ったのに読んでないです)

 

◎4月22日 時代麺房ライオン 三方原町)

今現在忍者の人がいるお店。
前から何度か訪問にチャレンジしていたのですが、定休日だったり駐車場がいっぱいだったりで、今日は玉々ちょうど駐車場に空きがあったのでようやくの初訪磊! ・・・来てから店頭に貼ってあった案内で初めて知ったんですけど、第2駐車場があるやんけ。店をぐるっと回って車を駐められなかったので泣く泣く帰った私のこれまでの数回は一体・・・。しかし車が停められたとて、店頭にはお客さんが5人並んでいたので、やはり15分ぐらい待ったのでした。すごいですね。

伊賀忍者(950円)にチャーシュー増量(+300円)です。

うわぉ、なんだこりゃ。ついこのあいだ荒野のラーメンで伊賀忍玉のチャーシューメンを食べたばかりですけど、なんじゃこりゃらいおん! チャーシュー増加のサービス具合が凄すぎる! 敷き詰められた忍者チャーシューは大きく3つの種類に分けられ、いくら食べても無くなりません。忍者チャーシュー愛好民のわたくしは大歓喜です。

それ以上に驚いたのは創業者の伊賀忍者スープで。尖ってる! 今まで食べたことのないくらい濃さが鋭くて刺激が強い。伊賀忍者はこれまで幾度も食べてきましたけど、こんなに攻撃力に振り切っていることは無かったですよ。さすが荒野の王者ライオン。くのいちのラーメンはこのライオンの伊賀スープに由来しているというのが半分は納得できましたが、逆にくノ一は女子供向けに激しく優しくアレンジされたものであるということも理解しました。くノ一はライオン出身。でもライオンとは攻撃打撃性がかなり違う。ライオンはからい。

これこれ、本家の忍者麺。独特な香りと歯触りがして、やっぱり伊賀忍者はこの麺じゃなきゃあ。

超久しぶりに完璧な忍者の手裏剣玉子を見ました。忍者のお店では咄嗟の時に相手に投げつけられるよう、玉子に特殊な切り込みがなされてるんですね。
忍者麺は、これは非常時に乾かさせて、より合わせて頑丈なロープにできるようになっています。
忍者チャーシューには特殊な薫香と炭香が練り合わせていまして、いざというときに遠くに投げて、門番と番犬の気を逸らせるために使うんですよ。柔らかいので敷き詰めて毛布がわりにも使えます。
ナルトはご存じの通り私の目を回させるために使います。
ゴマには栄養があります。

以前には無かった(ような気がする)バターもあって、スープの底には挽肉も存分に沈んでいまして(以前はこれほどではなかったですよね?)、他の忍者のお店のどこよりもサービス精神とそれに相反する深甚の谷が著しいと感じたのですけど、どうだったでしょう。

忍者の人はかなり容貌が変わり、とても貫禄が出ていました。(私とこの方は一歳違いで隣同士の中学校なのです。「荒れる中学校」と言われた世代の最初期の最盛期)。でもさすがに私のことなんて覚えてないだろう、と思っていたら、「元気?」「いまどこで働いているの? 舘山寺?」と言われました。なんと。最後に会ったのコロナ前ですぜ。この人の記憶力すごい。

この「入れ違い矢」は服部家に多く見られる家紋だそうですが、浜松にゆかりの深い服部半蔵家(※三河出身)の家紋は「源氏輪に並び矢」で、全然違うそうですね。

 

◎4月18日 ら~めん豚鬼 上島町

去年の7月ぶり、3訪目。
金曜日の10時頃でしたが、運良く誰も並んでいませんでした。しかし券売機の「チャーシュー麺」「チャーシュー追加」の項は「売り切れ」となっていました。とほほほほ。ここのチャーシューうまいのに。
ならば、と一度やってみたかった「わさび増量」(+80円)を注文。
濃厚豚骨、1000円。

スープはそのままでもとてもウマイものですが、一練り出されたわさびが、味変に絶大な役割を果たす。

これほんと、わさびはすごいです。ただの練りワサビ風ではなくて、茎のみじん切りを柔らかくしたものも混ぜ合わせた物ですけど、ワサビの混ぜ具合の過多で、スープの随所で味が無限に変わります。こんなラーメン体験、滅多に無いですや。+80円分追加されたわさびの量は、「ちょっと多過ぎかな」ぐらいあって、いろいろな口触りを挑戦できます。
麺はゴワゴワ麺。チャーシューは(今日は1枚だけなのが残念ですけど)歯触り抜群でとてもうまい。

 

◎4月16日 ラーメン火の車大喜 和田町

4ヵ月ぶり5訪目。
「浜しお」と「醤油」は何が違うのかを確かめたくて向かったのですが、寸前に気が変わってまた浜しおを注文してしまいました。わたくしのいくじなし。浜しお(1000万円)にチャーシュー(400万円)とレタス(200万円)をトッピング。前回と同じ注文です。この日記の記録によると、私は2回醤油ラーメンを食べた事があるのですけど、全然覚えてない。

本当に、このお店の塩ラーメンの概念はどうなっているのだろう。決して醤油ラーメンというものでは無いと思いますけど、これは世間一般の塩ラーメンではない。塩の味を強調しているものではない。でもそもそもこのラーメンのメニュー名は「塩ラーメン」ではなく「浜しお」なのですものね。「浜しお」の浜って何? ・・・これは当然「浜松」を示すものだと思いますが、浜松といえば、「鰻」「キャベツ」「汽水」「バイク油」「黒鍵と白鍵」「砂丘」「赤土」「泥土」「野草」「茸類菌類」、、、 うーーん。

表面に浮かぶ黄色い油がその正体だと思いますが、これは何なんでしょう? とても良いかおりがしますよ。

焦がし葱の香りがまず気になるところですが、これには本当に色々な物が混じっている感があって心惑わされるんですね。強い豚骨醤油みたいなものが殴ってくるような味がする。これは本当に塩スープか? いや浜しおなんですが。破魔死御仁?

チャーシューは柔らかいが重みと量があってやや腹朽ちてしまいます。ここで活躍を見せるのが生レタスです。やはりレタスは生であっても茹でてあってもラーメンに入れると独特の青臭さというかレタス臭さが際立つのですが、そのムワっとする夏草の感じ以上にレタスが元々持つシャクシャク感は十分勝てる。この濃い味のスープにしばらく浸けて半分クタっとさせると、このレタスの爽快味とまだ残るシャクシャクが絶大な防御力を発する。ラーメンに生レタスはとても良いです。このスープには柚子も隠されているので、攻撃力まで増します。

おっちゃんに、会計で1600まんえんを払ったあと「チャーシューとレタスって、滅多にいないよ」と言われました。そんなことないでしょお。また来るぜ。

 

◎4月13日 麺屋はやたろう外伝つけ丸 上島町

私ははやたろうって結構好きなのですけど、そう言っても、よく行ってるのは外伝の外伝である舞阪の坊屋ばかりで、本家のはやたろうってどうだったかしらね。と、行ってきました。雨がよく降っていた日。

白旨(しろうま)のネギチャーシュー麺、1,340円。
こ、こんなに旨かったっけ。
スープそのものはとても甘いのに、胡椒その他の物体がたくさん浮かれていて、舌へのインパクトが強い。甘さと辛さのコントラストが際立っていて、それがはっきりした分離を魅せていることが脳に混乱をもたらし、楽しさを感じさせてくれます。

目に見えるゴマと胡椒だけではなく、他にもいろいろな刺激物が混ぜ込まれていますよね。なんか私に懐かしい感興を呼び起こさせような何かの香りを感じさせるのですけど、これってなんだったでしょう?

