今回は夏芽メイン回。今まで謎に包まれていた夏芽の私生活・夏芽家の事情・すりつぶし発言の元について明らかにされていきます。今までの夏芽のイメージ的にシリアスな感じで話が進んでいくのかなと思っていましたが、それとは反対にコミカルな流れでびっくりしました。チャイナとかフグとか色々シュールすぎる~!
元々変わった作品であるピンドラの中でも、特に異彩を放つ1話だったんじゃないかと思います。…今まで以上に何がなんだか分からない~。
まずは幼い頃の夏芽が遠くに出張して働いているらしい父親からの手紙を読んでいるシーンから。今は帰れないけど、いつか家族4人で暮らせる日を待っている、それまではマリオを守ってくれという父親の願いを夏芽はどうにかして守ろうと決意。何があっても弟・マリオを守りぬくと決意します――
「あの人を絶対すりつぶしてみせるから」
一体夏芽は何からマリオを守ろうとしているのでしょうか…?
現在の夏芽。日記を手に入れたと思い、日記を開こうとしますが、それはゆりが用意していた偽物!不愉快になった夏芽はその日記を投げてしまうのですが、なんとその後投げた衝撃で日記が爆発してしまいます~。しかもあやうく家が家事になりかけてしまうというありさま…。慌てる夏芽が面白すぎでした~。夏芽、ずっと無表情というわけではなかったようです。
それから翌日。朝を優雅に過ごす夏芽。冠葉のことが気になるようです。また夏芽家には連雀という女性の使用人がいました。さり気なく新キャラ登場です。最初はなんで中原さん声なんだろうと思っていましたが…。
その日は夏芽が社長として「夏芽ホールディングス」に出勤する日。夏芽、本当に社長だったんですね。いつ学校に行っているんでしょう…。
そしてきっきり仕事をする夏芽。お金の話がなんだか現実と被ります~。
「お前みたいな男は
チャイナマネーに、やられチャイナ!」
この流れでダジャレ~。ついつい笑ってしまいました。こんな感じのダジャレ、CANAANでもあったような…。
また夏芽には左兵衛という祖父が。この祖父が夏芽に大きな変化を与えたようです。よくも悪くも…。
病院では冠葉が陽鞠に会いに来ていましたが、眞悧と陽鞠がまたまた仲良くしていて…。マフラーの件で陽鞠は更に眞悧を信頼するようになったようです。眞悧について注意する冠葉ですが、陽鞠は反発!呆然とする冠葉…。なかなか冠葉の思うようにいきません。
そして冠葉・陽鞠を監視をする連雀。連雀すごすぎ。この日は陽鞠を監視しょうとするのですが、その最中、プリンセス・オブ・ザ・クリスタルに見つかり、生存戦略されることに…。久々のプリクリ様の出番、待っていました~!やっぱりこのシーンがあってピンドラという感じがします。
一人、クリスタルワールドに呼ばれた連雀。連雀の反応が冠葉達と途中まで同じで笑。そしてプリクリは連雀をひんむいてしまいます~。脱いだ連雀さんが美人というかかわいすぎて過ぎてびっくりしました~。そして連雀を盗撮するプリクリ様。やっぱりドSです。このシーンで中原さんが連雀なのになんとなく納得してしまいました。むしろ今後はこのまま出てきて欲しい…。
そして連雀さんはプリクリのドSさに耐え切れず、自ら落とし穴のボタンを押してかえってしまいます~。これは新しい流れ。
その後夢を観ていたと夏芽へ寝ぼけながら連絡する連雀が~。今回の生存戦略面白すぎでした~。連雀さんのリアクションが最高すぎ。
祖父について振り返る夏芽。夏芽の祖父はなんというか昭和の男という感じが。暴君・昭和の社長イメージそのものです。でも朝の様子や口癖・会社での口ぶりを見ていると、祖父の何かを夏芽も引き継いでいるように思えます。夏芽にもそういう才能はあったのかも。
そんな中、夏芽に近づく冠葉。一体何が狙いなんでしょうか…?時間は両親の事件の後でしょうか。
父親との約束を実現するために、何度も祖父を殺そうとする夏芽ですが、祖父が死ぬことはなく…。「チャイナマネーにやられチャイナ!」がまたツボってしまいました~。そしてその後夏芽が吹き矢で祖父を殺そうとする超展開に!夏芽大胆すぎます。あと謎な英語と冷静に状況を振り返る祖父が面白すぎる…。
またその中で夏芽のあの口癖に通じる発言が!
「すりつぶされたりせんぞ!すりつぶされたりせんぞ!」
そういいながら素振りをする祖父…。何者にも臆さないように見える祖父にも恐れているものはあったのでしょうか。あるいは戒めの言葉なのかも。何度も繰り返されたりと、この口癖が後の夏芽に影響を与えたことは確かなようです。夏芽も今も何かに怯えているのかもしれません。
そうして何度も祖父を暗殺しようとする夏芽ですが、朝起きたらまた素振りをしていたりと、何事もなく次の日が始まります。一体どこまでが現実なのか夢なのか不明でしたが、とにかくこの時点では祖父が死ぬことはありませんでした…。
後半。状況的に、自分達の関係はどうにもならないと言う晶馬。そして私は晶馬君のストーカーだからと、晶馬に想いをよせる苹果。苹果すっかり晶馬ラブのようです。前回ゆりとはあのまま別れてしまったんでしょうか。
夏芽の話はいよいよ祖父が死んだ時の話へ。ですが祖父はまだ「生きて」いるようで…。
父親をこの家からいられなくして、ぬいぐるみ・父親からの手紙などの思い出の品を燃やしてしまったことから祖父を憎み続ける夏芽。しかも祖父の異様な情熱の矛先はマリオへ…。夏芽はいよいよ祖父を本当に殺そうとしていました。前回予告の夏芽がすりつぶそうとしていた相手は眞悧ではなく、祖父だったんですね。これは予想外でした。
そのことを冠葉に相談する夏芽。冠葉はその罪を共に背負うと約束。冠葉の狙いは夏芽の祖父に…?