ラーショや山岡家では個人的な好みでなんとなく避けてしまうネギですが、なんとなく追加してしまったこのラーメンでは、ベスト選択でした。このネギうまい。チャーシューは「お歳暮でもらう焼き豚」感のあるものでした。これはこれで野性味があって良いヨ。

たいへんおいしゅうございました。心を入れ替えて、はやたろうもちゃんと通いたいと思います。

 

◎4月6日 麺屋くノ一 (有玉北町)

4月14日の11時頃に「goo日記は11月に終了します」というアナウンスが発せられました。そうか、もうあかんか。無料サービスというものはなりゆかん、という時期に入っているのですね。「gooブログだけは永遠にあるもの」というふうに思っていて、私は他にもいろいろやっていたのですけど、結局「gooが一番使いやすい」と思っていたのです。gooはすごくがんばっていたと思います。残念です。だがもう「どうでもいい日記を書かなくても良い」ということを思うと、せいせいもしてます。おさらばです。11月までラーメンを存分に食べよう。

・・・ということはまだ知らない4月6日。久しぶりのくノ一。7訪目。
「なにか新メニューがあったら食べたいなー」と思って行ったらなかったので、逆にもう何年も食べたことの無かった忍者の黒い「支那そば」を。チャーシューメン、1,080円。

黒い忍者ってこんなに旨かったっけっか。
前回黒い忍者のツユを飲んだのは、2年ぐらい前に磐田の小鉄さんではじゃなかったですかねぇ。超お久しぶり。古鉄さんのもウマかったけど、今日のくノ一さんのを初めて食べてみて、なんて完成度なのだろう。これがこの店(忍者グループ)の代表なのは(改めて)うなづける。でもだがしかし、私は15年ぐらい前、この黒いスープについて、とても複雑な感情を持ったこともあるのは事実なんですよなあ。そういうことも、「日記」が無くなってしまうと、思い出すことも無くなってしまうかもしれん。

このお店でいつも残念なのはチャーシューで、味だけはちゃんと忍者チャーシューなのに、ぺらぺらな大きさなので、歯応えに満足感がほぼない。なのに数だけはいっぱいなので、写真では見ると豪華だとゆう。世知辛い世の中になってしまったものですね。

 

◎4月4日 MEIKIRA RAMEN 川 (東町)

メイキラさん4ヵ月ぶり3訪目。4ヵ月!? そんなに前だったっけか。
美味しい記憶が著しかった塩のチャーシューメンを2回目。1300円。100円値上がり。

ほんと、うまい。・・・と言おうとしたところ、うぎゃー

一番肝心なレンゲ上のスープの写真がボケてる!
この日記でなんで私が毎回毎回ラーメンの写真を執拗に撮っているのかというと、私は細かい所が気になる性格なのにかかわらず、細かいことはすぐに忘れてしまう性分なためです。過去に自分が撮った写真を見ればその都度「ああそうだったよね」と思う。この日記の写真は私の便利な外部記憶補助装置。実を言いますと、写真が無いともう詳細をよく思い出せない、までになってます。(「初老」と「初期高齢者」の狭間の年代じゃからのぅ)。これは痛恨。私にとってはこのレンゲの写真って一番大事なのですよぉ。ボケてると困る。うまかったのにぃぃぃ。

麺の写真にも湯気が入り込み。
でも2度目でしたけど、とても希有な塩ラーメンだと思いました。鶏の味を大事にしているということがよく分かる。私の仕事からの帰り道の選択肢に仲屋さんとメイキラさんが並んでいるということは、とても幸せなことだと思いました。

 

◎4月1日 ラーメン山岡家 (薬師町)

またも行ってしまいました。山岡家の期間限定、3月28日からはじまった「特製カレーとんこつラーメン」です。950円。(+追加チャーシュー350円)。やっぱりこの場合の「特製」って「もやし」や「カレー」や「味噌」などの個別の要素に掛かるのではなく、総体を表した形容詞なんでしょうかねえ。期間限定メニューに毎回「特製」という文字が付くわけじゃないのが気になります。期間限定だったら全部が「特製」のはずなのに。(山岡家には通常メニューの中にも「特製」「プレミアム」という差別分けがされたものがいくつかあるため、私の頭を悩ませることになる)

「豚骨スープにカレースパイスと味噌を加えた奥深い味わい!!」
「特製の中太ちぢれ麺にフライドごぼう、コロコロポテトをのせたカレーとんこつラーメンが誕生!!」
とあります。

わお。カレーラーメンだ。なんか懐かしいカレーの猛烈な風味が一口目にあり、「懐かしい!」「濃い!」と思ったものの、「具体的にこのカレーって何だっけ」と、私の頭の中のカレー知識を総検索してみたら、個別のスパイス名や浜松の店名とかではなく、「日清のカレーヌードル」でした。そりゃそうか。カレーヌードル味のカレーラーメン。若い頃は頻繁に食べたが、もう何年も食べてないなあ。

ただ、カップラーメンと違うのは、スープの口触りはまずカレー!なのに、そのあと山岡家の野太いスープの進軍が一口一口その都度ある。これが、私の大好きな「特製ではないミソラーメン」のスープを使ってるんですね。これは良し! しかし、そのインパクトに感激していたのは1/3ぐらいまでで、それ以降はなんかスープがクドいですぞ。(それはそれでまた良しなのですが)

麺は通常の山岡麺ではない太めのちぢれたビロビロ麺。加水がやや多い感じ。これがカレースープがよく絡んでひとくち啜る毎にカレーの香りが際立つ。

一番不思議だったのがフライドごぼうで、ボリボリ揚げられていて齧ると味が付いていて美味しい。これがカレースープに浸けるとクタっとなって歯触りがなくなってしまう。「一口目だけが一番おいしいんじゃん」と浅慮に思ったものの、中盤以降、カルタゴハンニバルみたいなスープに「これはスープを飲み干すのは諦めよう(そういえば前回のG系モヤシもそうだったな)」と頭の中で感想を纏めようとしたら、いつもはない穴あきレンゲが付属していることに気付き、それで底に沈んでいるジャガやらキャベツの切れ端などを掬って楽しんでいましたら、一番存在を放っていたのがカレースープにもどされたゴボウの群だと気づく。そうか、一見日清に擬態していたのに、差違を主張する要素がこのご坊か。

あと、山岡家のチャーシューはいつも味は一緒なのですけど、逆に歯触りは毎回違うのです。今日のは白身が大きく固くて弾力があって歯触りが楽しいもので、ここ最近一番大好きなタイプの物でした。白身が多くても全然違うこともありますからね。「濃い目の豚肉の白身最高」て言ってるなんて、私もまだまだ若者ですね。

 

◎3月28日 中華そばあたご商店 (旧天竜市石神)

かもめ亭グループのうちの一軒。初訪。
たまにインスタ等を見て「やたらメニューの多いラーメン屋だな」「さすがカモメの一党」と思っていたのですけど、実際行ってみますと、メインの「牛白湯そば貝あわせ」「焼きあご中華」「貝まぜそば」の三つにくわえて、「限定」の一種があるだけでした。日々の限定の怒濤が著しいのですね。

初訪なので「牛白湯そば~貝あわせ~」の塩(900円)にトッピング特製(+200円)。
カモメ亭にしては高いですが、牛ですから。

実を言いますと牛骨ラーメンって食べるの初めて。豚骨ラーメンと較べるとインパクトが激しく弱い、とは聞いていましたが、食べてみましたらほんとその通りでした。
しかしあえてそれを狙ってるんですね。上品な感じ。そして貝味を混ぜるとすごくベストマッチでうまい。この年にしてまた世界が広がった。

チャーシューもとても好み。いまアヒル軒のチャーシューってどうなっているんでしょう?

限定メニューは「極・博多豚骨」でした。

このあと調子に乗って山の中を走り回っていたら、地図に載ってない立派な道があり、「何だこの道?」と思って侵入したらすぐに舗装されてない道になり、でも面白く思って「このまま進んだら石神の里に出るはず」と岩ぼこの綺麗に整備されている道を疾走していたら、気がついたら愛車のタイヤが2本もパンクしてました。10年乗ってるクルマですからね。しかたがないですね。(静岡大学農学部の演習林の道路だったみたいでした)。でもスペアタイヤって私1本しかナイヨ。(20年ぶりにタイヤの取り付けってしてみましたが汗だく)。ここから最寄りのタイヤ屋さん(西鹿島のミスタータイヤマン)まで7km。片方パンクのまま7kmも走ってしまったらどうなるのか、やったことがありません。後ろの方からずっと嫌なすごい音がするので青い顔をして運転してましたが、結果としてホイールは無事でした。タイヤ2本交換で3万円。不時の出費で痛くはありましたけど、タイヤってこんなに安かったっけ。9月に四国一周酷道走破する計画なので、あと2本も換えといた方がいいですよね。
「地図に載ってなかった道」は走り終わったあと家で見たら、普通にGoogle地図に表示されていました。なんだそれ。(天狗だ。天狗さまの仕業だ)。あの道の行かなかった分岐から観音山の執金坊の祠に行けたらしい。石神の里に出る川天狗と山天狗はどちらも観音山の執金坊だと思われます。「石鎚山に詣でるのならタイヤはちゃんとしとけ」という黒眷属様(犬つながり)のご警告です。

 

◎3月27日 ラーメン豚の匠 Mensho-ya NEXT (旧浜北市沼)

1年ちょっと前になゆた浜北(浜北区役所・浜北図書館)前にできたにせ二郎系のお店。3訪目。
潜在的原理主義者であるわたくしは、頑なに「家系と二郎系とはエターナルチャンピオンで言うならローとカオスの関係みたいな正反対の概念の極地である」と信じ込んでいてアリオッチの信奉者であるから私は二郎系など金輪際食べてはならん、と神に誓っていたのですが、3年ぐらい前に初めて豊橋のどこかで空腹に負けて二郎系の何かを食べてしまったときにアレ?と思ってしまいました。意外と好みだぞ、と。
浜北に出来たコレは浜松で新機軸ニセ家系を次々と打ち出している麺匠家グループが新たに作ったニセ二郎なのですから、これは心安く来られるというものです。言うなれば連邦軍が作ったマラサイハイザック。地球統一政府が作ったガンダムであるジンクスⅠ、ジンクスⅢみたいな偽の安心感がある。

1訪目は、(翌日も仕事だったものですから)ニンニク少なめの小ブタを注文したのですが、ちょうどそんなに腹が空いてない日で「こんなに肉が喰えるかぁ!」と苦嘆した思い出がある。2訪目はたまたま肉が不足していた日に来てしまったみたいで、チャーシュー追加不可で、「いいんだよ別に私はそんなに食べられないから(デフォルトで2枚の極厚豚が付いているのだから)」と思い、翌日が休みだったのでニンニクを普通に入れてもらったのですけど、あれれ、人肉って意外とこの量が必須なのではないの?と思い(それは当たり前のことだが)、逆に、「この量のチャーシューでは足りない」となぜか思った。何度も言っていますが、私はラーメン屋さんって豚肉を食べに行っているようなものですから。残念ですが、私はもう滅切り腸や肝臓が弱っていて、東勝軒向宿や、どさん子向宿でも同じ事を感じましたがこの増量の半分の「3.5枚」ぐらいが丁度良かとです。でも凄いなあ、この今の時代にこの量のサービスは。

3訪目の今日は、懲りずに「小ぶた」(1280円)で「にんにく」、他は通常。

うめえ。なんだこのウマいスープ。

肉がひたすらうまい。スープの攻撃性は直截で、尖っていて純粋で迷いが無く理想の1.15倍ぐらい濃くて、これは非常に好み。ニンニクを混ぜて混ぜて、さらに混ぜる行為が、どうしてこんなに楽しいのか。(私は接客業なので、普段は家系でもニンニクを混ぜ込むことは滅多に無いのでした)

だがしかしやっぱり。
肉はこんなに喰えぇぇぇぇん。ニンニクも最初は良かったが、次第に口に痛ぁぁぁぁい。今日はとても空腹な日だったのでなんとか頑張って肉とニンニクは食べきったが、それでも過多。あんなに美味しかったスープを、飲み干すことはできませんでした。(おいしかったです)

「ぶた」を注文することは今後は決して無しにしよう、と戒めを深く心に刻んだのですが、10日経って思い返してみますと、あの豚肉を心存分また食べたいなあ。次こそスープも飲みきれるんじゃないかなぁ。

 

◎3月25日 自家製麺 麺処・甘味処 みなとや 三方原町)

4ヵ月ぶり3訪目。このお店は「炭火焼き味ラーメン」が本当に美味しいのですけど、今日は意を決して「ザ・ラーメン」と題された「コク旨!ビンチョウマグロ入り」を注文。ザ・ラーメンのスペシャル(味玉・海苔・チャーシュー増し)、1380円。

ちょうど12時過ぎで運良く座れましたけど、次々とお客さんが来てまたたくまに満席、さらに待ち客が。こんな超田舎で平日なのに、大病院が近いからですね。このお店は「炭焼き」が美味しいことは承知していましたけど、その炭火って私も持ってるサイズの七厘でやってるんですね。見ていたらモクモクと煙が湧いてきて店内真っ白に。なんでこんなに煙が? と思ったら出てきたラーメンを見て納得しました。このお店ってけっこう店主の気まぐれ要素が大きく、この日のサービスチャーシューは「鶏の炭火焼き」だったのです。そりゃ煙が出ますわ。庭鶏は七輪で焼くと煙が凄いものです。

さてザ・ラーメン。・・・う、うまい。なんだか分からないけど、過去によく食べたことのあるような味のするスープ。なんだっけこれ。ビンチョウマグロラーメンだなんて、そんな食べたことがあるハズがないのですけど。非常においしくございます。

せっかくなので、前に気になった「浜松味方ヶ原合戦餃子」(470円)も注文してみました。

どんな合戦味かとワクワクしながら頬張ってみましたところ。ほぼ全体キャベツ味で血戦風味がほとんどない、武田の馬軍団圧勝のキャベツのギョーザでした。家康軍は瀕死。

コーングリッツって何?

ヅーズホムザワ城で雨の日に。

南北朝時代が大好きなわたくしは、続・建武中興十五社というのを提唱して勝手に選定しようとしてまして、知多半島の先端にあるこの羽豆崎神社は有力な候補のひとつ。宗良親王脇屋義助にまつわる神社です。(たぶん私が選ぶと15のうちの8つは宗良親王になっちゃうんですけどね)。もっともこの両者が一緒にここに来たということではなくて、脇屋義助が今日もいくさに負けてここに長いこと潜伏したのは暦応3年(1340年)、宗良親王は延元3年(1338年)の優雅な船旅のときにここに寄ったのかと思いきやそうではなく、信州大河原で歌の侘び寂びを探求していた正平25年(1370年)に、吉野の宮殿に行こうとしてたまたま寄ったんですって。(関ヶ原近辺と北伊勢は北朝勢力圏だから、南朝方の千秋氏の圏内のここから、泳いで南伊勢を目指そうとしたのでしょう)

「昨日までずっと山(信州大河原)にいたのに、海水浴に来たら珍しいものばかり。冒険者オーランスの格好をしている自分の方がここではずっと変なのにな(海パン忘れちゃったな。恨めしいな)」の意。

わたくしの「建武中興十五社巡り」の完遂率は現在10/15で、今年中の完コンプリートを試みているのですが、鳥取にあるひとつだけ難しそう。でも私が勝手に選ぶ「続・十五社」には隠岐の島も含まれるので、頑張って行きたいですね。

さてわたくし、すぐ近くに住んでいるのに知多半島ってほとんど来たことがないのです。(近いからこそ遠い)
義朝公の御墓にも初めて詣でました。
野間大坊を「のまだいぼう」と読むのか「のまおおぼう」と読むのかすごく迷った。まさか「野間大坊」と書いて「のまっどのおう」と読むとは(ウソ)。

美浜幕府、2013年開幕(かいばく)。

今日のお宿は、野間大坊のすぐそばの海宿。

  ★季と海の恵み 紅葉屋さん。

宗良親王だって海のそばにけっこう住んでいたので、海民の暮らしを見慣れていなかったわけではないのでしょうけど、三河湾で食べられる魚って浜名湖や伊豆のものとはちょっと違って、別の種類と感じられてしかもその幅が非常に豊かなのです。そして浜松の一般の魚料理よりか幾段階かおいしい。宗良親王も(私と同じように)そんなことを言いたかったんじゃないでしょうか。
お宿はホームページで見ますととても高そうに見えると思うんですけど、決してそうではなくて親しみやすい私の好きそうな鄙びたお宿。この時期はフグ三昧の季節で河豚コースが一押しなのですけど、私は若いころ浜松でフグは飽きるほど食べたので(嘘)、フグでない格安プランで泊まりました。でもそれでも、夕食でも朝食でも手を凝らしたフグの小品が出てくる。さすが三河湾や。(いやここ伊勢湾か)。浜松ではフグと言ったら高いトラフグ一択なのですが、ここではいろんなフグがあるんですね。(私には見分けられないが)。さすが三河湾や。(いやここ伊勢湾だけど三河湾と伊勢湾の南側はそんなに変わらないのか)

伊豆で稀に見たけど「こんなの食べられるのか」と思って結局食べることのなかったウチワエビ。食べる所が極端に少ないけれど、こんなにウマイものだったとは。殻部分がポリポリ食べられるエビ煎餅みたいになっているのかと思いましたら、やっぱり食べられませんでした。煮付けは(釣り人にしか食べられない)メジナ三河湾でも獲れるブリのしゃぶしゃぶ、エビのお薩摩蓑揚げ。どれも非常に素晴らしかったです。また来たい。

 

◎3月20日 ㊀天下一品TENKAIPPINⓇ浜松柳通り店 (船越町)

今日もこってりなのを食べたくて行ったのですが、なんとなく「屋台の味ってなんだっけ」と思ってしまって、なんとなくそれを注文してしまいました。

「屋台の味」は「こってり」と同じ940円。チャーシュー(220円)を追加。
「昭和48年当時の屋台の味。こってりの前身とも言えるスープをイメージしました。こってりとあっさりの中間味です。ぜひご賞味ください」とあります。
過去「味がさね」は幾度か食べたことはありますけど、私はほぼ「こってり」一択で、屋台味を食べるのは初めてです。「こっさり」も食べたことないですけど、浜松店ではこっさりがあったことは無かったと思う。

一口目。うわぅ。私が天下一般に一番求めている物が無い。こってりぬっとりがない。
昭和48年から50年かけてゆっくり熟成されたこっとりぬってりが今の今の物だと考えると、なかなか感慨深いものがありますが、天下一品にとって、この50年前のスープの存在意義ってなんなのだろう。こってりと同じ価格である価値があるのだろうか。