そして運命が動く時が。ある日大量のふぐを釣ってきた祖父。自分で料理しようとします…。というか蓮雀何歳~。
さばいたふぐを食す祖父。ですがふぐの毒にあたってなんと本当に死んでしまいます~!大丈夫かと思ったら本当に死んでしまいました…。何があっても死ななそうにみえた祖父。あまりにあっけない死でした…。こんな死に方嫌~。
このことに呆気にとられる夏芽ですが、父親が帰ってくることはなく…。夏芽の夢は結局まだ叶えられず。
そして再び現在。ある日の夜、マリオがいなくなっていて…。急いでマリオを探す夏芽。ですがマリオに祖父の霊?が憑依していて…!「すりつぶされたりせんぞ」と素振りをするマリオ、恐怖でした。
で、祖父の霊は真の夏芽家当主を決めるためにと、ふぐを用意して賭けをしようとします――。ですがどちらか食べても夏芽が死ぬか、マリオが死ぬか。二人が助かる道はなく…。またもや不思議な展開になってきました…!
そこで夏芽はなんと「両方食べる」という選択をしてしまいます!マリオを守るために池に吹っ飛ばし、ふぐを食べる夏芽!夏芽のマリオへの想いは本物でした…。
「毒を食らわば、皿までも~!!」
ふぐを凄まじい勢いで食べる夏芽すごすぎでした。まさか夏芽があんな表情を見せるとは…!堀江さんの演技も光っていました!
ですが夏芽もふぐの毒には勝てず、倒れてしまいます…。毒に当たった瞬間の表情がもはやギャグ~。夏芽色々無茶すぎ~。池に刺さったマリオもなんともシュール…。
夏芽もこのまま死ぬのかと思いますが、ここで眞悧から電話が…。
「シビれるだろう」
「ええ、とても」
このタイミングで電話~。会話がまたシュールで面白かったです。どうやら眞悧はこの状況を見ていたようです。
冷静にふぐの毒の危険性、ふぐは素人がさばいてはいけないと注意する眞悧…。とにかくふぐはお店で食べます!今回夏芽一族はその毒の恐ろしさを身をもって教えてくれました…。夏芽家の呪い怖すぎる~。
それから三途の川的な何かなのか、夏芽はそれから謎の空間へ。夏芽はただ父親に愛して欲しかったという、自分の気持ちに気づきます…。夏芽も一途なキャラだったんですね…。
そしてあの赤い電車へ。そこには黒服と行動する父親、そして冠葉が――。冠葉がやっている仕事と関係が…?とりあえずヤバい仕事であることは確かなようです。
あと夏芽の父親はその黒服達に利用して既に殺されているのではないかという可能性もありそうで…。冠葉がこのまま進み続けると悲劇が起こってしまう可能性は高そうです。冠葉の仕事の謎に関しても、今までの展開的に後で説明がありそうなのでその時を待とうと思います。
冠葉が黒服と仕事していることに焦る夏芽。冠葉を止めようとするのですが、その声は届かず。夏芽にしては珍しく感情的です。
それから夏芽に選ばれた者として行動しないかと誘いをかけてくる眞悧、行ってしまう冠葉…。
「世界を取り戻すのさ…」
「だめ、冠葉~!!」
夏芽の謎が明かされてきたと思ったら、またまた謎が出てきてしまいました…。
そして目覚める夏芽。どうやら助かったようです…。ふぐの毒で三日三晩生死を彷徨っていたよか…。ギャグのような話ですが、とりあえず助かってほっとしましたー。祖父は死にましたが、夏芽は生還。夏芽には祖父より運があったのかもしれません。
それから外にいた眞悧に気づき、改めて決意をする夏芽…。
「私はその電車には乗らないわ」
どうやら夏芽は眞悧の話にはのらないようです。夏芽やっぱり強し。この夏芽の判断が今度冠葉を救う何かになってくれればいいなーと思いつつ。
そしてEDテーマは「イカレちまったぜ!!」今回の締めくくりにとっても相応しい曲だったと思います。スタッフの皆さん空気読みすぎ~。今回はとにかく夏芽家がぶっ飛びすぎていて面白かったです~。不思議な話が多いピンドラの中でもかなり異様な一話だったんじゃないかと…。ピンドラはやっぱり怪作。
次回は冠葉に関して何か動きがありそうで…。陽鞠を救おうと必死な冠葉。その先に待つものは何なのでしょうか…?この流れ的に黒服についての謎が明かされることに期待。
今回は今まで謎に包まれていた夏芽やその家の謎が分かる興味深い一話でした。これまで夏芽が出るたび呟いていた「嫌だわ、早くすりつぶさないと」のルーツも分かってすっきりしました。あれは祖父への強迫観念のあらわれだったのかもしれません…。
夏芽はずっと無表情なのかなと思ったら、意外に感情豊か…というか変わりすぎてびっくりしました!夏芽も夏芽で裏で必死に頑張っていたんですね…。今まで夏芽はあまり好きになれませんでしたが、今回の影響でなんだか好きになりかけています。ないと思いますが、今後夏芽の笑顔も見てみたいと今回観て思いましたー。
でも高倉、荻野目、時籠家に続き、夏芽家まで親に問題がある家庭だったとは…。みんな親に振り回されすぎです…。この分でいくと多蕗の親も問題がありそうで、この先あるかもしれない多蕗回が怖いです…。多蕗の指に傷がある辺り、またハードななりそうな予感が。
ではまた次回に!