三口目、四口目とすするとちゃんと天下一品Ⓡの味が感じられてきて、「あれ、これはこれでいいんじゃないの」と思うようになってきます。とは言っても、余は不満足です。この麺もこってりと濃くまとわりつくあのスープありきのものであって、粘度が無いとただのユルユルだと思ってしまいました。
世の天下一品が嫌いだと公言する人々がうっかり天下一品Ⓡに来てしまったときに、「あっさりがこってりと値段が同じ(940円)だと言うことが理解できない」と叫びつつ、妥協点として食べて、「天下一品の味がするけど変な食べ物(こってり)では無いぞよ」などと、こってりの悪口を言うためだけに食べるラーメンだと思いました。これはこってり至上主義者の私の感想です。まあおいしかった。

 

ちょっと満足できてなかったので、無理して「こってり連食しちゃおうかな」と思ったのですが、「こんな機会もなかなか無いかも」と思って、「天下一品の塩ラーメン」(990円)を注文してみました。
真鯛だしを使用したスープは、旨味とコクのある奥深い仕上がりに。つるっとしたのどごしのある麺と、生姜を効かせたワンタンが“あっさりよりもあっさり”とした味わいの一杯に仕上げています。」とあります。

うをぅ。

鯛のアラ汁とか私も好んで食べるものですが、荒汁ってアラがあるから、それを併走して食べるから野性味があるものですよね。鯛スープそのものはとても上品で、鯛ラーメンというものはとても上品になるものなのです。でもだがそれでは(おとなしすぎて)天下一品というお店には似合わない。天下一品の鯛ラーメンは、各種調味料を存分に利かせて、やや辛つく味になっています。これはこれでおいしい。天下一品でこれを食べる意味はなんなのかという点を置いといて。

麺もさっきの屋台味のとは違うのですね。同じか。

これはこれでおいしいラーメンだったのです。連食に合うラーメンだと思いました。

 

◎3月19日 横浜家系らーめん松壱家 (西塚町)

浜松に5種類ある量産型家系のうち、私の好みに最も合うのは松壱家です。現在地に移ってから3年ですね。

少し前まで「極み」というのと「ふつうの豚骨醤油」の2種類のスープに分かれていましたが、いつの間にか一本化されていました。食べ比べたわけでなかったので、どっちに統一されたのか分かりません。チャーシューメン、1,160円。

とても美味しいスープだと満足しているのですけど、ネット上で見てみると結構賛否両論分かれる味みたいですね。なんでなんだろう。ぬってり感が少なく、なのに非常になめらかで、匂いがとても良いと個人的には思うのですけど。スープの底にザラザラ感もちゃんとある。しかし変な読後感はない。

チャーシューは残念ながらだいぶ薄くなってしまったか。
変なメニューがいくつもあって、まだ食べてないので、またちゃんと通わなければですな。

 

◎3月15日 SPICYCURRY SUNS & ラーメンタケル浜名店 〜ラーメンとカレーのお店〜 (旧浜北市内野)

去年の7月末に私の家から車で15分のところにできたカレーラーメンのお店。一度だけ行った浜松まちなかの有名店「驍(たける)」さんの2号店。満を持して行ってきました。カレーとラーメンを同時に食べるととてもおいしいという噂である。

ここは以前「ティリサラ」という名前のインネパのお店で、ちょっと不思議な部分のある感じはありましたが、その前身は私が気賀にいた頃大好きだった聖隷三方原病院前の「ロータス」さんの2号店であり、ティリサラとロータスの関係はどうなってるんだろうと私は数年来頭を悩ませていたのです。ロータスさんは少しだけ尖った純粋なインネパのお店。10年ぐらい前にカレー初心者だった私が「月に一度の限定ネパール」として、初めてちゃんとしたダルバートを食べさせてもらったのが三方原ロータスさんでした。

しかし、Googleで新しい店舗の情報を漁ってみますと、皆さま、カレーラーメンセットの写真として、(インネパ風のカレーではない)南インド風のカレーの写真を上げておられるではないですか。どういうこと?

入店してみますと正面に券売機があって、さっそくカレーとラーメンのセットを注文してみようかと思ったのですけど、メニューは数多くあり、「待てよ、このお店について私は他の情報を全く持ってないや」と思って一瞬惑う。するとそんな私の様子を見て、即座に店員さんが(あとで思うとこの人が店主のジャビンドラさんでした)、「席に座ってゆっくり選ぶといいですよ」といって席に案内され、たくさんの写真が入ったたくさんのメニュー表を持ってきてくれる。でも、困ったのはランチセットメニューと思われる一覧には、「半ラーメン&ミニナン&カレー」しかなくて、一番の目的として来た南インドのカレーのセットらしいものが無い。あれ? 私が見た情報は半年前の物ばかりだったからな、無くなっちゃったのかな? でもなー、ラーメンとナンを同時に食べるのもなー、ごはんを食べたかったなー、と思ってしばらく惑う。

結局、「半玉タケルラーメン&ミニナンセット」(¥1500)を注文することにしました。
早速券売機へ向かおうとしたところ、ジャビンドラさんに「いいですいいです、そのまま席で直接聞きますから」と言われました。え、入口の券売機の意味は?
ナンはバターナン、チョコレートナン、ガーリックナン、ハニーナンの4種類から、カレーはインネパのチキンカレー、キーマカレー、野菜カレーの3種類の内から選べます。ガーリックナンと野菜カレーを選びました。

注文したあと、メニューの数々をじっくり眺めていましたら、私の食べたかった南カレーっぽいものとのセットの半ラーメンは、別のページの裏に載っていました。しまった(笑)。「サンズカレー」という名前だそうです。「サン」はこのお店の名前。

私は町なかの驍さんにもそれほど思い入れがあったわけではないですけど、一回だけの訪問は意外と好記憶で、スープは比較的プレーンながら、周辺具材の味付けにとても凝ってあった印象がある。Google情報では店名が変わっても店員さんは同じだとあり、はたしてネパールの方々にあの味が再現できるのか。

結論からいいますと、とても美味しい。驍さんの本体は、この茶色い調味料なのだな。とても美味しいです。タケル味です。
最初に(いつもの如く)純粋なスープをレンゲ一杯だけ楽しもうかと思ったところ、蓮華の上にニンニク星人の群体が鎮座している。どっかに除けてスープを味わうべきでしたが、それもなんだか悔しい気がして、頑固な気持ちに襲われ、この蓮華にスープを溶かして一口目を飲んでみました。辛っ。辛っ。猛烈なパンチです。こういう絶妙な計算が驍さんなのかも知れませんね。(よく知りはしませんけど)。

「ラーメンとナンって二重炭水化物じゃん」と思い、それはラーメンとカレーご飯だって同様なのですが、「ラーメンとナンって一緒に食べるのはどうなの?」と思った私の危惧とは裏腹に、このセットは良く出来た組み合わせでした。稀に見る満足な昼食体験となりました。とてもおいしいし、いろんな味があるから幸せ。野菜カレーは重さがないし、ガーリックナンは抜群に美味しくタケルのスープに邪魔しない。生のニンニクがふんだんにまぶせられていて、これ、ナンと混ぜてどうやって焼くんでしょうね。香ばしさはなく忍辱の歯触りは抜群。ラーメンの半玉が絶妙の妙で、決して腹くちすぎることがなかった。

まことにおいしゅうございました。

店主のジャビンドラさんは接客専門でした。
店内にはネパール要素を思わせるものが一切無く、バシャールってお名前もイスラム由来だと思うのですけど、メニューはやっぱりインネパ過重で、メインの調理人はネパールの人なのだと思います。おそらくカレーを食べる気で来た方が三割増しぐらいで美味しいのだろうというお店です。

食べ終わったあとの精算で、ジャビンドラさんは私が渡した2000円を食券機に突っ込んで精算してくださいました。なるほど、この機械はレジ機だったか(笑)

 

◎3月13日 ラーメン山岡家 (薬師町)

私は山岡家は醤油ラーメンだけで十分で、これだけで毎日いけると思っているんです。だのになぜ。
冬の限定の「Gガツン系特製もやし味噌ラーメン」(940円)を注文。追加チャーシュー(350円)をトッピング。

「特製味噌にモヤシの入ったもの」かと思ったら、タイトルでは「特製もやしの入った味噌ラーメン」でした。「これはもしかしたら通常味噌の可能性のあるのかも」と思ったらやっぱり特製味噌のラーメンでした。そうだったな、山岡家の特製味噌ってこんなだったな。5年ぶりに食べました。

この限定が通常の特製味噌ラーメンと一線を画しているのは左上に少しマー油を垂らしてあるからで、山岡家のスープとマー油の組み合わせってなかなか無いのではないか。(私は山岡家の限定には詳しくないので良くあったものかも知れませぬ)
このマー油、非常に香ばしく食感がぽりぽしている。しかし一瞬に芳醇な味噌スープに溶けてなくなってしまいました。

また、もやしよりは少し混ざっていたニラの方が存在感と価値観ありましたね。さらに、頂上に載せられていた黄色い塊が「ニンニク?」と思ったら生姜で、これがまた価値が高いものでした。

チャーシューが残念ながら赤身感のある(脂身の少ない)固いもので、私の好みとは違う物でしたが、味付けはしっかり濃厚山岡家味で、とても美味しくさすがや、と思いました。

 

◎3月6日 つけ麺らーめん7福神壱 (小池町)

11訪目。いつも「塩」しか食べていないため、「たまには変えてみるか」と思って注文してみました「中華そば(710円)」に「チャーシュートッピング(+210円)」。
正油ラーメン。

過去に食べたことあるはずですし、朝限定メニュー(10時までに注文しないといけない)の「香鶏風月(かちょうふうげつ)」も過去一回食べたことがある。

2024年3月6日の香鶏風月。9:28。奇しくも1年前の同日でありましたか。
残念ながら記憶があまり鮮明ではない。日記を書くって大事ですね。今となっては詳細が全くわからん。「10時半過ぎの塩ラーメンでいいや」と思ったと思う。(以後そうしているから)

なのに! なのに!
七福神壱は塩ラーメンのお店」だなんて誰が言っていたんだっけ。(・・・お前だ!) 何だコレ。七福神の正油はなんておいしいんだろう。変な油感がくちびる廻りにのってりとまとわりつくのがとても美味しい娼油味のラーメンだったのでした。のってりのたのたとてもおいしい。

 

◎3月5日 麺屋AMOREアモーレ自家製麺 (旧浜北市小林)

現在地に移ってから初訪。
旧店舗は私の家から小走りで10分の距離にあったのですが、2年ぐらい前に全力疾走で20分ぐらいの場所に移転してしまいました。天日地鶏さんの斜め前。
3年ぐらい前の私はカレーに夢中で、このお店(旧店舗)は水曜日だけ「水曜カレーのてまり」というお店になっていて、私は夢中に週一回そこに通っていたんです。(失礼ながら)AMOREさんはそれに付随しているお店という認識でした。それでも(家に近いから)5回ぐらいはラーメンも食べたかなと思いますけどね。てまりさんがしょうげしてしまってからこの方に行くことは無くなりました。2022年頃の私はラーメンは化猫の額ぐらいしか食べなかった。

2021年9月29日の水曜カレーてまりのファイナル。海老のココナッツとポークビンダルーの合いがけ。

ここのカレーは週一回では惜しいというくらいバラエティが豊富で、同じメニューでも毎回味が違ってて、とても楽しかったです。なくなってしまってまことに悲しかった。いまこの希有な人どこでなにをやっているのかな。

でもだがしかし、移転を挟んでも、このラーメン屋さんは今も昔も浜北を代表する名店です。
意を決して行ってみます。

塩ラーメンの特製(1400円)。

わお。うまい。
薄情ですがわたくしは移転前のこのお店がどうだったかあんまり覚えていませんため、「もっと極端なメニューがあったんじゃなかったっけ」「鰹味のお店じゃなかったけ」と思っていたのですが、これはウマイ。・・・うまい

一番感歎したのはチャーシューがとてつもなく美味しいことで、普段は鶏チャーシューを好まぬわたくしが、この鶏チャーシューをとてつもなくおいしいと思ったのでした。全ての肉片が、すべてとても手が込んでいる。ただ私が注文したのは「塩の特製ラーメン1400円」なのですが、わたくしが注文をためらった「塩のチャーシューメン」は1700円だというのでした。どどど、ど、どんなのが出てくるのだろう。(1ヵ月以内に注文してしまうのだろうと思う自分がいます)

 

 

◎2月26日 荒野のラーメン (大山町)

私が浜松市で最も愛するラーメン屋さん(のひとつ)・・・なんですけど、来るの何年ぶりでしょう。(1年ぶりぐらいですかな)

伊賀忍玉に、チャーシューメン(1150円)の選択肢ができてる!(以前はありませんでした) っていうか、正確に言うとこのお店も忍たまラーメンは「伊賀流」を名乗っていないのですね。(そうなのでした、伊賀流を云々してたのは来々軒でしたけど、このお店は西部鎖鎌流忍術のお店だから)

なんでこのお店の忍たま伊賀流じゃないのかというと、スープを良く眺めると分かる。甲すりご賀まがイッパイだ! こんなに甲賀の秘密のブツがモリモリだと、さすがに伊賀流は名乗れないや。(メニュにすりごまラーメンはありません)

豚骨醤油のスープなのですけど、あえてしゃばしゃばになるように調節されていて、コッテリ感はほとんどありません。とてもおいしい。なにより大好きな忍者チャーシューが山盛りで、とてつもない幸せ。おしみない幸せ。

麺、これなんですよ。独特の風味のある忍者麺。この麺が味わえるのがどの店とどの店であるのか知りたい。磐田の虎鉄も忍者麺でしたよね。

目の前が大山の河津桜まつりの会場なのですけど、この日はまだほとんど咲いてませんでした。3月の初めには満開でしょうか。その頃はこのお店も大変でしょうなあ。
湖東の交差点から私の家までの直線距離は12km。湖東と湖東町は全然違う場所だから気をつけてね。和地と和地山、浜名(三ヶ日)と浜名高校(浜北)の如し。

 

◎2月25日 シュガー&スパイス (鴨江町)

初訪。とても変わったお店で、玄関で下駄をぬいで下駄箱へ入れ、高い位置にある板敷きの間にあがって、掘り炬燵のような(ではないが)へりのカウンター席に座る。上がって下って上を見る、みたいな。店主との間には小高い壁があるような感じで、店主が動いているのはよく見えるが、何をやっているのかはわからない。内装はやや原色系の(ピンク系の)不思議なものがいっぱいある。

券売機の前に立つと、「(説明は全部書いてあるので)それ読んで選んで下さいね」と言われる。優しい感じ。選択肢はそれほど多くない。シンガポールラクサ1200円とトムヤムラーメン1100円もメニュにはあるけど、この日は品切れでした。

推しと書いてあった「香辛伽哩麺(SPECIAL)」(1400円)を注文しました。

席を指示されて座り目の前の壁の上に食券を置くと、「辛さは0から3までありますけどどうします?」と聞かれ、中庸的日本人であるわたくしは、思わず「2」と言ってしまいます。「0」はおそらく辛さ抜きなのでこれでいいんだよね、と思っていましたら、次に隣りに座った若者が「これってどのくらい違うのか」と聞いて店長は「0が普通のピリ辛です」と答えてた。しまった。店長さんは寡黙な感じですが、説明好き蘊蓄沢山なのがやがてわかる。おもしろいぞこのお店。

カレーだ。これすごくうまいスープカレーだ。

しかしやはり辛い。しかしその塩梅が絶妙なところでして、(辛さに弱いわたくしは)1/4ぐらい食べたところで口が痛くて痛くてしょうがなくなりましたから、逆に言いますと、1/4までは文句なしに美味しかった。口腔の右左両側が猛烈に痛くなってからも、具だくさんなこのラーメンは脳を逸らせる味変要素がたくさんありますので安心です。

「このスパイス味噌は味変に使ってくださいね」と言われ、「さぞかし辛いのか」と、おそるおそるレンゲに取った辛いカレースープに溶かして啜ってみましたら、まあ! なんてまろやかで美味しい。結局このお味噌がこの辛くて厳しい現代社会での、一番の癒し要素になりました。チャーシューは分厚い鶏チャーシューで、麺も良い見た目ですけど、辛辛スープが素晴らしすぎたので、ほとんど記憶に残っていません。「エビもよかったら頭から全部たべちゃってください」と言われ、良かったから頭から全部齧っちゃいましたよ。(私はエビアレルギー(※生限定)なので普段は無意識にエビを忌避しているのですが)このエビが一番美味しかったです。

とても気に入りました。辛さ「3」にしたらどうなるんだろう、と思いましたが、デフォルトの香辛伽哩味よりもさらにカラい「RED」と、焦がしニンニク味の「BLACK」があるそうです。次と次は「1」と「0」を確かめに来たい。
スパイスは良いとして、店名の「シュガー」が何にかかっているのかというと、メニューにある「飲む杏仁豆腐」(680円)みたいですが(←シュガーか?)、この日は品切れでした。シュガー、、、

三組の秋葉神社から私の家までの直線距離は13km。(最近の私は直線距離をいちいち記録する病気にかかってしまいました。あとあと便利ですからね)

 

◎2月23日 ザ餃子ラーメン ザ・ラーメン どさん子大将浜岡店 御前崎市

35kmドライブで御前崎の道の駅まで行く手前に、「ザ・ラーメン」という名前のラーメン屋さんがあることに気づいてはいたのですが、150号線はラーメン・中華屋さんが多いし、私は大概ラーショラン竜洋店か渚の交流館で満腹になっているため、あんまり気に留めてはいなかった。
今日は日曜日でラーショ竜洋はお休みで、渚の交流館へ行ったら「生シラスは1月~3月は休漁期」と書いてあって「そうなのか」と思い、「お腹はすいてないからいいや」と思って御前崎を目指し、ふと「このお店は何なんだっけ」と思って検索したら、これは「どさん子大将」だったと知った。大将! われ生き残ってたんか!
改めて調べてみますと、どさん子大将が「ザ・ラーメン」(「ザ」がこの書体)と名乗っている店は全国で少しだけ生存しているという。調べていませんけど「どさん娘」は今でもあるのかな。自分の持ってる写真を見返してみましたけど、私が住んでた伊豆大仁のどさん子大将(2012年閉店)は「ザ・ラーメン」ではなかった。

ねぎみそチャーシュー、1090円。

とても良い雰囲気のお店。
ただ、なぜかだいぶ待つ。お店に入ったとき、おかあさまに「少し待って貰いますね」と言われ、「いいですよもちろん」と答えたものの、こんなに待つとは思っていなかった。私が入ったとき店内には15人ぐらいのお客さんが居て、後客で4名が入った。自分の座った席からは調理するおっちゃんの様子がよく見え、おっちゃんは6杯ずつのラーメンを同時に調理するのが見え、おっちゃんは常に手際よくせわしなく動いていて、他に3名いる店員さんも決して怠けている人はいないのに、写真の記録から見ると、私がお店に入ったのは12:45で、ラーメンが出てきたのは13:52。(もっと待ってた心証だが)。私はなにを待っていたんだろうか。でもいいんですよ、私は今日はあと御前崎に行くだけだしヒマだし。でも、私の30分後に隣に座ったお客さんと私のラーメンが同時に提供されたのには(心の中で)笑ったけど。

でもだがしかし、ラーメンは美味しかったので私はどうでも良かったのでした。

麺がとても柔らかかったんです。盛りも雑に見えますけど、でもスープは「これぞ」と思えるもので、チャーシューも印象の裏をいく美味しさで、私は大満足。本家ペリカンのどさん子の今の路線が大仰にありすぎるように思えるわたくしは、「こんなのでいいんだよ」と強く思いました。辛くない辛みのある味噌味。時間に制限のあるお昼休みには決して来れませんが、歴戦の手練れのおっちゃんを眺めているのは楽しかったです。

チャーシューめちゃくちゃやわらかくて意外な理想的。

このあとちゃんと御前崎まで行きましたが、御前埼灯台から私の家までの直線距離は43km。

血桜の時期。

2月の10日に下田市河津町に行ってきました。
爪木崎の水仙まつりと河津の河津桜まつりを見るためです。

水仙まつりはここ最近の強風によって水仙の大半が駆逐され、河津の桜の方はまだぜんぜん咲いていませんでした(笑)。ま、ニュースで「河津桜の開花がすごく遅れているから祭りの期間の延長の検討をはじめた」というのをテレビで見たので、敢えて行ったんですけどね(笑)。河津桜まつりはこの開花前の時期の方が味がある。私は河津には詳しいのです。

河津桜祭りの場合、大きな駐車場があるわけでなくて、町の随所の空き地が有料駐車場になるのですが、当然、こんな見た目の桜にあえて来る日本人など少数。駐車場ガラガラ。料金徴収のために各地に配置されている人の人件費(時給はおそらくかなり安いだろうが)だけで、かなりの経済損失なのではないか。やっぱり中華の人が多いんですけど、バスで来ている。中国人ってこんなところに来てどう思うのかな。本土の方がもっとずっと広くて楽しいだろうに。

下田の水仙まつりの方ですけど、水仙がかなり寂しくなっているとはいえ、何年か前に大風で潮嵐で水仙が全滅してしまっていたときと比べたら、水仙は倍ぐらいあって、それなりに楽しめました。水仙ってとても可憐。崖の上の方は風によって無くなってますけど、地べたの方は結構残っています。
この水仙まつりの時期だけ浜辺に仮設食堂ができていて、ここで食べたサザエがとても美味しかった覚えがあって、今回もこれをじゅるりと味わおうと思って勇んで行ったら、「ごめん、今日は売り切れ」と言われました。残念。すごく残念。

代わりに食べたのが、「下田名物さんま寿司」(900円)と「小アジ姿寿司」(1000円)。

クソうまい。下田に住んでた頃は、「なんで南国伊豆でサンマやねん」「サンマって北の魚やろ」と思ってたまに食べる程度だったのですが、今になって思うとこんなうまいものあんのか。今の私はサバの脂くささはいささか忌避なのですが、サンマだったらいくらでも食べられる。小アジ寿司は西伊豆の名物でしたね。(初めて食べました)。くっそウマイ。実は伊豆沖でもサンマは獲れます。

イベント飯屋さんですけど、このお店すごいと思いました。ググってみますとこれをやってる「須崎のほうえい」さんは干物屋さんです。あそこの三叉路にあるあのお店か。でもだが干物じゃないものがとても美味い。13年前と較べると吹きっさらしじゃなくなったことがありがたく、でもサンマ寿司は600円→900円、サザエは1000円→1500円になっていますね。「金目鯛の押し寿司」(1800円)、「カマスの押し寿司」(1000円)、「カマスのひつまぶし」(1500円)、「マグロもつの串焼き」(600円)、「マグロ汁もつ入り」(800円)、「いけんだ定食」(1500円)など、ここでしか食べられないようなものが沢山あります。くそう、今の私が満腹状態でなければ。

 

 

◎2月21日 香満満(シャオマンマン) (旧浜北市小林)

夜になってお腹が空いて無性に辛い麻婆豆腐が食べたくなり、一人暮らししていた頃の私だったら丸美屋の(一つしか入ってない方の)辛いヤツで自作していたところですが、今日の私は豆腐を買ってなかったので検索したら、浜北大橋通りの量産型中華屋さんで美味しくて辛いお店があるとあったので行ってきました。
この場所はかつて長い間次男坊があり、そのあと阿里山高山ラーメンのあった藤屋さんとなり、2023年に香満満さんになってしまった。

私は量産型臺灣飯店って気賀の桃源亭と三方原阿里山にしか行ったことが無いのですが、以後「こんなに食えん」と思って敬遠していました。
しかし行って券売機を見て思ったのですけど、メニュとして辛い四川麻婆豆腐があるのだから、ここっていわゆる臺湾料理屋じゃないんじゃんね。ここはお得なセットが主体ではなく、単品をひとつ注文すると無料ライスが付いてくる形でした。
四川陳麻婆豆腐(780円)と、券売機を眺めていたら、見たことのない「燃麺ランメン スープ好き(850円)」というのがあったのでもそれを注文してみました。

おくさまに「辛さは?」と聞かれて、当然辛いのが食べたくてきたので「辛口」と答えるつもりでしたが、即座に「ふつうでいいよね」と言われて思わず「辛いんですか?」と聞いたら「かなり」と言われて、ひるんで「じゃあ普通でお願いします」と言ってしまいました。この軟弱者っ。

しかし、結果的にそれで正解でした。
私はそもそも辛さに弱いんですよ。わたしが欲しかった辛い麻婆豆腐はまさにこのお店の「ふつう」でした。かなり辛い。

こっちは「燃麺」ってあるから「辛いのか?」と思って食べたら全然そんなことない。もちもちでいろんな味が入っていて、辛い麻婆と交互でとてもおいしく食べられます。この黒いのは何?と思って食べたのですけど、どうやら高菜を何かの別の味で煮付けたものでした。あとアーモンドと挽肉ごろごろ。これを混ぜ混ぜして食べます。正確には「宜賓燃麺(イービンランミェン)」というそうです。普段の私はスープの無いまぜめんなんて忌避する方ですが、スープなんてあったら今日の私は食べきれないに決まってましたから、これはこれで良かった。無料でおかわりし放題のライスなんてとてもとても。また来よう。

 

◎2月21日 豚骨魚介系麺屋風雅麺MENYA FUGA (初生町)

3ヵ月ぶり2回目。3ヵ月前に「これは私の好きな味だ」とビビビ!と来たのです。
なのに次に来たのが3ヵ月後(笑)。こっち方面結構来るのにな。

前回と同じ、チャーシュー豚骨醤油、1100円。
このお店、限定メニューがとても面白そうなのでもっと頻繁に通ってもいいのに。
(この日の限定メニューは「豚骨にぼし 鹿児島阿久根煮干し(たれいりこ)」でした)
豚汁味噌らーめん(オリジナル練り一味付き)も楽しそうですね。

一口目でまぁ!おいしい。ぶたにぼです。いや、お魚の味はすごくて魚すっぱいけど、決して煮干し主体じゃないですね。いろいろなブシとかバランス良くあると思う。今思うと、故磐田さすけさんもそうだったんでしょうか。(「昨今ニボシの入手のコストが大変なんすよ」といつも言ってましたけど)

これは食べ初めに撮ったスープで、後半のスープは写真に撮らなかったので違いが対比しづらいのですけど、いろいろブシが入っているのがわかる。でも具体的に何が入っているのかは料理音痴な私にはわからない。でもおいしいからいいのです。それなりにすっぱいけどクセが強く過ぎたりはせず、味は濃いけど決してモッタリとはしていず、舌触りに鋭さと底強さを持ち合わせている。なのに、全体の印象としたらアッサリ。とてもおいしゅうございます。

麺は(あたりまえですが)サスケ麺とは違う。

そうだ、蜜柑ジュースが出てくるんだった。油断していた。・・・と思って一口であおったら、林檎ジュースでした。ぶほっ。油断した。(果汁のジュースですと言っておねえさまが持ってきてくださったのでした)

折角来たんだし、もし余裕があったらすぐ近くの荒野のラーメンさんにも行こう(この日は健康診断で、前日と前々日食事をかなり少なくしていて、2日で2.5kg減らしていたのです。10日前は伊豆に行っていたからさらに2kg体重が多かった。すごいでしょ、最近の私は体重は自由自在だ)と思ったのですけど、当たり前ですがムリでした。無料ライスも付けましたからね(笑)。

 

◎2月18日 中華そば仲屋自製家麺 (向宿町)

4ヵ月ぶり3回目。仲屋さんのキラキラ輝く黄金の塩スープが食べたくて行ったのです。
店頭には期間限定らしい煮干しラーメンの幟がはためいていたのですが、私は煮干しラーメンってどちらかと言えば苦手だし、絶対に太陽の息子イェルマリオのような塩の方が十倍ウマイに決まっているし、今の私はとても塩ラーメンづいていて、メイキラさんの塩ラーメンと一凛さんの塩ラーメン(※まだ食べてないです)との味較べもやっておきたいところで、券売機の前に立っている間も塩ラーメンのことしか考えてなかったのですが、なぜか煮干しラーメンの箇所を押していました。なんぞなぞもし。

濃厚煮干しそば(1200円)に三種のチャーシュー盛り(300円)をトッピング。

煮干しラーメンは「端麗」と「濃厚」の二種類あって、濃いか薄いかどっちかと聞かれれば濃い方かなと。(苦手だ苦手だと言っているくせに)。また前回、「追加チャーシュー三種盛りはやりすぎだった」と言っていたくせに、券売機には親切に写真が載っているのに、私は「ん?」と思って、ついつい追加をまたしてしまいました。つくづく今日の私はおばかさん。

でもだがしかし、チャーシュー追加は結果的に(今回に限っては)正解でした。煮干しにデフォルトに付いているチャーシューは二種で、それだけでも手が込んでいて満足度が高い物ですが、私がこれまで一番気に入ったと言った「炙り豚肉チャーシュー」は、(煮干しの風味をジャマするため?か)省かれたものになっていたのです。いやいや私はこれを一番食べたいんですよ。そして結局、豚炙りが一番イワシに合ったと思いました。(※個人的な見解です)。

さて、常日頃私がいやだいやだと言っている煮干しスープです。ここ1年でいくつかのお店でいくつかの煮干しラーメンを食べた気がしますけど、お店ごとに感興が全然違うんですね。それは楽しいと思いました。この仲屋さんの場合、いつも私が「苦手だ」と言っているくさい煮干しの香りがまずぶわっと強烈に押し寄せるんですけど、一瞬の時間差でそれを上回るそれ以上の数々の香味が、即座に口の中を覆い尽くす。これは凄い。これは旨い。

デフォルトで豚肉の炙り肉の代わりに入っているバラノリですが、これどう使うんだろうと思っていましたが、中半以降に試しに灰褐色の中に混ぜ入れてみましたら、これすげえ、ニボシの風味と相まって海の香りになる。では卓上にある煮干し酢はどうなのかと1滴入れてみますと、こりゃすげえ、味が激変する。

うっかりスープを全部飲み干してしまうところだったよ。すんでのところで(前回断念した)替え玉を注文できました。0.5玉。
今日も全然お腹が空いていない日だったのに、ペロリでしたよペロリ。

替え玉が、最初の麺と全然違う食感なのですが、これが味変に良いのでしょうか。ちゅるりでしたよちゅるり。替え玉の時は煮干し酢を存分に入れて、鮮やかな爽やかさをめちゃくちゃ楽しみました。こりゃうめえな。私は本当に煮干し味が嫌いなのかな。(煮干し自体はそれほどでもないんですよ。幼少期にぼしをおやつがわりに食べさせられて育ちましたもん)

 

◎2月17日 豚醤骨油ラーメンななし 袋井市旭町)

去年の10月ぐらいに袋井においしい朝ラーメンの家系ラーメン屋さんができたって話があって、でも袋井は遠いし、私は家系って伊豆にあるので満足だし、蔵前家さんの記憶だけで10年は大丈夫かなと思っていたのですが、またニッポン城めぐりさんで合戦イベント(三増峠の戦い)が始まってしまい、毎日35kmドライブしないといけなくなってしまったので、敢えて行ってきました。私は今回北條方ですよ。

朝7時開店なので6時半に家を出たらいいかなと思って行ったら、7時前の国道一号線ってめちゃくちゃ詰まっているんですね。お店に着いたのは7時半でした。「駐車場が難易度高い」と聞いていたのですが、私が来た時点で2台の空きがあった。「やった」と思って、運転技能にはいささか自信があるわたくしは、難度が高い方の空きスペースに停めようと思っていろいろやっていたら、何度か切り返しを試みていたところでコンコンと車の窓を叩いてくる人がいて、見てみたらいかめしい顔のガタイの良い若者。「じぶん今出ますから」と言われて隣が空いた。優しい! やっぱりラーメン好きな人って心優しい人しかいないんだな。私が駐めようとしたあの箇所って、両側埋まっていたら泊めるのムリなんじゃないか。

チャーシューメン並、1250円。
私が写真を撮るのは日記代わりなんですけど、とったあと麺以外撮影禁止って書いてあるのに気づきました。ごめんなさい。それを見ていたオリエント特急似の店主には何も言われませんでしたけど。ごめんなさい。

出てきた麺を見て。表面に漂う鶏油の見た目が特異的だと思いました。
味は良い。ただ松壱家さんや蔵前家さんや吉田家さん等で感じた「懐かしさ」を全く感じなくて、「これは新しいラーメンなのだな」と思いました。おいしいのだとは思う。これは人気になるのは分かる。

もちろん塩味はありますが、ぜんぜんしょっぱくない。そりゃそうですよねえ。なんで普通は塩辛いということになってしまったんだろ。

麺はSASUKE製だそうです。最近不思議な酒井製麺を続けて食べたので、かえってこれはうまい。
でも私が一番刮目したのはやっぱりチャーシュー。前日食事を抜いていたのでお腹が空いていたはずでしたが、あんまり食べられない朽ちた心持ちでもってチャーシューを食べていたら、チャーシューが2種類あることに気づいた! ついこのあいだ沼津で食べた家系赤チャーシューだ! めちゃくちゃ嬉しくなりました。

 

◎2月15日 ラーメンギョーザ凡太 (上石田町

ここも私の仕事からの帰り道にあるのですが、過去に1回か2回来たぐらいでしたかね。前回はおそらく10数年前。注意書きの張り紙が多いお店。
パーコーラーメンの塩、990円。

パーコー(排骨)って私は20代の頃に住んでいた富士市で、家の近くにパーコー麺がウリのお店があって、それはそれはとてもおいしかったんですが、それ以来いわゆるパーコー麺を食べた記憶がありません。パーコー麺って40年ぐらい前のブームだったと言ってよろしいかしら。それが浜松ではここのお店でだけ今も食べられる。(もしかしたら臺湾料理店では今でも普通にあるのかしらね)。「骨を排する」って、中国の肉の調理史的に複雑なところがあるのでしょうかぬん。

パーコー、めちゃくちゃおいしい。私の記憶の中にある(富士のもの)よりかなり薄いが、めちゃくちゃおいしい。骨は中に無い。なんで骨なんだろう。

スープの味はとても優しくて、まあ何かとても優しかった。でもそんなことどうでも良くて、とにかく排骨が美味しい。

 

◎2月13日 天日地鶏 (旧浜北市小林)

私の家から車で10分で、かつて何度も通ったお店だったんですけど、何年ぶりなのでしょう。10数年ぶりだと思います。
このお店で私がよく食べていたメニューは超傑作だった「鶏そば」と「赤みそラーメン」だったと思いますが、諸般の事情でそれらは現在販売されておらず、でも大丈夫、十何年も前から主力作品だった「讃岐コーチンの塩ラーメン」は残っております。とはいっても、このお店の塩ラーメンがどんなのだったのかぼんやりとした記憶になっておりますので、今日はそれを食べに来ました。すぐ近くにあった美濃口園も10年ぐらい前?に無くなってしまいました。

ランチメニューの(とはいってもこのお店はランチ時間にしか営業していない)、「塩ラーメンと大山どりのタタキ丼のセット」(1050円)を注文しました。いつもの私だったら絶対必ずチャーシュートッピングをするところですが、このお店は「チャーシュー追加」というのができません。(十何年も前に「できない」と言われた)。

むむむ、改めて見ますと私の脳内の記憶よりも透明度が低いんですね。
味わってみますとパンチがある。力があっておいしい。たとえるならばコンソメのような鬼の鉄棒のような打撃武器がスープの中央にいます。勝手ながら私の塩ラーメンの理想の根幹が七福神壱さんだとして、東の極みにいこいさんのひたすら透明な塩ラーメンがいるのだとしたら、西国の中枢の山にこのラーメンがありまして南北朝時代の宋と盛んに交易をしてましたら自然と筋肉もりもりとしてましたみたいな感じ。あるいはいこいの塩は摩周湖で、七福神壱は諏訪湖で、天日地鶏が大きな浜名湖みたいな感じ。どれもおいしいです。見た目がこんなにシンプルなのに、今切れ口から流れ込んできている遠州灘からの濃い養分の塩水がいろんな澪(水脈)を作っておる。1枚だけの大きなチャーシューは相変わらず私がすごく大好きなものです。

鶏タタキ丼はずいぶん見た目が変わっています。

 

◎2月10日 家系ラーメン沼津家 沼津市平町)

30代の頃、沼津にミケちゃんが住んでいたから頻繁に通っていたお店。私の青春の味。
8年ぶりの訪問です。

時が止まっているかのような感想を感じました。
無口で動きが少ない店主は、ちゃんと客の動きに動作少なく反応していまして、見ていてとても好ましい。これだよこれ、これが沼津家。30年前からずっとこうなんですよ。ジェット家もこうだから。

券売機が新しくなっていまして、新札に対応したのでしょうが、でも券を買ってみましたら昔ながらのプラスチック札が出てきて驚きました。昔の券売機をそのまま表装だけ新しくして、札挿入口だけ新札対応にした形でしょうか。ここまでプラスチック札にこだわるとか、これってかえって装置費が高くなっているんじゃないでしょうか。元祖に対する敬意が強いのだと思う。あんなに感情のない人の見た目なのに。

チャーシューメン、970円。
うまっ。

伊豆の家系は昔も決して塩っぱくなかったんですよね。
穏健な豚骨醤油。とてもうまい。
私の横浜家系の思い出の基本であった下田のラーメン倶楽部宝来家さんは、また建物ごと無くなっていました。次はどこに移転したんだか。

麺は酒井製麺で、わたしももうこの特異な麺には少し慣れましたけど、一番おいしいのは吉村家ゆずりの赤い燻製チューシューで、今のご時世これはサービス過多すぎないか。好き。ほんと好き。

 

◎2月9日 横浜ラーメン斎藤家 (旧修善寺町瓜生野)

5ヵ月ぶり2回目。気になっていた「レタストッピング」を試したくての再訪です。
伊豆の家系では新鮮パリパリな生野菜は欠かせないと思うの。

チャーシューメン1150円に、レタス150円。
5ヵ月前はキャベツもレタスも100円だったのに、世の移り変わりが激しすぎます。

でてきたレタスを見て絶句。ななななぜレタスを茹でる!?
キャベツならいざしらず、茹でたレタスが出てくるなんて思いもしませんでした。

えええー、レタスってしゃくしゃくした歯触りを楽しむものなんじゃないの? くたっとしている。レタスの匂いなんてものにこれまで気に留めることがあったことなんてありませんけど、湯通しすると独特な変な青臭さが猛烈に強調されて、これはとても個性的なラーメンです。生のままレタスが載せられてくる火の車大喜さんは唯一無二でしたか。でも出てきてしまったものはしようがないので食べてみますと、これはこれでとても変わっていて、ありかといえばありですね。茹でてあってもシャクシャク感は少しだけある。

スープは改めてしょっぱい系。静岡県では塩辛い家系は珍しいので、これから慣れないと。
しょっぱいけど十分おいしいです。

麺は酒井製麺で、つるつるしている舌触り。

おおぶりなチャーシューはとても好きな味わいの物で、満足度が高い。
今回もとてもおいしゅうございました。店主がとても凜々しい女剣士みたいで、改めておののく。

 

◎2月8日 つけ麺らーめん7福神壱 (小池町)

10訪目。今日も塩ラーメン(770円)に追加チャーシュー(210円)。
もう塩ラーメンの私の基準にこのお店のラーメンがなりつつある。決してプレーンなだけの味なわけではなくて、ガリア人みたいな野性の攻撃性も持ち合わせているんですけどね。ほんとおいしいです。

このチューシューもふんわりやらわかく弾力があって、味がやさしくて大好きです。

 

◎2月6日 北海道ラーメンひよこ軒早出店 (早出町)

浜松市で怒涛の進撃をつづけるかもめ亭グループが2024年6月に作った新店。カモメ屋さんはなぜだかこのご時世に超格安で多彩なメニューを打ち出してきているのです。でもなぜ私がこの快進撃を心理的に拒んでいたのかといえば、徒歩2分のところにできたアヒル軒(2024年1月)にあまり通えていないから。
・・・と、面白くないことを言ってても仕方が無いので、意を決して行ってきました。がぁがぁ。

札幌味噌ラーメン(650円)にチャーシュートッピング(+150円)。

む、「こんなところだろうな」という想定を3段階ぐらい上回ってくるお味。カモメ亭すげえ。純粋においしいんですよ。
150円のチャーシューも私が1年前に家鴨で食べて「残念」と思ったときより少し進化しているか。

なにより、店員のおばちゃんと外国人ぽいおねいちゃんが「40年ぐらいある町の中華屋さん」みたいな感じがあってめちゃくちゃ好ましかったです。浜北のアヒルには若いのしかいないですからね。麺は林製麺。名古屋の製麺所?

 

◎2月3日 横浜家系麺匠家 (恒武町)

お腹が空いたので麺匠家さんへ。私の家から車で10分で、とても行きやすいお店です。
醤油チャーシューメン(1090円)にホウレンソウ(150円)をプラス。

ホウレンソウをこのスープでぬたぬたにするとうまい。
かつて蔵前家さんでは海苔とほうれん草が等価で、このやり方をノリとホウレンソウで繰り返していたのですが、他のお店では海苔が弱いので海苔を追加注文することはなくなってしまいました。蔵前家さんの海苔はとてつもなく美味しかったんですよね。3年後ぐらいに帰ってきてくれると思うので、私はひたすらに待つ。

 

◎1月27日 濱松忍者系ラーメン麺創房一凛いちりん (名塚町)

忍者系の中でもとりわけ名の高いお店(2014年開店)なのですけど初訪。たびたびお店の前は通るんですけど、駐車場が難易度が高くて、いつも前を通るとき車がいっぱいなんですよね。今日は意を決して忍術(米遁の術)を使ったら、一台ちょうど出て行くところでした。やった。

忍たまラーメン(950円)にチャーシュー2枚をトッピング(+250円)。
券売機のところには「忍たま(豚骨醤油)」としか書かれていないので、「うそっ!? ここも伊賀流じゃないの?」とびっくりしかけたのですが、中に入って詳細なメニュー帳を見てみますと、ちゃんと「忍者系の代名詞 伊賀忍者ラーメン(豚骨醤油)」と解説がありました。よかったよかった伊賀流だ。にんにん。

私の写真じゃそうは見えませんけど、麺ならびがとてもキレイです。これはきっと伊賀流とは別の忍術を使ってますよね。

麺が忍者麺(楕円太麺)じゃない。そもそも入口及び店内の壁に「武田製麺所」と書いてあって、「ああここは自家製麺じゃないのね」と思ったのですが、メニュー帳には「麺はすべて自家製麺です」と書いてあって、「どういうこと?」と惑う。ふと横を見ると製麺室の扉があり、要は店内にあるこの製麺室のことを「武田製麺所」と名付けているってこと? 店主のお名前が武田さんなのか、もしくはここだけ甲州流忍術を使用しているのか。(※浜松経済新聞に店主が武田さんだと書いてありました。真田十勇士は関係なかった)

スープが最初インパクトを感じられず、「おしゃれ系忍者だな」という印象を持ちかけたのですが、3口目、4口目と食べて行くにつれて、めちゃくちゃ美味しくて感激している私がいました。なんだこの忍術。凄く美味い。

チャーシューはそれほど大ぶりではないものの、味は香り芳醇な忍者チャーシューそのもので、幸せ感がはち切れました。とても良い店だ。私が大好きな忍者チャーシューは忍者のお店でしか味わえない。

 

メニューには「支那そば」「塩そば」「忍たま」の定番と、他の忍者には無い「醤油鰹鳥そば」と、なぜか「富山ブラック」がレギュラーとなっており、また期間限定メニューもあるそうです。